4月16日、水曜日。この日が万博ボランティアの初日である。役割は西エリアの「エリア活動」。西ゲートから入ろうと思うので、シャトルバスに乗る事にしてある。
さて、その前に……
1泊目の夜
前泊で泊って1泊目。全然眠れなかった。ウトウトしたかと思ったら、急に冷蔵庫の音が鳴り出して起きてしまったり、またウトウトしたところで廊下を通った男性の話し声でビックリしてしまったり。ちょっとさ、もう12時半なんだから、廊下では静かにしてよね。
夢を見たから眠ってはいたのだろうが、1時、2時、3時と1時間ごとに時計を見てしまった。なんでこんなに眠れないのだろう。ベッドに慣れていないせいだろうか。寝返りを打った後に、地震のように小刻みにゆらゆらするのが気持ち悪い。室温とかお布団の加減はちょうど良かったのだけれど。まあでも、眠れないのは緊張のせいだろうな。
何しろ、洗濯はいつするか、そしてコインランドリーは混んでいないか、何をどこで食べるか、どの電車に乗るか、更に帰る日にスーツケースを入れておくコインロッカーを探しておかなければ、などと考え事が多すぎる。
だが、これも良い思い出になるだろう。冒険はドキドキするがワクワクもする。楽しめ、私。
6時20分に目が覚めた。もう7時には掃除機の音がガーガー聞こえてきてびっくり。こんなに早くから掃除するのか。
部屋にある電子ケトルでお湯を沸かし、持ってきたカフェインレスコーヒーを淹れ、サンドイッチを食べた。乳酸菌飲料は、あまり美味しくなかったのでもう買わない。ヨーグルトが欲しいなあ。

今日のボランティア活動は昼シフトである。新聞をスマホで読んだりして9時頃ホテルを出発した。
ホテルを出発
大阪駅でコインロッカーを探したが、見つけられずに電車に乗った。帰りに探そう。西九条で乗り換え、桜島駅へ行った。桜島駅に着くと「万博臨時出場口」へと向かう通路が出来ていた。通路の入り口には7:30~14:00と書いてある。今は9:45だった。

駅を出た。桜島駅の目の前にあるホテルには、3年くらい前に家族で泊ったのだ。懐かしい。
駅の目の前にシャトルバス乗り場があるのに、ぐるりと回された。今は混雑していないが、混雑した場合の為の導線だろう。前もってKANSAI MaaSというアプリで料金を払っておいた。最初にシャトルバスの事を知った時、全て予約制だと思って予約の為にアプリを入れたのだが、桜島駅からだったら予約が要らないという事だった。それでも、朝の時間など混雑時には、支払い済みの人が優先的に乗れるという話だったので、先に買っておいたのだ。この先は分からないけれど、とりあえず1日目の行きだけは絶対に乗ると思ったので。
乗り場に着くと、KANSAI MaaSの人のレーンと、それ以外の人のレーンに分かれていた。アプリの「チケット」から「利用前」のところにあるシャトルバス券をタップし、表示される画面を見せてゲートを通過した。バスに乗り込むと、ちょうど席がいっぱいだったので、後ろの方に立って乗った。立つ人が2人くらいいる程度の混み具合で出発した。
万博会場に到着
10分くらいだろうか。万博会場の西ゲート前に到着した。バスを降りると目の前に国旗が。すごく広い。

ふらふらっと旗の向こう側へ行き、さて従業員入り口はどこだっけな、と見渡すが、全然分からない。確か左の方だと思ったが。
分からないので、立っている警備員さんに聞いてみた。すると、国旗の中に入ってきてはダメだったらしい。バスを降りたらすぐに左の方へ行くべきだった。建物に突き当たって右へ行くと入り口があると教えてもらった。
ボランティアパスを首から下げ、ゲートへと向かった。ここでは手荷物をトレイに入れて機械に通す。私は今、リュックとポシェットを持っていたので、1つずつトイレに入れて渡した。そう、飛行機に乗る時の保安検査と同じだ。
そしてまた、保安検査場と同じように、ドア枠みたいなところを通る。その後手荷物を受け取り、更に顔認証のゲートへ。私はこの時、顔に光を当てられたので、おでこで体温でも測ったのかと思っていた。だが、後で人と話した時に「顔認証通らないかと思ったー」などと聞いて、これが顔認証だったと知った。
ゲートを通過し、更に扉を抜けると、そこは万博の会場内だった。
うわー、来たよ。万博に。10:10だった。あまりに嬉しくて、あれこれ写真を撮る。活動中は撮れないので、今撮っておくのがいいだろう。ガンダムも見たぞー。

