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2回目の一人旅最終日(安来~米子空港~自宅)

2023年5月2日(火)

安来駅

足立美術館からシャトルバスに乗り、安来駅へ戻ってきた。安来駅には午後1:20頃に到着した。

米子空港のカフェを検索したら、鳥取砂丘に旅行に行った時にモーニングを食べた「すなば珈琲」があるという事が分かった。懐かしいから行きたい。安来駅付近で1時間を費やすよりも、米子空港へ早めに着いた方が安心だ。

というわけで、元々は2:57の電車に乗ろうと思っていたが、それを約1時間早めて1:53の電車に乗ることにした。

時間はまだ30分ほどある。まずは駅周辺の写真を撮ろう。

安来と言ったら安来節だ。私は親戚が民踊をやっているのでよく知っている。ドジョウすくいをモチーフにした民謡で、面白おかしく踊る。安来駅の前には、このドジョウすくいのモニュメントが多数ある。

駅舎の中にもこんな展示があった。可愛い。

お土産も色々売っていて、手ぬぐいなんかもあった。その民踊をやっている親戚には、既にウサギ柄の手ぬぐいをお土産に買ったのだが、こっちも買おうかどうしようか迷った。が、安来節を踊る彼女が、特に安来節をモチーフにした手ぬぐいを欲しがるかどうか疑問に感じ始め、買うのは止めた。

一方、イチゴのお土産が多い。安来はイチゴの産地でもあるのだろう。あっ!

椎茸!こんなに入っているのに278円とか、安いでしょ。それに、先ほど寿司屋の赤だしに入っていたのがこの椎茸だとしたら、絶対買いでしょ!

というわけで、もう一つ苺バターも。

もっと良く見せてしんぜよう。紅ほっぺだって。やっぱり、島根県安来産と書いてある。このサイズで750円はちょっとお高いけれど、そこは国産苺を使っているから、ね。実際、家で食べたらとっても甘ーい。甘酸っぱくてパンがどんどん進む。少しずつで十分だから、高くない、ない。

お土産を買い、トイレに行き、スーツケースを返却してもらい、ホームへ。忘れずにSuicaをピッとやってね。これをしないと、後で出られなくなるでしょ。でも実は・・・これこそ甘いんだよなぁ。その話は後ほど。

まさかの35分!

電車が来る5分前くらいにホームに出たのだが、風がすごい。寒すぎる。階段の裏に回り込み、なるべく風を避けて立った。じきに電車が入って来た。JR山陰本線である。

2両編成だったと思う。電車の一番前と一番後ろのドアしか開かないので、後ろのドアから乗った。スーツケースが重いのに、階段がいちいちあるのが玉に瑕。

電車に乗り込んだ。無事に乗れた。これで1時間くらいで空港に着くぞ、と思っていた私は浅はかだった。

「この電車は米子行きです」

と言うアナウンスを聞いて、あれ?米子?米子空港じゃなく?と思った私は、急いで駅すぱーとで確認する。そっか、乗り換えるのか。気づくのが遅い。

10分ほどで終点米子駅に着いた。で、次の電車の確認をして改めて驚く。次の電車って、2:40発じゃないか。まだ30分以上あるのか。それならどこかカフェとかに入るのもありか?

と、思って乗り換えたものの、すぐに出口。出口の手前が1.2番線。私が次に乗るのは・・・0番線!?

30分以上も待つのに、駅には何もない。ここで時間をつぶすのか?でも、駅を出ても何だか・・・大してなさそうだし。困った。

でも仕方がない。ベンチがあるのは1番線だが(1本のホームに0番線と1番線がある)そこで本を読んで待つ事にしよう。

しかし、風が吹いている。なるべく風がよけられるようにベンチの端っこに座ったものの、それでも寒い。上半身はそうでもないが、足が寒い。そうだ、毛糸のベストがあった。これを膝掛けにしよう。後々、スーツケースの中にカイロがあった事を思い出したのだが、それは何と翌日、家での事である。

ベンチには壁があって、その壁に寄り添うようにして風をなるべく避けていた。たまに0番線の方を覗いてみるが、まだ電車は入ってこない。因みに、一度0番線の前まで行ってみたが、そっちにはベンチがなかったのだ。

