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トルコ料理ってどんな感じ?

毎年年末になると、家族で飲食店に出かける。最近家族四人で旅行に行かなくなったので、年賀状の写真を撮るために、この時期に出かけるのだ。

近くのお店を検索していたら、トルコ料理のレストランを見つけた。そういえば、トルコ料理は世界三大料理の一つだと言われるのに、あまり知らない。トルコアイスケバブサンドくらいしか知らない。

先日の新聞に載っていた。トルコ料理が世界三大料理と言われるのは、他の文化圏に広く影響を与えたからだろうという事だった。何となく、西洋料理とインド料理の間くらいの味なのでは、と想像するが、どうだろうか。

近所のトルコ料理店に日曜日の夜、予約をした。幸い日曜日は空いていた。まあ、ガラガラで、広く座れていい感じだった。予約は席だけにしてあった。トルコ料理は皆初めてだし、色々食べてみたいよね、という認識は家族で、特に夫婦間で共有していた。だが、夫はコース料理の方が色々食べられると思っており、私はアラカルトの方が少しずつ色々と食べられていいだろうと思っていた。そこに意見の隔たりがあった。つまり、一つの料理のが分からないから結論が出ないのだ。

お店に行って、四人でメニュー表を見てみた。食べてみたい物を挙げてみると、ほぼコース料理の内容だった。ということは、コースを注文する方がお得だった。私が夫の意見に賛同し、コースを四人前注文した。

飲み物はたくさんの種類があったが、やはりトルコビールトルコワインを飲んでみたいと思った。子供たちはサワーとかカクテルとか、軽い物にするのかと思ったら、ほぼ飲めない長男が、

「トルコワインにしようかな」

というので驚いた。そうしたら、今月二十歳になったばかりの次男も、

「僕も赤ワインにする」

と言う。マジか。ということで、ワインをボトルで注文する事に。それと、ビールも一瓶。味見程度に。そう、トルコワインは「ヤクーク」というのが日本でも昔からお馴染みのもので、飲みやすいというお話だった。他に赤では「カルメン」というのがあって、どちらも爽やかで飲みやすいが、カルメンの方が少し癖があるかも、とお店の人が言った。それで、癖のある方でしょ、という夫の一言でカルメンに決まった。

私がコースだとちょっと心配だったのが、スープがある事。お酒を飲むのにスープもとなると、水分だけでお腹いっぱいになりそうだ。しかし夫が、

「その国の料理を知るにはスープでしょ。日本の味噌汁みたいに」

と言うので、確かに、と思った。スープを飲まずしてトルコ料理は語れまい

まずはお酒がやって来る。ああ、家族四人でワインを乾杯できる日が来るとは。感無量である。もう結婚して二十四年が過ぎた。子供も大きくなるわけだ。そして、私も年を取るわけだ。

トルコビールのEFESを一口飲んでみた。それほど癖がない。爽やかで、苦味も少な目かな。あれだ、タイのシンハービールにちょっと似ているのではないか。すごく美味しい。でも、ワインがあるから少しだけ。

ワインで乾杯。それほど味に癖はなく、香りもチリワインほど華やかではない。苦味やアルコール感も強くなく、飲みやすいが辛口で、さっぱり系かな。子供たちは(子供というと語弊があるか?大人だけど、私の子供たち)グラスに一杯しか飲めない。長男がはじめスピードが速いから、大丈夫かなと思ったら、途中からはほとんど進まず、ちゃんと最後までその一杯を維持していたのには驚いた。せっかちな子なのに(笑)

次男には後でもう少しあげたが、それを合わせて普通のグラス一杯ではないか。うちの子たちはとても酒に弱い。一体誰に似たのか。でも、日本人はここ百世代くらいでどんどん下戸が増えているそうだ。つまり、飲めない方が進化系日本人というわけだ。夫の祖父が下戸で、夫の母も弱いから、そっちが遺伝してきたのかな。まあ、飲み過ぎるよりも弱いから飲まないくらいの方が、きっと長生きできるのだろう。

しばらくワインだけだったが、そのうちスープが運ばれてきた。レンズ豆のスープ

豆というか、かぼちゃのような味がする。レンズ豆って、ハリーポッターに出てきたような気がするな。豆が好きだから当然美味しいが、塩味などは薄く、優しいお味だった。かすかにスパイスが香る。

スープが熱くて少しずつしか飲めないというところで、羊飼いのサラダが運ばれてきた。このお皿が二人前。

お馴染みの味だった。インドのカレー屋さんで出てくるサラダと似ている。ドレッシングが似ているのだろう。

ピンチだ。サラダとスープで既にお腹がいっぱいに。だって、水分ばっかりで。涙

しかし、次に来たのがでっかいパンとさまざまなペースト。パンはでっかいが、ヤケドしないようにフォークで穴を開けるそうだ。ぷしゅーっと潰れるのかと思ったら、そうでもなかった。

焼きたての胡麻のパンは、それはもう、旨い。ペーストは四種類あって、ひよこ豆のペーストナスのペースト色んな野菜の辛いペーストホウレン草のペースト。お野菜が豊富だ。ひよこ豆のペーストが最高だった。とてもパンに合う。写真のペーストは四人前。パンは一つのカゴに二つ(二人前)入っている。

お腹いっぱいで、パンを食べ切れる気がしない。まだお料理は出てくるから、もし最後まで行って長男が食べられるようだったらあげる、と言っておいた。他の人はパンを平らげ、ペーストはけっこう残っている状態で次がやってきた。

