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東京産の食材を取り入れたカフェ

高校時代の友達と、久しぶりに二人で会う事になった。

高校時代はクラスも部活も一緒で、浪人時代も共に過ごし、彼女は超一流大学へ行ってしまったが、大学時代には一緒に海外旅行にも行った仲。結婚してからもお互いの家を行き来し、お互い第一子が生まれて、うちの子が1歳、友達の子が0歳の時に私が友達の家に行った日以来、二人で会うのはまさに21年ぶりと言えよう。

ここ最近は、同窓会やお通夜などで顔を合わせる事はあった。今年の5月に歌う会(参照する必要はないけど、これね→3学年で歌う会~高校卒業以来30余年ぶり⁉ – たかんなお年頃 (takan.site)で会った際、今度ランチでもしようと約束した。私が6月はバタバタするので、7月の頭に会う事に決めたのだった。

場所を上野にしたのは、お互いの交通の便が良かったから。上野にしようと言ったら、友達が

「今、何か美術展やってる?」

と言ったので、東京都美術館の「デ・キリコ展」や東京国立博物館の「カルティエ展」が面白そうだと私が言い、友達は「見ておくね」と言っていたのだった。

だが、会う日の前日になって時間やランチの場所を決める為に連絡をしたら、

「ご飯食べてしゃべってるだけでもいいかなと思うけど、どうかな」

と、友達。うん、多分二十年分くらいしゃべるから、美術館に行ってる場合じゃないだろね、と思った私は、それに賛同したのだった。

EVERYONE’S CAFE

友達の娘さんがオススメのレストランを教えてくれたのだけれど、ランチメニューを見たらドリンクがコーヒーと紅茶しかなくて、カフェインがダメな私が飲めるものがなさそうだったので、申し訳ないけれどもそこではなく、私が提案したお店に行ってみる事にした。

上野公園の真ん中にある、前からちょっと気になっていたカフェ。エブリワンズカフェと言う。野菜たっぷりのメニューや、パンケーキが目を引いた。

でも、ただの野菜ではなかった。野菜だけではない。豚肉も卵も、東京産の食材を使っているというカフェだった。その割には値段が高くない。まあ、最近は一昔前よりもだいぶ高くはなっているが。

11時半に待ち合わせをした。また私はうっかりさん。公園口の改札に出ようとして、ホームの表示を見てなぜか「引き返せ」というマークを読み間違え、真っすぐ歩いて行ってしまい、次の階段を見たら追い越しマークみたいなのになっていて、

「うそ!なんで私はさっき、Uターンマークを見て前へ行った?」

と、自分の脳を疑ったのだった。

でもまあ、時間内に改札口へ行けた。友達は早く着き過ぎたと言っていたので、余計に待たせてしまったが。

さて、EVERYONE’S CAFEに行ってみた。まだ誰も並んでいない、と思ったが、メニューを見てから店に入ろうとしたら、番号札の2番を渡された。ちょうどいっぱいになって、しかも1組の客に追い越されたようだ。だが、少し椅子に腰かけて待っていたら、店内に入れた。

店に入る時に、制限時間が90分だと言われた。その時が11:40だったので、13:10までだ。

私は、パンケーキに惹かれていた。たまにはこういうのもいいだろう。パンケーキとサラダというのはどうだろうか。東京産たまごを使ったパンケーキ(キャラメルナッツ)に決めた。キャラメルナッツの他に、フレッシュベリーというのもあったが、キャラメルナッツの方の写真に、イチジクが入っているようだったので、こちらに決めた。フレッシュベリーの方は、ブルーベリーと苺のようだ。これにセットドリンクでフレッシュハーブティーをつけよう。他のドリンクよりもちょっと高いけれど。

そして、サラダだが、一種類しかなかった。それは「ヴィーガンサラダ」。肉などが入っている方が良かったのだが。それにちょっと高いような。でも他にサラダがなかったのでそれに決めた。

