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東京マラソン2023ボランティア-2

この投稿は東京マラソン2023のボランティア活動記録の後半である。前半はこちら→東京マラソン2023給水ボランティア – たかんなお年頃 (takan.site)

休憩

朝から時々日差しがこぼれていたが、何となく曇り空。風は冷たい。

前日にはたくさんの子供が遊んでいたという公園も、今のところ人気はまばらである。それでも、いくつかあるベンチは意外と埋まっている。

休憩にはCさんとOさんと3人で来た。私は先にトイレに行った。女子トイレは個室一つしかなく、警備員の格好をした人が1人並んでいたが、私も並んで使用した。公園のトイレにしては綺麗だ。

トイレから戻ると、CさんとOさんが座っているベンチの所へ行った。ベンチは一人用の高い椅子と低い椅子とがつながっている物しかなくて、私は高い方に座った。座ると横に水筒も置けないくらいの狭さだ。

幸い寒くはない。若干お尻は冷たいけれど。子供が遊んでいたりもするが、数は鳩の方が多い。公園の鳩って、ベンチで何か食べている人がいると、異様に寄ってくるものだ。放っておくとしまいには膝に乗ってくるから要注意だ。かつて友達の膝に乗ってきた事があるので。

カロリーメイトを食べた。一箱だが、半分をチーズ、半分をバニラにしてきた。私はバニラを食べたことがない。カロリーメイトは学生時代にはよく食べたが、最近は食べない。だからこそ、今日は食べてみようと思ったのだ。

しかし、かつてはあんなに美味しいと思ったチーズ味が、それ程でもないと思ってしまった。バニラは美味しかったけれど、甘い物ばかりでやっぱり食事をした気がしない。カフェインレスコーヒーを飲むとなかなか良かったが、残念ながらぬるくなっていた。ボトルがほんのり温かいから、つまりは熱が外に漏れているわけだよな。いただいたお菓子を見て、クッキーを食べた。食事と同じような物だが、こっちの方が美味しかった。後でおせんべいが入っていた事に気づくのだが、この時には気づかず。しょっぱい物が食べたかった。

その時、公園にバスツアーの団体が現れた。なぜ今日?と不思議に思ってしまった。交通規制が張り巡らされた東京に、観光バスで乗り込んでくるなんて強者だ、なんて思ったりして。しかし、何をしにこの公園に来たのかも謎である。

CさんとOさんがトイレに行ってから活動に戻る事にした。他のグループも休憩のタイミングが同じなのか、トイレには男女ともに列が出来ていた。2人が戻って来ると、もう10分前を切っていた。結局食べる時間は10分くらいしかなかったような気がする。食べるのはすぐだからいいのだが、座っていた時間が短いような。まあ、荷物を置くところがなく、リラックスして座る事も出来なかったのだが。

ここは両国。公園の入り口からはスカイツリーが見えた。それにしても、公園の向こう側にずーっとバスが停まっていたのは何故だろう。来た時から帰る時までずっとドアが開いていた。最初、販売車か何かかと思ってしまった。まさか、交通規制中だから走れず、交通規制が終わるまでずっと停まっているとか?

さて、歩いて活動場所に戻ってきた。まずはジャンパーを着なければ。ナップサックからジャンパーと帽子を取り出し、ナップサックを背負って。理屈では簡単なのに、どうしてももたつくチョコナッツ。どうしてこんなに不器用なのか。

さて、何とか準備完了。持ち場である、車道へ出る。

給水

10時45分、やっと本日のメイン活動「給水」の始まりである。

いや、まずは軍手の上からビニール手袋をはめなければならない。これがまた、なかなかスッとはいかない。軍手をせずにビニールの手袋だけしている人もいたが、リーダーさんに注意されていた。それでも、手の大きい人は無理だという話だった。私は手が小さいけれど、軍手は大きいのでやっぱりキツい。時間がかかってやっとこさはめる。しかし、軍手がなかったら寒いと思う。

目の前にはランナーがたくさん!既にボリュームゾーンに入ったと思われる。外国人もたくさん。トップ選手を目の前で見る事は出来なかったが、トップ選手達はほとんど水を取らないので、給水の仕事が本格化するのはボリュームゾーンに入ってからなのだ。

