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私たちのエコロジー展@森美術館

2月18日(日)に、久々のアート部の活動があった。今回も美術展をはしごしまくる!日曜なので混み具合も気になるところであるが、朝9:50蜘蛛の下に集合である。

森美術館

六本木ヒルズの大蜘蛛のオブジェの下で待ち合わせ。前回の平日に待ち合わせた時よりも人がいない。

チョコナッツ、北海道旅行のおみやげを配ろうと思っていたにも関わらず、またもややらかして、おみやげを買う数を間違えていた。誰にも渡す事を話していないのだから、別に構わないのだが……悔しい。色々もらってばかりだし、渡したかったのに。だが、家族用に買ったけれども開けていなかった物があった。これでいい。ほがじゃで。

文化施設に興味のあるメンバー。ウポポイ(民族共生象徴空間)の話が出来てむしろ良かったかもしれない。

さて、森美術館の中へ。メンバーのお一人から招待券をいただいて入場。ありがたや。

今日は暑い。実は病み上がりで、寒い思いはしたくないと、ダウンコートを着てきたのが失敗だった。そのダウンコートをロッカーに入れた。美術館のロッカーは無料なのがありがたい。

さて、今日はここ。

私たちのエコロジー。新しい雰囲気。今時のテーマ。入り口には、作品リストQRコードがあった。紙のリストは配っていないのだ。エコだね。

エコロジー展

展示室内に入ると、写真が並んでいた。そして、説明書きを読む。ざっくりとサイトの説明を読んできていたので、けっこう分かっているつもりだったが……あれ?解読できる?

「読んでも理解できない

と、みんなが言う。みんなで安心しよう。そう、難しいテーマだ。いや、私は日本語をそれなりに得意とする人間として言わせてもらいたい。これは難しく書かれている。内容が難しいのではない。もっと易しい日本語で書けばわかりやすいのに。

時々子供向けに書いたボードがあり、そっちの方が分かりやすい。それで充分だと思うのだが。

最初の写真展示のところに、QRコードがあった。別のお客さんが教えてくれたのだ。私たちが難しい、難しいと言っていたから。QRコードを読みこんでみると、そこには写真一つ一つに対して解説が書かれていた。うおー、すごいな。

この先全部そんな感じかと思ったら、ここだけだった。(いや、あと一箇所くらいはあったかな。)

それはハンス・ハーケ氏の作品で、屋上で水を流してその写真を撮ったり、海岸でゴミや漂流物を積み上げて「海浜汚染の記念碑」と題して写真を撮ったりしている。

そういう感じだ。

ここは貝殻を敷き詰めた部屋。ニナ・カネル氏の「マッスル・メモリー(5トン)」

ここを歩くと、パリンパリンと音がする。まあ、だいぶ貝殻は割られてしまっていて、必ず音が鳴るわけでもないが。端っこの方を歩くとまだ音が鳴ったかな。

更に拡大。北海道産のホタテ貝だそう。これは毎年20万トン以上が廃棄されていて、再利用が問題となっているらしい。来場者の足踏みで粉砕された貝殻は、会期終了後にセメントの原材料として再利用される予定だとか。それを先に知っていたので、なるべくたくさん踏んで砕こうと思ったのだが、ゴム底の靴ではあまり砕けない。これじゃ、そのまま再利用というわけにはいかないわね。

セシリア・ヴィクーニャ氏の作品「不安定な物」

上はキープという、アンデス地方で古代に発明された糸と結び目によるコミュニケーション方法。文字がなかったから、結び目で何かを伝えたと。つまり文字でしょ、それ。違う?

下は韓服に用いられる布。なんか、綺麗。よく分からないけど。

それから、このアート展では壁の再利用がされている。普通塗り直して使われると思うが、今回はわざと汚いままで。あちこちに、この白と黒の壁があった。

インパクトのある物も。

広島生まれの殿敷侃(とのしき ただし)氏の作品「山口ー日本海ー二位の浜 お好み焼き」

別の角度からも。なんと、お好み焼きとは。広島だけに?これ、プラスティック類焼き固めたものだそう。パネルや映像で、作っている所が分かるようになっていた。土の穴の中で熱を加えて溶かしたゴミに、モリをぶっ刺して引っこ抜いた感じかな?