注文をした。友達は東京産たまごを使ったオムライス デミグラスソースに、ホットコーヒーをつけた。

それで、メニューを閉じたら一番後ろに、お酒などのドリンクメニューとおつまみが載っていて、そのおつまみのところに、ポテトサラダや野菜フリッターなどがあって、あ、ここ見てなかった!と思ったが、そのままメニューは回収されてしまった。なんか、お値段的にはおつまみの方が良かったような気が。

どんどん運ばれるメニュー

注文を終えて、私はトイレに行ってきた。戻ってきたらハーブティーが来ていた。透明なポットに入っていた。

友達が「お好みではちみつを入れてもいいって言ってたよ」と言ったので、初めてそれがハーブティー用のものだと知った。てっきりパンケーキにかける物かと思っていた。ちょっと入れてみたが、ちょっと過ぎてよく分からなかった。

ハーブはレモングラスミントだったと思う。レモンのような香りと、青々とした味、と言えばいいのかな。もう、ハーブティーにも慣れた。ブレンドだったら大体大丈夫だ。友達はローズヒップが苦手だと言っていた。出雲大社の前のスタバで、待ち時間にもらった物を思い出した。あれは美味しくなかった。たまにそういう物もあるか。

そして、サラダが運ばれてきた。って、これ!?

どう見ても一人前ではない。取り皿とトングも一緒に来た。友達にも食べてもらう事にした。友達はオムライスだけだし、ちょうどいいではないか。

友達がお皿に取り分けてくれたが、半分しか入りきらなかった。そうか、四人分だったか。どうりでお値段が……ちなみに1650円だったのだ。

しかし、お肉が入っていないにしても、果物も入っていてなかなか美味しい。そして、この赤かったり皮が赤くて中が白い大根のような野菜が面白い。どっかで食べたような気がするが、普段は食べない野菜だった。食感は大根だが、味はとうもろこしのようだった。美味しかった。そういえば、この間品川駅で見かけたお弁当で、鮭の西京焼きと卵焼きが入っていたお弁当には、いちょう切りされた赤紫色の大根みたいな野菜が入っていたが、もしかしたらこれと同じものかも。写真ではちょっとわかりにくいが、中央からちょっと左側の、ピンクグレープフルーツの上の方にかかっている野菜がそれだ。

そのほかは、特に変わった野菜はなかったが、イチゴブルーベリーが入っていて、パンケーキをベリーの方にしなくてよかったと思ったのだった。

食事は次々と運び込まれ、パンケーキもオムライスも狭いテーブルに並んだ。友達が、サラダをもらったからオムライスをくれると言ったので、一口だけもらった。パンケーキも味見程度に一口あげた。オムライスは、デミグラスソースが美味しかった。たまごもとろとろだった。

サラダを一皿食べ終わったら、けっこうお腹が膨れてきたので、これ以上友達に無理させるわけにはいかないと思い、あとは全て私が食べた。でも、やはり野菜なので入るものだ。それに、パンケーキは別腹発動で、全然平気だった。

さて、改めてパンケーキ。

2枚と3枚を選べるということで、2枚にした。メイプルシロップと思われるものをじゃーっとかけ、ナイフとフォークで切って食べた。2枚の間にはバナナが入っていた。一番上のミントの葉の隣にあるのがドライ、というより焼かれたレモンスライスで、これは食べない方が良かったかもしれない。すごく硬かった。その手前にあるのがドライイチジクだった。

パンケーキの手前にある茶色い塊は、キャラメル味のクリームだった。これがなくても充分甘いのだが、まあ、キャラメルは美味しい。ナッツがすごく湿気てしまって硬かった。しばらくこの状態で置いておいたからかな。私は健康の為、毎日お昼の後にちょっとナッツを食べるので、今日もそのノルマ達成だね。

肝心のパンケーキだが、ふわふわではあった。が、なんかすごく特別な食感なのかと思っていたのが、そうでもなかった。しいて言うならば、パンというよりもケーキだな、という感じか?家でホットケーキを焼くと表面が少し硬くなるが、それがない。そして、ぺろりと食べられてしまうほど軽い

すっかり食べ終わり、後はお茶を飲みながらしゃべっていた。時々時計を見ていたのに、気づいたら90分を過ぎて100分経っていた。てっきり時間になったら声を掛けられると思っていたのに、そうではなかった。慌てて出た。

そうそう、伝票を置かれたのだが、これが可愛い!