本当にたくさんの人が走っている。そして、みんな苦しそうだ。

走りたくて走っているのは分かっているのだが、それでも辛そうに、苦しそうにしているのを見ると、それなのに頑張って走っている姿を見ると、思わず涙が・・・

って、感情移入している場合ではない。水入りのコップをどんどん作らなければ。ある程度作り溜めてしまえば、後は応援だ。水を取ってもらえたら、そこへまたコップを置く。どんどん取ってもらえたら、どんどん仕事がある。テーブルはいくつも横に並んでいて、ランナーさんはどれを取ってもいい。どれでもいいのに、私の目の前のコップを誰も取ってくれないと、寂しい

つい、考えてしまう。どうして私のはあまり取ってもらえないのか。たまたまなのか。取り安いように良い具合に間を空け、水の量もちょうど良くしているのに。

あれだ、私が悪いのではなく場所の問題だろう。このテーブルは取られやすいとか、そういう具合だろう。

そのうち休憩に入る人が出たので、持ち場がずれる。さっきたくさん取られていたテーブルに着く。

それなのに、自分の前の水はあまり取ってもらえない。そう感じるだけだろうか。

取ってもらえると嬉しい。忙しくなるけれど、嬉しい。

あの例の、メッセージが書かれたカードだが、何となく配られた。私の両隣の人が持っていた。左で「You can do it!」だったかな、英語のメッセージカードを持って手を振っていたMさん。Mさんは若くて可愛いけれど、それは関係ないよな・・・Mさんに向かって手を振る西洋人が多かった。女性のランナーさんとか。

それにしても、ランナーさんは多い。私は途中から持ち場に入ったのに、まあ後から後から道一杯に走ってくる。1人テーブルの前で転んでしまったランナーさんがいて、頑張れ!と言いたかった。声を出してはいけないが、ずっと拍手をしていた。気づくと腕が痛かったりして。右隣にいた男性のHさんは、声を出さずに両腕でガッツポーズを作って応援していた。それに呼応してガッツポーズをするランナーさんもいた。

疲れているだろうに、ありがとうと言ってくれたり、手を振ったりニッコリしたりするランナーさんもいる。歩いて水を受け取る人もいれば、走り抜ける人もいる。止まりそうなスピードで走っている人もいるが、ここまで20キロを走ってきたからこそなのだろう。あのスピードで最初から走っていたら、とても制限時間内にここまで来られない。9時10分スタートだから、ここまで2時間か。20キロをもし歩いたら、3時間以上、いや4時間くらいかかるだろう。

着ぐるみを着たランナーさんは少なかったが、時々仮装をした人を見た。面白いものを頭に着けていたりして、笑わせてもらったり。水を提供するだけでなく、応援したり感動したり、笑ったり。とても楽しい時間だった。立ちっぱなしだったけれど、2時間くらいあっという間に過ぎた。

最後のランナー

撤収は12時40分という事だった。その前から少しずつ、撤収準備を始めるのだ。

12時頃からランナー数のピークを過ぎ、少しずつ少なくなってきた。もう補充は無しで、とリーダーさんの上の人に言われたので、新たに水入り紙コップを作るのをストップした。だが、段ボールを開けてしまった水の分は全部作って、というような事を後から言われて、補充するのかしないのか、ちょっと迷った。私はそろそろ補充は辞めた方がいいと思ったが、作ってと言われれば作るしかない。

続いて、3段になっている水を2段にしていく段階に入った。板の上にはたくさん水がこぼれていて、それを移動させるのに苦労する。コップの中に入ってしまうと困るので、その場でそーっとテーブルの上にこぼし、それから撤去した。

2段のまま給水を続けていたが、ふと気づけば水が自分のお腹や足にたくさんかかっていた。防水の服や靴で固めてあるので、全然浸みないから気づかなかった。本当に、この格好で正解だった。道路の路肩が下がっているから、テーブルも斜めで、こちら側へ水が流れてくるのだ。

