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横浜マラソン2023~給食ボランティア

秋も深まる10月29日。横浜マラソンが行われた。

絶好のマラソン日和!とはならず。いや、途中からはそんな感じだったか。

グループでの参加

グループで参加しませんか?

そう誘われて、私は初めて横浜マラソンのボランティアに参加する事にした。

去年、一緒に東京マラソンの給水ボランティアをした仲間の中から、9人が集まった。

そのうちの何人かは、去年の横浜マラソンでもボランティアをしたそうで、

「かなり寒い」
「高架下で日が当たらない」
「軍手とカイロを持って行った方がいい」

など、事前に情報をいただいていた。

集合場所は根岸駅から徒歩20分という場所だったが、地図を見たら一本道で分かりやすい。

だが、朝は早い。

早いのにも、だいぶ慣れてきたつもりだが、やっぱり色々と心配になる。

荷物の準備も、一度ボランティアバッグに詰めたものの、やっぱり傘が必要だと思って大きいカバンに変えたりして、右往左往な感じ。

早めに寝るのが苦手なチョコナッツだが、ビール一缶くらい飲んで寝るのが一番いいのでは?と思い、実行した。

だが、そろそろビールが美味しくない季節になってきた(あくまでも私の主観である)ようで、今後はハイボールにした方がいいかな、などと考えながら飲んでいた。

布団に入っても、あまり眠くないと思ったが、ふとトイレに行ったら夫がご飯を食べていてびっくり。帰って来たのにもお風呂に入ったのにも気づかずに寝ていたようで、飲んだ効果はあったようだ。

とはいえ、その後も時計を見る程ではなかったが、ちょくちょく目が覚めてしまった。

まあ、それでも起きられたし、体調も特に悪くなかったので「ビール一缶くらい」は早起きに良いようだ(私的主観)。

雨なのか?

当日の朝。予定時刻に起きて、ドリンクゼリーを飲んで、ちょっと余裕があってXを見たりしていたらギリギリになって、慌てて家を出た。いつもの事だ。

外に出ると、地面が濡れていた。想定内だ。昨日のYahoo!天気を見たら、朝家を出る時にこの辺りで雨が降るという予報だった。だから傘が必要だったのだ。

今日はスキーウエアレインブーツ。だから濡れても大丈夫なのだが、カバンが濡れるのはよろしくない。予報によれば、横浜の方はあまり降らないし、降っても活動時間ごろには止みそうだった。

空には雲がまだらにたなびき、覗く空は朝やけ色。赤とグレーの縞模様だった。恐ろしいくらい綺麗だったのだが、写真を撮る余裕はなかった。急ぎ足で駅へ向かう。幸い予定の電車には乗れた。

根岸駅に到着したと同時に、グループLINEにリーダーから

「パラパラ雨降って来た」

というメッセージが入った。道中、割と晴れている感じだったのに。ちなみに、リーダーは先に現地入りしているのだ。

今日、根岸駅の前にあるマックにて、朝マックをしているメンバーが何人かいる。朝マック組は6時半集合だったのだが、それ以外は現地に7:20集合だ。私が駅に着いたのが6:49なので、マックに行けば朝マック組に合流できる。連れて行ってもらえたらラッキーだ。

マックは駅を出て左側にあった。やはり雨がポツポツ降り始めている。マックの前の屋根の下に入り、皆が出てくるのを待った。例によってスマホで新聞を読んで待っていた。

意外にみんなゆっくりしていて、なかなか出てこなかった。先に出てきたメンバーが、早く行っても待つから、そんなに急がなくてもいいのだと言っていた。なるほど、既に集合しているから緩い感じなのだな。

外で待っていたのだが、早く中に入るべきだったのだと後から知る。皆さんが外に出てきたところで、ジャンバーとキャップを渡され、そこで私も着る為に、袋から出したりあれこれして、皆さんをお待たせしてしまったから。

