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サントリーホールとタリーズコーヒー

お友達に誘われて、オーケストラのコンサートに行くことになった。何とサントリーホール!有名だけれど、行った事はない。しかも招待券があるとか!9月7日(木)の19時から、韓国の楽団によるコンサートに行くことになったのである。

ウン十年ぶりのワンピース

やっぱり、クラシックコンサートなのだから、ちゃんとした服装で行く必要があるだろう。

でも、暑いからあまりスーツのようなものは着たくない。

洋服ダンスを漁っていたら、昔、勝負服だった紫のワンピースを見つけた。夫との初デートで着たロング丈のワンピース。すごく気に入っていたし、夫も気に入っていたのだが、いかんせん細身で伸びない生地のワンピース。子供を身ごもって以降、着ていなかった。つまり、あまり何度も着ないうちにお蔵入りになっていたのである。

最近、暑さのせいか体重が減った。体系は戻っていないかもしれないが、体重だけは結婚前の頃に戻っている。もしかしたら、このワンピースを着られるかもしれない。

という事で、コンサートにはそのワンピースを着て行くことにしていた。何しろ暑い時季だから、試着すると汗が付くので、当日まで着られるのかどうか試していなかった。もし、着られないとか着てみたらおかしい、という事になった場合は、何とか別の服を考えなければならない。

家を16時過ぎに出る予定だったから、15時半ごろに着替えようかと思っていた。でも、やっぱり心配になって、13時半ごろに一度ワンピースを着てみた。そうしたら、着れた。ちょっと脱ぐのに一苦労ではあったが、とにかく着てみておかしくなかったので、これで行く事に決めた。またTシャツなどに着替えてパソコン作業に取りかかった。

もう一度着替えて、16時過ぎに家を出た。久々にハイヒールを履く。靴だけは、どうしてもお洒落を優先させるわけには行かない。豆が出来たら歩けないからね。地味な冠婚葬祭用の、かかとの低い黒い靴だ。滅多にハイヒールを履く必要がないので、いくつも揃えられないからね。

コーヒーの量を間違える

六本木一丁目駅と隣接した、泉ガーデンタワーにあるタリーズコーヒーで待ち合わせをした。Coffee&Teaの方らしい。お友達は優しいので、17:00~17:30という時間設定をしてくれた。私が迷って慌ててしまう事のないように、幅を持たせてくれたに違いない。

駅に着いた。スマホはまだ出さない。私はどうやら、とりあえず感性だけで行ってみようという冒険心があるらしい。分らなくなったら調べようと。

信じられないかもしれない。あれだけ迷う人なのだから、ちゃんと下調べをして、最初からナビを見ながら行けよ、と思うだろう。私もそう思う。が、冒険心は誰にも止められない。自分にも。

だが、珍しい事もあるものだ。改札を出て、こっちの方じゃないか?と思って進んでいくと、何と目の前にタリーズCoffee&Teaがあった。思っていたのとは違う雰囲気だったが、ちゃんと迷わずに行けたのだ。というか、改札出て目の前だったのだから、迷う人はいないのだろう。

先にお友達は着いていて、席を取っておいてくれた。もし混んでいて座れなかったら別の店へ行こう、と話していたのだが、実際ガラガラだった。我々は、この時間にこの辺の店が混んでいるのか空いているのか、知らない種族の民なのである。

お友達はコーヒーとサンドイッチを既に購入していた。私もカウンターへ行った。ここはデカフェのコーヒーや、カフェインレスのお茶(ルイボスティー)があるお店だった。せっかくなのでデカフェのコーヒーを頼もうと思った。メニューを見ると、デカフェのコーヒーが一つある。サイズが一種類しかないようだ。これを、と注文すると店員さんが、

「こちらのエスプレッソメニューも、全てデカフェに出来ますが、どうされますか?」

と言って、メニュー表の一部を指示した。エスプレッソメニューは5~6種類あったと思う。なんか、甘そうな冷たそうな名前のメニューが上から並んでいて、最後にただの「エスプレッソ」と書いてあった。で、このエスプレッソはシングルダブルの2種類ある。先ほどのデカフェコーヒーよりも安い。うーん。

