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大阪・関西万博2025ボランティア~3日目の活動

2025年5月3日(土)

4月18日金曜日。大阪に来て4日目、万博ボランティア3日目である。この日も色々てんこ盛り。是非最後までお付き合いを。

お洗濯デー

大阪のホテルに独りで泊って3泊目。やっぱりよく眠れなかったが、それまでよりは長く眠れた気がする。3時ごろにトイレに行ったが。このホテル、時々男性の叫び声が聞こえるのが怖い。誰かに怒っているのだろうか。外国人が多いみたいで、よく日本語以外の子供の話し声が通り過ぎる。だが、最初の夜よりもだんだん静かになってきた。初日は夜中に廊下を通る人も多かったが、夕べはそんな事もなく静かだった。

朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。これはまだ緊張状態だという事だ。夕べは寝るのも遅くなったし(夜食は11時だったが、その後日記を書いていたので寝たのは1時半頃だったかな)今日のシフトも夜だし、起きるのはゆっくりで良かった。だが今日は洗濯をしなければならない。パジャマにしている服も洗いたいし、下着がなくなる。

顔を洗って着替えたら、すっぴんのまま1階のコインランドリーへと向かった。

ちゃんと洗濯用ネットも持ってきたのだよ。実はコインランドリーを利用するのは初めてだ。昔海外旅行に行った時には下着を手で洗って部屋に干したものだが、良くやったよなぁ。新婚旅行の時もそうしたはずだが、夫のパンツまで手で洗ったのか覚えていない。自分のは自分で洗ったのかな。

洗濯機も乾燥機も空いていた。まずは洗濯機に自分の洗濯物を入れた。洗剤は自動で挿入されるらしい。便利な世の中になったものよ。300円を入れてスタート。31分と出た。

部屋に戻ると8時。朝ドラに間に合った。NHKの「あんぱん」を観ながら自分はサンドイッチ。と、今日はうっかり写真を撮る前に食べ始めてしまった。だんだん机の上が乱雑になっていくのがお分かりだろう。

食事を終えて歯磨きをしたらもう時間だ。また1階へ降りると洗濯機は終わっていて、今度は上の乾燥機へと洗濯物を入れる。200円を入れてスタートさせると60分と出た。

そうそう、初日の夜にここに様子を見に来たのだが、洗濯機を開けてみたら洗濯物が入っていた。洗濯が終わったのに放っておくと、誰かに見られたり、場合によっては取られたりするかもしれない。だから時間を置かずに取りに来なくてはならないと思っていた。

1時間の間は、化粧をしたりPC作業をしたりしていた。そして、そろそろ60分だと思ってまた降りてくると、あと3分だった。

コインランドリーの中央には椅子とテーブルがあった。椅子は2つ。だが、今その椅子には開けたままのスーツケースやリュックなどが置かれている。座りたいのに座れない。とても足が疲れている。立っていたくない。仕方なく壁に背を付けて寄りかかっていた。

3分経った、と思ったら、今度は「CD」という文字が出ている。クールダウンだろう。これが何分なのか分からない。うー、疲れた。というか、ここ数日の歩き疲れが出ている。ちょっと普通の疲れ方ではない。ふくらはぎ、腿、腰が疲労感半端ない。

男性が出たり入ったりしていたので、その人の持ち物だろう。だがもう、疲れたので仕方ない。椅子の背もたれに腰かける事にした。スーツケースが置いてある椅子の背もたれだ。

座ってスマホを見ていると、また男性がやってきて、その私が腰かけている椅子に置かれたスーツケースをちょっと揺らした。流石に気まずいので立ち上がり、

「あ、ごめんね。疲れちゃって」

と言ったら、その男性は、

バンドライブなんですよ」

と言う。金髪の髪を肩まで伸ばし、バッチリ化粧をしている男性だった。男の子と言ってもいいか。一瞬私もバンドやってた、という話をしようかと思ったが、辞めておき、

「そうなんだ。これから?」

と言ったら、

「いえ、夕方からです」

と言った。それにしては化粧するのが早いな。普段からしているのかもしれないが。私だって今しているものな。

やっと乾燥機が終わった。持ってきた袋にさっさと洗濯物を入れる。壁面にくっついていないか、よくよく背伸びをして手を伸ばして確認。私の身長だとギリギリ手前が見えないのよ。