昼シフトの場合、集合が12時で、その1時間前から交流タイムという事でボランティアセンターに入ってよくて、更にその1時間前からは自主的に会場内を歩いて見学というか、視察をしていいという事になっていた。まさに、10時からあちこち回って予習をしようとしているのだ。
まずはボランティアセンターがどこにあるのか、それを確認するのが先だ。ボランティアページを調べ、こっちか、この辺か、と探した。やっと、この扉の向こうだと分かった。やれやれ。さて、それでは視察の旅に出よう。
会場見学
今日は西エリアの「エリア活動」をするのだ。西の端の方に何があるのか見てみよう。
足元もこんな風におしゃれだし、

乗り物がいっぱい。

そして、お土産屋さんも広い。ああ、ぬいぐるみが欲しいなあ。ちょっと中を見て見ようか?
それほど混雑していないし、今の内だと思って色々買ってしまった。ぬいぐるみは、ちょうどいい大きさで普通のミャクミャクがなかなかなくて、やっと見つけたらカモノハシとセットだった。電車の入れ物に入ったものは6000円くらいだったが、入れ物なしの値段が書いてなかった。お店の人に聞いたら確認してくれて、3300円だった。1つでも2千何百円かはするはずで、2つでこのお値段は安い。買いだ。速攻決めた。ただ、カモノハシは要らないなぁ(笑)JR西日本のキャラクターなの?
これも写真を撮ったのは後だが、今ここで載せよう。

そして、カモノハシはみかん箱に入れられて捨てられて……いや、まだ捨ててないが(笑)なんか、ミャクミャクより目立ってしまう。

余談であった。さて、店を出てセブンイレブンに入った。もし今日、コンビニが混んでいてお昼を買えなかったら、持って行ったドリンクゼリーで凌ごうと思っていた。幸いおにぎりを買えた。
それでは、会場内を見て行こう。端の方にはEXPOアリーナや、今朝ニュースで取り上げられていた、日本の地方のお土産が売っているマーケットプレイスもあった。未来の都市というパビリオンもある。この辺にはあまり人がいない。が、人がたくさんいる所が1カ所だけあった。それはくら寿司。10時半の時点でだいぶ行列していた。
キッチンカーがいくつかあり、西ゲート前にお土産屋があり、更に進むとガンダムやよしもと館があったりして、その先が大屋根リングだ。
だがしかし、お土産を見ていたからか時間がなくなってきた。11時頃にはボランティアセンターに行きたいのに、まだ大屋根リングの内側を見ていない。そうだ、大屋根リングの上から内側を見てみよう。それで、視察を終わりにしてボランティアセンターに向かう事にしよう。
というわけで、大屋根リング。立派だ。

すぐ傍に階段があったので、階段を上ったらすごく疲れた。エスカレーターにすべきだった。急いでいたもので、つい目の前の階段を使ってしまった。
上から見ると圧巻。

外からリングを見上げると、手すりも何もないように見えるが、上ってみたらそんな事はなかった。思ったよりも広い。
リングの上は2段になっていた。上の段との間には、色々なお花が植えられていた。とても綺麗だ。

そして、やっぱり一番上に上ってみたい。大きなスロープになっていて、つまり坂道をえっちらおっちら上って行き、てっぺんに上った。わあ、素敵な景色だ。リングの内側を視察する為に上ったのに、外側に目を奪われまくる。パビリオンもいいが、海が見えるものだから素敵だ。パノラマで撮ってみたけれど、分かるかな?

