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国歌を歌って動画を送ろう「Yell for oneプロジェクト」に参加した!

五輪ロスの日本列島。メディアではオリンピックで活躍した選手や、ボランティアに関する話題で溢れる。

もう私のオリンピックボランティアは終わってしまい、レポも全て書いてしまったし・・・と思っていたら、ふと一つ書き忘れていた物を思い出した。それが、国歌を歌うプロジェクトに参加したこと。動画が公開されたらブログに書こうと思っていたら、その頃はボランティア活動で忙しく、すっかり忘れていた。

というわけで、今日は国歌を歌うプロジェクトに参加した話を書こうと思う。

詳しくはYell for oneプロジェクトのホームページをご覧いただきたい。

Yell for one プロジェクト | 東京2020オリンピック・パラリンピックボランティア | ボラサポ (volasapo.tokyo)

気づくのが遅い

6月に入って、ツイッターで「某国の国歌を一生懸命に覚えています」というような投稿を見かけた。初めは何のことか分からなかったが、6月中旬に久しぶりにボランティア用ページを見たら、端っこにそのお知らせを見つけた。

「国歌を歌って動画を送ろう」というプロジェクト。私はずっと歌をやってきた中で、「新曲」を覚えるのが大好き。だから、どこかの国の国歌を覚えて歌うなんて、面白そう!と思った。しかし、気づいた時には最後のオンライン説明会が迫っていた。

私はちょっと勘違いしていた。6人で一つの国歌を歌うという事だったので、数日しかないのに、6人のメンバーを集めて申し込みをするのは無理だと思ったのだ。その残念に思った事をツイッターに投稿したところ、
「まだ間に合いますよ!」
「1人で申し込んでも大丈夫ですよ!」
「一緒にやりましょうよ!」
という、何とも心強い、ありがたいメッセージがフォロワーさん達から届いたのだ。それで、早速説明会に申し込みをした。

素早く決まった国

説明会をオンラインで視聴し、本申し込みをした。後ほどどの国の担当になるか、メールが来るという事。楽しみにしながら待っていたら、意外に早くお知らせが来た。なんと申し込んだその日のうちに来たのだ。4~5時間くらいか?

指定された国は、アフリカの国だった。名前は知っていた。サッカー日本代表が対戦した事のある国だったから。長男がすぐにその国の場所がどの辺かを教えてくれて、実際地図を検索して示してくれた。さすが元サッカー少年!そして、次男はすぐにYouTubeでその国の国歌を検索してくれた。意外に、子供達にとって興味の持てるものだったようだ。また、言語も調べてくれて、フランス語だという事が分かった。なーるほど。フランス語ね。

国が決まって、すぐに音源や楽譜が来て、10日以内に歌う姿を録画して送る、はずだったが、6人全員からOKの返事が来てからスタートだったので、数日ずれがあった。そうこうしているうちに、私はまた忙しくなる。

6月末に音源楽譜が届いた。折しも、フィールドキャストの活動が7月から1日おきに入るというタイミングだった。5月から活動が始まって、6月はほとんど活動がなく、7月いっぱいはほぼ1日おきに入るというスケジュールになっていた。6月の、活動がない時期にやる気になったこの国歌プロジェクトだが、実際に練習して録画するというのが活動が忙しくなってからのタイミングになってしまったのだった。

歌は得意

合唱やバンドのボーカル、ゴスペルなどをいろいろやってきたので、歌を覚えるのは慣れていた。ゴスペルをやっていた時は、楽譜がなくて歌詞と音源だけがある状態で、英語の歌を覚えていた。それに比べたら楽譜がある今回のプロジェクトは比較的楽だった。ただ、期間が短い。

フランス語とはいえ、歌詞にはカタカナが振ってあった。フランス語を習った事があるのだが、短期間できちんとした発音を会得するのは無理と判断。開き直ってカタカナを読んで歌う事にした。

楽譜を見ながら音源を聴き、大体覚えたら一緒に歌う事は出来た。これで2日。ただ、録音ならばそれでもいけるが、録画なのがネックだった。表情が重要なので、余裕がないといけない。余裕の顔で歌えるように、とにかく毎日1~2回でも歌って練習をした。それで5日。

フィールドキャストの活動がない日に録画しなければならない。録画を送るのは日曜日が最終期限だった。前日の土曜日には活動が入っているので、金曜日に録画をしようと決めた。木曜日も活動があるので、その前日の水曜日に、録画の準備をする事にした。

スタジオ

貸しスタジオなるものが、隣の本家にある。あまり儲かっていないが、ビジネスとして貸している。ほとんど使われていないので、私はこの水曜日と金曜日に使わせてもらう事にした。

