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友達が死んでも連絡の来ない世の中

40代の突然死

今朝、夫の友達が急逝した。脳出血だそうだ。

まだ40代。飲食店の経営者だった。夫はほんの5日前に会っているが、いつもと同じように元気だったそうだ。

突然の訃報に、どれほどショックを受けたか、驚いたかと、私は夫を心配した。けれども、夫はこう言った。

「実は、それほど驚いてないんだよね。あれだけ無理してたら、遅かれ早かれ」

「自分でも分かってたみたいでさ、だからフェラーリ買ったんじゃないかって思ってたし」

夫とお友達は、ゲームで知り合ったそうだ。オフ会をして実際に会い、お友達が離婚するとかしたとかで、悩み相談にのり、お店を始めるという事で手伝って。

ずいぶん振り回されていた夫。お店に来いと言われて飲みに行ったものの、買い物に付き合わされて自転車で家電を買いに行ったとか、従業員のように働いたとか。

また、店が終わってから一緒に飲む事になって、ずいぶん遅く帰って来たり。

お友達の店がテレビに出るとかで、私が録画を頼まれた事もあった。

お友達のお母さんが作ってくれたという、手料理を持って帰ってきた事もあった。

今日、連絡が付かなかったのと、今熱中しているゲームにログインしていなかったので、もしかしたら・・・と思っていたという夫。お店のバイトの子に連絡したら、亡くなった事を知らされたそうだ。

夫は知らせを受け、しばらく考え込んでいた。電話がかかってきて何やら話すと、そのお友達がやっていたお店に行ってくると言って出かけて行った。

付き合いは大人になってからだが、そうやってしょっ中会って、振り回されていた友達。今はバタバタとしていて、どこの心配をすればいいかと頭の中は忙しく、悲しんでいる暇もないかもしれない。けれども、喪失感が後から襲ってくるのではないか。心配である。

誰も教えてくれない

それにしても、

「こっちから聞かないと、誰も教えてくれない

とぼやいていた夫。そうなのだ。親戚ならばだいたい連絡が回るし、会社関係でも知らせは来るだろう。けれども、私的な友達というのは、本人同士しか繋がっていない事が多い。

私が高校生の時、すごく仲の良い友達がいて、その子から言われた事がある。

「チョコナッツちゃんが事故に遭ったら、私に連絡来るかな?来ないよね」

いつもバイバイする場所が、車が突然曲がってくるので危ないと、友達が私を心配して言った言葉だった。その時はまだ若い身空で、交通事故になんて遭わないと思っていたし、私は深く考えなかった。けれども、私が事故に遭っても、友達に連絡は行かないだろうな、と思った。

携帯電話のなかった頃ならそうでも、今は連絡が付きやすくなった。それでも、やはり本人同士、個々人同士のつながりは便利になっても、本人が連絡出来なければどうしようもない。

フォロワーの死を知った

以前、ツイッターで相互フォローしている人が、やはり突然倒れて亡くなった事がある。実際に会っていないので、本当かどうかを確かめる術はないのだが、本人のご家族が、本人のアカウントでお知らせしていた。

「乗っ取りだと勘違いしている人もいるようですが、本当です」

そう書いていて、ちょっと怪しいとも思ったが、息子さん、娘さん、旦那さんがそれぞれ、亡くなった経緯やお礼などを述べていて、私は信じた。

けれども、そうやって家族などが知らせてくれることは稀だろう。大体、フォロワーは亡くなった事も知らずに、いつしかアカウントが削除されたり、そのまま幽霊アカウントになっていても、ずっと気づかないままだ。

知りたいか、知りたくないか

知り合いの死を知る事は怖い。ショックを受ける。知らずに済ませるのもいいかもしれない。

いや、そうだろうか。私には分からない。絶対に知りたいと言うのが一般的な意見だろうか。お葬式に出たいと思うのが普通だろうか。

また、身近な人が亡くなったら、その人の友達に知らせようとするだろうか。家族だったら忙しくて、そこまで手が回らないだろうか。家族も知っている友達には知らせるだろう。けれども、本人しか会ったことがない友達には、なかなか知らせることが出来ないのではないだろうか。

亡くなった本人のスマートフォンの中身を、見る事ができるかどうかで左右されるような気もする。中身を見られるならば、使っていたSNSを使って、お知らせする事は出来るだろうから。