今年の年末に大阪へ行く。なぜ今大阪なのか。帰って来たら旅行記を書くので、その前になぜ大阪へ行くことになったのかを、書いておこうと思う。
家族旅行といえば
うちは４人家族である。夫と私と息子二人である。
夏休みには、２～３泊の日程で国内旅行をするのが定番だった。また、冬休みにはスキー旅行へ１～２泊するのも割と定番だった。
子供が小さい時には、レンタカーを借りて関東のどこかへ旅行していた。下の子が幼稚園へ入った年には、長崎のハウステンボスが無くなるという話が耳に入って、一度行ってみたかったからと、飛行機で行った。そこからは北海道、沖縄と続く。ちなみに、ハウステンボスはすっかり経営を立て直し、無くならなかったのだが。
そこで、東日本大震災が起こる。遠くへ行くのが心配になり、急に箱根という近場に行く事にした。だが子供達は、箱根が気に入ったようだった。その後、今度はグルメ旅に目覚める我が家。
讃岐うどんの本場へ行きたいと、香川県（同時に徳島県にも行って鳴門の渦を見た）、博多ラーメンの本場へ行きたいと福岡（佐賀県の吉野ヶ里遺跡へも）、粉もんの本場へ行きたいと大阪府（USJにも）、わんこそばを食べてみたいと岩手県（奥の細道で有名な平泉へも）と続いた。
それから、ハゲタカ（真山仁著）の舞台であり、東照宮に行ってみたい息子の為に日光へ行ったり、ハウステンボスの海上アスレチックに行きたいと、もう一度長崎へ行ったり。その頃から義母も一緒に行くようになって、２年前には飛騨高山へ行った。白川郷も。
うちの旅行はグルメ＆社会科見学なのだ。妹家族が毎年伊豆の海へ行き、牧場や水族館にも行ったりするのと大違いだと前に妹と話した事がある。
友達のFacebookに
先日、友達がFacebookに、大阪のUSJ（ユニバーサル・スタジオ・ジャパン）へ行ったと投稿した。
コロナ禍でずっとチケットの延長をしていたが、とうとう行ったという事だった。その時は入場者数を５千人に限定していて、とても空いていたという事だった。ハリーポッターや最近出来たニンテンドーワールドなど、すいすい乗れたと書いてあった。
これを見た私は、とても羨ましくなった。何しろ、USJに行った時には大変だったのだ。いろいろ。一番の原因が混んでいた事！それが、今なら空いている！？
７年前の大阪で
大阪旅行をしたのは７年前だった。長男が中１で、次男が小４だ。
うちはディズニーランドに割と近いが、家族で行ったのは１回だけ。遊園地もあまり行っていない。嫌いというわけでもないが、そもそもうちの家族は並ぶのが嫌い。ハウステンボスなどは、お盆を避けているので空いているし、地方へ行くとそれほど並ばなくて良くて嬉しい。東京の遊園地、ましてやディズニーランドなどは並ぶ事間違いなし。何においても並ぶし、混んでいる。
だが、大阪へ行ったついでにUSJへ行った。実は、うちの夫婦は洋画が好きなのだ。USJはアメリカ映画をモチーフにしたアトラクションが多いので、けっこう興味があった。
７年前の頃は、ワンピースのショーが一番の売りで、夏休みには水鉄砲でお互い水を掛け合うショーもあって、子供達にもワンピースのタオルマントや大きい水鉄砲をその場で買ってやり、ショーを楽しんだものだ。
が、一つ大きな残念事があった。大阪へ行くと決めた後に、USJに新しいアトラクションが出来たのだ。「ハリー・ポッター」である。
うちは、子供も含めてハリー・ポッターが大好き。本も映画のDVDも全て持っている。前年に、子供と私の３人で六本木ヒルズのハリー・ポッター展に行って、魔法の箒とか、羽ペンなんかを買ったくらい。
だから、USJにハリー・ポッターのアトラクションが出来て嬉しいと思った反面、
「ああ、新しいのが出来ると混むじゃん・・・」
という懸念も生じていた。
案の定。ハリーポッターのアトラクションは長蛇の列。聞いてみたら４時間待ちだと言われた。それは無理だと思い、諦めた。ただ、その周りのお店などには行けて、ニワトコの杖を買ったり、バタービールを飲んだりと、雰囲気は楽しめたのだが。
怖がりを克服
ハリー・ポッターのアトラクションに乗りたかったという思いがあったのと、もう一つ残念だった事がある。
それは、次男の怖がりである。
次男は小４にして非常に怖がりだった。友達のおうちでお泊まり会をして、夜みんなでホラー映画を見たそうで、次男は
「僕は見ないからね！」
と言って、一人で耳をふさいでいたというくらい。
普通、男の子なら強がったりしないか？と思うが、そこが彼の良いところでもあるかなと思ったり。
暗い、音が大きい、というのは子供はみな怖がる。しかし、小学校に行く頃か、早い子は幼稚園の頃から強がり始める。ただ、最近アイドルが遊園地に行く動画を見たりして、大人の男性でも、お化けやジェットコースターが平気な人と、すごく怖がる人と、色々いるんだなという事が分かったのだった。みんな強がっているだけだったのか。だとすれば、正直に生きてく方がいい。