いつも通り、キャップの似合わない女、チョコナッツ。今日はキャップを被るという事で、家にあるキャップで練習してきた。どう被るか。耳を出した方がいいのだが、絶対に寒いので今は辞めた方がいい。ま、前髪を入れてそのまま被るしかない。

何だろうね。私の顔の中に、多少なりとも可愛げという物があるとしたら、キャップはその部分だけを消し去る能力を持っているようだ。

ま、そんな話はどうでもよい。スキーウエアの上にたすき掛けしたカバン、その上から青いジャンバーを着ると、少々キツイというか、カバンがはみ出て、そしてウエアの裾も見えて、ズボンは太くて白いし、なんかこう、雪だるまっぽい。ま、それもどうでもいいか。寒さをしのぐのが一番大事。東京マラソンの時にもこの恰好だったのだが、靴下とズボンの隙間が寒かったので、今日はスキー用の長くて厚い靴下にしてきた。これで足元は万全だ。

雨がだいぶ本降りになってきた。傘を差した方がよさそうで、折り畳み傘を差して、皆で歩き始めた。レインコートの人もいる。先ほどマックの前でYahoo!天気を見たら、昨日の予報とは違い、土砂降りの雨がこれからこの辺を通るらしい。活動中は傘を差せないから、濡れるだろうな。

合流

雨と風は冷たいのだが、歩いていると暑くなってきた。やっぱりスキー場とは気温が違うからね。でも、寒いよりはいい。歩き始めは寒いと思って軍手をしていたが、それは外してポケットに入れた。ますます雪だるま化するが。

だいぶ一本道を歩いて、高速道路のすごい所に来ると、そこが目的地だった。首都高速湾岸線の下なのだ。JRの線路も並行して走っている。だから、雨にはそれほど濡れないようで良かった。雨はだいぶ弱まったので、傘は閉じてカバンに入れた。

そこでリーダーさんと合流。直接ここに来ていたメンバーにも合流した。9名揃った。

何をするかなど、ざっとリーダーさんの説明があり、後はトラックの到着を待つという事になった。

「今の内にトイレ行ってもいいよ」

と言われて、まだ交通規制ギリギリの時間でもないが、暇な時に行っておくべきだし、トイレはコンビニに一個しかないから並ぶよ、と言われたので行く事にした。

近くにファミリーマートがあって、その中のトイレの上に「ご自由にどうぞ」と書かれていた。だが、一応何か買って、一言断ってからと思った。ボランティアさんが数名並んでいるようだった。並んでいるのか、ただそこにある椅子に座っているのかよく分からない感じだったが。

ガムでも買おうと思ってレジ前の棚を見に行くと、何と探していたボトルを発見。ボトルガムなんて嵩張るのだが、せっかく探していたものを見つけたのだから買うしかない。これ、発売してから1か月くらい経つのだが、家の近くのスーパーやコンビニのどこを探してもなかったのだ。やっと見つけた!と思ったので買うしかない。

レジでそれを買いながら、

「トイレ貸してください」

と言ったら、どうぞどうぞ、という感じだった。そして、やっとクオカードを使った。もらってもなかなか使う機会がないのだ。だが、1枚で足りなくてびっくり。値段見てなかった。そんなに高いのか。でも、あれだもんな、スマホのカメラをかざすと立体画像が出るんだもんな、高くても仕方ないよな、とわくわくしながらカバンに入れたのだった。

活動開始

トイレを済ませて戻ると、ちょうどトラックが来た所だった。間に合ってよかった。

そうそう、リーダーさんたちに合流した時に、またもやお菓子をいただいてしまい、またここでも飴をもらってしまった。ありがたい。どうも、いつもそこに思い至らない。まだまだ自分の事で精いっぱいだ。