しかし、その洗濯物のふんわり感にびっくり。ただ乾くだけでなく、すごくふんわりしている。これなら干す必要はない。嬉しくなって部屋に戻った。

因みに、コインランドリーが初めてなので色々調べたのだが、ネットに入れたままだと均一に乾かないから、ネットから出す必要があるらしい。だから、ネットから出して乾燥機に入れるのが心配なもの、私の場合ブラジャーだけは、乾燥機に入れるのを辞めたのだった。干す為の洗濯ばさみとビニール紐を持ってきていたので、紐を浴室の棚とカーテンレールに結び付けてブラジャーだけ干した。こんなにふんわりするならブラジャーも乾燥機に入れれば良かったかなと思ったが、金具が心配かな、やっぱり。

さて、洗濯も終わったし、PC作業も終わったし、そろそろ出かけるか。

コインロッカーがほぼ全滅

11時頃ホテルの部屋を出た。1階へ降りた時、コインランドリーはフル稼働していた。朝洗濯をする人などいないと思っていたらとんでもなかった。早めに済ませておいて良かった。

今日も15時頃まで時間があるので、ちょっと観光をするつもりだ。以前、万博ボランティアの面談に来た時に鶴橋へ行ったが、その時に結局たどり着けなかったコリアンタウンに行ってみるつもりだ。そこでお昼を食べようというわけだ。

ということで、ホテルから大阪駅へと向かった。大阪駅へ向かうのはまだ2度目である。1度目はどこを通ったのかよく分からなかったが、今日はコインロッカーの場所を確認しながら向かうつもりだ。夕べ、覚えながらホテルに帰って来たので、その記憶を頼りに向かった。

左斜めに進む、というような説明をされる地下道の梅田駅前を通過し、地上へ出て駅へ向かうとコインロッカー群があった。だが、ちょっとびっくり。ほぼ埋まっている。こんなにたくさんあるのに、従来の安い方(24時間500円とか)のロッカーは全て埋まっていた。新しいタイプ(1時間300円とか)の方にいくつか空きがあったが、それも2,3個あるだけだ。

更にJRの中央口改札へ行くと、改札横にも新しいタイプのロッカーがあるのだが、そこにも2個くらい空きがあった。そして改札の中に入り、中2階にある従来型のコインロッカーを見てみてたら、そこは全て埋まっていた

うっ、怖い。確かにもう11時過ぎというゆっくりな時間。私が最終日に預けるのは朝の7時半とかそのくらいの時間で、夕方に空いていたのを見ているから、朝ならきっと空いているとは思うが。

無理だ。怖すぎる。やっぱり余計に電車賃が掛かってもいいから、改札の外のロッカーに入れよう。外ならば、朝は絶対に空いているはずだ。そうだよ、帰りに一度改札を出たからって、余計にかかる電車賃は200円とかそのくらいの事だ。危険を冒す事はない。(後で調べたら180円だった)

あ、そうだ。私はJR線で大阪駅まで戻って来るつもりだったが、夢洲駅から全てメトロで帰ってくれば少し安くなるのではないか。調べたら130円安くなると分かった。だが、大阪駅ではなく西梅田駅に帰って来る事になる。西梅田から大阪は歩ける距離のようだ。というかほぼ同じ駅だと思っていいのだろう。西梅田に帰ってきて、ロッカーから荷物を回収し、それからJRに乗って帰ればいい。よし、今日の帰りはメトロだけで西梅田に帰ってみよう。

だがしかし、これがまた大変な事になるのだ。それをチョコナッツはまだ知らない。気楽に考えていた。

万博会場へ

鶴橋のコリアンタウンには行けた。予定とは違う事が多々あったが、迷わず行けた。それなのに、ものすごく疲れてしまった。まあ、朝から立っていられないくらい足が疲れていたからな。

コリアンタウンに行った話はまた別のブログに書くので割愛する。鶴橋からまた電車に乗り、弁天町で乗り換えて夢洲駅へ行った。

夢洲駅には昨日も来ているので、迷わず関係者ゲートへ。地上へ上がってきたら左側に「関係者→」の看板があるので、それに従ってぐるりと回っていくと手荷物検査があるのだ。

荷物がいっぱいで、申し訳ない。もっと手を突っ込んで見ていいのだが、遠慮されている。昨日はけっこう年輩の警備員さんで、あまり見ずに、

「いいですよー」

と優しく笑って言ってくれた。大抵、私が危険な物を持っているようには見えないようでそういう反応をされるが、ちゃんと見た方がいいと思う。今日の人は遠慮しつつも警戒しているようだった。それでよし。