録画は、イヤホンで音源を聴きながら、アカペラ状態で撮る必要があった。そのため、録画をするのが今使っているスマートフォン、音源を流すのは以前使っていた古いスマートフォンにした。パソコンを使うという手もあるのだが、パソコンを画面に入らないように近くに置くのが難しそうだったので、古いスマートフォンを思いついたのだ。そのスマートフォンは一時期次男にゲーム機として使わせていた事がある。充電があまりもたないが、まだ使えるのだ。Wi-Fi環境下なら、ネットにつなげる事も出来る。

水曜日、まずは下準備のため、この貸しスタジオに行った。がらんとした板の間。壁には黒い暗幕。残念ながら真ん中に太い柱があって、それが暗幕に隠れていなかった。

良い物を最近購入していた。スマートフォン撮影の為のスタンドだ。実際はただのスタンドとして使うために購入したのだが、今回はこれが使える。リング状のLEDランプを自分に当て、写りを良くするというわけだ。

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そのスタンドは、クリップで挟むタイプだった。台に置くのではないのだ。どこに挟めるか、あちこち見て回った。何しろ何もない空間。部屋のドアか棚か、一つだけあるテーブルか、そのどれかに挟むしかない。立って歌いたいので、テーブルでは低すぎる。ドアは固定できずに動いてしまう。バックに変な物が映らないようにするには、棚しかなかった。

棚に挟んで、スマートフォンをセッティング。カンニングペーパー(楽譜の自分の歌う所だけ切り取って貼った)を画面の後ろに貼る。

カメラを起動させてみる。映り方を確認。立つ位置はこの辺。いっちょ録画してみるか。

録画してみた。で、思った。今までマンションで小さな声でしか歌ってなかったが、ここならもっと大きな声で歌える。大きな声で歌った方が上手く歌えるはずだ、と。

しばし練習。そして、また録画してみた。とにかく緊張しないためにも、たくさん録画して、慣れることが大事だ。録画することではなく、録画されることに。

録画したものを再生してみる。やはり、大きな声で歌った方が良い。

ちなみに、説明会の時に、録画したものを聴いてみたら衝撃的だったという話を聞いていた。だから、聴いてみるのがちょっと怖かった。しかし、実際は大した衝撃もなかった。おおよそ予想通りの顔と声だったから。

それもそうか。まず、とっくの昔に自分の歌う姿には衝撃を受けている。ゴスペルを始めたばかりの頃、家族が見に来て録画してくれて、後で見てみたらなんだかびっくり。なんというか、自分の姿を客観的に見てしまうと、今までの「自分」の認識が変わってしまうのだ。実はこれを機にコンタクトをやめ、メガネ人間になったのだ。見た目なんてどうでもいいわと思う程に、実は衝撃を受けてしまったのだった。まあ、録画を見たのは一度ではなく、何度かライブの録画を見ての事だが。2~3回録画してもらったが、その後はもう辞めたのだった。自分の録画は見ない方が良いし、歌も録音を聴かない方が幸せだと思って。だって、すごく上手く行ったと思ったのに、後から録音を聴くとがっかりしてしまう事が多かったから。

また、この国歌の歌の方だが、後半はアカペラで練習していたので、耳慣れていた。特に驚きも衝撃もなかった。

この日はここまで。あまり時間も掛けられないので、一気にやってしまうのではなく、今日はどこで録画するかを決めるいうのがメインだったのだ。

本番

さて、2日後。とうとう本番である。きちんと自分たちで決めた衣装を着て、お化粧などもバッチリ(自分なりには)して、スタジオに向かった。

そういえば、2日前に撮った映像で、バックに映っている暗幕の一部に赤いテープのような物が映っていたので、本番ではこれは一度取り除かせてもらおうと思っていた。

さて、地下に行ってその暗幕の赤いところに行くと、
キケン→
と書いてあった。何やら出っ張っている。うーん。これを一度剥がして元に戻せるかと言うと、怪しい。危険な位置が違ってしまってはまずいし。それで、剥がすのではなく上から黒い物を貼ることにした。しかし、スタジオ内を探してみてもない。まあ、このままでもいいかなーと思いつつ、カメラのセットをし、音源を流そうと思ったら・・・ん?なぜか「接続できません」と。

