昨日、郵便局に行った。
桜並木を通って行った。満開の桜。低いところの花をじっくり見ると、とても綺麗な形をしていて、愛らしい。
郵便局に到着。一台しかないATMに人の気配はなし。よしよし。
「預け入れ」のボタンにタッチし、通帳を入れる。そして、封筒の中から一万円札をざっと10枚数え、口を開けた機械に入れる。
機械がお札を数える。
ダーー
金額が、11万円と出る。
あ、1枚多かったか。それなら、と「金額指定」を押す。
「100,000」と入力。
すると、
「お釣りが1万円以上です」
と、書いてあり、それ以上ウンともスンとも言わない。
なんだろう?お釣りは1万円だ。つまり、1万円以上。1万円以上はダメって事か?
意味が分からない。どうするか?
よく分からないので、「取り消し」を押す。
すると、通帳とお金が出てきて、
「はじめからやり直してください」
という文字が出た。
もちろんこちらは、はじめからやり直すつもりだ。
さあ、気を取り直してもう一度「預け入れ」を押し、口を開けた機械に1枚抜いて10枚のお札を入れる。
一度口を閉じた機械だが、すぐにまた口を開け、
「はじめからやり直してください」
の文字が出て、通帳が出てくる。
うーむ。
よく分からないが、もう一度初めからやる。
「預け入れ」→通帳の投入→お札の投入。
ガーン。
再び「はじめからやり直してください」の文字と、べーっと出される通帳。ぱかっと口を開けるお金の入り口。
困った。何がいけない?
咄嗟に思い出されたのが、先日他の口座で、暗証番号が分からず、3回間違えたので取引ができなかったという事案。そして、別日に正しいと思われる暗証番号でトライしようとしたら、1回目からダメだったという事実。
だが、今回は金額を間違えただけで、暗証番号のような、センシティブなものではない。
金額指定ができるのは既知の事実。
どうしようか。窓口へ行くか。
いや、少し時間をおけば、またできるようになるのではないか?
他の取引をしてみるか?「通帳記入」とか?
しばし、ATMの初期画面を睨みながら動きを止める。
考えろ、考えろ、どうしたらいい?
ああ、時間切れだ!
後ろに人が並んだ!これ以上は考えていられない!
ふと、インターフェイスを変える、という事象が頭に浮かんだ。
もう一度「預け入れ」を押し、通帳を入れる。
封筒から新たな一万円札を出し、持っていた10枚の束の一番上に重ねた。
そして、今まで一番上だったお札を取り除いて封筒にしまう。
さあ、トライだ!とっくに口を開けている機械に10万円を投入。
ダーー
ピッ¥100,000
出た!グッジョブ!
無事、預け入れをやり遂げた。
何がいけなかったのか?
お札が偽札だったわけではあるまい?
機械は時に機嫌を損ねる。
お札が悪かったわけではないけれど、一度上手くいかなかったから、同じものは受け付けないという感じか?
ひょっとすると、考えている間の、あの少しの時間をおいたおかげかもしれないが。
いずれにしても、局員さんの手を煩わせずに済んで良かった。
これも、たまたま空いていたおかげである。