さて、そろそろ行かねば。え?ちょっと待て。降りるってどこから?私は今来た道を振り返った。遠いスロープ。そして先を見た。遠いスロープ。ちょうどスロープとスロープの中間くらいにいた。仕方ない、次のスロープまで行こう。
急ぎめに歩いた。虫がたくさん飛んでいた。虫の大群の中を進む(ちょっと嫌だけど)。地上にも木や草花があるけれど、あまり虫を見かけなかった。しかし、リングの上はすごい。夏はもっとすごいのかな。薄着だともっと嫌かも(笑)
やっとスロープまでやってきた。もうウォータープラザの近くまで来ている。null²館が見えた。やっとエスカレーターを降りる。そう、エスカレーターは全てリングの内側にある。外から上がろうとすると見つからない。
さて、ボランティアセンターに入ろう。と、思って扉に手を掛けるも開かない。施錠してあるようだ。あれ、この扉の向こうだと思ったのに。困った。もう時間がないのに!
もう一度ボランティアのマイページを見たり、あちこち歩き回ったりしたが分からない。西ゲートの横の建物の入り口に立っていたボランティアさんに聞いてみた。ボランティアセンターはどこですか、と。
閉じている傘の向こうの、黒い扉だと教えてもらった。見えますよね?と言われてもよく分からない。傘は分かる。とにかく扉があったら開けてみればいいのだな?
それで、言われた方向へ行き、扉を探したら……これはもしや、この会場に入って来た扉では?
そう。入って来た扉だった。扉を開けると、中にはたくさんの関係者がいて、横の建物へと入ってく。ああ、私はここを通ったのだ。通り過ぎていたのだ。書いてあった「建物の先を右折」というのは、会場に入る前の話だったのだ。私はてっきり、会場内の話だと思っていたのだ。そりゃ迷うわけだ。
ボランティアセンター
急ぎ更衣室で着替え、ボランティアセンター内に入り、休憩所の椅子でおにぎりを食べた。海苔がボロボロとこぼれた。コンビニおにぎりを食べるのが下手過ぎる。もちろん、最後にウエットティッシュでテーブルを綺麗に拭き取った。
ロッカーを見たら、鍵が1つも付いていなかった。空いてない?と思って手近な1つを開けてみたら開いた。中は空っぽ。確か鍵付きのロッカーがあると書いてあったのに。まあ、とにかく荷物をそこに入れ、集合エリアの自分の役割のテーブルに着いた。
11時から交流タイムという事だったが、11時半を過ぎてもガラガラ。私がやっと11:45頃に席に着くと、ボチボチ他の人もやってきた。私のテーブルは6人で、3人ずつのグループになるという事だった。
12時になり、ディレクターさんからお話が始まった。名前を確認して、交通費などのQUOペイの受け取り同意書にサインをし、そしてなんと、ロッカーの鍵を渡すと言われてびっくり。慌てて勝手に入れた荷物を取って来た。ロッカーに荷物を入れるのはまだだった。
鍵を配られ、鍵の番号と名前とをディレクターさんが書き留め、それから荷物を入れるようにと指示があった。荷物を入れてきて、自己紹介を6人でしたり。私が遠くから来て安っすいホテルに泊まって、5日連続で活動すると言うと、皆さん驚かれていた。大阪の人が多いが、京都や姫路から来た人もいた。大阪の人は、シャトルバスにはあまり乗らないと言っていた。地下鉄の方が安いからと。だから、東ゲートから入って西まで歩いてきたという事だった。大阪の人同士で、弁天町の乗り換えがしやすくなったと話していた。後で、この事か、と納得する事になるのだが、この時はまだ弁天町で乗り換えをしていなかったので分からなかった。
一緒に回る京都の男性が、帽子の紐を結ばなくてもいいように、あれなんて言うのかな、ツーと引っ張ってピッタリの所で留められるやつを付けていた。更に、配られた地図をラミネート加工し、パビリオンのところに全て名前を書き込んでいた。端は切ってあって、A4だが縮小されておらず、とても見やすい。
聞くところによると、昨日やおとといは雨が降り、地図を広げながらご案内をしていたら、地図がボロボロになってしまったそうだ。だが、新しい物をもらえないと聞いてびっくり。それでラミネートというわけか。あと、その地図はインフォメーションで200円で売っているという事だった。お客さんはそれを買うと。
ウエルカムボードに書き込むなどしたが、まだまだ活動開始時間にならない。なかなか時間が余る。集合時間に来れば充分だと思った。作業しながらおしゃべりもできるし、交流はバッチリだった。そしてやっと13時になり、ディレクターさんと一緒に移動した。
エリア活動開始
私はFチームだった。Fチームはまとまって移動し、最初は「大地の広場」へとやってきた。そこで、3人ずつ散らばって立つという事だった。
近くにはコモンズ館BとCがあり、欧州連合やエジプト、セネガルのパビリオンがあり、目の前には森になる建築があった。森になる建築は、植物性セルロースで出来た休憩所で、上は開いているが「かまくら」みたいな感じ。このまま解体しなくても、いずれ建物から草が生え、森に返るらしい。今生えている草は、自然に生えたものではなくぶっ刺したのだそうだ。
立っていると、けっこうお客さんから話し掛けられる。というか、質問される。タブレットも渡されていたが、私は紙の地図を広げていた。風が強く、折り目が煽られてちょっとずつ破けていく。
質問されるのは、
・日本食を食べられるところはどこですか
・おみやげが買える所はどこですか
・地図はどこで買えますか
・トイレはどこですか
・ミャクミャクの人形はどこで買えますか
など。
更に、英語で聞かれた「ツインシンフォニー」が分からず、手間取ってしまった。これは、シャインハットで行われる音楽イベントで、シャインハットが東ゲート近くだった為、我々は把握していなかったのだ。
英語で聞かれる事もたくさんある。パビリオンの場所を尋ねられる事も多数。地図をラミネートしていた男性は英語バッジとスペイン語バッジをつけていた。だが、私もちょっと英語で地図を示して「オーバーゼア―」などと言っていたら、大阪の女性が、
「英語、できますやん」
と言うから、
「発音だけ」
と言って笑った。なんか、しゃべれる風にするのが得意かもしれない。でも、いざとなると変な英語を並べていたり、日本語の擬態語みたいのが混ざったりしていると思う。
トイレの場所を確認しておこうと言って、地図上ではコモンズ館の中にあるが、どうやって入るのか確認してみたり、大阪の人がとても詳しくて、オフィシャルショップは西ゲートと東ゲートの近くにあるが、真ん中の静けさの森の中にも小さいのがあると言っていて、それを実際に確認しに行った。
静けさの森は、森というほど木が群生していなかったが、道がまっすぐに進めないようになっていた。ぐるぐるとなって、わざと迷わせて色々見させるのだと大阪の彼女は言った。
車が屋台のようにミャクミャクグッズを販売していた。団扇がたくさんあった。夏はこれを買って、並びながら使うのがいいかもしれない。そして、車の近くにはガラス張りの小さな店舗があり、やはり土産物が売っていたが、そこは入場するのに並んでいた。狭いから大勢入れないという事なのだろう。ここに並ぶなら、西ゲート前の大きな店に行った方がいいと私は思った。
そろそろ14時になる。ディレクターさんが我々を探していたみたいで、申し訳なかった。14時から休憩という事で、一度みんなでボランティアセンターに戻った。
トイレに行ったり、水筒の中身がなくなったのでウォーターサーバーで水を入れたりした。水は万博内のあちこちでもらえる。時々ボトル洗浄機があったりするのだが、一度も使えなかった。