あれ?これはネット上にあるものではなく、MP3ファイルをちゃんとこの本体に入れたはず。Wi-Fiはここには来ていないようだが、それはおとといだってそうだったし。

いや困ったぞ。これがなかったら今録画出来ないじゃないか。焦った。1人で焦る。焦ると汗が出る。せっかくお化粧ちゃんとしたのに。

とにかく、もう一度家に戻ろうと思った。隣なのですぐ戻れる。一度戻って、もう一度ファイルを送り直そう。そして、ついでに黒い布か何かを持ってこようと。

マンションに戻る。自宅のWi-Fi下で、もう一度送る。よく分からないけれど、開けなかったものは削除した。そして、黒い布を探したけれどもなくて、黒い折り紙を2枚ほど持ち、再びスタジオへ向かった。

もう、汗だく。なんだよ・・・なぜこうなるかな。とりあえずタオルで汗を拭く。

赤いテープの上に黒い折り紙を養生テープでそっと貼り、何とか隠せた。そして、今度は音源も流すことが出来た。

さて、まずは一回歌うか。録画せずに一度歌う。イヤフォンではなく、音を出して。うん、まあいいだろう。

さあ、録画だ。とにかくどんどん録画しよう。のどが枯れるまで練習してから録画したんじゃイケないから。

最初と最後が難しい。とにかく録画したが、もう一度。うーん、やっぱり出だしがイマイチ。録画せずに出だしだけ歌う。いや、録画しなければけっこういい声が出るのに、録画しようとするとイマイチ。緊張してるのかなあ。

出だしはもう諦めた。とにかく一通り歌って、何度も録画する。なかなか納得のいく出来にはならないが、それでも、録画を残してどんどん次の録画をする。

実はこのプロジェクト、音源の合唱団の歌を、我々の歌と一緒に流してくれるという事になっていた。下手でもいいというわけだ。だから、歌よりも顔の方が重要なのだ。それは分かっているが、歌だってちゃんと歌いたいし、編集してくれる人にはアカペラで聴かれるわけだし、何とか上手く歌いたい。

8回か、いや10回くらい録画しただろうか。もうこれ以上上手くは歌えないだろうと判断し、撤収してきた。忘れずに黒い折り紙も剥がしてきた。

一番時間のかかった作業

家に帰ってきて、10個くらいある録画を視聴。これがまた時間がかかる。何しろ迷う。これ、歌えば歌うほど上手くなって行くようだった。つまり、後に録画した方が歌は上手い。けれども、顔はだんだん疲れていく。前述したように顔の方が重要ではあるが、やっぱり歌だって大事だし。

いや、これね。歌う時にも表情を気にしていたから、上手く歌えないという部分もあったのだ。歌を上手く歌うには、口の奥を大きく開けるとか、目を大きく開けるとか、頬を揚げるとか、あるわけなのだが、あまりやると見た目が良くない。歌を上手く歌う事を優先すれば顔が崩れる顔に気をつけて歌うと良い声が出ない。そういったジレンマもありつつ、何とか撮った録画映像。

迷う。とにかく、これはダメだなという物は削除していく。何せ、サムネイルはみなほぼ同じだから、どれが良かったのだか分からなくなってしまうのだ。だから、ダメなのは消して行くという消去法を取るしかない。

途中で時間切れ。夕飯を作ったりなど家事をこなし、その後にまた消去していって、とにかくこの日は4つにまで絞った。

翌日は朝からフィールドキャストの活動だった。帰ってきてからまた4つを聞き比べ、見比べる。やはり、どうしても歌は後の方が良い。顔は前の方が良い。それで、中間を取って最後から2番目の録画を送ることにした。つまり、私の気持ちは少々歌を優先したという事だ。

知名度が・・・

送った動画は、7月20日に公開された。6人グループのうち5人とはメールでやりとりをしていたが、公開されて初めてお互いのお顔を見たという事になる。ああ、もう少し引きで撮れば良かった。顔が大きくなってしまった。しかし、これもそれぞれが送るのだから仕方がない。

短期間だが、頑張ってやり遂げたプロジェクト。一応、知り合いにはお知らせした。少しは視聴してもらえたようだ。しかし、その国の人がどうやって知って視聴する事が出来たか。特に、オリンピックの選手が観てくれたのかどうか。ちょっと、知名度というか、宣伝が不足しているというか。

この国歌を歌おうプロジェクトは、ラグビーワールドカップの際に立ち上がったものだとか。私の知り合いが言っていた。しかし、私がこのプロジェクトを知ったのは今回の東京2020からだし、やはり知名度は低い。

204の国歌の編集作業は膨大だ。その前の調整だって大変だ。それなのに、ほとんど知られていないのは勿体ない。次回もこのような活動があれば参加したいが、その際にはもうちょっと宣伝に工夫をしなければならないと思う。

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