本を読んでいると、旗を持った添乗員が、外国人ツアー客を先導して来た。客を0番線に送り込んでいる。座る所もないのに、皆あっちへ行かされて可愛そうに、と思った。私は自由だから、まだここに居るもんねーと思って。

発車5分前になったので本を片付け、立ち上がった。すると、既に0番線には電車が止まっていた。だいぶ向こうの方だった。なにー!いつの間に入って来ていたの?始発だから、向こうからしれーっとやって来て、静かに停まっていたのだろう。アナウンスしてくれればいいのに。まあ、利用客がこれだけじゃな。私だけの為にアナウンスなんてしないか。

そうか、あのツアー客が来た時には、既に列車が来ていたのか?列車が来たから連れて来たのか?あー、やられた。ほんと、もっと早く列車に乗っていれば、こんなに長く寒い思いをしなくて済んだのだ。

鬼太郎列車~米子空港

ボックス席に一人で悠々と座る。列車が発車すると、車内アナウンスが。

「次は~はくろうまち~はくろうまち〜」

違和感。アナウンスの声が、けだるいというか、覇気が無いというか。

と思ったら、次にねずみ男の声で妖怪名はどうのこうの、と。ああ、さっきの声はゲゲゲの鬼太郎か。

そして、妖怪ではない人間の声で、

「この電車は、全てのドアが開きます」

と始まった。ああ、さっき乗った電車は二ヶ所しか開かなかったからな、と思っていたら、最後に、

「お降りの際は、ボタンを押して扉を開けてください」

と言っていたので、やっぱり開かんのかい!と一人で突っ込みを入れてしまった。

この電車はJR境港線で、境港行きである。米子空港駅までは30分ほど。終点ではないので、さっさと降りなければならない。

米子空港駅に着いて、電車を降りた。降りた後、後から降りた人が入り口でICカードをピッとやったのが見えた。あれ?あれあれ?でも、さっきの安来駅では、駅の出口の所に機械があったし。

でも、少し進んだけれど、もうエレベーターがあって、そのまま外に出られる感じ。つまり改札がない。いかん、Suicaをピッとやらなければ。

まだ電車は停まっていたので、入り口の機械にピッとやった。が、赤く光る。その車両にはたまたま駅員さんが乗っていて、

「あ、それは乗る時ので、降りる時はこちらです」

と、指し示してくれたのが、車内中程にある機械。うそ、大丈夫?まだ発車しない?駅員さんというか、車掌さんかな、この人が発車させないから大丈夫だよね。

重たいスーツケースを持って階段を上がって、という訳にはいかないので、ちょっと怖いけれどもスーツケースをホームに置いたまま、階段を上がってSuicaをピッとやり、急いで降りた。あー怖かった。

っていうかさ、ホームに入る時に誰もいなくて、カードをピッとやらずに入る事も出来ちゃって(切符の人もいるから)それで、降りる時には何もせずに降りられちゃったし、無銭乗車が簡単過ぎやしないか?

いやいや、鳥取・島根の人は皆さん善良だから。

さて、エレベーターで地上に降り、空港へ向かう。普段ビッグでビジーな羽田空港を利用していると、この雰囲気に驚いてしまう。そして、それよりも米子空港駅がこれだもんな、驚いたな。そう思って、振り返って写真を撮ったら、あれ?駅は?

先の写真が空港の方を向いた写真。後の写真が駅を振り返った写真。確かにエレベーターで降りたのだが、2階に線路があるわけでもなく・・・狐につままれたような気分。

空港にやってきた。やはり中に入ると小さいながらもANAだ。空港の雰囲気は好き。特別な、非日常の景色だ。

ちょっと早いけれど、スーツケースを預けてしまおう。そして、すなば珈琲を探す。まあ、探すという程でもない。2階へ上がると開けた場所があって、

店があるのは多分ここだけだ。お土産屋さんもある。もういっぱい買ったから、お土産は見ないでおこう。

お昼が足りなくて、デザートを食べようと思っていたのが12時半だったのに、いつの間にか3時半になっている。おやつだ。

「すなば珈琲」はネーミングが好きだ。昔、鳥取県にだけスタバがなかった頃、鳥取県知事が「スタバはないけど砂場はある」と言ったらしく、その言葉と関係して「すなば珈琲」が出来たとか。スタバが出来てしまって、存在価値が下がったか?と思ったが、出雲にもあったし、米子空港にもあるのだ。