で、いただいた飴を即座に口に入れた。そういえば、私は朝食用にランチパックを持ってきていた。あの、常温保存のサンドイッチみたいなやつ。でも、食べるなら今、という時間にトイレに行ってしまった。というか、あまり食べる気にはなれなかった。それほどお腹も空いていないし。でも、飴くらいは舐めたい気分だった。のどが渇いてもあまり飲まない方がいいしね。この後終わるまでトイレには行けないと思った方がいいから。すごく遠くに行けば行けるのだが。

トラックから台車が下ろされ、我々の役割である「給食」という紙が貼ってある物を回収して移動した。

我々の場所は、ガードレールと歩道の間にフェンスで仕切ってある場所だった。一応隙間はあるのだが、実際に人が通る事を想定していない隙間で、狭かった。フェンスを乗り越えるか、隙間まで行って通り抜けるかしないと入れないのだ。

もう一つ台車が来ると思って待っていたが、もう一台のトラックから降ろされたのは水ばかり。どうやら給食用の台車はないようだった。

さて、作業に取り掛かろう。まずはゴミ箱の組み立てだ。畳んである段ボールを広げて、底にテープを貼る。そしてビニール袋を掛ける。このビニール袋はすごくしっかりした厚い物で、折り目でぴったりくっついていて、広げるのに苦労した。しかも、風が強いのでいちいち飛ばされそうになる。とにかくテープで細かく貼りながら、ビニール袋は外側に一枚、中には三枚セットした。すごくでかいゴミ箱だ。

次に、テーブルを立てて消毒。はじめ、ウエットティッシュも雑巾もなくて、その代わり軍手がたくさんあったので、軍手に消毒液を吹き付けてテーブルを拭いていた。だが、後からペーパータオルをもらって、今度はそれで食品を入れるトレイを消毒した。それほど数があるわけでもなく、皆でやるとあっという間だ。

今度はトレイに食品を入れる。チョコレート塩分タブレットだ。そして、交通規制が始まるのを待つ。

交通規制がなされると、テーブルをガードレールの外に出した。その上に飴などを入れたトレイを乗せる。そして、こういうのは初めてなのだが、ラッキー給食というのがあるらしい。決まった時間帯にだけ出す食品だ。ここのラッキー給食は黄色い飴だった。きっと高級な飴なのだろうと思った。体に良いとかそういうやつかな、と。でも、地味だなと思った。他も飴で、ラッキー給食も飴なんて。もっとお饅頭とかケーキとか、果物とか、目玉っぽい物かと思ったのに。

ランナーさんが来る

なんか、マイクのテストをやってるなと思った。それから、どうも聞いたことのある曲が流れてるなと思った。あれだ、天使にラブソングを。あの映画に出てくる曲。そしてジョイフルジョイフル!ゴスペルじゃないか。

と思ったら、どうやら少し手前で実際に歌っているらしい。そうか、東京マラソンではそういうのあるって聞くけど、実際に間近で見た事はなかった。横浜マラソンでもあるのか。

なかなか上手いと思っていたが、そう思ってじっくり聞くとちょっと音がずれて……いやいや、細かい事は抜きだ。ゴスペルは楽しむ事が一番大事だからな。それにしても、まだまだランナーが来ないのに、何曲も歌っていて、後で疲れないかな、と心配したりして。そうか、大人数がいて順番に歌うならば疲れないな。知らんけど。

しばらく待っていると、白バイがやってきて、そして日産車が通って、そしてランナーが現れた!

