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2回目の一人旅2日目(島根県立美術館~フレンチビュッフェ)

県立美術館へ

一度戻ったホテルを出て、バスで島根県立美術館へ向かおうとした。

周遊バスレイクラインの時刻表は持っていて、それを部屋で見てから出たつもりだった。バス停の名前を見てもどこだか分からないので、近くて分かりやすい「松江しんじ湖温泉駅」というバス停の時刻を見て出た。

午後4:02だと思って、一生懸命に歩いて行くと、少し遠くでレイクラインのバスが駅前から出て行くのが見えた。あれ?

バス停に着いて時刻表を見たら、私は何か勘違いをしていた。ここは3:55だった。このバスは30分に1本なので、次は4:25だ。うーん、仕方ない。ここで待とう。

夕方になるとスマホのバッテリーが少なくなってくる。まだ写真を撮るだろうから、今の内にモバイルバッテリーで充電しておこう。

私の持っている古いモバイルバッテリーは、4回分充電出来る。だが、昨日の夕方充電したら、一気に2回分喪失してしまった。油断して、モバイルバッテリーの充電コードを持って来なかったので、今日は半分だけ充電しよう。夜になればホテルの部屋で直接スマホの充電が出来るのだ。

というわけで、旅行に来て初めて、持って来た文庫本を読み始めた。どうも旅行中というのは、次にどうするかとか、あれこれ考える事があって気が散ってしまい、新聞は読めても小説を読む気にはなれないものだ。だが、実際読み始めたら面白い。落ち着くし、待ち時間が苦にならない。

バスが時刻表通りにやってきて、乗った。すると・・・

ガーン。色々ショック。このバス、色々ぐるーっと回ってから、ホテルに近いバス停を通った。その後に昨日降りたカラコロ工房前も通った。つまり、さっき乗り逃した3:55のバスも、乗り逃した後にカラコロ工房前へ回れば、乗れたのだ。そういう事がやっと分かった頃には、終わりなんだよなぁ。

ぐるぐると回り、4:40に県立美術館に着いた。

まず建物に入ると、広い窓があった。

チケットを購入。非常に空いている。常設展だけなら240円だった。これは、レイクラインの一日乗車券の提示で割り引き後の値段である。今やっている特別展は写真展で、あまり写真には興味がないので常設展だけにした。

撮影は禁止だが、入り口付近にカードがあって、ほぼ全ての展示作品の写真と説明が載っている。自由に持って行っていいみたいで、ほぼ全てのカードを1枚ずつもらってきた。

私の大好きなモネの絵があった。モネの絵は、遠くから見るのが良い。10メートルくらい離れた所から見るのが最高なのだ。が、今私の右目の視力が下がってしまっていて、左右の見え方が違う。残念だ。なんか、違う。

一通り見終わり、テラスにも出てみたが、まだ夕日が宍道湖に沈むのを見るには時間が早い。

その出口付近に看板があった。北斎ガチャ?ふむふむ、フレームが手に入ると。QRコードを読み取ってみると、北斎の絵のフレームが現れる。あまり有名な作品ではなかったが、これがガチャなのだ。そして、自撮り写真を撮る。なるほどね。

外に出てみた。太陽がまぶしい。まだ日が高い。でも、夕方になってだいぶ日差しが弱くなって暑くはない。湖は大きくて、海のようだ。風が強いので、波が立っている。

ここにもウサギ。

帰りのバス

レイクラインは1週50分だ。ここまで15分で来たと言うことは、帰りは35分かかるという事なのか?

美術館前のバス停で、帰りのバスは5:40だという調べがついている。その前の5:10ではあまりに滞在時間が短いから、これしかなかったのだ。まあ、ホテルに着くのは大体6時ならいいだろう。

そう、ホテルの最上階にあるレストランの予約を、ホテルを出てくる時に6時にしてきたのだ。ホテルの受付で、県立美術館に2時間で行って帰って来られるかと聞いたら、帰って来られると安請け合いしたあの若い兄ちゃん。まさか、こんなにバスがないとは。最初の30分は棒に振ってしまったし。

バス停に5時半くらいにやってきて、ベンチに座ってまた本を読んでいた。他におばあさん一人と、中国人と思われる女性数人も一緒にバスを待っていた。しかし、バスがなかなか来ない。