いつも大き過ぎて困る事が多いので、思わず一番値段の安い物を頼んでしまった。つまり、

「エスプレッソのシングル」

である。そして、ショーケースにあった唯一のケーキ、ミルクレープも注文した。

本当は、この時間なら夕飯を食べてしまった方がいい。ピザっぽいパンやサンドイッチもあった。だが、なんだか緊張しているのか服装のせいか、あまりお腹が空いていなかった。いつもなら17時過ぎはもうお腹ぺこぺこなのだが。しかも、コーヒーならばケーキだろうと思った。滅多に外でケーキを食べる事もないので、こういうチャンスにという気持ちもある。他にドーナツもあったが、かぶりつくと口の周りが汚れそうだし。だから私の中では一択だった。

注文してから待っていると、だんだん後悔し始めた。間違いない。エスプレッソのシングルは少なすぎる。最近エスプレッソなんて飲んでいなかったが、昔ヨーロッパに行った時などは、カプチーノが好きではないのでいつもエスプレッソを頼んでいた。その量たるや、もうちょー少ないのだ。場合によっては液体とは言えないくらいのドロドロな物だったりする。しまった。今、暑いし喉が渇いているのに。

お盆にケーキとコーヒーが乗せられたものを渡された。ほらね。

救いなのは、アイスクリームが付いていたこと。知らなかった。暑いから、まずはアイスを食べて涼しくなろうではないか。そう、春に旅行先でも失敗したところだが、店に入った時に暑いからと言ってアイスコーヒーを買うと、後々寒くなってしまうのだ。だから、とりあえずこれでいい。

ミルクレープにははちみつ系のソースがかかっていて、とても美味しかった。で、やっぱり飲み物は全然足りない。エスプレッソはデカフェでもさすがに苦い。美味しかったけれどもね。

また飲み物を買いに行った。今度はデカフェコーヒーというやつにした。そうしたら……でかい

そうだった。サイズが一つしかないという事は、そしてけっこうなお値段がするという事は、大きいサイズなのだよな。そして、残すという選択肢を知らないチョコナッツ。1時間くらいそこでおしゃべりをしていたのだが、コーヒーは全て飲み切った。でも、ちゃんと濃いコーヒーだった。もしかすると、スタバのデカフェよりも濃いかもしれない。いや、確かな事は分からないが。

サントリーホールへ

入場開始時刻の18:15頃に移動して、すぐ近くのサントリーホールへ。そうそう、隣にあるANAインターコンチネンタルホテルは、首都高速道路から見て、すごいなーと思っていたやつ。よくあの辺で渋滞するのだ。そして、窓の外を眺めていると、なんかすごい外階段があって、ライトアップされていて奇麗なのだ。それが、すぐ近くにある。逆に首都高を見上げた。あそこから見たのかな、なんて。でも、そのすごい外階段は見る事はなかった。今自分がどこにいるのか、はっきり言って分かっていなかった。

到着。おお、やはりライトアップが素晴らしい。写真を撮ったけれど、人がたくさん映り込んでいて修正するのが面倒なので、ここに載せる事は断念する。

サントリーホールの中に入って行くと、意外とレトロな雰囲気だった。そりゃそうか、歴史のあるホールだものね。トイレに行ってから席に行った。招待券だから仕方ないね、などとお友達が言っていたが、3列目の右端。今日はピアノの演奏もあるのだが、ピアノの手元も見えないし、後ろに位置する管楽器やパーカッションは全く見えない場所だった。でも私は、コンサートは聴くものだから見えなくてもいいと思っていた。

始まるまでおしゃべりしていたのだが、開演10分前くらいになって、やっぱりもう一度トイレに行く事にした。やはりデカフェでも、量を多く飲んだからトイレが近くなってしまったか。ちょっとここは涼しいし。