手を叩いて応援する。

まだまだ、トップランナーさんたちは食べ物を取ったりはしない。すぐ隣のスポーツドリンクは取る人もいる。

手を叩く。ちなみに、食品を触るのでビニールの手袋をしている。ぺちぺちと変な音がする。その手袋をした上から消毒をした。直にしなくてよくて良かったのだが、まるで中に染み込んでいるように感じるのでぞっとする。私はどうも薬指が荒れていて、消毒液でものすごく悪化する。じかに消毒液に触れていないと思うのだが、冷たくなるし汗で指が湿っているし、消毒液が付いたように錯覚するのだろう。

まだランナーさんはまばらだ。一度看板が倒れた。重りをしてあるから完全には倒れないのだが、ランナーの方に倒れ掛かったら大変だ。近くに立っていた人がそれを持っている事になった。ずっと持っているのも大変だろうな。

徐々にランナーが増えてきた。

「がんばれー!」

などと応援する。私も時々は声を出していたが、ちょっと回りに気おされてあまり声を出せない。

そうそう、最初はマスクをしていなかった私だが、やはり食品の前に立つので、マスクをする事にした。だが、マスクをして声を出すと、メガネが曇るのだ。それが嫌なのだ。だから声を出さないのかと聞かれると、それは3分の1かなと答えるだろう。

ボランティアは、けっこうみんな大きな声援を送る。すごくたくさん声を掛けていて、どう言ったら反応してもらえるかを研究している人もいる。ランナーさんが着ている物を言って頑張れと言うと、手を挙げて応えてくれるらしい。ラグビーの日本代表のユニフォームを着ているランナーさんには、

「桜ジャパン、頑張れ!」

とか言うと、反応してくれるとか。なるほど。でも、そうやって声を掛けるのが好きなのだろうなぁ。マラソンボランティアの何が楽しいか、人それぞれなんだろうなと思った。私もあれは楽しそうだとは思うが、実際には人見知りしちゃうので、私の「楽しい」はそれじゃないみたいだ。

チョコレートが売れる

トレイには、色々な飴やラムネが入ったもの、ビニールの包み紙で捻ってある一口大のチョコレートが入ったもの、3種類の塩分タブレットの入ったもの、があった。

しばらく、これらの食べ物を取るランナーさんはいなかったのだが、とうとう一人、チョコレートを取ったランナーさんがいた。

おぉ。

それからしばらくして、だんだんランナーさんが増えてきて、いわゆるボリュームゾーンというのになって来ると、チョコレートを取っていく人が出てきた。

もちろん飴やタブレットを取る人もいるが、チョコレートが人気だった。

走りながら取るので、隣のトレイに入ってしまったり、テーブルに落としてしまったりする。それをさっと元に戻したり、片寄ったものを手でならしたり、後ろの予備のトレイから補充したりした。それが私の仕事だった。

道路に落としてしまう事も多く、たまに箒で掃き寄せたりもするのだが、それは別の人の仕事だった。大抵、ランナーさんが来る時にはできないので、リーダーさんから、

「今はやらないで」

などと指示が出たりしていた。

それから、私は横浜マラソンの規模感が分かっていなかった。最初の方にがばっと5個くらい鷲掴みにしていったランナーさんが二人続いたので、後ろから補充すると、リーダーさんに、

「後でなくなっちゃうよ」

と言われた。あと、手でならそうとしたら、

「いっぱい来てる時はしないでいい」

とか、色々注意を受けながらやっていたのだが……。

まあ、来るわ来るわ。ランナーさんはどんどん来る。どんどん取っていく。みんな応援しているけれど、私はテーブルに目を光らせ、落ちたもの、隣に入ってしまったものをさっと戻す。

私は何が楽しいんだろうね。いや、でもとても楽しい。これが楽しい。

ラッキー給食

時間になったらしい。黄色い飴の登場だ。

本当にボリュームゾーンになったようで、さっきまでは応援だったのが、今度は売り子のような声掛けに変わる。

「チョコレート、キャンディー、塩タブレットありまーす」

「ラッキー給食やってまーす。レモン味の飴でーす」

「こちら、ラッキー給食、数量限定でーす」

などなど。皆さん、喉が痛くなるくらい叫んでいた。そのうち拡声器まで登場して、ラッキー給食を売りまくっていた。まるで八百屋?みんな上手すぎ。

圧倒されて、それこそ声が出なかった。なんか、声が重なると聞き取れなくなるだろうと思って。その代わりに、主に食品の補充を担った。

ラッキー給食は20分だっけ。あんなにあったのに、無くなった。やっぱり、皆さん「限定物」には弱いのか?