次は春巻き。真ん中の四本が牛肉で、両端それぞれ二本ずつがチーズだそう。これで四人前。

チーズは、カッテージチーズのような感じだった。チーズが得意ではない長男が大丈夫かなと思ったが、チーズフォンデュの味だと言って、大丈夫だと言った。次男の通訳によると、チーズと白ワインの味だとか。そうかもしれない。

しかし、油で揚げてあったので、次男がここでお腹いっぱいに。脂に弱い体質。だが、次がメインだぞ。

これで二人前。つまりこれが二皿来たわけだ。これはケバブ盛り合わせである。左上の細かい肉がチキンとビーフのケバブ。手前がチキンの串焼き。その右がラムとビーフのハンバーグで、上の、ちょっとボケてしまったお肉がラム肉の串焼き。どれも、スパイスが効いていて香ばしく、美味しかった。私はチキンの串焼きが好みだったが、次男はラム肉が美味しいと言っていた。真ん中のご飯は炒めてあるのとは違うが、オイル引きというか、バターライスのようでありつつバターの香りはしないような感じ。

美味しいからか、スパイスがほのかに香るからか、お腹いっぱいでも食べられてしまった。しかも、ちょびちょびとお料理を待つ間にパンも平らげた。ペーストは多かったが、残したくなかったのでそれも平らげたぞ。

お肉もサラダもご飯も、こちら夫婦の分も少し長男に手伝ってもらった。それでも、けっこうな量。さて、最後がデザート。これもね、本来ならトルコアイス二個でいいと思うのだよ。親はちょっともらうくらいで。でも、コースだと一人一つ付いてきちゃうから。

アイスにしようかと思ったが、ライスプリンもどんな物か知りたかったので、両方二個ずつにした。どっちの方が好みかな?

こちらがトルコアイスで、

こちらがライスプリン

トルコアイスと言えば、屋台で売っていて、ビヨーンと伸びるのが有名だ。トルコアイス屋さんは、どうぞと言って差し出すが、客が取ろうとするとさっと取り上げてビヨーンとまた伸ばすやつ。でも、このアイスは確かに重たいというか、もっちりしているが、それほど伸びるわけではない。多分、少し融けてくると伸びる。つまり、ソフトクリームなら伸びるが、アイスクリームだと伸びない。

さて、ライスプリンを一口食べて、叫んだ。

「うまーい!」

次男の好きな味だと思って、食べてみ!と言ったが、次男はアイスの方がいいと言う。夫はプリンが好きだが、甘い物がそれほど得意でもなく、プリンになってしまって甘い……とつぶやいていた。因みに、長男はプリンが苦手なので必ずアイスである。アイスも白いものは危険だが、ギリギリセーフだったようである。

ライスプリンというくらいだから、中に米が入っている。だが、米というかタピオカみたいな感じだった。ああ、少し前に流行った黒いやつじゃなくて、三十年くらい前に流行った方ね。白くて小さいつぶつぶの。多少アクセントにはなっているが、柔らかいプリンのなめらかさと、カスタードの優しい甘さがもう最高。とろける。

デザートとほぼ同時に出てきたチャイがこちら。

チャイというのはインドの物が世界中に広まって、今ではチャイと言えばミルクティーだと思われるが、トルコのチャイはミルクは入らないそうである。紅茶なのだが、ほうじ茶のような味わいだと思った。まあ、私が紅茶を飲むのが久しぶりで、最近飲んだのはカフェインレスのアールグレイで、だからそれと違うという意味で紅茶らしくないと感じたのかもしれない。

チャイは長男に半分くらいあげた。カフェイン入りのものは飲まない方がよかったのだが、お酒を飲んだ時はカフェインを摂っても眠れるだろうと思い、思い切って飲んでしまった。他の飲み物に換えてもらうのもあれだし。

実際、眠れたのだった。という事はだよ、外でコーヒーか紅茶しかない時、緑茶しかない時には悩まず、お茶を飲んでしまえばいいのではないか。そして、夜寝る前に酒を飲めば万事うまく行くのではないか。今になってやっとそれが分かったのだった。しかし、ただでさえトイレが近いのに、カフェインを摂ると更に近くなるから、トイレにすぐ行かれる状況でなかったら、やっぱりカフェインは辞めた方がいいのだ。

すっかりお腹いっぱいになり、店を出た。これで一人五千円くらい。豪華なお食事をして、お酒も飲んだならこのくらいはするだろう。繁華街ではないから、このくらいで済んだとも言えるだろうが。支払った後に知ったが、東京都のQRコード決済ポイント還元の対象だったみたいで、後で一割分ポイントがもらえるとか。やったね。

それにしても、全てのお料理が半分で良かったのではないか。パンだって半分こでいいし、サラダもケバブ盛り合わせも半分にして、他にピザとかオムレツなども頼んでさ。そうしたら、全体量を減らして種類を多く食べられて、お値段もおそらく抑えられる。一皿の量が分かったから言える事だが。もし次にこのお店に行くなら、そのようにしようではないか。あと、子供たちがワインは一杯ずつしか飲まないから、ボトルにすると私が飲み過ぎるから困る。やっぱりグラスワインで良かったようだ。

以上、初めてのトルコ料理レポであった。日本人はフランス料理も中華料理もお馴染みだが、トルコ料理にはそれほど馴染みのない人が多いのではないか。世界三大料理と言うだけあって、誰もが好きそうな味付けだと思った。

とはいえ、ひょっとすると多少日本人好みの味付けにアレンジしてある可能性はある。もっと他のトルコ料理店も試してみないと、トルコ料理の神髄は理解できた事にはならないだろう。できればトルコに行って、本場の料理を食べてみたいものだが、それはかなり望みが薄いので。