なに、この木目。本物の木で出来ているようだ。

以前、麻布台ヒルズでアート展(オラファー・エリアソン展)とのコラボカフェが期間限定でやっていて、そこでランチを食べたが(参照→オラファー・エリアソン展@麻布台ヒルズギャラリー – たかんなお年頃 (takan.site))その時にさかんに訴えていたのが、遠くから運ぶのではなく、近くで作られた食材を使うと、かなりCO2排出量が削減できるという事だった。

このEVERYONE’S CAFEでは、そのような話は前面に出してはいないが(ホームページには書いてある→EOC上_A4手元menu_240523 (create-restaurants.co.jp))やはりサスティナブルを目ざすカフェなのだろう。ヴィーガンサラダもあるくらいだしね。

ちなみに、パンケーキは1600円で、セットのハーブティーが650円。オムライスが1700円でセットのコーヒーが500円。合計6100円だった。サラダの4分の1くらいを払ってもらうとして、3500円を私が払った。やはりサラダとパンケーキと、2品頼むとちょっときついね(笑)

中国人の親子

ポットいっぱいのハーブティーを飲んだので、またトイレに行きたくなってしまった。いくらノンカフェインでも、たくさん飲めばトイレに行きたくなる。だが、冷房が効いていたというのに、お尻などが汗をかいていた。そして、外へ出たらむあっと暑い。さあ、これからどこでしゃべるか?

目の前にスタバがあった。前まで行ってみたが、どうみても混んでいそう。外国人も多い。そして、今たくさん飲んだばかりで、飲み物はいらない。

アトレに行ってみた。スタバもあるし色々と店がある。それにしても、それなりにお客が入っていて、ちょっと待ちが生じたりしている。平日なのにねえ。

結局、しゃべれればどこでもいいし、外の日陰のベンチに座ろうという事になった。もう一回トイレに行ってね。

そうそう、一度文化会館にも入ってみたが、そこには椅子がなかった。そして寒すぎる感じだった。なので、その外にあるベンチに座った。人がそれなりに座っているが、空いている椅子もあった。蟻がたまにいるのだが、蚊は見なかった。いたかもしれないが、刺されなかったので大したことはなかろう。あまりに暑いと蚊も活動できないと言うからね。

色々としゃべった。私からは、このブログの読者なら知っているような、次男の救急車騒動とか、この間の大阪珍道中とか、ボランティア活動をやっている事など。友達は、娘さんが私たちと同じ高校の同じ部活に入っていたので、昔と違って今はこう、という話をしてくれた。昔、強い部活だったけれど、夕方5時にはきっちり終わるというのが自慢だったのに、今は8時、9時は当たり前だとか。ひえー。

公立高校だったので、指導者の先生が時々代替わりするのだが、それでもずっと強豪校だった。でも、先生が代わるとその年か翌年、全国大会の出場を逃す。長い部の歴史からみれば、10年に1回くらいの些細な事だが、現役の高校生からしたら、3回のうちの1回出場できるかできないかは大きい。一度出られないと、翌年も同じだったらどうしよう、と焦るだろう。そして、もっとたくさん練習しなきゃ、と思っても無理はない。そうやって、徐々に練習時間が延びてしまったのではないか。夏休みなどはお弁当を持って行って一日中だと聞いた。普段だって、5時に終わったって寝るのが夜中の1時頃になっていたものだ。9時まで部活だったらいつ勉強するの~

そんな時、一人の女性が声を掛けてきた。英語で。スマホを指さし、場所を教えて欲しいと言っているようだ。でも、よく聞き取れない。が、

イエス

と私は言って、そのスマホを覗き込んだ。友達はえ?という風に私を見たと思う。いや、実際に

え?