休憩が終わり、15時からまた移動した。風が強くて肌寒く感じたので、パーカーを着て、その上からユニフォームのベストを着た。そう、活動中は写真撮影ができない。写真を載せられるのは、休憩中か活動前後に撮ったものだけなのである。
割と自由度が高く、ディレクターさんが「今度はどこに行きたいですか?」と聞いてくれた。だが、誰も希望を言わなかったので、
「予定では、いのちのパーク辺りに行こうかと思っていたのですが」
と言うので、私は思わず、
「いのちのパーク、行きたいです!」
と言った。いのちのパークと言えば、シグネチャーパビリオンがある辺りだ。外から見るだけでも楽しいやつだ。うちの長男がnull²館に行きたい、すごく人気が高いらしいと言っていたし、近くに行ってみたい。
という事で、いのちのパークへと行った。また3人ずつで立つ。ウォータープラザにも近く、変わったトイレが2つ並んでいたりする。
それから、放送で「霧が発生し、視界が悪くなります」みたいなのが流れたと思ったら、地面の穴から一斉に水蒸気が出てきた。熱いのか?と思ったら、冷たかった。そこを通ったらズボンが湿った。しかし、子供たちは大喜びだった。後ほど撮った写真を載せよう。写真を撮った時は風が強すぎて、すぐに視界が開けてしまった。風がそれ程でもない時は、霧が立ち込めて、輪の中にいると前が全然見えなくなる。


