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2回目の一人旅3日目(松江〜足立美術館)

2023年5月1日(月)

電車に間に合わん

一人旅も最終日。朝目が覚めると髪の毛がものすごい寝癖だった。こりゃ、よく眠れたって事だな。

まずは寝癖を直し、着替えてまたホテルにあるコンビニへ。今日は何となくおにぎりの気分。おにぎりを1個買うとして、後は・・・最近食べてないから食べたいなーと思っていたモンブランを発見。その二つを買って、部屋で梅昆布茶と共に食した。コンビニスイーツとはいえ、久々のモンブランは美味い。

今日の予定は足立美術館へ行くこと。庭園が有名だと言う。最近テレビでやっていたそうで、それを義母から聞いていた。それまではよく知らなかったのだが。

ガイドブック「るるぶ」を買ったら電子版レジャーチケットが500円分ついてきて、それを使って足立美術館のチケットを既に購入してある。だから、ここだけはマストなのだ。

ガイドブックと言えば、大体国内旅行をしようとすると、「るるぶ」と「まっぷる」の両方が売っていて、どちらかを選んで買っている。もちろん他にもたくさんガイドブックはあるのだが、情報量などから私はこの二つのどちらかを買っている。大抵「まっぷる」を買う事が多い。が、今回「松江・出雲」のガイドブックを買いに行ったら「まっぷる」は売っていなかった。

朝食の後、いつも通りにTwitterなどを見ていた。松江駅9:28発の電車に乗るつもりだった。ふと、次の電車を調べたら、なと10:40だった。こりゃまずい。9:28に絶対に乗らなければならない。

そう思ったら急に焦った。気づけば8時半。まだ化粧もしていないし、荷物もまとめていないではないか。

急いで支度をして、9時頃にチェックアウトをしに行った。昨日の夕飯の分の料金を支払って、カードキーを返せばチェックアウト終了だ。

「松江駅まで、バスでどのくらいかかりますか?」

とホテルの人に聞いたら、10分くらいだと言う。ホッとしたのだが、

「ただいま、時刻表をお持ちしますね」

と言われ、次の瞬間打ちのめされた。

「次のバスは、9:27です」

と言われたから。それでは間に合わない。なんだよー、どういう事だよ。昨日の内にバスの時間を聞いておくべきだったのか。やっぱり慣れないなぁ。バスも電車も、最大15分待てば乗れるという私の感覚が麻痺する・・・

「それだと電車に間に合わないので、タクシーにします

と言ったら、タクシーを呼んでくれた。名前を聞かれて驚くほどすんなり言えたのに、タクシー会社に電話をしてくれている最中に3回も聞かれて参った。私は名乗るのが苦手なのだ。

タクシーは5分くらいで来て、10分くらいの乗車で松江駅に着いた。そこは私の感覚通りだった。だから、9:20頃に松江駅に着いたのだ。駅は広くないので、8分あれば余裕で乗れる。改札の前にお土産屋さんがあって、ふと実家に買って行くのに良さそうな物を見つけたので、さっと買ってから駅構内に入った。

JRはSuicaが使えて便利だ。念のため、旅行の初っぱなにチャージしておいたのだ。

電車が来た。驚いた。このラッピングだったから。

それにしても、タクシーに1010円かかってしまった。最初に買ったバス&一畑電車3日間乗り放題のパーフェクトチケットは、最後にバスに乗ればまあまあ元が取れるくらいだったのだが、元が取れるどころか、余計に千円かかってしまうとは。でもいい。その都度買わなくて済んだのはありがたい。そう思おう。

安来

電車で23分安来駅に着いた。ここから足立美術館へは無料シャトルバスが出ているらしい。それに乗る前に、スーツケースをロッカーに入れようと思う。

ロッカーは予め調べておいたので、駅を出てすぐ左にあるという事は分かっていた。空きがたくさんあって、一番大きいのが500円、その次が400円だった。一応400円の方に入るかどうか試したが、入らない。それで、500円の方に入れた。お金を入れようとしたら100円玉しか入らない。私は500円玉は持っていたのだが、100円玉は5枚も持っていなかった。他の旅行客がわさわさと狭いロッカールームに入って来て、出るのに一苦労してしまったが、またスーツケースを出してそこを出た。