別の市営バスがやってきた。もう5:40を過ぎている。おばあさんがバスの運転手さんに何か聞いていて、そしてそのバスに乗っていった。私もこれに乗った方がよかっただろうか。でも、どこへ行くのか分からないし。45分を過ぎてくると、不安になった。いや、交通事情で5分くらい遅れる事はあるだろうが、それでも不安ではある。このままでは6時ちょっと過ぎにはホテルに帰れそうにない。

どうしようか、ベンチに座っていた私も立ち上がり、道路の方を見に行った。また戻ったり、また道路を見に行ったり。そうしたら、バスがやってきた。良かった。バスが来たのは5:47だった。

で、バスが到着して前と後ろの扉が開いた。降りる人は前から降りている。私は後ろの扉から、ステップを上がって入ろうとした。ステップを上がったところで女性の運転手さんに、

ちょっと乗るの待ってもらえますか-

と言われた。マイクで。慌てて降りた。中国人の女性達は、恐らく運転手さんが言った言葉が理解出来ておらず、私にお先にどうぞというジェスチャーをする。でも、待ってって言われたし。

すぐにどうぞと言われたので、乗り込んだ。うーん、ひどく怒られた感。電車に乗る時には、降りる人が先だからと、扉の脇へ寄って待つ。これは常識だ。でも、バスは乗り口と降り口が違うから、降りる人を待ってから乗るという習慣がない。

確かに、降りる人が多くて、通路には列が出来ていた。もし乗る人がどんどん乗り込んで、前の方へ座ろうとしたならば、降りる人が降りられなくなる。確かにそうだ。じゃあ、なぜ今までそういう習慣がない?

そうか、前乗り後ろ降りの場合、降りる人が列をなしていたとしても、前から乗る人はそれほど邪魔にならない。それに、降りる人は支払いがないから、そんなに列をなすという事もない。

なーるほど。混むバスは前乗り前払いの方がいいのか。松江に来て、先にお金などを用意しなくていいから、後払いの方がいいと思ったが、やっぱりそうではないのだ。でも、実家のさいたま市でも、確か後払いだったよな。けっこう混むバスだったのに。よくわからん。

それにしても、また怒られた。そんなに我先に、と慌てて乗り込もうとしたわけでもない。昨日そば屋に入る時もそうだった。島根の女性はせっかちを嫌うの?いや、もちろん全員がという意味ではないが。東京人がせっかちなの?それはあるかも。でもなあ。もやもや

夕日を美術館から見ようと、たくさんの人がバスを降りたのだろう。バスはまだ沈まぬ太陽を受け、宍道湖の北へ進む。あ、NHK

バスは松江駅を経て、中国人客を降ろし、客がぽつぽつしかいない状態で宍道湖の北へと進む。

もうすぐ6時だ。ちょっと焦る。さて、どこで降りるか。松江しんじ湖温泉駅へ戻る必要はない。こっちからだと行きすぎてしまうから。カラコロ工房前辺りがいいのだが、そこは松江しんじ湖温泉駅よりも後に通る。

ん?ピンときたぞ。路線図を見る。カラコロ工房前の向かい側辺りを先に通るではないか。そうだ、この辺で降りればいいのだ。

カラコロ工房前の向かい側、京橋というバス停で降りた。ここからホテルまでは5分とかからないだろう。だが、もう6:10になっていた。

フレンチビュッフェ

ホテルに着いて、部屋に戻り、荷物を最小限にした。急いで部屋を出ようとしたが、今更焦っても仕方ない。今けっこう目が痛い気がするので、目薬を点した。さあ、レストランへ行こう。

エレベーターに乗り、何となく7階だった気がしてボタンを押す。押してから、7階は客室しかない事に気づく。おかしい。もっと上にも何も無い。そっか、別館ではなく本館にあるのか。しまった。

7階から1階へ降りる。1階へ出てから本館へ歩き、本館のエレベーターに乗る。7階かと思っていたら9階だった。

9階のレストランは、レイクビューと銘打つだけあって、窓が広い。もう6:20になっていた。迷ったりしているから。

部屋番号などを告げると、ご利用ありがとうございます、と丁寧に言われ、あちらのお席で、と示された。そこは、まさにレイクビューの窓際。窓の方を向いて食事が出来る場所だった。

私は、大きなホテルのビュッフェ会場などをイメージしていて、子供がわちゃわちゃしているような物を想像していたが、全然違った。思ったよりも狭いし、お客は少ない。2~3組しかいない。

席に着くと説明をしてくれた。そのえーと、ギャルソン?がビュッフェの説明をしてくれたのだが、その丁寧な事。ご予約ありがとうございますと言われた時から、ちょっと場違いな靴を履いているような、服装もけっこう場違いな気がしていた。ジーンズではなかった事だけがせめてもの救いか。ビュッフェといえども高級感が漂っている。

