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日本年金機構からの手紙
長男が二十歳になり、日本年金機構から手紙が届いた。
そうか。二十歳になると年金を払うんだったな。
年金は1ヶ月辺り16,610円だが、まとめて支払うと割引される。そのシステムがややこしい。
2年分を一度に払うのが、最も割引率が高いらしい。しかし、年払いは4月から翌年の3月までという単位らしい。しかし、年金を払い始めるのは二十歳になった月から。うちの子は11月生まれなので、11月から3月までは年払いが出来ない。
納付書が入っていたが、12月～3月までの前納用の用紙があり、1ヶ月毎に払うよりも320円割引される。11月だけはどうしても1ヶ月単位で払わねばならない。
これって、生まれ月によって不公平なのでは？だって、4月生まれだったら、4月から2年間払えるではないか。いや、逆に手紙が間に合わなくて、1年間というか11ヶ月は年払いが出来ないとか？だとすると3月生まれが一番有利だったり？
また、2年間まとめて払う場合も、口座引き落としとクレジットカード払いと、そして納付書とで割引率が違う。
とまあ、こんな風に色々複雑なシステムを、手紙を読んで理解するのはけっこう大変だった。ここまでは、覚えている。
未納のお知らせ？
さて、昨年11月の下旬に届いた手紙。その後すぐに動いて、コンビニで11月～3月分の振り込みをし、銀行で口座振替の手続きもし、後は長男が就職したら、就職先の方で厚生年金に切り替えてくれるし、すっかり終わったと思って安心していた。
ところが先日、日本年金機構から長男にはがきが来た。ぺりっと剥がして中を見るやつ。宛名が長男だからと思って、開けずに翌朝まで置いておいたものの、支払いは親がしているのだからと、私が翌朝ぺりっと剥がしてみた。すると・・・
国民年金未納保険料納付勧奨通知書（催告状）
お客様の国民年金保険料には、裏面の納付状況のとおり未納があります。
何これ！裏面を見ると、つまり
11月分の年金が未払い・・・
期限は1月4日だった。本当は12月末なのだが、年末で金融機関がやっていないから、1月4日まで延ばしてあったのだろう。だが、私は期限など関係なく、早くに払ったはずなのに・・・
夫が言った。
「今、年金がトラブってるらしいから、すぐに払わない方がいいよ」
と。でも、色々「年金機構 トラブル」で検索しても、古い記事しか出てこなかった。
証拠探し
まずは支払った証拠である、領収書の確認だ。
しかし、いつもなら納付書が入っていた封筒に入れておくのに、入っていない。他にも一応思い当たる所を探したが、ない。
ちょっと待てよ・・・納付書をよく確認。朝なので、眠い頭で考えた。これ、無くなってる物がない。つまり、全部揃っていないか？要するに、納付書を1枚も使っていない？
そんなはずはない。払ったはずだ。ちゃんと、4月からは口座引き落としだが、それまではこの用紙で払わなければならないと理解していたし。口座振替の手続きをした際、すっかり終わったと確信したし。
それで、まずは銀行口座からの出金記録を調べてみた。11月からこれまでの間、8万円ほどになるお金の引き出しはない。ちょうど現金があったとか？
日記を調べる。11月29日に手紙が届いた事が分かったので、そこからざっと振り返る。しかし、意外に11月から12月は忙しかったみたいで、毎日何かしらあって、銀行やコンビニに行った様子はない。
それに、やっぱり用紙が残っているのだ。これが動かぬ証拠ではないか。つまり、払っていないのだ。信じられない。あんなに「終わった」「済んだ」と確信したのに。
年金機構の手紙と一緒に、固定資産税の手紙もあった。それをふと調べてみたら、「全納」と書いてある用紙が入っていてドッキリ。うそ、こっちも払っていない？
もう一度出金記録を調べる。こちらは6月だ。それらしい額の出金があった。その日の日記を調べる。
すると、夫の名義の口座から下ろして、私の名義の口座に入れたと書いてあった。ペイペイの為とか何とか。
あ！思い出した。去年は初めてペイペイで納税したのだ。よく宣伝で、税金もペイペイで払えるというのを見ていたので。一応ペイペイのアプリで履歴を確認したら、ちゃんと支払った記録があった。良かった、こっちはちゃんと納めていた。
しかし、年金の方はそうではない。ペイペイの記録ももちろんない。最近の事だし、ペイペイで払ったならば覚えているはずだ。
推理
やっぱり払っていないらしい。もしかすると、銀行の支店がある場所へ行く日を12月10日と決めて、その時に一緒に11月～3月分も支払えばいいとでも思ったのかもしれない。ところが、10日ほど経つ間に、その12月10日には他にも銀行に行ったり、買い物に寄ったりという計画を立て、3月分までの支払いは既に済ませたような気になってしまったのだろう。
また、もう一つ嫌な気分になることがある。例の年金機構からの手紙を読むと、口座振替よりもクレジットカードの方が支払う額が少なくて済むのだ。なのに、どうして口座振替にしたのだろうか。どう考えても、私ならクレジットカードにするはずなのに。
けれども、覚えている。銀行に行くと入店するのにも厳重なチェックがあり、通帳を見せてから窓口のある店内に入れたし、けっこう待たされて、その間にTwitterで呟いたりもしていた。あの日初めてボラバッグを持って出かけたので、そんな事も呟いた。そして、銀行を出る時にATMに長蛇の列が出来ているのを尻目に、今日はATMに用が無くてよかったと思ったりもした。また、買い物をして帰る時に、ユニセフの人に捕まって、寄付をしようとしたら現金はダメで、口座を登録して定期的に寄付させられそうになり、冷凍物を買ったから急いでいると言って逃げてきた。まざまざと思い出される。
それに、日記にも「年金の口座振替の手続きをしてきた」と書いてあったしね。
弱点
あー、自分の頭が信じられない。ボケていく時って、こういう感じなのだろうか。絶対こうだと思っていた事が、事実によって否定される・・・怖い。実際、チョコナッツはそういう事が初めてではない・・・。
そして今日、無事に3月分までの年金を払ってきた。残念ながら、12月～3月までの前納の用紙は1月4日までしか使えず、これによって320円の割引も受けられず、コンビニの店員さんには本来ならばハンコウ2つで良かったところを５つも押してもらう事になってしまったが。
あと一つだけ。セブンイレブンに払いに行ったのだが、レジのところで店員さんと会話しつつも、結局は機械を自分で操作して支払うシステムだった。それで、最初に店員さんに、
「ナナコと現金とどちらで払いますか？」
と聞かれた。ナナコカードは持っているが、8万円分も入っていない。それで、残念だが
「現金で払います」
と言った。しかし、機械を操作する時に、自分でナナコか現金かをタッチして選ぶようになっていた。
それで、現金を選んだのだが、なんか「チャージ」という文字が見えた気がする。まあ、現金でと言ってしまったし、そのまま進んだが、後から考えたら、あの機械でナナコにチャージしてから支払えるのならば、そうすればよかった。ポイントが付いたかどうか分からないが、そうすれば変に千円札とか50円玉とかを取り出す手間を省いて、万札8枚だけを入れて残りを元々入っている分で払えたのに。
と思っても、後の祭りだ。どうも、焦っていると書いてある物をちゃんと見て理解する事が出来ない。これがチョコナッツの弱点である。