駅構内に戻り、総合案内所を探す。ここでも500円で預かってくれるのだ。そういう事は事前にネットで調べておいた。ああ、ネットって便利だな。

何しろバスの列に並ばないといけない。スーツケースを預け、外へ出てバスの列に並んだ。が、駅の写真を撮ろうかと思って、ふと列を離れた。そうしたら、あっという間に列が長くなってしまった。写真は後回しにして、列に並んだ。これだけの人がバスの乗り切れるのか、心配になった。

シャトルバスがやってきて、どんどん乗り込んだ。驚いた事に、補助席も出して満杯。だが、乗ろうとして並んでいた人が全員乗れた。奇跡じゃないの?

バスで約20分、足立美術館に着いた。

今日は寒い。寒いという予報が出ていたので、この日の為に色々持って来てはいた。カイロとか、ヒートテックとか、毛糸のベストとか。でも、ホテルを出た時には、それほど寒くはなかった。初日に着て来たウインドブレーカーを着ていれば十分だった。

ところが、安来に来た辺りから風が強いし冷たいと感じた。足立美術館に着いてバスを降りた時には、もうひっきりなしに吹く北風に驚いたのなんのって。これが日本海側の北風の吹き方なのか?ぴゅーっと吹いて止むのではなく、びゅーびゅーびゅーびゅーと絶え間なく吹いている感じ。扇風機の首を回さずに、でかけているような。足が寒い。

さて、天気は悪いがやってきた足立美術館。入り口の横からもう、和テイストの庭園の雰囲気。

流石に混んでいる。今シャトルバスに乗ってきた人が、いっせいに入るのだから仕方あるまい。私はチケットを購入済みなので、QRコードを出してピッとやった。

帰りのシャトルバスには「整理券」が必要だそうで、時間毎の整理券が箱に入っていた。安来駅を2:57に出る電車に乗るので、14時と書いてある整理券を取った。

足立美術館

美術館の中に足を踏み入れた。細長い建物で、所々、庭園を見るための大きなガラス窓がある。ここは庭園自慢の美術館で、アメリカの日本庭園専門誌(そんなのあるんだ!)の庭園ランキングで19年連続日本一に選ばれたとか。

私はてっきり、庭園の中を歩いて見学するのかと思っていたが、ほとんどが建物の中から眺める為のもの。ところどころ、外に出て眺められる場所もあったが、それも軒先に出るだけで、庭園の中を歩くわけではない。

掛け軸が天然の自然だよ、という展示が。

でも、光ってしまって全然見えない。撮ってから拡大したら、向こう側に人が写ってしまっている。まあ、これも人が描いてある絵だと思えば風情があるか。

庭園の他にも、魯山人の部屋があったり、横山大観の屏風絵があったり。更に、今活躍中の新しい画家の大きな絵もたくさんあった。足立美術館賞受賞作品だとか。たくさんの絵があったが、全て日本人画家による作品だった。けっこう珍しい気がする。外国を描いた絵や外国人の絵もあったが、作者は全て日本人だった。

さてさて、11時半頃に全て見終わった。そろそろお昼にしようか。

お寿司

るるぶも、競合相手がいなくて手を抜いたのでは?と思ってしまうふしが。足立美術館周辺の飲食店の情報が全然なかった。足立美術館のカフェの情報はあるが、コーヒーや抹茶としか書いていなかった。実際混み合っていて入れたかどうか。なので、安来駅の周辺で食べるしかないと思っていた。それもるるぶに載っていたのはパン屋そば屋が一件ずつのみ。