それにしても、沿道からはだいぶ大きな歓声が上がっていた。知人が走っていたりするのだろう。私達はそういう観客よりも前にいて、ランナーが見えないという事がない。特等席だ。ちょっと申し訳ない。

12時15分を過ぎた辺りで、端のテーブルから片付け始める。水の入ったコップを横へ横へと送り、一つのテーブルを開けて片付ける。私は最後まで給水をしていたが、そういう片付けをしてくれたメンバーもいたのだ。

もう補充は無しで、ともう一度言われたものの、その後手前のスポーツドリンクのテーブルで、供給がストップしたという情報が入った。スポーツドリンクが無くなったと聞いたが、後で紙コップが無くなったとも聞いた。スポーツドリンクが切れるとこっちの水に流れてくるだろうから、もっと作った方がいいと言われた。確かに、ここの水の需要が高まりそうだ。

だが、流石にランナーさんが少なくなって来て、水を取っていく人もほとんどいなくなった。2段目の板も取り払い、一段にした。もう、あまり水を取っていく人がいない。

それでも、最後まで私達は応援した。手を叩いたりカードを掲げたりするだけだけれど。

リーダーのSさんは少し体調が悪そうで、道路の端に座り込んだりしていた。昨日からたくさんお疲れ様である。12時半頃、そろそろもう一つのテーブルを片付けるべきかとも思ったが、その辺はリーダーが判断するべきだと思い、そのまま応援を続けた。時々は水を取っていくランナーさんもいる。

12時40分になった。ランナーがまだちらほら走ってくる。だが、そろそろ制限時間なのだろう。3分後に車両が走ってきて終わりを告げ、

「撤収!」

と声が掛かる。さあ、片付けだ。

撤収

まだたくさん水の入ったコップが残っている。これはもうどうしようもない。じゃんじゃん水を道路に捨てる。急がないと、運搬車が行ってしまい、そうなったら道路の反対側まで持って行かなければならないそうだ。だから、皆で手分けをして片付けを急ぐ。

水をこぼしてしまったら、テーブルを拭いて片付け、ゴミを分別し、道路の清掃をする。残ったペットボトルや紙コップは段ボールごと台車に積み、テーブルや消毒液などの備品は元通りに台車に戻す。そのうち段ボールの回収車がやってきて、畳んだ段ボールを持って行ってもらう。ゴミ収集車も次々にやってきて、ゴミ袋を渡す。

それから、道路のゴミ拾いをするように言われて、急いでみんなでゴミ箱があった周辺へ行った。細かいゴミが落ちていて、竹箒は少ないので、手で拾った。小さい銀色のゴミが多い。このゴミは、多くのランナーが何やら食べている物のチューブ型の入れ物だ。あれを開ける時にちぎった小さい角っこ、あれが落ちている事が多いのだ。手袋をしていると掴みにくい。けれども、使い捨ての手袋をしているからこそ、汚い物も手で拾えるというもの。頑張って指先で拾った。

そこへゴミ収集車がやってくる。間一髪で渡せた。手分けしていたので、いつの間にか台車の方も片付けられていた。最後に使い捨て手袋をゴミ袋に入れ、その最後のゴミ袋はTさんが道路の反対側へ、歩道橋を渡って持って行ってくれた。

さあ、終了だ。時刻は1時。撤収早っ!

記念撮影

ユニフォームのまま、皆で記念写真を撮った。活動中はスマホを出す事が出来ないので、写真を撮れない。休憩中の人が、ジャンパーを着ていない状態で私達の写真を撮ってくれたりもしたが、私は時間もなくて撮れなかった。

集合写真を何パターンも撮り、リーダーやサポートメンバーさんからの一言もあった。

そうそう、今日の反省なんかもメンバーから出た。あの、小さい銀色のゴミの話も出た。ランナー用のゴミ箱は「もえるごみ」しかなかったが、「もえないごみ」のゴミ箱も一つあれば、もしかしたらあの小さいゴミが道路に落ちる事が減るかもしれないと思った。多分、ランナーは食べた後、そのゴミは持って帰ろうとしたのだろうと思う。だが、走りながらだからウエストポーチなどに入れる際、小さい切れっ端は落ちてしまったのではないか。まあ、ゴミ箱があったとしても、やっぱり落ちる可能性は高いが。