会場内に入った。初回は会場に入ってとても感激したが、だんだん感動が薄れてきている。朝はけっこう曇っていたのに、すっかり日が出て暑い。それにしても、今日は頭痛が治っていて良かった。足は疲れているが、それ以外は元気だ。足は重たい。これから活動だというのに、引きずるようにして歩いている。何と言うか、進みが悪い。速く歩けない感じ。

また14時過ぎに着いてしまったが、もう足が疲れて歩く気力が出ない。大屋根リングの下のベンチに座っている事にした。情けない。

昨日はほとんど座っている人なんていなかったのに(西だからか?)ベンチはほぼ埋まっていた。だが、1人くらいなら座れるところはある。もちろん日陰の話だ。それで、座った。

うん。風が吹いていて涼しい。日陰だし。だが……ちょっと、いやけっこう寒い。寒すぎる。これはいかん。

ということで、日向のベンチに座る事にした。お日様側、大屋根リングの内側のベンチはたくさん空いていた。そりゃ、日向だからだね。中学生くらいの男子が時々座るくらい。私はその日向のベンチの一番内側に座り、お日様を背中に当てて座った。これはちょうどいい。風は涼しく日差しは暖かい。

隣からだみ声韓国語が聞こえる。最初は誰かと会話しているのかと思ったが、どうやら一人のようである。電話かな。

チラリとそちらを見ると、思ったよりも若い子だった。金メッシュの髪をした男性。あの声はおじさんだと思ったのだが。おっと失礼。

けっこう大きな声でしゃべっている。スタンドでスマホか何かを立て、それに向かってしゃべっているようだ。国名を言ったり、EXPOがどうのと言っているのが分かる。そして、

「キダリョ~」

と言っては少し黙り、また少しするとしゃべり出す。これはきっと生配信でもしているのだろう。というか、周りが韓国語分からないと思ってでっかい声でしゃべっているけれど、こっちも5分の1くらいは分かるんだからな。因みにキダリョは、待っていてください、という言葉だ。

ま、そんな感じで5分の1くらいしか分からない韓国語を聞きながら、風に吹かれてお日様に当たっていた。時々時計を見ると15分経っている。15分毎に時計を見る。前をちょくちょくイスラム系の方が通る。そうだな、ここは日本でありながら日本ではないみたいだ。韓国語が聞こえ、アラブ人がリアルで目の前を通るのだから。こういう時間もいいかも。

15時15分になったので、そろそろボランティアセンター(ボラセン)へ行く事にした。

東のボラセンへ

例によって関係者しか入れない扉を抜け、建物をぐるりと回ってボランティアセンターに入った。だがこれは、ちょっと間違いだった。トイレに寄るならば正解だ。関係者用のトイレの前に扉がいくつかあり、そのうちの1つがボラセンだった。

西のボラセンとはけっこう違う。片側の壁に沿ってロッカーがずらりと並んでいる。西は部屋の真ん中にロッカーがあった。東は壁際にロッカーで、鍵がほとんど付いてぶら下がっている。西は更衣室が外だったが、東は更衣室がこの部屋の中にある。のれんをくぐっていくと男女に分かれた更衣室があった。

女性用の更衣室に入って行くと、数名腰かけていた。こんにちは、と言って入って行き、着替えた。

着替えが終わり、ちょっと周りの人としゃべっていたが、そろそろ行きましょうかと言ったら、その人たちはまだ時間じゃないから更衣室にいてくれと言われたそうなのだ。え、15時から交流タイムのはずでは?もう15時半を過ぎていた。

更衣室から出て、自分の役割の椅子に座った。すると、他の人がスタッフさんに言われたそうだ。16時まではここではなく、休憩スペースの方の椅子にいてくれと。

というわけで、さっき更衣室でしゃべっていた面々は、休憩スぺ―スの方へ移動した。おかしい。休憩スペースは活動中のボランティアさん用で、集合スペースに15時から座れると言われていたはずなのに。こちらのスタッフさんたちによると、活動を終えた人が戻って来るから、それまでは集合スペースには座らないでというのだ。だが、活動を終えて戻って来るのは17時で、我々はどうせ16時からその集合スペースに座るのだ。

