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2回目の一人旅1日目(松江)

2023年4月26日(水)

米子空港から空港バスで約45分。松江駅前に到着した。

バスが分からん

駅前のバスターミナル。乗り場は1番から7番までずらり。ん?どこからバスに乗れば?

私はまず、泊まるホテルに向かうつもりだ。チェックインの前にスーツケースを預かってもらえるという事なので。バスで行こうと思うのだが、果たしてどのバスに乗ればいいのだろう。

行き先を見たって、分からん。こんなにバス停があるとは想定外。

レイクラインという周遊バスがあるのは知っている。それが7番乗り場だという事も分かった。そこへ行ってみると、時刻表があった。なるほど、30分に1本か。あと15分ほどで来る。が、一周50分ほどで回るとある。これに乗って、果たして何時にホテルへ着けるだろう。もっと早く行かれるバスがあるのではないか。

ウロウロした。とにかく15分で最適なバスを見つけられなかったら、レイクラインに乗ればいい。

まずはトイレに行って、それからスマホを出して色々調べてみる。

分からん。

いや、ホテルの情報をもう一度よく見よう。おお、「循環バス」で松江駅から7分の市役所前というバス停で下車と書いてある。循環バスか。

ちょうど駅の目の前のバス停に「北循環バス」と「南循環バス」と書いてある。きっとこれだ。私が行くところはここよりも北だから、きっと北循環バスに乗ればいいのだろう。時刻表を見ると12:05と書いてある。これが違っていたら、レイクラインも逃してしまうし、まずい。

近くに立っている女の子に、

「これ、市営バスであってます?」

と聞いてみた。市営バスでないとパーフェクトチケットが使えないのだ。

「はい」

と、にこやかに答えてくれた。良かった。

南循環バスが来て、その次にまた南循環バスが来たので心配になったが、ちゃんと時刻表通り、12:05には北循環バスが来た。

どこへ行くのか、スマホの地図を出して見ながらヒヤヒヤしたが、ちゃんと7~8分で市役所前に着いた。やれやれ。

出雲そば(釜揚げそば)

ホテルにスーツケースを預けると、まずはお昼ご飯だ。近くにおそば屋さんが色々ありそうなので、出雲そばをいただく事にする。

今回、あまり行く場所をきっちり決めておかない事にしていた。あまり決めておくと、それに縛られて歩き過ぎたりして疲れる。それに、せっかく一人なのだから、もっと自由な旅行をしようと思ったのだ。

それで、一応ガイドブックに載っていたそば屋を頭に入れつつ、他に良さそうなお店がないか見ながら歩いた。だが・・・ない。人の気配もまばらで、やっている店も少ない。お昼だから・・・でも市役所がこんなに近くにあるのに。

で、結局ガイドブックで見たお店へ。地図アプリで確認すると「普段より混んでいません」と出ている。

着いたら、本当はもっとホテルから近かった。遠回りしてしまった。私の前に二人が入って行った。その人は私に気づかず、引き戸をぴしゃりと閉める。手を挟まれるかと思った。すぐに開けると、どうやら店内はお客さんでいっぱい。ちょうど今の二人組で終わりだったようで。

「あ、いっぱい?」

と、店員の女性に声を掛けたら、

「はい、いっぱいです」

と言われた。なので、お店を出た。

他を探すか、ここで待つか。おそばなら、すぐに誰か食べ終わって出てくるだろう。待とう。

そう決めて外で立っていると、またサラリーマン風の男性がお店の引き戸を開けて中へ一瞬入った。そして、出て来た。私は思わず、いや、自分でもびっくりだが、そのサラリーマンに話しかけた。

「少し待っていれば入れますかね?」

とか、何とか。私としては、並んでますよーと暗に知らせたかったのだと思う。で、あちらも私に、

「地元の方ですか?」

と聞いてきた。それで、旅行で・・・と言いかけたらサラリーマンさんにお連れさんがやってきた。その後、少し二人で話していたようだが、また私に、

「お一人で旅行ですか?」

と話しかけてくれた。今東京から来たところで、まずおそばを食べようと思って来たという話をした。サラリーマンさんは、娘さんが東京にいると言っていた。一人の旅行って事にびっくりしている様子だった。お連れさんもいい人そうな人だった。今から思えば、あの場所でネクタイ締めている人たちと言えば、市役所の職員さんだったのかもしれない。

そば屋から一人客が出て来た。それじゃ、私が入れる番だなと思って、引き戸を開けた。中に入るや否や、

「ちょっとお待ちくださいねー。お声かけますからー」

と、女性の店員さんにでっかい声で言われた。怒られた感。いやさ、分かるけど。私がね、外で待っている事を知っていてくれているなら、声を掛けられるまで待っているけれども、待ってるかどうか知らなかったでしょ。私が入らずにモタモタしていたら、後ろに並んでいる人がやきもきすると思ってさ。