案内板の前に立った途端、ものすごく質問されるようになった。そう、案内板の所に来る人は、何かを探したり迷ったり、困ったりしている人なのだ。だから、そこに我々がいれば聞いてみようという事になる。やっぱり、せっかく活動しているのだから、たくさん聞かれた方が楽しい。どこかに立ちっぱなしでいるならば、案内板の前がベストだと思った。
何度か霧が発生した後、16時になったようだ。ディレクターさんが、この後どうしますかと聞く。また活動をするか、それとも今後の為にどこに何があるかを見て回るか。他のチームで最後の1時間を見て回る時間にしたところがあったとかで。
私はもう、西エリアのエリア活動は終わりだ。それに、リングの向こうは自分で見てきたし、活動の方がいいような気もしたが、何となく皆さんの行動を私の意見で決めるのも気が引けて言えず。他の皆さんもハッキリとは言わなかったが、年配の男性が回ってみたいというような事を言ったので、回る事になった。
西エリアを、けっこうまんべんなく回ったかもしれない。流石にゲートより端っこには行かなかったが。それでもEXPOアリーナの前までは行った。とても疲れた。
一度、おば様から地図が売っている場所を聞かれた。大屋根リングの下にいた時だった。我々が地図を見せながら、
「今ここにいるので」
などと示し始めたら、そのおば様は、
「私地図見られへんの」
という。ちょっと苛立っていたような気もする。でも、顔は笑っていた。それで、実際の空間に指をさし、インフォメーションの場所を教えた。
その後移動している時、私と同じチームの大阪の女性が、
「さっきの人、地図見られへんて言うてたけど、地図買うてますやん」
と言った。ああ、そうだ。地図が見られないと言われた時、何か障害があって地図を認識できないのかな、などと思ってしまったが、そもそも地図を買える場所を教えたのだ。地図買うんじゃん。
でも、大阪の人って、しゃべり方がそのまんま漫才みたい。聞いていて本当に面白いというか、心地よい。大阪弁のイントネーションがうつりそうになるが、エセ関西弁だと思われたら恥ずかしいので、なるべくいつも通りにしゃべるように心がけた。むしろ東京に帰ってからの方が、上達した関西弁イントネーションでしゃべっているかも(笑)
それにしても、1時間歩き続けるというのはしんどい。ましてや、私は集合前に1時間半くらい歩いている。万博は広い。ちょっとトイレにとか、ちょっと何かを買いにとか言って歩くと、それだけで10分くらいかかってしまう。本当に、万博に来る人は事前に足を鍛えておいて欲しい。毎日のエスカレーターを階段に変えるだけでもいいし、寝る前にスクワットをするだけでもいい。エアロバイクでもいいかも。是非。
最後は顔が落ちているのが自分でも分かった。疲れた。もうダメ。17時、ボランティアセンターでミーティングをし、案外すぐに解散になった。17時10分くらいだと思われる。さて、従業員食堂にでも行って夕飯を食べようか。
従業員食堂?
誰かが、食堂は17時までだと言った。え、そうなの?だったら夜シフトの時に休憩中に行かれないじゃないか。
歩き回った時に、従業員食堂の場所を教えてもらっていた。その時に、クレープのキッチンカーの前を通った。実はあれに惹かれた。でももう17時過ぎだし、まずは夕飯を食べ、デザートにクレープではないか。
一応従業員食堂に行ってみた。すると、
「休憩はできますよ」
と言われた。
「食堂はもう終わりですか?」
と聞いたら、そうだと言う。残念。やっぱりか。後で、西エリアの食堂は17時まで、東エリアは20時までだと知った。
割と穴場というか、端っこだからか並ばないで食べられそうな「宴(うたげ)」というお店があって、そこで食べようかと思って行ってみた。だが、今食べたい物がなかった。それで、やっぱりこれはクレープだと思った。とくに、スイートポテトの。どうやら疲れすぎて、油よりも甘い物を欲しているらしい。
外国人が先にクレープ屋さんにいて、中はアイスか?などと聞いていた。私はあまり迷わず買った。そして、すぐ前にあった休憩所の椅子に座って食べた。