更に、チョコレートがなくなった。

と思ったら、飴も、タブレットもなくなった!

びっくりした。無くなっても、まだまだランナーさんは来る。どんどん来る。それなら、もっとたくさん用意しておけば良かったのに、チョコレートとか。

と思ったけれど、数量限定なのがいいんじゃない?という意見も。

ラッキー給食も、速い人ももらえないし、遅くてももらえない。面白いと言えば面白い。

確かに、あんなチョコや飴などは、それほど躍起になってもらいたい物でもなかろう。エネルギーチャージしたいなら、皆さん自分で用意しているだろうし。水などは無くては困るが、食べ物はまあ、無くてもね。不公平感が出るほどの物ではないから。

撤収作業

配る食品がなくなれば、我々の仕事は終了だ。

でも、担当のゴミ箱はある。そこの管理は最後までする。

食品も何もなくなったテーブルが置いてあるわけだが、何人かのランナーさんが、そのテーブルに掴まってアキレスけん伸ばしをやっていた。そういう使い方もあるのか。

それにしても、風が強い。朝よりも強くなった。気づけばランナーさんが紙コップを投げるので、ゴミ箱に入らず、風で歩道にまで飛ばされているものもあった。その向こうのフェンスを越えてしまったものもあった。急いで歩道に拾いに出た。リーダーと一緒に。

リーダーは若い。女子だが、フェンスに飛びつき、乗り越えた。すごい。私は辞めておいた。あれをやると、何回かに一回は顔面から落下しそうだ。

隣の給水所は学生さんたちのグループがやっていた。私が転がっている紙コップを拾っていると、

「あ、今拾った方がいいですかね?」

と、若い男子が聞いてきた。

「風で飛ばされちゃうからね」

と私が言うと、

「この手袋では拾わない方がいいですよね」

と言う。ビニール手袋をしていた。給水作業中なのだろう。

「その手袋ではやっちゃダメだね。いいよ、拾っておくから」

と言って、私はその給水所の後ろに散らばった紙コップを拾った。うちのグループのメンバーも何人か、一緒に拾ってくれた。

ゴミ箱がいっぱいになるとビニール袋を縛って運ぶのだが、大きなゴミ袋で、非常に重い。ガードレールを越えて持ってくるのが、一人では無理だった。

しかし、我々のグループは慣れている人が多く、他のグループよりも人数は少ないのだが、何と言うか……精鋭部隊?そんな感じ。撤収作業は非常に速い。リーダーさんの指示でゴミ箱も徐々に減らしていき、最後は燃えるゴミ1つ、プラごみ1つだけ残してすっかり片づけた。

あとは最後のランナーを待つのみ。ランナーの応援に集中する。

最後の方のランナーさんたちは、割と太目な体型の人が多かった。でも、ここまで12キロも走って来たのだ。すごい。というか私、てっきりハーフマラソンかと思っていて、12キロ地点だから真ん中辺なのかと思っていたら、フルマラソンだった。当日知った。つまり、12キロ地点はまだまだ序の口なのだ。

その序の口で、苦しそうに走る最後の方のランナーさんたち。どこまで走れるのか。

「終わってほしくないよー」

一番大きな声で応援し続けていたボランティアメンバーが、そう言った。そこに、ゴスペルの音楽が流れる。

「ゴスペルのBGMが、余計に哀愁を誘うよね」

と言う人がいて、確かに!と思った。曲は相変わらずだ。誰かがクリスマスっぽいと言った。そして、蛍の光じゃなくてよかったと言う人も。さよなら感を出されたくないから?それにしても、大勢ランナーがいた頃には、あれこれ賑やかだったからか、ゴスペルの歌声はあまり聞こえていなかったな。ランナーが少なくなって、やっと聞こえるようになってきたのだ。

