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捨てる神あれば拾う神あり

5日(火)に発熱した長男。大学3年生である。

39度超えの熱が出たが、翌日には37度台後半に。下痢が始まって、頻繁にトイレに入っていた。

内科へ行こうとしたが、発熱があるとPCR検査が必須という事で、診察してもらう事を諦めた長男。しかし、更に翌日の7日(木)の朝、まだ熱が37度台で、下痢も治まらない。これは、抗生剤を飲まないと治らないやつでは、と不安になった。だって、金曜日はどうしても外せない実験があるから。

感染性胃腸炎には二種類ある

私は調べた。抗生剤が必要かどうかを。

急性胃腸炎には「感染性」と「非感染性」がある。感染性の中でも、「ウイルス性」と「細菌性」がある。

ウイルス性は嘔吐、細菌性は下痢の症状が強く出る事が多い。細菌性の方が高熱が出る。こうなってくると、長男が罹っているのはどうやら「細菌性胃腸炎」のようだ。

考えてみたら、私が過去何回か患った胃腸炎も、細菌性だったなと思う。特に周りで流行っていたわけでも、生焼けの肉や生ものを食べたわけでもなく、たまたま疲れやストレスが溜まっていた時に運悪く細菌を体内に取り込んでしまったのだろう。

さて、その細菌性胃腸炎だが、自然治癒、つまり放っておいても治るのだが、症状がひどい場合は抗生剤を使う事もあるらしい。うちの次男は去年と今年と、抗生剤が必要なひどい細菌性胃腸炎になったのだった。

長男の様子は、徐々に良くなっているし、自然治癒で大丈夫だろうとは思う。しかし、下痢があると電車に乗って大学へ行く、大学で3時間くらいの実験をするという事が、難しくなってくる。

しかし、その実験は医師の診断書がないと振替えが出来ず、欠席すれば単位を落してしまうらしい。それで、長男は焦っていた。このままでは実験が出来ない。しかし、診断書がなければ困る。

と言う事で、何とか別の内科へ行ってみようという事になった。

別の内科へ

木曜日は、いつもの近い内科はお休みの日。次男が今通っている内科は木曜日もやっている。ということで、その次男が通っている内科へ行くことにした。

ネットで予約が出来るのだが、初めてだとダメだそうで、電話で予約をする事になった。もう大学生、自分で電話をする。

すると、朝の9時に電話したのに、夜の6時45分と言われたそうだ。しかも前に二人いると。

どうやら、発熱症状があると夜になってしまうそうだ。まあ、そこはどこの内科も同じか。別の患者さんに万が一コロナをうつしてしまっては大変だから。夜まで薬が使えないという事で、焦りを見せた長男。しかし、仕方がない。夕方までは食事をせず、水分だけで過ごしていた。

だが、夕方に彼は言った。

「お、腹痛が治ってきたぞ」

と。心なしか元気も出て、見た感じ熱もなさそう。相変わらず37.5度くらいはあるのだが。長男は、夏の午後はいつも37.0度以上あるから、それほど高くもないのだろう。

そして、6時45分に内科へ行った。私は、長男が食べるかどうか分からないが、とりあえずまた、老人食のような夕飯を作っていた。

処方箋薬局が!

7時15分頃、長男が帰ってきた。そして言った。

「いやー、この時間だと薬局が閉まっちゃうんだよね」

うぉー、せっかく今日病院に行ったのに、薬が明日になってしまうのか!?そんなのひどいじゃないか。

以前、歯医者に行った次男が、抗生剤を出されたのに処方箋薬局が閉まっていて、ドラッグストア内にある薬局へ駆け込み、もう終わりだったにも関わらず、事情を説明して出してもらった事があったが・・・あのドラッグストアはもう無くなってしまったな。

長男は処方箋を見て、

「でも、抗生剤は出されてないみたいだし、まあいいよ」

と言う。

「明日、実験どうするの?」

と聞くと、

「明日の調子で行けたら行くし、ダメでも診断書があるから」

診断書ではなく、領収書だと思うが、とにかく病院に行ったという証拠があればいいという事なのだろう。そして、一日断食してきたにも関わらず、

「お腹空いたから食べよう」

と言って、普通にご飯を食べていた。

実験をしに行くか?

さて、8日(金)。つまり今朝。やっぱり夜中に腹痛で何度か目が覚めて、下痢もあったようだ。

どうりで、8時半頃起こしに行ったら、珍しくすごく眠そうだったわけだ。

それでも起きてきて、9時に処方箋薬局へ行って薬をもらってきた長男。薬を飲み、やはり朝食は水分だけ、実験以外の授業は休む事にして、昼まではゆっくりしていた。熱は37.5度。うーん、下がり切らんな。

で、12時頃、持って来たのが・・・

出た!カップキッキ、もとい、カップ焼きそば

「もう、お腹空いたから食べちゃおう」

と。夕べ老人食にしたのに。でも、食べたいものを食べるのがいいのかもしれない。そして、薬を飲んで実験に出かけて行った。何とかなっているといいが。

検査はせず

それにしても、無事に薬が出されて良かった。内科の先生に、

抗原検査しますか?」

と聞かれたそうだが、

「3ヶ月半前に罹りました」

と言ったら、

「じゃあいいいか」

という事で、コロナの検査はしなかったそうだ。つまり、まだ罹るはずはないし、症状からして胃腸炎なのは明らかだと。

そうだよな、医師がちゃんと話を聞いてくれれば、そう診断されるのだよ。それなのに、今までのかかりつけ医は受付の電話で、有無を言わさずPCR検査だもんな。それで、検査は無料でも2000円の初診料を取られるのだから。昨日、内科で診てもらった料金は1430円だったのに。

医師や看護師など、医療従事者にとって、コロナは本当に厄介で大変だと思う。万が一病院内で感染が起これば大変な事になる。それでも、かかりつけ医なら、もう少し親身になってもらいたいと思ってしまうのは贅沢だろうか。

安心感

この、昨日診てもらった内科の先生は、次男を連れて行った時に私も会っているが、それほど親近感を感じない先生だったけれども、他で診てもらえなかった子供達を診てもらえて、とってもありがたい、素晴らしい先生だと思う。日曜日と木曜日に開けていてくれるのもありがたい。他の病院が休みなので。

それにしても、その内科の隣にある処方箋薬局。残業を強いるのは良しとしないけれど・・・すぐに薬が必要な事は往々にしてある事だし。薬局が閉まるなら、医院の方で渡してもらえるような事にはならないものか。昨日の夜に薬を飲んでいれば、今日大学へ行く事だって、もっと楽だったかもしれないし。

あと、一つ思ったのは、安心感が症状を改善させたかもしれない、という事だ。

実験には行かなければならない、でも熱も下痢もあったら行かれない、行かないなら診断書が必要なのに、病院にかかれない!と、長男は焦っていた。だが、昨日は薬はもらえなくとも、診断書があるから、どうにかなるという安心感があったに違いない。まだ下痢症状は続いていたけれども、どうみてもその前よりも夕べと今朝は元気に見えた。安心感は大事だ。

安心な医療体制を、今後は更に作って行きたいものだ。かかりつけ医制度を日本でも導入しようという話も出ているが、良い方向に行くといいと思う。