と言ったと思う。

スマホには中国語が書いてあったが、一つだけ日本語で書いてある場所があった。そこをその女性は指さしている。

その日本語は、○○ビル 台東区~という風に、ビル名と住所だった。そこに行きたいのだろう。

私は自分のスマホでそのビルを検索してみた。賃貸ビルのようだ。観光地ではない。次に地図アプリでこのビルを検索した。場所は何となく分かった。中国人の女性に、ここがこれ、などと説明した。

その女性には連れがいて、顔がそっくりなお母さんと思われる女性が一緒だった。ひょっこり顔を出してきた。だが、このお母さんがけっこう若い。我々より若いかも?ということは、今話している女性はすごく若い女の子なのかな。ま、この二人が親子とは限らないけれど。姉妹とか。

中国人の女性は、私が地図で示したのを見て、自分も地図アプリを出した。そして、ビルの名前を教えて欲しいと言う。日本語のビル名を言ってあげるが、中国語で言ってくれの一点張り。いや、このビル名は人の名前で、中国語にも英語にも訳せるような言葉じゃないんよ。

ふと、音声入力してみたらと思った。それで、私の友達や中国人のお母さんも加わって、4人で頭突合せてマイクがどうとか言い合って、音声入力マークを押して、私がビル名を言ってみた。が、ダメだった。

そこで、スマホを持っている彼女は、表示を変更していた。中国語から日本語に。最初は意味が分からなかったのだが、友達に促され、差し出されたスマホをよく見たら、入力するところにひらがなが並んでいたので、

「ああ、OKOK!」

と言って、そこにビル名を日本語で入力してあげた。そしてスマホを返すと、無事、地図上でそのお探しのビルが表示された。彼女が経路案内をタップすると、ここからそのビルまでの道順が示された。それを見て、

「おー、サンキュー!」

と、中国人二人は私たちに何度も言ってくれた。ヨーウエルカムと言って、後は何を言えばいいのかよく分からずに、手を振った。

「バイバイ!」

と、四人で言い合って、中国人二人は矢印の差す方向へ歩いて行ったのだった。そして友達が私の方に向き直り、

「流石チョコナッツちゃん、ボランティア精神旺盛だね」

と言ったのだった。そう、私はこれがやりたくてボランティア活動をしているのだ。困っている人を助けて、お互いにハッピーになって送り出す事。今まで、いろいろと理屈をこねくり回していたが、だんだんとシンプルに分かって来たぞ。

最後に

さて、気が付けば夕方の5時になっていた。唇カサカサ。風が吹いていたからね。しゃべり疲れて喉もちょっと痛い感じだし、空気を吸い過ぎてお腹いっぱい。また、少なくとも1年に1回は会おうねと言って、もし同窓会みたいなのがあったとしても、それとは別に会おうねと言い合って別れたのだった。

最後に一つ。カフェでサラダが出てきて、これ一人前じゃない!と思った時に、思い出した事があった。

今日会った友達とフランスへ行った時の事。

レストランに入り、注文を済ませた。ハーフボトルのワインを注文したのだった。ほとんど私が飲んだ気がするが。

注文を終えて、私はトイレに行った。トイレから戻ってくると、友達が

「ごめーん」

と言った。何かと思ったら、私がいなくなった後、ミネラルウォーターはいるかと聞かれ、いると答えたら、

「ビッグorスモール?」

と聞かれたそうだ。スモールだと少ないと思い、ビックと言ったら、

「こんなのが出てきちゃったのー」

と。なんと、一升瓶くらいの水の入った瓶がテーブルに置いてあったのだった。何人分よ、これ!でも、仕方ないよね。ハーブボトルワインくらいがスモールだとしたら、足りないと思っても無理はない。でも、ビッグはワインボトル2本分くらいだったのだった。

この話をしたら、友達は覚えていなかった。私は友達のごめーん、の声まで覚えているが。何度も思い出したからに他ならない。もう30年くらい前の事だから。

以上、小話であった。