先日、朝珍しく早く起きた休みの日の次男。だが、午前中にまた眠ってしまっていて、お昼過ぎに起きてきた。
「手が痺れちゃった」
と言っていたが、ぐったり寝ちゃって体の下にしばらく手が入っていたのだろうと思っていた。
ところが、夜になっても痺れが治らないというのだ。これは一体どうしたというのだ?
トラウマ
手が痺れるというフレーズには、怖い記憶がある。
かつて長男が肘を骨折した時に、お医者さんに言われた事。
「小さいお子さんだと、全体を石膏で固める方がいいのですが、最初は腫れるので、はめるタイプのギブスをしますね。あんまり腫れるとこのタイプでも神経が圧迫されて、場合によっては手が壊死してしまう事があるので、もし指先が痺れるような事があったら、すぐに来てください。夜中でも。」
と。私は何度も息子に、
「手、ビリビリしてない?」
と聞いたものだった。
あれから10年以上が経ち、息子達は何度も骨折をした。骨折くらいでは何とも思わなくなった・・・というのは言い過ぎだが、アタフタしなくなっている。
だが、痺れるというのは、その時の記憶が染みついていて、知らず知らずの内に神経が圧迫されていて、どこかを切断する羽目になるのでは?という怖さを呼び起こす。
コロナワクチンを打ってもらった時にも、
「痺れてないですか?」
と聞かれて、なんだか、今にも手がビリビリしそうな気がして少し怖いと思ったり。こりゃトラウマだね。
尺骨神経
正座していて足が痺れたり、寝起きに腕や手が痺れたり、そういう事は良くある。だが、それは数分の後に治る。けれども、この日次男の痺れはとうとう治らず、翌朝にも治っていないというので、お医者さんへ行けと促した。
私もちょっと調べたが、次男も流石に翌朝にまで痺れが残っているので、自分で心配になってあれこれ調べていた。そうしたら、
「これだよ。尺骨(しゃっこつ)神経。この図とまさに同じところが痺れてるんだよ。この、小指と薬指と、その下のところ」
と、言われた。尺骨神経というのは、肘の所を通っているらしい。肘を痛めたという事なのか?

神経障害の観察と予防|見てわかる!看護技術 (hanakonote.com)より

肘部管症候群とギヨン管症候群 – やまだカイロプラクティック・鍼灸院ホーム ページ (yamadachiroshinkyu.com)より
次男はバレーボールをやっている。痺れているのは右手。右手はスパイクを打つ。中学の時にはそれほどスパイクを打てなかったのが、今は打てるようになったから・・・。なるほど。しかし、自己判断は危険なり。本人は休みだし、雨だし、行きたく無さそうだったが、医者へ行けとやっぱり促した。
医療費を持たせる
次男は、それはもう、整形外科には通い慣れている。成長痛や骨折、疲労による関節痛などなどで。小学生の時から独りで行ったりしているので、看護師さんにも受付の人にも先生にも、すっかり覚えてもらっている。ただ、ここ2年近くは行っていなかった気がする。その間に、医療費がかかるようになってしまった。小中学生の時には、お金を持たせて行かなくても良かったのに。
「多分五千円あれば足りると思うけど、検査によってはもうちょっとかかるかもしれない。一万円あれば安心かな」
と言ってお金を用意すると、
「そんなにかかるの?!」
と驚いていた。この間内科へ行った時には、ヘロヘロだったから一緒に行ってやったので、お金は私が払った。後で薬をもらいに行った時には次男が独りで行ったが、初診料や検査料でどれだけかかるかは知らなかったと見える。そういや、一番大変だったのが試合中に親指を脱臼した時だったが、救急車で日曜日に大学病院へ行って、保険証がなかったので8万円請求されて、驚いた事があったっけ。翌日7割戻ってきたけれど。
次男は独りで整形外科へ行って来た。湿布をもらってくるかと思ったら、ビタミン剤だった。これには私がびっくり。
結局、原因はよく分からないようだった。寝ている時にどうかしちゃったかね、と。肘か首のどちらかに何かあったからという事までは分かったようだが。
後になって、この間レシーブした時に肘が痛いと思った事があったっけ、と思い出したようだったので、肘だと思うのだが。ただ、痺れが出たのは部活を最後にやってから二日間経ってからで、それが診断にひっかかっているのではないだろうか。
人の心配している場合じゃ・・・
整形外科へ行ってから二日経った。
「病院に行くの早すぎたな」
と、次男が言う。
「なんで?」
「肘の辺りが痛くなってきた」
なるほど。今から行ったら湿布出されてたか?とにかく、2週間はビタミン剤を飲んで様子を見るそうだ。部活がまた始まるけれど・・・確かもうすぐ試合があるはず。
それと、右手の一部が痺れて感覚がないわけで、うちの次男は手先が器用なのだけが取り柄なのに、もしこのままだったら将来の職業選択に支障が出るのでは。ちょっと心配なのである。
取り柄、もう一つあった。目がでかい。いやいや、筋肉が付きやすい。
しかし、人の心配ばかりもしていられない。私の右手の親指もやばい。痛い。かつて痛くなった場所で、その原因は多分スマホでドラマを見るようになって、長時間手で持っていたからだと思われた。それで、スタンドを使うようにしたら良くなったのだ。
今回の原因は分かっている。昨日パンを作ったのだ。簡単に作れるという粉を買って、作ってみた。すごく美味しく出来て満足なのだが、後になって指が痛くなってしまった。ほんの2分間生地を手でこねたのだが、2分は侮るなかれ。意外としんどい。しかも、なんだか左手が痛かったので、主に右手で頑張ってこねてしまったので、それがいけなかった。痛みの素地があったからだとは思う。誰でも2分パン生地をこねたら指を痛めるわけではない。
あ、そうか。2分は2分でも、こねるスピードによって大変さは大違いだ。ちょっとスピーディーにやり過ぎたかもしれない。またあのパンを作りたいが、今度は誰かにこねてもらおう。真っ先に次男が浮かぶが、いや、本人も次は自分がこねると言ってくれたが、肘を痛めている状況だったら、やらせない方がいいかもしれない。早く直せ!・・・お互いにな。