トイレは少し並んでいた。やはり直前は混む。そして席に戻って、演奏を聴いた。

コンサート

久しぶりに生のオーケストラを聴いた。素晴らしい。韓国の楽団が日本の楽団とどう違うか、などは全く分からなかったが。

そうそう、私の目の前はコントラバスだったのだが、その演奏者の一人がいかにも韓国人という雰囲気だった。カーリング女子の韓国代表にもこういう方がいた。髪を後ろで一つに束ね、大きなべっ甲縁のメガネをかけた女性。日本にはあまりこういう人はいないよなあ、などと関係ない事も考えてしまった。

演奏は心地よかった。ピアノのソリストが出てきて弾き始めた。最初、ミスタッチかな、と思ってしまう部分があった。力強く弾くと、低い音がちょっと濁って聴こえて。気のせいかもしれない。

だが、その後のコロコロとした演奏、穏やかな演奏、とても心地よく、素晴らしかった。また、そのコロコロとした演奏の後、同じフレーズをオーケストラが奏でるのが素敵。

そして、確かにピアニストの手元が見たいと思った。そうだね、見えなくて残念だ。そして、管楽器も見えないのが残念だった。何せ、私はあまり詳しくないので、今の音はクラリネット?オーボエ?となってしまう。楽器を見れば分かるのだが。もっと高い音は一体何だったのか。学生時代、学校で連れて行ってもらう演奏会では、楽器紹介なんかがあった。ああいうのが私にはまだ必要なのか……。

休憩になった途端、速攻トイレに行った。足元はちゃんと暖かくしているのにおかしいな。首の辺りはちょっと寒い気もするのだが。トイレは混んで長蛇の列だが、我々はトイレに近い所に座っていたので、まだ列が長くなる前に済ませる事が出来た。

そしてコンサートの後半。こちらも素晴らしかった。今度はパイプオルガンの演奏もあった。ピアニストがオルガンも弾くのは珍しいのかな。そうでもないのかな。ただ、オーケストラと一緒に弾くパイプオルガンは、ちょっとわかりにくい気がした。あまり目立たないし、和音を響かせる事が多く、あまり動きは見られなかったので。

ただ、オルガン奏者は指揮者に背中を向けているので、最初は見ていないのかと思ったのだが、最後にオルガンだけが響いていて、指揮者が音を切る仕草をしたらちゃんとオルガンの音も止まったので、そうだ、鏡だ!と思い出して感激した。オルガン奏者は鏡を置いて指揮を見るというのを昔聞いたことがあったので。映像かな、とも思ったのだが、ほんの少しでもタイムラグがあったら困るから、やっぱり鏡だろうな。遠いのにあんな小さな鏡で見えるのか?

演奏が全て終わって、アンコールの拍手が続いた。一曲ずつ拍手があって、お辞儀があったりもしたのだが、最後はずっと拍手が止まず、何度も指揮者が出てきたり引っ込んだりして、そうしたら……。

いきなり指揮台に上がると、もう指揮を振り始めている。オーケストラの演奏が始まった。よく知っている、誰もが知る曲。えーと、題名が出てこないけど!素晴らしかった。たぶん、普通よりも速いテンポで演奏されていたと思う。カッコよかった。

そうそう、書き忘れたが、ピアノソロがあった後にもピアノのアンコールがあって、あれも曲は知っていたのに、題名が思い浮かばなかったのだ。

さて、曲が終わって、まだ拍手は鳴りやまぬ。オルガンのアンコール演奏もあるかなと思って、私もずっと手を叩いていた。でも、拍手もけっこう疲れるものだ。腕が筋肉痛になりそう。

そういえば、私の左隣の女の子が途中居眠りをしていた。私の前のおじさんも居眠りしていた。特に、ピアノソロの曲で眠くなっていたみたいだ。隣の女の子の頭がこちらへ近づいてくるのが気になった。女の子はたぶんおばあちゃんの付き添いで来たのだろう。隣のおばあちゃんを気にしていたから。興味がないと眠くなるよね。ましてやピアノの手元が見えないから……いや、弦楽器は見えるぞよ。