お酒はお召しあがりになりますか?と聞かれ、少し飲むと言って、奥出雲ワインと書いてある白ワインを頼むと、

「白しか書いていませんが、赤も奥出雲ワインがあります」

という事だった。それで、今日のメインが、臭みの無いラム肉を手に入れて、えーと6時間だっけな。何だかすごい長時間かけて火入れをしたというお肉だそうで、それなら赤ではないか、とギャルソンは言うのだ。なので、

「これ、一杯どのくらいの量ですか?」

と聞いたら、120㎖くらいだと言うので、じゃあ赤白両方と言ったら、ギャルソンは眉を上げて驚いていた。まずは白を持って来てもらい、お料理を取りに行った。

お料理は少しずつ小さい器に入れてあって、お皿に好きな物を手で取って乗せて来るのだ。こういうのいいな。好きな量を自分でよそうよりも、取りやすいし見た目がキレイ。

そういえば、夕焼けの時間帯はなかった気がする。赤くならずにグレーになってしまった。地平線辺りに雲が掛かっていたのだろうか。

白ワインは飲みやすくて爽やかで美味しい。

と思ったら、もうラム肉が来てしまった。このメイン料理だけは運ばれて来るのだ。それじゃあ赤ワインを、と言ったら出て来たが、これ、白と量がだいぶ違うんじゃない?グラスもずっしりと重い。

赤ワインは、独特な味だった。これはフランスワインともチリワインとも全然違う。でも、きっと高級なワインなのだろう。美味しい。が、臭みがないラム肉って言っていたけれども、ワインを飲むとちょっと臭みが。私、例えばレバーを食べた時、その時には臭みは全然気にならないのに、その後に赤ワインを飲むと臭みが強く感じられて・・・鼻が敏感な方なので。でも、ラム肉は美味しかった。

その後、もう一度お料理を取りに行ったら、さっきは気づかなかった前菜たちを見つけてしまい、順番がめちゃくちゃになる。

だけど、美味しい。少しだけど、チーズとかポテトとかを使ったペースト状の物がすごく美味しい。パンをさっきのギャルソンにお勧めされて1個食べたが、これもまた絶品。

あと、お肉などに添えられている野菜が美味しい。ラム肉と一緒になっていたグリーンピースとか、牛肉と一緒になっていたカブとか。

だいぶお腹がいっぱいに。あとはデザートだ。別腹だからね。

ルイボスティーがあったので、カフェインレスのお茶ゲット!これが嬉しいのよ。本当はコーヒーが欲しいのだけれど。

デザートの、イチゴのアイスみたいに見えるのはムースで、甘酸っぱくて美味しいし、ベイクドチーズケーキは悶絶するほど美味しかったし、抹茶のテリーヌだっけ?ねっとりしたやつも美味しかった。

全部美味しかった!食事もデザートもほぼ全種類制覇したな。本当は、美味しかったものをリピートしてもいいのだろうが、これで止めてしまうところが、やはりこの少量作戦の良い所なのだろう。お店側にとっても。

ギャルソンとは、全部美味しいですっていう話をしたり、ワインの話をしたり、けっこう話せた。一人旅でも、こうやって話をする機会があるのだな。私の二つ隣の席にも、女性の一人客がいた。今どき珍しくないようだ。

ごちそうさま、と言ってレストランを後にした時、パスタを食べ忘れた事に気づいた。2種類あって、デザートに行く前にちょっとずつでも食べてみようと思っていたのだが。

あ、あとどこかにしじみご飯があっただろうか?見当たらなかった。食べ放題ではなく、お任せで数品選んでもらうコースもあって、それにはしじみご飯と書いてあったのだが。

いやー、満足。今日ここにして良かった。やはり直感は正しいな。思い切ってホテルに聞いてみて良かった。もし、元々夕食付きにしたとしたら、2泊ともここになってしまうから、これで良かったのだ。あと、食べ放題とは言え、それほど無理しなかった所も良かった。飲み過ぎてもいないしね。

この後、お風呂に入って日記を書いて、今度はそれほどWi-Fiが不安定でもなく、でもあまり時間もなくて、SNS投稿したらもう寝る時間だった。時間はまあいいのだが、眠くなったので寝た。

さあ、明日は最終日。無事に帰れるか?それともまだハプニングが?

そう、ハプニングは最後まであったのだ。乞うご期待!