と、ちょっと思ったけれども、大人しく引き下がる。今しがた知らない人との交流が持てて、気分が良かったから傷は浅かったけれども。

すぐに呼ばれて入った。メニューは壁に貼ってあるだけ。視力が悪くてよく読めない。でも、今日は寒いしあれに決めてある。

日本三大そばの一つ、出雲そば。その食べ方は主に二種類あるらしい。割子そば釜揚げそば。割子そばはざるそばのようなもので、後で説明する。釜揚げそばは、茹でてゆで汁ごとどんぶりによそってあり、そこへつゆを好きなだけかけて食べるのだ。メニューには、山かけとか月見とか、アレンジもあるようだが(待っている間にネットで見た)とにかく釜揚げにしようと思っていた。それで、メニューは見ずにすぐ、

「釜揚げうどんください」

と言ったら、

「ごめんなさい、うどんは無いです」

と言われ、慌てて

「あ、そばで」

と言った。うっかり。実は私、釜揚げうどんは前から知っていたが、釜揚げそばというものは今回初めて知ったので、字を見ずに言ったら・・・おっちょこちょいのチョコナッツ。

じゃーん、出て来た。釜揚げそば。これが、思いの外美味しかった。出雲そばが美味しいのか、このお店が美味しいのか。とにかく、そばとネギと、具は少ししか乗っていないのに、とろっとしていて満足感が得られる。まあ、ちょっと物足りなさもあったけれど、後でおやつを食べればいい。出雲そばはけっこう太いというか、少し平べったい感じのそばなので、そこが美味しい所以かもしれない。

松江城

お昼も食べたし、観光だ。そば屋から歩いてじきに、でーんとお城が見えた。敷地内に入っていくと階段がけっこうある。そして、お城に入るには入場料がいる。

先ほど空港で買った縁結びパーフェクトチケットは、様々な施設の入場料が割引になるものだった。だが、ここには「3館共通入場券」というものが売っていて、松江城小泉八雲記念館武家屋敷の3つに入るなら、一つ一つ買うよりもお得だという事だった。

窓口で、パーフェクトチケットで割引が利くかどうか聞いてみたら、3館共通券は割引後の値段だから、それ以上割引にはならないという事だった。つまり、同額。同額ならば、ここで一回買うだけの方が楽だろう。というわけで、3館共通入場券を買った。

松江城は立派だ。そして、中は思ったよりも古そう。所々補修してあるが、古い木もそのまま使ってある。暗い。階段は急だ。

この階段を、杖をついたお年寄りが上っているのだから驚きだ。

てっぺんからの景色。2枚目には宍道湖が見える。

さて、これから階段を下らなくてはならない。

興雲閣(こううんかく)

松江城のすぐ近くに、洋館があった。ガイドブックで見ていたけれど、実際に見たら絶対に写真を撮りたくなった。そういう、異質な色をした建物だった。入場は無料である。

思った以上に綺麗だった。階段なども。混んでいないから、誰もいない階段の写真が撮れる。

また、和洋折衷なお部屋が面白い。

そして、ここにはカフェがあった。おやつ♪おやつ♪(上の写真はカフェではない。展示だ)

ハーブティーと、イチゴとピスタチオのチーズケーキ。それぞれ500円。思ったよりも量が少なくて、割といい値段だなと思った。まあ、美術館とかのカフェにしては高くないよな。

イチゴの部分が甘酸っぱくてすごく美味しいケーキだった。写真だと全然分からないが、ケーキの尖っていない方はほとんどピスタチオで、イチゴの部分が多い方が美味しかったな、と思った。でも、念願のお茶が出来て満足だ。

前回の旅行では、ケーキを食べなかった。それが心残りだったので、今回は食べるのだ。

さて、城の周りをぐるっと回って敷地の反対側へ行くべし。これが、思ったよりもすごい道だった。地図だと分からないでこぼこ

こんな階段とかね。

小泉八雲記念館

城の周りにはお堀が巡らされていて、ここを船で回る事も出来る。そのお堀と一般道を挟んで向かい側に、小泉八雲記念館やら、小泉八雲旧居やら、武家屋敷やらがある。

小泉八雲とは、パトリック・ラフカディオ・ハーンというギリシャ生まれの小説家だ。日本人女性と結婚し、日本国籍を得て小泉八雲になったのだ。日本の妖怪怪談話などをまとめて英語で出版した人物として知られている。耳なし芳一とかね。

だが、この記念館で彼の生い立ちを読んで、知っているつもりで知らなかったと思い知った。不遇な幼少期を過ごし、貧しい青年期を乗り越え、文才を認められて記者になり、色んな国に行き、日本を知り、英語教師として働き・・・と、とにかく盛りだくさんだった。疲れを忘れてパネルを読みふけった。

隣にあった旧居は、まあ、あっという間に出てしまったけれど。

武家屋敷

すぐ近くにあった武家屋敷。これは・・・混み合う場所にあるならば、人形のある場所には立ち入りできないものだが、ここは人形のすぐ近くまで近寄れる。子供がいたずらしないか?と心配になるが、きっと大丈夫なのだろう。

長くなってしまうので、今日はここまで。明日、夜の話を書こう(笑)乞うご期待。