眼科に行ってきた。今回は半年に一度の視野検査をしに。
緑内障とは
私は緑内障を患っている。緑内障は、40歳以上の日本人の20人に1人が発症しているそうだ。ただ、自覚症状が出にくく、知らぬ間に失明してしまう事もあるそうな。
緑内障というのは、視神経が破壊され、視野が欠けてしまう病気である。
視神経が破壊されるのは、主に眼圧が高くなるから。眼圧とは眼球の硬さ(弾力)の度合いであり、眼圧が高いと眼球が固くて弾力がなく、細い視神経を圧迫し、視神経が切れてしまう場合がある。するとその部分が脳と繋がらないので見えなくなるというわけだ。
29歳から疑われたチョコナッツ
私は29歳の時から緑内障を疑われた。コンタクトレンズをしていて、そのせいで目に傷が出来、その結果目がむくんで眼圧が高くなったのだ。
眼圧は、血圧のように年齢が上がるとある程度上がってしまうものだとか、前の眼科の先生が言っていた。まだ20代なのにこの眼圧では高過ぎですよ、と言われた。
だが、大学病院に行ったら、強度近視の人は一部の視野が欠けているものだから、心配ないですよ、と言われた。
それなのに、やたら他の大学病院への予約を進められたりして、納得出来なかったので、私は眼科を替えた。
今の先生は、私の目を診てこう言ってくれた。
「あなたの目は、普通の人よりも3ミリほど前に出ている。急激に眼圧が上がって突然失明ということはなく、少しずつ欠けていく感じになると思う」
そして、しばらくは時々眼圧検査と視野検査を行いながら通っていたが、35歳の時。
「40歳になったら目薬(緑内障の治療)を始めようと思っていたけれど、せっかく早くから検査してるのに、手遅れになったら困るから、今から始めた方がいいか」
そう言われて、私は35歳から緑内障の治療を始めた。コンタクトレンズも辞めた。
増えていく目薬
治療は、眼圧を下げる目薬を点眼するだけ。しかし、私の眼圧はなかなか下がらず、目薬は3種類に。更に、やはり視野検査の結果が徐々に悪くなっている(視野が欠けていく)ので、大学病院に再び送られた。7年ぶりくらいに。
そうして、もう1種類目薬が増えた。それでも、やはり思ったよりも眼圧が下がらないので、手術した方がいいと言われた。ただ、今はコロナ禍のせいで手術しても入院が出来ないので、半年ほどまで待って欲しいと言われた。
一方で、「眼圧は10に抑えたい」と、明確な数値目標を教えてもらえた。すると、4種類の目薬を半年くらい続けた結果、11くらいまで下がったのだ。そう、元々は18~20くらいで、目薬を始めからは15前後だったのに。
これなら手術しなくても大丈夫!と思って喜んでいたのだが、時々目をこすってしまって傷が出来ると、眼圧は簡単に15くらいまで上がってしまう。10に抑えるには、傷は厳禁。それなのに、パソコンやスマホの見過ぎ、乾燥などで目が痒くなる事が。
視野検査はこんな感じ
それにしても、視野検査はしんどい。痛いことは何もなく、怖いこともない。けれども、けっこう大変だ。
まず右目から検査。なので左目にガーゼを当ててテープで固定される。眼帯のようなものだ。
しかーし。これで両目を開けていても大丈夫でしょ、という意図なのは分かるが、ダメである。強度近視なのだから、すぐ近くのものにピントが合ってしまうのだ。目にくっついているようでも、ガーゼの繊維のような物が「見えて」しまうのだ。だから、右目の検査の時は左目はぎゅっとつぶったままである。
視野検査は、球体を縦に割ったような、杯を立てたようなものに顔を突っ込むようにして座る。白いスクリーン張りで、真ん中に小さい電球が1つある。その明かりを見つめ、回りの白いスクリーンに点滅する光が見えたらボタンを押すという要領で行う。
目が悪いと弱い光が見えないので、レンズを目の前に置いてもらう。これは近すぎるとまつげが当たる。だが、離れてしまうとレンズの外枠が視野を邪魔する。全くやりづらい。
そして、ぼーっと見ていると目がけいれんして真ん中の電球を見つめていられない。全集中である。他の所を見ていると、
「真ん中の光を見つめてください」
と、機械から声がする。
瞬きは要領良く。検査中に視界がばーっと暗くなったり、逆に真っ白になったりするのに耐え、とにかく集中。そうやって光が見えたらボタンを押す。ピッという音がするのに見えない時は不安になるが、ダミーもあるとかないとか。まあ、見栄を張っても意味が無い。正確に自分の視野の状態を知りたいのなら、正直になるべし。
右目の次は左目。今度はガーゼを右目の上に貼られる。また、右目をぎゅっとつぶって明暗反応に耐え、全集中でボタンを押す。
今回の結果は
今回の結果。眼圧は右11、左15。視野は、右は前回と変わらず。左は少し悪くなっていた。
今回は特に3日くらい前に目をこすってしまって、自分でも分かるくらい目に傷が出来ていた。先生も、
「色を付けなくても分かる」
と言っていたくらい、傷は酷い。いつも傷があると眼圧が上がるのに、右は上がっていなかったのでホッとした。つまり、左の方が傷が酷く、よって視野検査の結果も傷のせいでは・・・。そう思いたい。眼圧が下がっていないから視野も欠けていっているのならば、もっと何とかしなければ。
ちなみに、欠けた視野は二度と元に戻らない。
出来る事はないか?
眼圧を下げるのは、目薬しかないそうだ。私の眼圧が下がらないので、
「目薬、ちゃんとしてるんでしょうね?」
と、医者に疑われる事がある。だが、きちんとやっている。間違いない。たまーに忘れる事があっても、たまーにである。
他に気をつける事はあるか、以前先生に聞いた事がある。タバコとストレス、と言われたが、両方とも私には関係ないようだ。それで、もう一つ
「濃いコーヒーの飲み過ぎ」
をしないように、と言われた。なるほど、私はコーヒーが好きで、特に濃いコーヒーが好きである。なので、薄くするのは嫌だから、カフェインレスコーヒーを飲もうと決めた。
そこから私のカフェインレス生活が始まったのだった。カフェインをあまり摂らなくなると、たまに摂ったら全然眠れない状態になってしまうようになった。元々トイレが近くなるという事ですごくカフェインには敏感だった。慣れれば眠れなくなる事はないのだが、慣れるほど摂らない方がいいとなると、もうカフェインを辞めるしかない。
カフェインレスコーヒーは、どこにでも売っているわけではなく、安売りもしないのでちょっと困りものだが、とりあえずAmazonの定期購入をして、少しでも割安に買っている。もっと世の中にカフェインレスのコーヒーやお茶が手軽に選べる時代になればいいのに。