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植物は生きている!~生き物をいただくという事

ベジタリアン僧侶は動物を食べない。ベジタリアンは人それぞれかもしれないが、僧侶は殺生が禁じられているからだ。ビーガンは牛乳や卵などの、動物性の食物を全て食べない。これも人それぞれ理由があるだろうが、最近私が知った理由はSDG’sだった。

じゃあ、植物はいいわけね。植物を食べる事は殺生ではないのね?

でも、植物もちゃんと生きている。これは紛れもない事実だ。

植物も動く!

この写真は豆苗である。スーパーで買って、茎をちょんと切って食べて、根っこを水につけておくと、このように伸びる。

で、大抵は電灯が真上にあるので、まっすぐ伸びる。だが、日中電灯を消して出かけてくると、こうなっているのだ。

これ、左側の奥の方に窓があるのだ。豆苗は、日の光を求めて、このように少しでも明るい方へ伸びていくのだ。出かけると言っても、ほんの1~2時間の間だ。

そして、電灯を付けた状態にしておくと、これもまた1時間かそこらでまっすぐに戻っているのだから驚きだ。それくらい、けっこう速く動いているのだ。

ひまわりの花が太陽の方を向き続けるというのも、有名な話だろう。植物は光を求めて動く事が出来るのだ。それって、つまりは生きているという事でしょう?

生命力!

お次はこちら。大葉だ。青じそとも言う。よくもらうのだが、ただそのまま冷蔵庫に入れておくと、どんどん葉が黒くなってしまう。それで、濡らしたティッシュを大葉の茎の所に輪ゴムでつけておくと長持ちすると聞いた。最初はそれをやった。

しかし、色々面倒だ。これならどうだ、とやったのが上の写真。少量の水を入れたカップに、大葉の茎を挿す。茎と言うほどではないか。葉脈か?

で、数日入れておくと、なんとその葉脈からひげが生える。いや、根っこだ。根っこが生えてくるのだ。

ちなみに、青じそも終盤になるとあまり葉が大きくならないらしく、茎ごともらう。それを花瓶に挿しておくと、やっぱり根っこが生えてくるのだ。以下に写真を載せる。

ちょっと気味が悪いくらい。それに、長ネギも切り口から伸びたりする。

元々、植物は成長する。成長するという事は、やっぱり生きている。そして、こうやって本来の形から部分的に切り取られても、生命維持の為に形を変えてまで生きようとする。

その生命力はすごい。やっぱり植物は生きている。

動物とは違う事

動くし生えるし成長するし、間違いなく植物は生きている。虫を捕まえて食べる植物さえあるという。

だが、動物とは大きく違う事がある。それは、自由に歩き回らないという事。

宗教的な、生きている物を食べてはいけないという話は、私は知らないし、ここで語るつもりはない。

だから、私は野菜も食べるし肉も食べる。

ただ、ビーガンの人が動物性の物を食べない理由の一つに、この自由に歩き回るかどうかという事が関わっているという事を、最近知ったのだ。

アニマルウエルフェア(動物福祉)という言葉をご存じだろうか。その言葉の説明を聞いた時には、それほど深く考えなかったのだが、先日「サピエンス全史」という本を読んだら、現在の家畜がどのような扱いを受けているのかが書いてあった。それはぞっとするような、胸くそ悪いものだった。読書感想文にも書いたが、やり過ぎなのだ。資本主義の弊害とも言えるのだが、利益を追い求めるが故に、動物に対して過酷な事を強いている。

つまり、狭い所に閉じ込めるという事だ。動物は本来自由に歩き回る。飼い犬や飼い猫に対して、首輪を付け、好きに移動できなくて可愛そうだと思った事もあるが、家畜はそんなもんじゃない。私たちが狭い所に寝たらものすごく腰などが痛くなって辛いのに、豚や牛や鶏を身動きの取れないような場所に閉じ込め、ひたすら太らせたり、乳を出させたり、卵を産ませたりしている。

もちろん、放牧したり、運動させたりしている所もある。だが、そういう所の牛乳や肉や卵は高価な物になる。私は、ずっと安い方がいいと思っていたが、最近それも疑問に思うようになった。動物の過酷な状況だけでなく、人間の労働力搾取の場合もあるし。

ビーガンが動物性の物を食べないのは、畜産業に反対だからなのではないだろうか。なんだか、以前新聞で、牛のげっぷによってメタンガスが増えるのが環境問題だから、牛を食べないとか、そういう理由でSDG’sだと読んだが、それはほんの一端だろう。牛に過酷な状況を強いる事に抗議して、乳製品を摂らないというのであれば、理解出来る。

植物は辛くない?

植物は、根を張る。基本的には移動しない。土や水があれば成長し、実を付ける。

人間が植物をいただくことは、植物にとってはどんな意味があるのか。

聞いた事があるだろう。果実は、鳥がそれを食べ、よそで糞をする事によって、種を遠くに運んでもらう為にあるという事を。つまり、果実は食べてもらう為にある。色鮮やかに、甘く。

人間は、植物が思い描いたのとは違う方法を取っているが、結果的に植物を地球上のあちこちに運んでいる。アジアにしかなかった物を、ヨーロッパに輸出したりしているだろう。現代は植物は繁栄している

植物にとって、人間に食べられる事は、多分悪いことではない。植えて、育てて、刈り取る。また植える。動こうとしない植物だから、閉じ込めていても問題ない。

意識の変化

というわけで、ビーガンがなぜ動物性の物を食べないのか、私なりに理解した。けれども、ビーガンになろうとは思っていない。高い肉だけを買おうとも、残念ながら経済状態が許さないので、思っていない。

ではどうするか?そう簡単には答えは出ない。

ただ、極端に安いものに飛びつかないようになった。賞味期限が近いから安いとか、そういう物を積極的に買い、多少高いものでも、必要な物は買う。ほんの少しだが、意識が変わった。

家庭の物価高に対する許容度が高まっていると言った人がいたが、それはコロナ禍によってお金が貯まったからではない(少なくとも私は)。アニマルウエルフェアや、労働搾取の問題を知ったからだ。SDG’sが徐々に我々の意識に浸透し始めているという事ではないか。

因みに「サイエンス全史」の中で、家畜の話が出てくるのは下巻である。既にベストセラーであるが、多くの人に読んでもらいたい本である。内容の割には読みやすい本だったので、オススメである。

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