この部屋からは、こんな風景が見えている。

そこに、こういう都市の闇部分が展示してあるのが皮肉というか。

これは…何だっけな。何か植物。

そしてこちらが保良雄(やすら たけし)氏の「fruiting body」

自然人工物が溶けて一つになっていく……とか何とか。

特徴的なのが音。カチ、カチっと機械音というかスイッチのような音がしているのだが、これは鳥の鳴き声デジタル信号にしたとか何とか。すごい発想だな。

えーと、これは何のシミだっけなぁ。

作品リストが手元にないと、メモが取れなくて、章に分かれていたにも関わらず、その辺がはっきり記憶できていない。

写真にはないのだけれど、この辺で「恨み言」という作品があったような気がする。モニラ・アルカディリ氏の作品で、大きな丸い風船がいくつも浮いていて、その下に行くとアコヤガイの恨み言が聞こえるというもの。

入り口にそれらの言葉(恨み言)が書かれたパネルがあり、それを手に取って耳を澄ませるという事なのだろうが、私はパネルの方を読み耽ってしまった。それは、美術というよりも文学的に素晴らしいものだった。ちょっと物悲しい詩だった。

真珠の養殖の話。アコヤガイからすると、侵入され、拘束され、挙句真珠を掠め取られる。空っぽになる。そういう、アコヤガイの気持ちをつづった、ちょっと怖いような詩。でも、私はちょっと冷めた目で、いや冷めた心でその声を聞いた。貝に感情はなかろうと。

これもちょっと怖いやつ。アグネス・デネス「人間の塵(構成)」

遺灰を集めて撮影したというやつ。これには文章が付いていて、つまり作品の下のQRコードを読みこむと文章が出てくるのだが、そこには遺灰の山の一つ一つに「彼は~」という解説が付いている。こんな人物だったという、解説が。

彼女は他にも「生きているピラミッド」などの作品を制作している。写真が作品なのではなくて、このピラミッドが作品で、これはパネル展示というわけか。こんな写真が何枚もあった。たくさんピラミッドを作っているのだね。

さて、次は面白いやつ。

ケイト・ニュービー氏の「ファイヤー!!!!!!!」という作品。可愛らしい雰囲気なのに、そのネーミング?

これは、この森美術館のある六本木と、エルメス財団のある銀座の間の活気あるビジネス街で収集された材料を、人造大理石に埋め込んだ床と、藍染めの布。収集された材料と言っても、つまりゴミだよね。ビー玉やおはじき、それから鍵やネックレスチェーンみたいな物も埋まっていた。布は青梅市で制作されて、外に放置され、雨や光で自然の痕跡が…つまり汚れたやつ。

そういえば、物を運ぶよりもアーティストが移動し、その場所で制作する方がエコだよね、という考え方もこのアート展では取り入れられているらしい。この作品もそんな感じなのかな?

お次は西條茜氏の「果樹園」という作品。ラッパのような部分に口を当てて空気を送り込むと、音が鳴るらしい。今はお手を触れないでくださいだが、吹いている映像があった。

これも西條茜氏。多分「湿地」であっていると思う。なんか惹かれた。

これがまたねえ。「人類よ 消滅しよう 行こう行こう 反文明委員会」って書いてあるよね。「消滅の幟」という作品。松澤宥(まつざわ ゆたか)氏。「私の死」という作品もあった。狭い、何もない部屋を通り抜けるだけなのだが、私の死を感じるだろうとか何とか、入り口に書いてあるのだ。通ってみたが、感じなかった。

これも面白い。ピエール・ユイグ「精神の眼(B)」という作品。Bが何かは分からないが、これはね、深層イメージを物質化したものだとか。なんだっけ、脳波をスキャンして作ったんだっけ?ちょっと具体的な創作方法は忘れてしまったが、脳の中を具現化したらしい。コンピューターを駆使して。何やらわけの分からない物体だった。ああ、もっとちゃんと覚えてくれば良かった。いや、メモしてくればよかった。写真に撮るとかさぁ。

最後はこちら。アサド・ラザ「木漏れ日」

でもね、実は六本木ヒルズに元々あったけど、不具合があって開かなかった天窓を、開くようにした、というのがこの作品。面白いなぁ。足場はおだわら名工舎が作ったというから、アサドさんがやったのはその足場に乗って、直しただけなんだよね。

以上、エコロジー展であった。色々難しかったけど、面白かった。映像作品もあって、本当は興味もあったのだが、全部観ていたら時間がかかりすぎるので、断念。何しろ次の予約があるからね。

お昼~コラボ食

相変わらずここは空いている。まあ、12時前だから空いているか。

何故エコロジー展とのコラボで、昭和レトロなメニューなのか分からないが、オムライス、カツカレー、ナポリタン、それからプリンやクリームソーダなどがあった。

私はオムライス。今時卵がトロトロじゃないオムライスなんてない?そうでもないんじゃ?都心のレストランにはないだろうが。

皆さんのも撮らせてもらっちゃった。オムライスは、バターが効いていて美味しかったけど、やっぱり外で食べるなら卵トロトロがいいな、なんて思ったり。

さて、本当は他の美術展も一つのブログにまとめようかと思ったのだが、やっぱり長くなるので分ける事にした。ここまで、あまり資料もない中頑張ったぞ。

では、またすぐにお会いしよう!