何度も指揮者が出てきたり、演奏者たちが立ったり座ったりした挙句、演奏者が退場し始めたので終わりになった。この辺の文化がよくわからなくて、一体この先どうなるのだろう、いつまで手を叩いていればいいのだろうと思っていた。オルガンのソロはなかった。あると思ったに。

帰り道

コンサートが終わるとちょうど21時だった。2時間ピッタリだ。すごいな。指揮者は時間通りに演奏できるものだからね。合唱のコンクールでも、ちょっとでも長引いたら失格になる事もあるから、指揮者はちゃんと時間を計って演奏するのだ。でも、思いのほか速くなってしまう事はある。速い分には失格にならないけれど。

サントリーホールのお土産コーナーを見たり、入り口のところの写真を撮ったりした。後から、自分たちの写真も撮ってもらえば良かったねと言ったのだが、この時は思いつかず。せっかくお洒落したのにな。

お友達に合わせ、バスで新橋まで行った。音楽の話をしたり、お互いの事を話せて楽しかった。お友達は昔吹奏楽をやっていて、私は合唱。あ、他にも色々。でも、指揮者の役割などを知っているか知らないか、それは音楽をやった事があるかないかで変わるのだという事を再確認した。お友達のお父様が、指揮者なんていらないだろうと言うそうで。面白い。

そして、新橋で分かれて家に帰って来た。うーん、実はとっくに腹ペコだった。次男が深夜バイトをしている店の前を通る。何か買っちゃおうかな?普段は行かない時間だから、次男が働いている所を見る事もないのだが、今日はたまたまこの時間に買う事が出来そうだぞ?と思ったが、やっぱりもったいないので買うのは辞めた。

家に帰って、冷凍庫の物をレンチンして食べた。ケーキを食べてしまったから、炭水化物を押さえて食事とか、難しい。いやでも、楽しかった。そして、紫のワンピースが着れて良かった。もう着る機会もないかも、と思った私は、鏡に映った自分の写真を撮っておいた。ありゃありゃ、後ろに何か落ちてるし、絶対に公表できない写真になってしまったな。

やっぱりカフェイン?

話はここで終わりではない。ハイヒールで歩いたし、駅の階段も上ったし、体は疲れていた。それなのに、寝る時間を過ぎてもあまり眠くない。しかし、とにかく布団に横になる。すると、体はぐったりしているのに、寝付けない。寝付けずにゴロゴロしていたら、スマホを充電器に繋ぐ事を忘れた事に気づいた。起きて行って充電した。ああ、もう1時じゃないか。おかしい。早く寝なきゃ。

そのうち眠れたのだが、4:00ジャストにパチッとめが覚めた。時計を見てあまりのジャストさにびっくりしたよ。3時間しか寝ていないのに、やけに頭がすっきりしている。これって……

カフェインじゃん。カフェインを摂取してしまった時の症状だ。そうか、デカフェとは言え、カフェインはゼロではない。量を多く飲めばそれだけカフェインも摂ってしまうわけで。

やってしまった。あの、トイレが近かったのもカフェインのせいに違いない。トイレに行ってから30分でまた行きたくなるのは間違いなくカフェインだ。

最初からデカフェコーヒーにすれば良かったのだろうが、それでも夜に飲むには多かったかな。エスプレッソをダブルにしたら足りただろうか。でもエスプレッソは濃いのだから、辞めた方が良さそうだ。

タリーズコーヒー、濃い目で美味しいから良いと思ったが、量の問題で使いづらいな。デカフェコーヒーに小さいサイズがあればいいのに。そもそも、デカフェでも夜はコーヒーを控えた方がいいのかも。

以上、サントリーホールでクラシック音楽を聴いた体験と、タリーズコーヒーで失敗したお話であった。