シャトルバスの中で、どうもこの辺にはあまり飲食店がなさそうだと思った私は「足立美術館 飲食店」というキーワードで検索をしてみた。そうしたら、たくさんあるのだ。足立美術館の周りに。それなら食事をしてからシャトルバスに乗った方がいい。そう判断して帰りのバスは2時にしたのだ。

検索して目に付いたのがお寿司のお店。境港から毎日新鮮なネタを仕入れている、と書いてあった。そうだ、日本海近くまで来ているのに、お刺身を食べていなかったと思い、お寿司にしようと思ったのだ。

足立美術館を出ると、目の前に幟旗が立っていた。ちょっと裏へ入ると、入り口があった。こっちには誰もいない。だが、営業中と書いてある。扉を開けた。

けっこう客が入っていた。カウンターに大将がいて、

「順番にお出ししているので、お待ちいただくと思いますが」

と言う。バスの時間まで2時間以上あるので、全然余裕だ。それで、カウンターに通された。

メニューは二つしかなかった。のどぐろが入る特上か、。上にした。去年のどぐろのお刺身を食べたものの、良くわからなかったから。赤だし付きなのが嬉しい。お茶が出て来たけれど、これは一口だけいただいた。何せ寒かったので、とにかく温かいお茶を一口飲みたかったのだ。

待ち時間、スマホに入れた新聞を読んだ。時々大将が店員さんに、

「そろそろ1名様上がるよ!」

とか言うので、自分だと思ってソワソワしていると、自分ではなかったという事が2回くらいあった。

12時15分頃、私の前にお寿司が出された。待っている間にお腹も空いてちょうどいい。

まず赤だしを。椎茸しか入っていないのだが、この椎茸がうまっ!肉厚で、歯ごたえがある。いや、ぐにぐにしているのではなく、さくっと噛めるというか。お味噌汁も美味しい。

お寿司は、わさびがけっこうツンときた。注文した時に、わさびは大丈夫かと聞かれて、大丈夫だと答えたけれど、これはけっこう効く。お魚はどれが何だか分からない。他のお客がネタを大将に聞いていたが、あまりちゃんと答えていなかった。よく知らない魚もあった。まぐろと海老以外は境港産だと言っていたが、私としてはまぐろがすっごく美味しいと思ってしまった。あとはまあ。

お客が「美味しい」と言うと、大将は決まって、

「いつも通り、上手く行っただけだから」

と言って笑いを取っていた。私の後に外国人と思われる男の子が一人で入って来て、カウンターに座っていたのだが、そんな風に大将が言ったから皆が笑った時、彼には分からなかっただろうなと思った。お客は皆知り合いか?と思ってびっくりしたんじゃないかな。

大将が席を外した瞬間にパチリ。大将がいると顔も上げにくいが。

食べ終わって、ごちそうさまでした、美味しかったですと言うと、また大将はいつも通り上手く行っただけだと言った。

店を出たら、まだ12時半を過ぎたばかり。足りないし、デザートを食べようと思った。

お土産屋さんの一隅に椅子とテーブルがあったが、そこは満席だった。ファーストフードの店があったが、そこはどうやらカウンターで売っているだけで座る所がない。外で食べるという選択肢はない。すっごい風で寒すぎる。喫茶店があったが、メニューを見たらコーヒー紅茶、メロンソーダ・・・寒いのにジュース類はないな。ケーキとかがあれば良かったのだが、お食事はあってもケーキはないようだ。

他にそば屋があったが、予約のみと書いてある。ダメだ。ここでは時間をつぶせない。入る店がない。

そうだ、バスの時間を1時間早めよう。1時のバスにしよう。空きがあれば。

と言う事で、美術館のエントランスにある、バスの整理券が入っている箱を見に行った。大丈夫、まだ1時の整理券もたくさんある。私は2時の整理券を戻して、1時のを取った。そして、待合室へと向かった。

・・・っていうか、ここで1時間前倒しという事は・・・今朝のタクシーの意味は?

最終日の前半はここまで。明日、後半を書くのでお楽しみに!