最後のランナーさんが来た。その後には、大型バスが2台続いた。ランナー送迎バスと書いてある。まだ乗っている人はいない。いや、一人ずついたけれど、ランナーではないだろう。

さあ、撤収だ。

テーブルを片付け、ゴミ箱を解体し、全てを荷台に乗せる。ゴミ袋をまとめる。スポーツドリンクが袋から漏れていて、地面が濡れていた。それがまた重たくて、体から放して持つ事が出来ず、ズボンが濡れてしまった。

でも大丈夫。ティッシュで拭いたらもうサラサラ。さすがスキーウエア。完全防水。濡れてもいいズボンとはまさにこの事。

全てをまとめ、集合写真を撮ってもらった。写真の為に皆マスクを外したのだが、撮影直後、

「あそこにブタクサ生えてるよ!」

と言って、急いでまたマスクをする人たちが。うそ、ブタクサってその辺に生えてるものなの?ブタクサも、杉やヒノキと同様、花粉症の原因になるとは聞いている。私には全然分からないが。

またリーダーにラムネをもらってしまった。

サイゼリアにて反省会

備品やゴミの回収車が来るのを待っていたが、どうやら待たなくていいようで、エリアリーダー?チーフリーダー?に、もう帰っていいと言われた。

終礼でリーダーさんが、

「今日は色々乗り越えたから、あちこちあざが出来ているかもしれないけど」

と言っていて、そうかも!と思って笑った。フェンスの隙間を通ったり、ガードレールを乗り越えたりを何度もした。しかしどこも痛くないから、私はあざにはなっていないだろうと思った。

終礼を終え、みんなで駅へ向かった。いつの間にか晴れていて、日の当たる場所へ出ると暑かった。ユニのジャンバーは脱いだが、やっぱり歩くと暑いのだった。

駅へ向かう道すがら、最近話題になっていた、LINE乗っ取られ事件の話を聞いた。ボランティア仲間の中で被害に遭った人が多いそうだ。

どのような物が送られてきて、何をしてしまったのか、貴重な体験を話してもらった。話したくない事を聞いてしまったかな、と少し心苦しい思いもあるのだが。聞けばなるほど、引っ掛かってしまうのも無理はない。とにかくこういう事例を知って、同じ手口では騙されないように気を付けるしかない。

さて、時間の許す人だけでお昼ご飯を食べに行く事になった。けっこう皆さん行かれるみたいなので、私も行く事にした。やっぱり、活動中にはあまりしゃべれないし、もう少ししゃべった方が、ちゃんとお知り合いになれる。今日が事実上初対面の人もいたので。

駅の近くにあるサイゼリアに行った。6人が行く事になった。サイゼリアは入り口でたくさんの人が待っていたのだが、店内を見ると空いているテーブルもいくつかあるので、待つ事にした。

先にトイレに行った。実はけっこう我慢していた。撤収作業の前に行かれたのだが、遠回りして行かなければならないから、終わるまで我慢してしまった。あまり水分を摂っていなかったから大丈夫だった。足元は暖かかったし。

外で大勢待っているのを、店員さんが知らないのかな?と思うほど、店内はガラガラだった。トイレから戻ってきたら、どんどん案内されていて、私が店内に入った事でピロピロっと音がなり、やっと店員がお客さんに気づいたのかなと思った。最初に待った人、名前を書くよりも店内に入って行った方が良かったんじゃないかな。

6人テーブルに案内された。ちょっと狭く、しかもブラインドの隙間から日差しが漏れるという、あまり良い席ではなかったけれど、ドリンクバーには近かった。

なんか、すごくお腹が空いていたのに、いざ何を食べたいかと考えると浮かばない。結局食べた事のあるようなメニューにしてしまった。なんか、半熟卵だけは食べたいと思えたので、そういうのが乗っかっているドリアに。それと野菜が必要だと思ってサラダも。サラダが思いのほか大きくて、それを先に食べたら満足してしまったりしたのだが。