美味しい!この優しい甘みがいい。スプーンをくれたので、スプーンですくって食べ、皮の所に来たらかぶりついた。が……
アイスが冷たい。ちょっと寒いし、歯にしみる!これは痛い。そうか、今けっこう寒いから、さっきの外国人の人はアイスだと聞いて買うのを辞めたのか。いやー、寒いのは厚着しているから大丈夫だが、歯にしみたのは想定外だった。まあ、美味しかったからいいか。
帰り道
シャトルバスのチケットを買って、西ゲートを出た。出る時には検査のような物は何もない。
わお、夕日が綺麗。

シャトルバスにはすぐ乗れた。乗る時にはチケットを見せたりしなかった。
座れた。なんだかお腹が空いた。クレープでお腹がいっぱいになるどころか、却って刺激して空腹を呼び覚ました。窓の外を見ながら桜島駅へと向かう。なんだか反対方面に進んでいるように感じて地図を出してみたが、まあ、道の関係上行き過ぎて戻るような感じになっていた。
電車の時間を調べて、大阪駅へ直通で行ける電車がちょうど良くあるようだった。しかし、もうすぐ着くと思ってからが長かった。
バスを降り、ゲートを出る時にまたKANSAI MaaSのとそれ以外の列に分かれた。チケットの画面を見せてすぐに通れた。が、案外そこから駅の改札までは遠くて、あと少しのところで直通電車を逃した。なるほど、そうきたか。
西九条で乗り換え、大阪駅に着いた。そして、コインロッカーを探したらあった。改札の中にも外にもあった。中央口から出て南口方面へと歩いて行くと、たくさんロッカーがあるのだった。え、ここは昨日ホテルへ向かう時に通った場所じゃないか。昨日はすっかり探すのを忘れていて目に入らなかったようだ。
帰る日にはスーツケースをコインロッカーに入れて活動をし、スーツケースを回収して帰途に就くわけだが、JRでそのまま帰るのだから改札の中のロッカーに入れる方がいい。だが、中にはあまり個数がない。もし改札内に入ってから空いてなかったら困る。もし空いてなかったら、乗り換えの駅のロッカーに預けるという手もあるか?最終日は東エリアなので、弁天町で乗り換える事になる。明日弁天町駅を見てみようか。
それにしても、今朝はコインロッカーの傍を通らずに駅に着いてしまった。つまり、昨日ホテルに行ったのとは違うルートだったのか。よくわからん。
さて、夕飯だ。今日は昨日迷った食堂にしよう。健康の為にここらで魚を食べておこうではないか。
ということで、鯖の塩焼きと肉じゃがの定食を注文した。そうしたら……

多すぎた!パート2。特に豚汁がでかい。まさかこんなに大きな器で出てくるとは。しかし、美味しかった。ご飯の量はちょうど良く、炊き具合もちょうど良かった。鯖もジャガイモもとっても美味しかった。ただ、肉が多すぎ。鯖だけで充分なのに、肉じゃがにも豚汁にも入っている。
頑張って食べ切った。満腹になって店を出た。そして、近くにあった成城石井に入ってみた。ここならヨーグルトが売っているのではないかと思ったのだ。
売っていた。色々なのが売っていて、思わず4つ買ってしまった。これから4日間朝食をホテルで食べるのだから。サンドイッチはなかったので、ホテルの近くのローソンにも寄った。明日はセブンのサンドイッチにしょうか。デイリーヤマザキでもいいか。
というわけで、1日目のボランティア活動を無事に終えた。2万3千歩くらい歩いた。初っ端から歩き過ぎた。ちょっと腰が痛い。そうそう、ホテルでテレビをつけ、最初はNHKを観ていたのだが、7時半になって食べ物の番組になったらお腹いっぱいで見たくなかったので、チャンネルを変えてみたら有吉の壁がやっていた。普段なら見ないのだが、これがまた万博会場を舞台にしてやっていたものだから、思わず観てしまったのだった。
昨日のうたコンも万博会場から中継が入っていたし、やはり今週はだいぶ全国放送でも盛り上がっている。一緒に活動した大阪の女性が、色々万博に詳しいと思ったら、毎日テレビでやってるから、と言っていたのが印象的だった。東京ではやってないでしょ?と聞かれ、始まってからはやっていると言ったら、大阪ではずっと前からすっごくたくさんやっていると言っていた。盛り上がりとは、そういう所で測られるものだ。
夜、なぜだか隣で掃除機の音がした。どうして夜に掃除?
それでは、次のブログ「2日目の活動」を待たれよ!