けれども、やっぱりカフェインレスのコーヒーはなかった。一応聞いてみたのだが。

カフェインレスだからって、ジュースは寒い。で、ココアしかないと思った。それと、やっぱりデザート、というかスイーツはどうしても食べたい。本日のお勧めスイーツのパンナコッタにした。

だが、受け取って間違いにうすうす気づいた。これは一人前ではない。ココアを飲んだ時、ココアだけにしておくべきだったと反省した。パンナコッタも美味しかったけれど、食べ終わると胃もたれ気味だった。

今日はずっとどんより曇り空だったのだが、ここへ来て日が差してきた。天気は回復傾向のようだ。

そこへアナウンスが。羽田空港行きの出発が遅れるという。羽田空港の混雑の影響で、10分間待機要請が来ていると。

ということは、まだ2時間もあるのか。ココアでなるべく粘るしかない。SNS投稿をし、本を読む。ココアは冷たくなった方がチョコレートの味がして美味しかった。

因みに、カップの底に「すなば珈琲」と書いてあるのが見えて、SNSにこの写真も投稿したいと考えた。飲み終わってから写真を撮る方がよく字が見えるだろうが、それだとその後ここに居られない。なので、こうやって頑張って撮った。

ココアが何となくハート型に見える?気のせいか。

飛行機~東京

4時半頃まですなば珈琲にいて、それから保安検査を通り、待合室の椅子に座った。そこで本を読んでいた。飛行機って、けっこう搭乗を始めるのが遅いというか、ギリギリだなといつも思う。5:30のフライト予定だったが、搭乗を始めたのが5:40くらいだったか。私が乗り込んだのは5:45くらいだっただろうか。

スマホの充電が無くなってきたが、モバイルバッテリーで充電しようと思ったら出来ない。ボタンを押して充電を開始したかと思いきや、すぐに解除されてしまう。壊れたか。あと2回分あるように灯りが点いているのに。

だから、帰りの飛行機ではイヤホンをもらって、何かビデオでも見ようかなーと思っていた。が、帰りの飛行機は行きと違って座席に画面はなかった。古いタイプの機体だったのだ。イヤホンをもらったが、昔ながらのラジオ放送みたいなのを聴くだけ。一応聴いてみたが、あまり興味なくて止めた。

この飛行機は、なんと満席だった。金曜日の夜に、東京へ向かう人がこんなに多いのか。私はまた窓際だったのだが、隣の二つには若い女の子が座った。5:55頃に離陸した。

まだ外は明るかった。雲の上へ出ると、後ろに夕日が。雲の下はずっと海だったようだ。しばらく日本海上空を飛んでいくのだろうか。

だんだん暗くなる。すっかり暗くなれば外は見えない。翼に点いている灯りだけが、ずっと星のように見えているだけだ。

私は、どうも気分が良くなかった。乗り物酔いのような感じ。私は酔わない方だが、昔から空腹だとちょっと酔う。もしかしたら、お腹が空いているのだろうか。夕飯の時間が近い。でも甘い物で胃もたれしたくらいだし。どっちだか分からない。さほど酷いわけではないが、つい溜息が出てしまうような感じ。本を読むと気が紛れた。隣とも近くて、急にこう、閉塞感が。最初は混んでいるからマスクをしていたのだが、気分が余計に悪くなるので外してしまった。

無事、羽田空港に着陸。遅れたからなのだろう、着陸してからバスで空港の建物へ。こういうのを何度か経験したが、主要空港からの帰りにはあまりない気がする。今回だって、羽田の都合で遅れたのに、それで端っこに追いやるとか、ちょっと米子を軽く扱っていないか?満席なのに。

ずっと座っていたので、少しお腹が張っている気がしていた。でも、空港に着いて歩いていたら解消し、気分も良くなった。スーツケースもすぐに出て来て、スムーズに空港から電車へ移動できた。

