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六厘舎のつけめん~蘇る11年前の記憶

2021年12月12日(日)

アフィリエイト広告を扱っているので、時々この紹介記事を書いてみよう、というメールが来る。そこに、

「お店の味をご自宅で、行列が凄すぎて閉店したお店の伝説のつけめん【六厘舎公式通販】」

という記述を見つけて、11年ほど前の記憶がフラッシュバックした。

お友達の家

あれは、次男が幼稚園の年長さんだった年の秋。その半年後に東日本大震災が起こる。長男は小学校3年生。肘を骨折していてギプスをはめていた頃。

息子達が通った幼稚園はマンモス園で、7台くらいのバスを3往復させて送迎をしていた。なので、広範囲に園児の家がある。お友達の家に行くのも、時には小旅行である。ちょっと大袈裟か。

次男の幼稚園のお友達のママから、家にご招待された。お兄ちゃんも是非一緒にと。男女含めて6人くらいの園児とその母が集まった。そこにうちの長男も混ざって。

お友達の家は大崎にあった。そこへ電車で行った。駅から教えられた道を歩いていると、住宅街に行列を発見した。静かに並ぶ人々。その横を歩いていたら、3人組に声を掛けられた。

「すみません、ご近所の方ですか?」

取材をしている風の人たち。テレビカメラは持っていなかったから、雑誌か新聞の記者だろうか。ただ、何というか物を尋ねられている雰囲気ではなく、威圧的というのか、隙あらば懐に、という圧を感じた。

「いえ、違います」

この辺の住人ではないので、違うと答えても、しつこく色々尋ねてくる。確か、

「お友達の家に遊びに来たんです」

とか、答えたような気がする。とにかく、何か余計な事を言わないように気をつけようと思った。

だが、この人達は近所の住人を捕まえて話を聞きたかったようだ。私たちは無罪放免となった。

ご近所迷惑

この人達がなぜ取材をしていて、そしてなぜこんな住宅街に行列が出来ているのか、その答えは「六厘舎」である。つけ麺専門店だ。既に撤退する事が決まっていた。

当時はスマートフォンが普及する前。ネットでニュースを見る時代では無かった。なので、あまり詳しくは知らなかったが、それでも多少聞き及んでいた。六厘舎の人気がすごくて、住宅街に行列が出来て近隣住民の迷惑になり、閉店しなければならなくなったと。

つけ麺屋自体が珍しい頃だった。この頃から流行り出したのだ。私も、出来れば六厘舎のつけ麺を食べてみたい。そう思っていた。

そこへ、今回のお誘いが来たのだ。この6人くらいで集まった目的というか、ママの誘い文句が、

「六厘舎のつけ麺を食べに来ない?」

という物だった。二つ返事でOKしたのだ。

お友達の家に着くと、先に到着していたママ達で、ちょうど取りに行くところだった。何をって?つけ麺を、である。

普通、六厘舎では出前はやっていないのだそうだ。しかし、ご近所さんには特別に、テイクアウトの要領で出してくれるという事だった。既に閉店が決まっていたので、これがラストチャンスという訳だ。

つけ汁と麺と、別々に盛られ、ラップがかけられた状態でママ達が次々に運び込んでいた。本当にすぐ近くだったのだ。すぐ横というか。この家のママが迷惑を被っているという話は聞かなかったので、むしろこうやって優遇してくれてラッキーだと思っていたのではないかと思われる。しかし、例えば自分の家の前にいつも並んでいる人がいたり、窓のすぐ前でおしゃべりされたりしたら、確かに迷惑かもしれない。

そういう、迷惑だという話を、かの記者は聞きたかったのだろう。想像は出来ても、実際に住人に話を聞かないと記事には出来ないだろうから。

初めて食べたお味

さて、その六厘舎のつけ麺を初めて食べた。まず、想像以上に麺が太い。そして、汁の味が濃い魚介というか、かつお出汁というか、そういう出汁の濃さがまず目立つ。具が色々入っていて、一見けんちん汁か豚汁のように見える。味噌なのか味噌じゃないのか、もう魚介の味が強くてよく分からなくなっているが、麺によく絡んで大満足な味なのである。もちもちの麺にこってりよく絡む魚介のつけ汁。最高である。

みな、子供と母と半分こした。そのくらいのボリュームだった。うちは長男がいるので一家族で二人前用意してもらったが。

後日談もある。それから程なくして、大崎駅前に六厘舎が出来たというニュースに触れる。やはり連日長蛇の列。夕飯時ならそれほどでもないと言うことで、夫が行って来たという事だった。

そして、初めて食べた日から2年、いや3年だったか。8月のお盆中ならばビジネスマンがあまりいなくて空いているのではないかと考えた。そして、子供達を連れてその大崎駅のお店に行ったのである。

お昼前の11時半頃に着いただろうか。行列は出来ていた。ただ、回りが早いので、10分くらい並んだだけで店に入れた。入る前に人数と注文メニューを聞かれて、入店と同時に食券を買う。まさに回転を速くする技。

そして、出てきたつけ麺。食べ盛りの長男は大盛り。実は、他のつけ麺屋で食べた時、大盛りでも料金が同じという店だったので、子供に大盛りを注文したら、食べきれずに私が手伝う羽目になるという事があった。

しかし、六厘舎では二人とも完食。人気があるだけの事はあるようだ。いや、確かに美味しい。また久しぶりに食べたいものだ。

並ばなくてもお店の味が

ただ、行列に並ぶのもしんどい。ましてやコロナ禍な事もあって外食を敬遠しがち。それなら通販もありか?

麺のゆで加減とか、お店と全く同じにはならないかもしれないが、つけ汁の味は大丈夫ではないだろうか。また、近くに六厘舎がない場合なら尚更良いのではないか。

というわけで、六厘舎のつけ麺の紹介は終わり。麺の味よりも私の過去のエピソードの方が目立っていて、こんなの紹介文じゃないか?

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