それと、荷物はロッカーに入れてと言われた。え、入れていいの?確かに鍵が付いているということは、そういう事だろう。西では鍵を渡されてから入れたが。向こうは鍵の番号と名前を書き留めていたが、こっちは全然。これならロッカーをいくつ使っても別にいいという感じ。もちろん数に限りがあるからダメなのだが、やれば出来てしまう状況になっている。でもまあ、こっちの方がいいけどね。好きな場所に入れられるし、早く入れておいた方が時間に無駄がないし。

女性5人くらいだろうか、休憩スペースでおしゃべりをした。やっぱり私の東京から泊りがけで来ている話で盛り上がった。必ずどの辺のホテルに泊まっているのかを聞かれる。この近くに泊っているのかどうか知りたいのだろう。大阪駅近くだと言うと微妙な反応が返って来る。まあ、近くもないが遠くもないねという感じだろうか。誰かが3万円のホテルに泊っていると言っていたとも聞いた。私はそんな事にならないように、早めにホテルを取ったのだ。いや、お金持ちなら最初から3万の方を取るかもね。

東のエリア活動

16時になり、そろそろ役割別に座る事になった。今しゃべっていた人とはお別れになった。

今までとは違って一斉に集合エリアに集まったので、まずディレクターさんのところへ行って名前を伝えるところから始まった。出席確認をしてもらってから、自分の椅子に座るのだ。

座っていると、一瞬引いた。私と同じ役割の3人は、とても若かったのだ。こんなに若い人だけなのは初めてだ。女性が1人と男性が2人。その男性、というか男の子2人はお友達のようだ。こんな所に入って大丈夫かなと思ったが、まあ大抵は大丈夫。

自己紹介をする事になると、男の子の1人が、

「大学2年生です!」

と言った。学生は自分から学年を言いがちだ。おばちゃんは年齢を絶対に言わないのにね(笑)

というか、大学2年という事は、とうとう自分の息子よりも若い子と一緒に活動するという事か!うちの次男よりも1つ若いのだ。

まあ、息子のようなもの。特に緊張もしなければ遠慮もしない。同じグループの女性も遠慮していなかった。この女性は若いけれど、社会人には違いないようだ。3人とも感じが良く、私とも仲良く話してくれた。可愛い子達。そして、男の子2人が帽子を被った時、思わず「可愛い!」と言ったよね。うちの次男が被ってみた時にも可愛いと思ったが、やっぱり若い男の子が被ると可愛いのだ。髪型は関係なかった。

3人がクオカードの受け取り同意書にサインをし、その後はボードにメッセージを書いた。みんなで頑張って書いた。一昨日は書いてもらって、私は全然手を出さなかったが、今日は日付を書いたり目玉を描いたりしたので写真を撮った。

今日のディレクターさんもすごく若かった。キャップをすごく緩く被るという特徴があった。今日のイベントの時間などがホワイトボードに書いてあり、聞かれるなと思ってメモをしておいた。メモ帳が役に立った。

17時になったので移動した。東ゲートの目の前に立つ事になった。我々の4人グループはこの辺で、という風にディレクターさんから指示を受け、ボードを掲げて「こんにちは~」とお客さんに声を掛けていた。

すると、けっこうあのボードの写真を撮りたがるお客さんがいる。そうすると、ボードを持っていた女の子がボードをお客さんに持たせ、写真を撮ってあげていた。外国人も多く、次々と写真撮影をしてあげた。他のグループもすぐ近くにいて、そちらもキレイに装飾されたボードを持っているのだが、うちのボードが一番人気があるようだった。やっぱり漢字がいいんだよ!と我々は言い合っていた。外国人からすると珍しいというか、日本に来たぞという感じがして良いのかもしれない。

そういえば、あれだけ朝から疲れていて、足が重たくて立っているのも辛かったのに、活動が始まった途端、疲れがどこかに吹き飛んだ。立っていても全然辛くないし、歩くのも平気。これがゾーンに入るってやつか?