ちなみに、私は大きい音がして急にバンと出てくるのは苦手だ。ましてや、歩いて行かなくてはならないお化け屋敷は無理。人に捕まって耳も目も半分塞いで引っ張られていく感じ。そりゃ、次男も私に似るか・・・
それで、アメリカ映画をモチーフにしたアトラクションに入ると、大抵暗かったり、大きな音が出たりする。だがそれは、お化け屋敷と違って、私にとっても全然怖くないレベルなのだ。それでも、次男は怖がって、入るのを嫌がって、いつでも不機嫌だった。
そんな怖がり次男は、中学生の頃もまだ怖がりだったような気がするが、高校生になったらすっかり怖がりではなくなってしまった。驚いた。
「気がついたらさ、怖くないんだよね」
と、流石に本人もついこの間までの自分を覚えているので、不思議なのだそうだ。
例えば、今は一人部屋だ。最初は隣に兄がいるから怖くないと言っていたような気がするが、最近は暗いところで一人でいても平気だし、ホラー系のドラマを見ても、前みたいに嫌がらない。
安心もしたが、ちょっとつまらない気も。だが、これはチャンス。そう、二重の意味で７年前のリベンジだ。空いていてハリー・ポッターのアトラクションに乗れる、次男が怖がらずに何でも乗れる！
チケットゲット
家族で話し合い、年末にUSJに行く事にした。
だが、コロナ感染が落ち着いてきて、一日の入場者数が５千人から１万人に引き上げられてしまった。とはいえ、普段と比べたら全然少ないのであろう。
前回はたこ焼きやお好み焼きを食べるのが主目的だったので、市街地のホテルに泊まり、USJや大阪城、万博記念公園などに観光に行ったが、今回はUSJが目的なので、ホテルもUSJの近くに決めた。
USJのチケットは２ヶ月前から買えるという事だった。１２月２９日に行くので、１０月２９日の午前０時に予約をしようと待ち構えた。予約はすんなり出来た。そして、今はエリア入場整理券というものがあって、ディズニーランドで言うファストパスのようなものだろうか。入場時間を指定して買うもので、入場券やフリーパスとは別に購入する必要がある。これを持っていれば並ばずに入れるのだ。
なーんだ、これがあるならもう４時間待ちとかないじゃん。と、ちょっと拍子抜けだ。それから、普段なら絶対必要でも、入場制限をしている今、本当にこれが必要なのだろうかという疑問もあった。なにせ、このエリア入場整理券、フリーパス付き入場券と同じくらいの金額がするのだ。ああ、４つのアトラクションのエリア入場整理券の場合だ。もっとたくさんのアトラクションのを買えば、フリーパスよりも高いのだ。
だが、転ばぬ先の杖。どうせ一度しか行かないものだ。後で後悔したくない。というわけで、４人分のフリーパス入場券と４アトラクションのエリア入場整理券を予約した。万事、上手く行った。
昨今の状況
それから早２ヶ月。その間、１万人の上限が撤廃されて、また混み合わないかと心配していた。幸い撤廃はされずに入場制限は維持されているようだが、ここへ来て別の懸念が生じてきた。
オミクロン株とかいう新しい変異株の新型コロナウイルスだ。まだそれほど国内の感染者数は増えていないが、昨日辺りから、大阪でオミクロン株の市中感染が確認されている。すぐに東京でも確認されるだろうとは思うが、今の状況のまま大阪へ遊びに行くというのがどうも・・・。これまで２年半、旅行に行かずに我慢していたのに、この危険を冒すのか？
ちょっと前までは、家族４人ワクチン２回接種も済ませたし、問題ないと思っていた。たとえ感染者が多少増えたとしても。ところが、ワクチン２回接種してもオミクロン株に感染している人が多い。重症化はしないとかいう話だが。
しかも、飛行機で行くのだ。もし同じ飛行機に乗り合わせた人がオミクロン株の新型コロナウイルスに感染していた事が判明したら、濃厚接触者になって隔離されるのだろう。うわ、困る。しかも、年始には実家に行く約束になっているのに、市中感染している大阪へ行って来て、すぐに実家へ行くっていうのはどうなのか。
長男は、確率が低すぎると言う。大阪へ行ったところで、オミクロン株に感染してくる方がものすごく大変だよと。感染しないように気をつけて、感染しないで帰ってくる方がずっとずっと簡単だと。確かに。
とにかく、気をつけて行くしかない。
もう一つ懸念するとすれば、次男が出発の日に練習試合と数学の補習授業があって、一日の移動距離が半端ないという事。次男は飛行機は苦手ではないが、電車に長く乗ると酔うことがある。疲れていると余計に心配だ。どうか、無事に出発出来て、元気で大阪を楽しめますように。