それから、ペットボトルのラベルを取るのが、手袋をしていると難しいという声もあった。私もそう思った。ラベル無しのペットボトルがいいと思うが、あれは提供者の宣伝になるわけで、そう簡単な事でもなさそうだ。それならコップの方に宣伝をつけたらどうかとも、今思ったり。アンケートに書いてあげればよかったかな。

そして、1時半頃には解散になった。リーダーさんは反省会に出なければならないそうだ。

歩道橋を渡ってJR両国駅に向かった。まだ反対側の道路にはたくさんのランナーさんたちの姿が見えた。歩道橋には何人もの警察官が立っていて、誘導していた。そういえば、殺到したら危ないからなんだな。私が上る時には混雑していなかったが。

帰宅~感謝

帰りの電車の中で、猛烈にお腹が空いてしまった。カロリーメイトで十分エネルギーは摂ったはずだが、まあ、10時半だったしな。まだ2時だから、そろそろおやつか。

ああ、帰ったら何食べようか。唐揚げかな。唐揚げとミニトマトにしよう、などと考えながら帰った。

2時半頃家に帰り、早速冷蔵庫を開けると、そういえば鶏ハムがあった事を思い出す。ミニトマトを食べ、鶏ハムを食べた。うーん、ヘルシーだ。たくさん立って動いた後は高タンパク低エネルギーでね。

持って帰ってきた物を片付けようと、ナップサックの中身を広げた。何でもかんでも詰め込んでしまったが、思った以上にたくさんのいただき物がある事に改めて気づく。

Rさんが取りまとめて作ってくれたキーホルダーや、リーダーのSさんが作ってくれたグループ名の入ったステッカー。お菓子も何人もの人が用意してくれて、可愛い袋や入れ物がいくつもあった。Nさんのシュシュも。

こういうのって、大勢分用意すると、金銭的にもけっこう大変だが、それだけでなく一人一人小分けにするのも大変な作業だ。10個くらいならともかく、40個以上だからね。時間や労力を使って用意してくれた事に、改めて感謝した。お昼の後には飴をいただいて良い感じだったし、この後お菓子もいただいてほっこりするし。疲れを癒してくれそうだ。

それから、リーダーやサポートメンバーの方達は、とりまとめて応募するところから、グループチャットを作ったりズームミーティングをセッティングしたり、そして情報を提供してくれて、先にも述べたが下見もしてくれて。本当に感謝しかない。お陰で、皆で楽しく活動出来た。

メンバーの中には、初めてで不安だと言っていた人もたくさんいたが、終わった後には楽しかったまたやりたいという声がたくさんグループチャットに上がっていた。私の見たところ、険悪な雰囲気になったり喧嘩になりそうになった事も全くなく、仲良く、そして非常に協力的に活動出来た。

これもやっぱり、ボランティア精神豊富な人達の集まりだから、なのかな。もちろん、リーダー・サポメンの尽力のお陰でもあるだろう。

鶏ハムではダメだったようで、夕飯時にも激しくお腹が空いたが、スキーウェアがキツくてあまり食べられなかった。お風呂に入った後、パジャマになって酒と肴をたらふく食って・・・どれだけ食べられたのかよく分からず。早く寝ればいいのにダラダラと映画を観たりして、やっと12時半頃に寝たのだった。

そして、翌朝にはちょっと足腰や腕が疲れているように感じたが、翌々日、はっきりと分かった。右足の太ももの裏側が痛い。なんだろうな。やっぱり立ち仕事が長かったからかな。三日後にはもっとどこか痛くなったりして。これだから、活動を連続で入れたりは出来ないのだ。非力で残念。

最後に、ずっと一緒に準備して来たのに、直前になってご本人やご家族が体調を崩し、当日参加出来なかった方もおられた。無念だったと思う。きっと来年は一緒に、楽しく活動出来たらと、心から思う。

さて、これで東京マラソン2023のレポは終わりである。また今月の最終日曜には、練馬こぶしハーフマラソン給水ボランティアをするので、またその時にはレポを上げようと思う。是非ごらんあれ。