大学生の男子2人も大きな声で「こんにちはー!」「何でも聞いてくださーい!」と呼びかけていた。めっちゃいい子やん。そして、女の子が言った。

「なんか、可愛い子がみんな男子たちの方に行ってる」

我々の所にはおじさん、おばさんが来るって(笑)

「やっぱ帽子男子は最強だよ」

と私が言った。

予約がしたい、地図が欲しい、どこどこのパビリオンに行きたい、などと質問を受けた。それで、女の子の情報によると、今日はもう地図が売り切れていたとか。もしかすると復活しているかもしれないけれど、東のインフォメーションにはもうないかもしれないと。それで、このアプリがお勧めですよ、とNTTの万博地図アプリを紹介したりしていた。詳しい子がいて助かった。

地図は売っていると言うと要らない、という人もいる。でも地図がないと辛いだろう。あちこちにインフォメーションマークの看板が立っていて、そこでは周辺地図現在地が見られるが。

風が強い。女の子が「花粉来た」と言った。夕方になって急に来たらしい。黄砂がどうとかも。私は花粉症ではないし、黄砂なんて今は大した事ないと思っていたが、黄砂は関東よりも関西の方が強く影響を受けるという事をすっかり忘れていたのだった。

コンタクトを再開したばかりの目が、どうもゴロゴロすると思っていたが、乾燥や強風のせいだけではなかったのか?

1時間経ち、一度ボラセンに戻ってきた。これから1時間の休憩だ。

休憩ー従業員食堂

18時から休憩になった。私が一度は従業員食堂に行ってみたいと言ったら、女の子も一緒に行くと言った。だが、だいぶボラセンから遠いという事だった。急いで着替え、向かった。

まずは大屋根リングまで歩いていると、女の子の名前を呼んだお客さんがいたようだ。お知り合いか、と思ってちょっと見守っていた。あちらは外国人を含む団体さん。パビリオンの予約時間が迫っているらしく、少しの挨拶だけでさよならしていた。そして知った。あの人たちは女の子の幼馴染の家族だそうだ。

「すごくないですか?こんな所でバッタリ会うなんて。え、怖い」

寒気がしたようだ。ホント、怖すぎる。こんなに広い万博会場なのに、その万博会場に偶然同じ時に居合わせるだけでもすごいのに、バッタリ会うなんて。だが、寒気がするのは怖いだけではない。本当にけっこう寒くなってきた。昼間が暑かっただけに、薄着の人はかなり寒く感じるだろう。あの大学生男子2人はさっき半袖で、寒くない?と聞いたらちょっと寒いと言っていた。でも我慢するって。

初めてシャインハットを見た。日本館も。地図上では東ゲートからすぐのように見えるが、けっこう遠いし見えないものだ。夕方で、とても素敵。

やっと着いたと思って、とりあえずトイレに行った。そして食堂を探すが、ない。どうやらこの建物ではないらしい。一度出て、もっと向こうのプレハブだと知る。今入って来たのはプレスセンターだった。どうりでスーツの人ばっかりだと思った。

やっと着いた。15分はかかった。途中トイレに寄ったからもっとかかってしまった。メニューを見たら、聞いていたのとはちょっと違っていた。日替わりのメニューと週替わりのメニューとあるのかもしれない。

チャプチェ丼か和風ハンバーグかで迷い、和風ハンバーグに決めた。そしてまずレジで注文した。すると、

「10分から15分かかりますが、よろしいですか?」

と聞かれた。よろしくない。15分待っていたら食べる時間がなくなる。よって、チャプチェ丼にした。

学食や社食と同じように、トレイを持って並んで食券を出し、出された食事をトレイに乗せて席へ着く。その時、首から下げたAD証がどこかに引っ掛かり、ストラップの留めてある部分が外れた。そのまま首に引っかけて移動していたら落下。危ない危ない。失くしたら大変。それにしても、ストラップはちゃんと首が締まらないようになっていた。実証したよ。

チャプチェ丼は美味しかった。でも、どうしてもご飯が残ってチャプチェが先に無くなりがち。ご飯の量はちょうど良かった。多分いつもの私の食べる量よりは多かったのだろうが。もしかして、最近たくさん食べているから胃が大きくなったか?