食べ物はともかく、6人で色々な話をした。

まずは今日の活動の話。みんな慣れていて撤収作業早かったよねーとか、あのラッキー給食は「湘南ありへいとう」と言って、一袋200円なんだよとか。「ありへいとう」って、聞いても絶対覚えられないなと思った。だから、覚えようともしなかった。初めて聞く言葉は、字で見ないと全然頭に入らない。字も、カタカナや英文字ではやっぱりダメだ。それにしても、高級な飴というわけではなかったようだ。でもサクサクした変わった飴らしい。ご当地グルメというわけか。

それから、東京2020のボランティアの話や、コーヒーの話。チキンの話にターキーの話まで。全部繋がっているのだけれどね。

そういえば、いつも私のブログを読んでくれている方が、

「チョコナッツさんて、本当にメモ取ってないんですね!」

と言った。そして、皆が記憶力がすごいとか、特殊能力だとか言う。でもさ、「ありへいとう」は覚えられなかったのよ。本当は、ブログに書くのだから覚えられないや、で済まさずに、それこそメモを取れば良かったのに。でも、今は便利な世の中。家に帰ってから「横浜マラソン ラッキー給食」で検索したら出てきたのだ。だから、今書けている(笑)

それにしても、子供の頃は多少記憶力も良かったが、けっこう前からやろうと思った事もすぐに忘れてしまうし、ブログだって、後から書き忘れた事を思い出したとしても、すぐにメモを取らないと結局忘れちゃうし。特殊能力、狭すぎ。体験記にしか使えないのだもの。

午後1時半ごろになり、そろそろお開きに。

いや、実は食べながらギクリとした事があった。私、今日は現金をほとんど持ってきていない。コンビニならクオカード、その他大体ペイペイで何とかなるでしょ、と思っていたから、小銭程度しか持ってこなかったのだ。いつも使わないし。

でも、それを言ったら、ペイペイとかで、と言ってもらえたから、誰かに払ってもらってペイペイで送ればいいな、と思っていた。

すると、皆さん自分の食べた分の現金を出していた。ということは、その現金を私がもらって、私がまとめてペイペイで払えばいいと思った。私の小銭はおつりに提供した。実はお一人200円足りなかったのだが(すみません、そしてありがとう!)

皆で出口へ。私はレジへ伝票を持って行き、

「ペイペイで」

と言ったら、

「すみません、ペイペイは扱っておりません

と言われてびっくり。なんか、ペイペイで払えるものと途中から確信してしまっていた。現金は今もらったけれど、これでは足りないのだ。うそ、どうしよう。

とっさに後ろを振り返ると、リーダーが私についていてくれた。さすがリーダー!やっぱり彼女はリーダー気質だよなぁ。一応見届けようと思って一緒にいてくれたのだろう。で、動揺した心が多少落ち着き、

「こちらに表示してあるものしか、使えません」

と言って店員さんが指示した表示をよく見る。クレジットカードなども持ち合わせていなかったのだが、Suicaがあった!そう、Suicaの残高がこの間少なくなっていて、ボラの時に現金をあまり持たないから多めにチャージしておこうと、1万円入れておいたのだ。これだ。

で、5千円以上の金額を、無事にSuicaで支払う事が出来た。良かった良かった。

帰りの電車

店を出て駅へ。ホテルに前泊した人達とは別れ、4人で電車に乗った。ここでもやっぱり色々おしゃべり。

お墓参りに寄っていく人がいたから、お墓の話で盛り上がり、それからまた私のブログの話で、

「普段のしゃべる感じと、ブログの感じと違いますよね。わざと変えてるんですか?」

と質問を受けたり。うん、わざと変えているというよりも「である調」で書くとどうしてもこんな感じになってしまうのだよね。これが私の文体というか、文章のスタイルなのかもしれないが。Xとかだと敬語だとかしゃべり言葉で書くから、いつもの感じに近くなるけれど。