が、それから電車に乗って座っていたら、急にお腹が痛くなってきた。これも、ずっと座っていて縮こまっていたからだろうと思った。立った方がいいだろうか?と考えたが、もし立ってもお腹が痛かったら、我慢するのがしんどい。迷った挙げ句、座っていた。

トイレに行きたくなってきた。境港線もだいぶ揺れたし、飛行機の着陸時も揺れたし、そういった揺れで腸が活発に動くらしい。まあ、もうすぐ家に着くから大丈夫。

と思っていたが、けっこうまずい。気を紛らわす為に本を読んだが、集中できない。途中の駅で降りてトイレに行こうかとか、何とか乗り換えの駅まで我慢して、そこで行こうかと考えた。だが、スーツケースがある。これをトイレに持ち込まなくてはならない。それほど広いトイレがあるだろうか。

心配で、お腹が余計に痛くなる。普通なら、10分や20分は我慢出来るのに、どうも脂汗が出る。お腹が時々痛くなる。

何とか乗り換えの駅までは行けた。次の電車がすぐ来るからトイレは辞めておいた。あと5分で家の最寄り駅だ。

普通、波が引いたりするものだが、今回は引かない。電車に乗ったが、その一駅が耐えがたい。立っているのだが、お腹が痛いのと催すのとでしんどい。早く着いてくれ!もう、家まで我慢とか言っていられない。駅のトイレは最近新しくなった。昔は暗くてちょっと汚いイメージだったが、今はきっと大丈夫。

最寄り駅に着いた。トイレに駆け込む。もうスーツケースなんてその辺に置いておけ!と思ったら、よかった、個室が広い。スーツケースも悠々と置ける。そして、空いている。最初は誰もいなかった。

助かった。でも、用を足した後にも、すっきりしない。まだお腹に何かが残っているような感じがする。おかしい。

とにかく、急を要する事はなくなった。家に帰ろう。この日の東京は暑かったようだが、夜になって涼しくなっている。島根で着ていたウインドブレーカーは脱いでバッグにしまってあるが。

無事家に着いた。金曜日だし、この後飲みながら夕飯を食べる予定だった。お腹は空いている。だが、時々急激に催す。トイレに行ったって何も無いのに、それでも何度も催す。おかしい。誰か止めて。正露丸!

結局、少し食べたが酒は断念。前回の一人旅でも、帰ってきてからしばらく腸の調子が悪かった。今回は、疲れ過ぎて足が痛いという事もないし、お腹も大丈夫だし良かった〜と、飛行機を降りた所までは思っていたのに。

ああ、あれだ。冷えたのだ。私はここ数年、冷えてすぐにお腹が痛くなるのではなく、冷えたなと思ってから、場合によっては一日経ってからとか、後からお腹の調子を崩す事が多い。年かな。

米子駅で座っていたのがまずかった。あれはどうすれば良かったのだろう。もっと早く電車に乗るべきだったのは確かだが。やはり、上に着るものをたくさん持って行ったけれど、足の方を温める物を持って行かなかった事が失敗だった。巻きスカートとか、もっと暖かいズボンとか、そういう物が必要だったのだ。つい、暑い時には寒い時の事を想像出来ないものだ。

夏なら、せいぜい長袖1枚持って行けばいいし、冬なら全力で暖かくすればいい。春は全体的には良い気候で旅行には最適だけれども、3日先の服装を考えるのが難しい。それほど、寒暖差が激しいのだ。天気予報で気温だけを見るのではなく、風が強い事も考えて、かなり寒い事も想定して服を持って行かなければなるまい。

今後の教訓としよう。

長らく旅ブログにお付き合いくださり、感謝申し上げる。写真ばっかりの場面もありつつ、文字ばかりの場面もあって、バランスが悪くて申し訳ない。この後、旅エッセイを書くつもりだ。写真がないのでもっと詳しく、言葉だけで書く。一度文学賞に応募するが、その後はウエブ上で公開するつもりである(受賞出来なかった場合だが)。このブログを読んでくださった方は、もう顛末を知っているから読む必要はないのであるが、エッセイになるとどんなもんなのか、ちょっと覗いてもらえたらと思う。

旅は道連れ世は情け。ブログを通して道連れに出来ただろうか?また、次回のブログでお会いしよう!