女の子はアジフライ定食で、ご飯はものすごく少しでいいと言っていた。ほとんど無いくらいでいい、だっけな。

けっこう急ぎ目に食べた。そういえば、今日は韓国料理の日になったな。

15分しかない。食堂を出たら、

「大屋根リングがあんなに遠い!」

と、途方に暮れる。急いで歩いたが、夕暮れ時の景色が最高で、しかも真下から見るシャインハットがすごくて、思わず写真を撮る。

写真だとあまり分からないけれど。本当に大きい。

帰り道、三菱未来館の前を通ると、

「今なら予約なしすぐに入れまーす」

と言っていた。昼間はずっと「ご予約の方のみご案内しておりまーす」と言っていたのに。やっぱり寒くなって帰ってしまった人が多いのだろうか。今の季節、日が沈んでからが狙い目かもしれないぞ。

急いでボラセンに戻り、着替えて集合場所に出た。そう、東のボラセンは、本当は建物をぐるりと回らなくていい。もう覚えた。

大屋根リングの下で

19時からまた移動した。大屋根リングの下に立つ事になった。我々は案内板(地図)の前に立つ事になった。大学生男子たちは、今度はちゃんと長袖を着ていた。

案内板の前はけっこう質問が来る。外国人が多い。大学生、一生懸命に英語で説明をしていた。いいぞ、いい経験だね、とつい親目線で応援してしまう。女の子も英語はバッチリ。一度、英語なのか何語なのか分からない言葉で質問をされた時、女の子は自分のスマホを渡して入力してもらっていた。で、なんだかよく分からないが、

「ロボット?」
「イエース!」
「ガンダム?」
「アー、ガンダム?ガンダム、イエース!」

という会話があり、場所を教えていた。まあ、ここからだとすごく遠いのだが。ガンダムは西ゲートに近いところだから。でも、もしかしたらアトムだったのではないか?

おばちゃんとその娘と思われる2人連れから、

「夕方になると割引になるお店ってありますか?」

と聞かれた事もあった。いやー、お店に行ってみないと分からないですね、と男子が言った。そして、

ユーハイムとか、安くなるとか聞いたんやけど」

とおばちゃんが言った。でも分からなかったので、お答えできず。お二人はレストランに行ってみると言っていた。後で男子と、

「ユーハイムってどこだっけ?」

という会話をした。私はガイドブックを読んだので、記憶の中にはあったのだが、場所までは分からなかった。

「ユーハイムって言うとバームクーヘンって思っちゃうけど、レストランがあるのか」

と言ったら、バームクーヘン?って言って男子は笑った。バームクーヘンなわけないじゃんという感じで。でもね、ユーハイムはやっぱりバームクーヘンなのだよ。因みに、ユーハイムはキッチンカーもあり、レストランもある。レストランは中央付近、静けさの森の辺りにあるのだ。2日後に知る事となる。

ある外国人の女性から、またもやTAX FREEの場所を聞かれた。私は昨日聞いた!と思ったので、

「一度ゲートを出て左側です、一度出てももう一度入って来られます」

という事を英語で頑張って言った。なんか、多分変な英語だったし、なかなかスムーズに出て来ないので相手はちょっと笑っていた。が、途中で思い出した。日本語で、

「あ、思い出した!」

と言ったら、その外国人女性にも分かったらしい。そして私は自分の地図上で、

「アラウンドヒアー」

などと言って地図を指さし、リングの下をぐるーっと行って云々と、英語なんだけど「ぐるー」は日本語で言った。やっぱり外国人女性は笑っていて、そして最後に、

「ワカリマシタ、アリガト」

と、日本語で言った。まあ、分かってくれたからいいか。私の英語より、彼女の日本語の方が能力が上だと思ったが。

そして、改めて看板の地図を見たら、ちゃんと「免税センター」と書いてあった。紙の地図だと小さくて見えにくいが。P32番だ。大学生男子が「免税ってどういう事ですか?」と質問してくれたので、

「外国人は消費税を払わなくていいでしょ、だから消費税分を返すんだよ」

と言ったら、そうなんですか!と言っていた。大学生は、勉強に関しては最強だけど、まだまだ世間の事で知らない事があるよね。

それから、お父さんと息子の2人連れがやってきて、

「初めて来たんですけど、子供が楽しめる場所ってありますか?」

と聞かれた。クラゲ館をお勧めした。初日の活動の時に近くに立っていたが、けっこうお子さん連れが並んでいて、中で楽器を鳴らして作曲するらしく、一見遊園地の遊具みたいな見た目のパビリオンだ。それはいのちのパークの近くにあると言うと、

落合陽一館がある辺りですよね?」

とお父さんが言うので、落合陽一館は外から見るだけでもカッコいいから楽しめる、もうすぐウォーターショーが始まるからそこから観られる、とお伝えした。

とりあえず、今の私の知識の中から咄嗟にお教えしたけど、それで良かったのかどうか。だが、これもこれまでの活動で知りえた事。活動を重ねていくと、色々な知識が増えて、また活動に活かせるものだ。まあ、ボランティアだし、出来る範囲でやればいいと思うが。