そんな事を、扉の前辺りに立って話していたら、すぐ後ろの優先席に座っていたおばさんが、ちょっと立ってこちらへ来て、

「もう少し、小さい声で話してもらえませんか?」

と言った。

「すみません」

と言った事は言ったが……。うーん、そんなに大声でしゃべっていたかな。まあ、気づかないうちに大きな声でしゃべったり笑ったりしていたかもしれない。でも、しゃべってはいけないもんでもないし。

私は、自分の話が途中だったので、声を落として話を続けた。黙ってしまうと雰囲気悪くなるし。ちなみに、私のすぐ後ろの優先席に座っていた人ではなく、その人と間一つ空けて向こうの壁際に座っていた人が言ってきたのだ。遠い。でも、笑い声が大きかったかな。4人で笑うとね。

降りる人が一人、また一人。どんどん減っていく。そして、私もお一人を残してその電車を降りた。

今日は楽しかった。活動もそうだし、その後のおしゃべりも。

帰宅後

自宅のマンションに着いたのが午後2時20分で、ふと思い出した。

そうだ、今日は新しいプリンターが来るのだ。2時には帰っているだろうと思って、2時~4時に指定してしまったのだ。まずい、2時を過ぎている。

急いで部屋に帰ると、夫が出かけようとしている所だった。そして、今しがたプリンターが届いたそうだ。ああよかった、夫がいる時で。

「その恰好、暑くない?」

夫が言った。スキーウエア、確かに暑い。上着の前を開けて歩いていた。

「でも、朝はこれでもちょっと寒かったよ」

今日はこの恰好で正解だったのだ。でも、スキー用の靴下なんかはもう、今は暑くてたまらない。もちろん即脱いだ。

片づけをするので、写真をパチリ。今日のユニフォームと、いただいたお菓子。

ああ、リーダーのくれたお菓子は、おつまみと〆のデザートが両方入った素晴らしい酒の共。この日の夜、この全てのお菓子が無くなって、翌日にちょっと後悔したのはどうでもいい話。

それと、帰宅後トイレに行ったら左足の付け根に青あざ発見(笑)やっぱりあざ、出来たか。さすがリーダー。よく分かっていらっしゃる。あまり痛くないけどね。後で大きくなったりして、と思ったけれどそうでもなかった。だが、二日後にすごく腰が痛くなった。考えてみたら、7時ごろから12時頃まで座らずにいたのだ。疲れたはずだ。それなのに疲れを感じていなかった。歳をとるとその場で疲れずに後から来るから怖い。無理は禁物である。

それから、コンビニで買ったボトルガムを見たら、

「あれ?フーセンガムじゃない……あ、これ違うじゃん!」

探していた、スマホをかざすと画像が出るやつじゃなかった!一つ前のグレープとピーチ味の粒ガム。これはもういいのだよ。これ、そんなに好きじゃないのに。こんな昔の物が売ってるなんて、田舎か?おっと、失礼。そんな事はない。どこにだって、時々前のバージョンが並ぶ事はある。

この後、プリンターの設置をし始めたら、けっこう大変で。前よりコンパクトになったのは良かったが、上に乗せていたものが乗らなくなり、近くの棚の上を片付けたりして。パソコンとつなげるのにも時間がかかって。

マラソンボラは、朝が早いが終わるのも早い。だから、もう一つ何か出来てしまうのよね。今日のメンバーの一人は、活動の後出張のため、広島へ向かうと言っていた。それもすごいな。新幹線の中で寝ると言っていたけど。

いつも、ボランティア仲間には刺激を受ける。今日お会いした皆さんも、素晴らしい人たちだった。またご一緒出来る日を楽しみに。お疲れ様でした。