そのウォーターショーだとか、ドローンショーなどの時間を聞かれる事もあった。メモをさっと見て答えた。やはりメモは必要だった。

小休憩ーマッサージ

また1時間経って20時になった頃、少し休憩しましょうとディレクターさんが言った。一昨日は休憩なしで、しかもその後歩き回って、本当に疲れたものだ。2時間ぶっ続けで活動すると疲れるという感想(苦情?)があったのかもしれない。

20分の休憩を取るという事で、ボラセンではなく別の建物に入って行った。大屋根リングに比較的近い、フランス館の奥にある建物だった。そこはスタッフの休憩所だった。トイレや自販機があり、イスとテーブルがある。そしてなんと、かの、西のインフォメーションセンターにあった、ごっついマッサージチェアが1つ置いてあったのだった。

「うわー、これやっていいのかな?」

と私が言うと、女の子が、

「やってください、是非」

と言う。確かに、今日は私が一番年寄りだ。他のグループには私と同年代の人もいるが。しかし、ちょっと待っても誰も、マッサージチェアには見向きもしない。それでは。

あー、昨日やりたかったな。昨日は頭痛肩こりで大変だったから。でもまあ、凝りが蓄積されているかもしれないし。

靴を脱ぎ、足もスポッと嵌めて座る。リモコンの電源ボタンを押すと、マッサージは始まった。

けっこう強い力でマッサージをしてくれる。背中は最高に気持ちよかった。ふくらはぎは、強い力で揉んでいるようだが、イマイチ違う。サイズが合っていないのかもしれない。いやー、肩と腰はいいな。

だが、あまりリラックスできない。眠ってしまったらいけないし、時間も気になる。10分だけやろうと決めて、ちょくちょく時計を見てしまった。こういうのは、もっとゆっくりと余裕のある時にやるべきだ。まあ、凝りはちょっとほぐれたと思うけれど。

「どうでしたか?」

と男子に聞かれ、

「うーん、時間が気になっちゃって」

言葉を濁すおばちゃん(私)であった。

キャスト体験?楽しすぎる

休憩を終え、今度は東ゲートのすぐ前に移動した。そこに並んでお見送りをする事になった。

これがまた、楽しすぎる体験であった。手を振りながら相手に合わせ、

「ありがとうございましたー」
「サンキュー」
「バイバーイ」

と、ずっと言っていた。

「私たち、ディズニーのキャストみたいじゃないですか?」

写真を撮ってあげた時に女の子が言っていたが、この時も思わず「キャストみたい」と言い合った。

ずっと両手を振り、声を出していたら声が枯れた。そして腕がめっちゃ疲れた。が、だんだんと疲れなくなった。これもゾーンか?いや、腕をちょっと下げただけか。

1列になってゲートに向かう観客を見ながら手を振っていると、ちょっと目が回る。ぐるぐると人が通り過ぎる。でも、すっごく楽しかった。なぜって、お客さんが楽しそうだから。皆さん、喜んで手を振り、ありがとうと言って帰っていく。今日の万博の思い出を、最後に華々しく締めくくる瞬間だ。

外国人は特に、我々を写真や動画に撮って歩いて行く人が多い。あのボードの写真も。

21時に活動を終了し、ボランティアセンターに戻ってすぐに解散になった。それにしても、まだまだお客さんの列は続いていたのに、時間だからってぶった切る。エリア活動は、みんな一斉に休憩だし、いない瞬間は誰もいない。いなくてもいい存在だとも言えるが、まあ、会えたらラッキーな存在という事にしておくか?

最後にグループ4人で写真を撮った。スタッフさんに撮ってもらった。良い思い出になった。今日はとても楽しかったし。しかし、活動前まであんなに疲れていたのに、活動になった瞬間に疲れが消えるなんて奇跡だ。気の持ち様なのか。

梅田ダンジョン

夢洲駅はやはり混んでいた。すぐ階段を降りず、奥の階段まで行ってくれとアナウンスしていた。

今日は、地下鉄(大阪メトロ)だけで帰ってみよう。本町駅で乗り換えて、西梅田駅で降りるのだ。その方がJRに乗りかえるよりも運賃が安く済む。

本町駅で降りた。次は2番線に乗り換えだ。何となく乗り換えようとして歩いて行くと、どうやら御堂筋線のホームに着いたようだ。が、おかしい。私が乗ろうとしているのは御堂筋線ではなかったはずだ。よく見ておかなかった。見たら四つ橋線だった。

四つ橋線を探すと、なぜかエレベーターへと誘導された。エレベーターで降りたら、さっき電車を降りたホームになってしまう。あ、そうか。さっき降りて左に行ってしまったが、右に行くという事だったのか。

つまり、無駄に歩いてしまった。けっこう歩いたぞ。しかも1本後の電車と一緒になってしまった。それから四つ橋線を目指していくと、これがまた遠い。魔の本町駅

読者の皆さんは覚えているかもしれない。私が万博の面談に訪れた際も、本町駅で迷った事を。思ったよりも乗り換えに時間がかかり、結局遅れてしまった事を。

そして、今私は納得した。なぜあの時に間違え、今も間違えたのか。大阪メトロは、同じメトロで同じ駅の中に、同じ番線が存在するのだ。東京の地下鉄ならば、同じ駅の同じ鉄道会社の線路なら、1番線は1つしかない。ところが、大阪メトロの本町駅を見たまえ。御堂筋線の1番線と2番線、四つ橋線の1番線、2番線と、同じ番線が複数存在するのだ。

私は乗り換えの際、次は何番線か、という風に認識する。だって、例えば新宿駅の場合、同じ湘南新宿ラインでも、3番線だったり4番線だったりと、複数の線路から出るからだ。JRの話だが。

そう、この違いを分かっていたならば、何線の何番線か、とまで考えて探しただろう。これからは大丈夫。多分。

魔の本町駅を乗り越え、西梅田に着いた。さて、ここからJR大阪駅を目指してみよう。

大阪駅中央口を目指したので、ウロウロきょろきょろしながらも何とか行けたが、覚えられる気がしない。またここを歩くにしても、フラフラ迷っていたら時間がかかってしまう。これは無しだな、と早々に諦めた。130円をケチるのは辞めだ。最終日、訳あって乗り換えにはタイムリミットがあるのだ。

預ける場所とは違う場所だが、コインロッカーがあったので使い方を見ておいた。そう、もう電車賃の100円や200円はいいから、改札外のコインロッカーに荷物を入れ、帰りは一度改札を出て荷物を取り出し、また改札を入って電車に乗ればいい。そう決めた。

その後、ホテルに帰るまでも迷った。これはもうダンジョン、ラビリンスか。あ、梅田ダンジョンって聞いた事があるな。これか。

地下道で、GPSも役に立たない中、よくホテルに帰って来れたと自分を褒めたい。時間がだいぶ遅くなったが。

大阪の街中は、夢洲とはだいぶ気温が違っていた。今日は金曜。酔っぱらって顔を赤くした団体様が多い。彼ら彼女らの体温で、街の温度が2度くらい上昇しているのかもしれない。

またコンビニで明日の朝ごはんを買った。私は昨日、ローソンにヨーグルトが売っているのを見て、なぜ1度に4つ買ってしまったのかと後悔したが、更に更に後悔していた。最終日は朝が早い。朝ごはんを食べずに出るかもしれないのに、なぜその日の分のヨーグルトも買っちゃったかなあ、と。

今日は流石に足が疲れたので、持ってきていた「休足時間」をふくらはぎに貼って寝る事にした。左右2枚ずつベタベタ貼ると、冷たくて寒くなった。寝るのが1時半を過ぎてしまった。迷ったりしていたからな。

昨日はお腹が空いてしまい、夜食にクッキーシューを食べたが、今日は夕飯に米を食べたからか、それほどでもないので夜食はなし。いつも金曜日にはお酒を飲むが、今日はとても飲む気になれなかった。飲んだら一気に体の疲れが出そうだ。明日の体調も心配だし、やる事を忘れそうで。

今日も色々あった。明日は昼シフト。土曜日は混むだろうか。そして、迷子が出るだろうか。そんな事を想いながら、寝床に着く。そうそう、大声で怒鳴る声が聞こえると思っていたが、もしかするとあれはくしゃみかもしれない、と思ったのだった。

それでは、活動3日目のレポはこれでおしまい。4日目のレポをお楽しみに!