今年の初めくらいだろうか。夫が突然持って帰ってきた「粉」がある。その名も「モリンガ」。
先日ツイッターで「モリンガって何?」という投稿を見て、飲んでいますとコメントしたら、
「飲む物なんですね?物体すら知らなかった」
という返信が来て、あー、まだ日本では知名度が低いんだな、と感じたのだった。そこで、今日はモリンガとは何か、そして飲んでいるとどんな良いことがあるのか、という事を書いて行こうと思う。
モリンガとは
モリンガは、北インド原産のワサビ科の植物で、ミラクルツリーとも呼ばれ、とてもバランスの取れた栄養素を含んでいる樹木である。アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)においてもその摂取が勧められており、紀元前から飲まれているものである。
90種類の栄養素が確認されている。種には水の浄化作用があり、高いCO2吸収力(スギ23本=モリンガ2本)、成長の早さ(スギの50倍で、年に何回も収穫できる)などから、発展途上国の産業として適していると言われる。また、必須アミノ酸が全て含まれており、人間に必要なバランスと酷似している。
インドから東南アジアにかけて栽培されている。日本では九州や四国で作るところが増えている。フィリピンでは、庭に普通に生えていて、生で葉を食べるらしい。
主な成分
ビタミンA・・・ニンジンの4倍
カルシウム・・・牛乳の20倍
ビタミンB・・・豚肉の4倍
鉄分・・・ほうれん草の31倍
ビタミンC・・・オレンジの7倍
ベーターカロテン・・・ニンジンの3倍
ビタミンE・・・りんごの70倍
ポリフェノール・・・赤ワインの5倍
食物繊維・・・ゴボウの5倍
ギャバ・・・玄米の10倍
ただし、モリンガは粉末。グラム数ベースなので、実際摂取可能な分量で考えるとそこまでの差は感じられないだろう。
それでも、なかなかの栄養価だという事が分かる。
青汁でおなじみのケールと比べてみよう。
ケールを1としたときの、モリンガの割合
カルシウム・・・1.8
マグネシウム・・・2.7
鉄・・・5
ポリフェノール・・・3.5
ギャバ・・・0.5
ロイシン・・・2.4
おっとこれは。ギャバがケールよりも少ないとは。調べてみて驚きだった。
けれども、他の色々な要素において、ケールよりもモリンガの方が栄養価が高かった。
モリンガはどのようにして飲む?
今、日本では粉末で売っている。実は、最近錠剤も売っている。
そして、最近流行っているらしいのは、居酒屋で出される「モリンガハイ」なるものだ。モリンガパウダーを焼酎の中に入れたものらしい。
一般的に、粉なので、水やお湯で溶いて飲む。要するに青汁である。
ただ、私はこの方法がはっきり言って好きではない。なぜなら、溶けないからだ。
そう、水に溶ける物質ではない。
私は昔から葛根湯の顆粒などを飲むのが苦手。口の端っこに残る。歯と唇の間に入ってしまうと最悪だ。
顆粒ほど大粒ではないので、モリンガパウダーは口に残りはしないが、むせる。粉が水の後からのどに入っていく気がする。そして、胃に重たくのしかかる気がする。
私が個人的に見つけた、一番いい方法はこれ。
抹茶のように立てて飲む。
抹茶用の器に粉を入れ、熱湯(ぬるいと美味しくない)を入れて茶筅でシャカシャカと混ぜる。
抹茶ほど泡立たないが、ただスプーンなどで混ぜるよりもよく混ざる。そして、濃くてもいい。いや、なるべくお湯を少なくして、飲む分量を減らした方がいい。
ちなみに、私は緑内障を発症して以来、カフェインが飲めなくなってしまい、せっかく茶道具を買ったのに、使えずにいた。これを利用したのだ。
そして、立てたモリンガ茶を飲み、チョコレートを食べる!これが旨い。
モリンガはチョコレートに合う。ただし、ミルクチョコレートがいい。ハイミルクでも、ブラックでもなく、ミルクチョコレートがいいのだ。そうすると、抹茶ケーキのような味がする。
ハッキリ言って、私はモリンガの味が好きではない。お野菜のような味だが、今は好きになったけれど、子供の頃に苦手だった野菜(小松菜やカブ)に共通する味がするのだ。だから、チョコレートでごまかすと、お菓子のような味になってよい。
それで、私は毎日そうやって飲んでいたのだ。暑くなる前までは。
モリンガ効果
モリンガを飲むと、いろいろ良いことがある。
カルシウムや食物繊維、ポリフェノール、鉄分が豊富という事は、例えば貧血に効くとか、お通じが良くなるとか、とにかく体によさそうな気がするだろう。調べてみると、以下のようである。
お通じの改善・貧血の改善・骨粗しょう症の予防・アレルギー緩和・血圧の降下・血糖値上昇の抑制・
LDLコレステロール値の低下・肥満の予防・抗菌作用・育毛作用・関節の炎症を防ぐ
ただ、私が夫から言われたのは、
睡眠の質向上・便秘解消・貧血の改善・アルコール分解(酒が残らない)
という事だった。
実際に飲んでみて、どんな効果があったかと言うと、「睡眠の質の向上」だ。
・翌朝すっきり目覚める
・夜中にむやみに目を覚ます事がなくなる
この二つが大きな効果だった。
一方、便秘や貧血の改善は、あまり感じなかった。飲んでいても、ダメなときはダメだし、良い時は良い。つまり、モリンガとは関係ないような気がした。
モリンガハイは、夫がよく飲んでいる。私は飲んだこともあるが、元々あまり酒が後に残らない体質だし、飲み過ぎない事の方が大事だと思い、飲み続けてはいない。
夫の周辺では、おっさんはモリンガハイを飲み始めている、らしい。
ちなみに、モリンガハイはまずくはない。若干の焼酎の甘みや苦みがモリンガを美味しくしてくれる。
一時飲むのを辞めた
さて、暑くなってきてから、どうしたか。
熱湯で溶くのはやめ、水に溶かすことにした。しかし、美味しくない。苦手だ。しかも、飲んだ後気分が悪くなる。
もしかすると、ちょうどこの頃鉄剤を飲んでいたからかもしれない。検査をしたら貧血気味で、鉄剤を毎日一錠ずつ飲んでいた。それで、モリンガまで飲むと鉄分過多によって気分が悪くなったのかもしれない。なぜそう思うかと言うと、今回は貧血気味だが、かつてひどい貧血状態だった時には、鉄剤を飲んだ後に気分が悪くなったのだ。それなのに、貧血気味くらいの時に同じ鉄剤を飲んでも気分が悪くならない。急激な鉄分の変化が気持ち悪くさせるのだとしたら、鉄剤とモリンガで鉄分が多くなり過ぎて、気分が悪くなるのかもしれない。
そうそう、夫が、
「モリンガと比べたいから、青汁買ってきて」
と言ったので、粉末の青汁を買ってきたのだ。それなのに、一度飲んだだけで、夫は青汁を飲まなくなった。残ってしまうので、私がモリンガと青汁を交互に飲む事にした。
熱湯で溶いた青汁は、お野菜の味が強くてチョコレートにも合うとは思えず、けっこう無理して飲んだ。水に溶いて飲んで見たが、やはり美味しくない。
それで、無理して飲むこともなかろうと思い、摂取を辞めた。後は夫がどうにかしてくれ。と、思ったまま何ヶ月も放置してある。
モリンガも、鉄剤を飲む間は辞めていて、鉄剤を飲み終えた後に再開したものの、水に溶いて飲むのは美味しくないので、結局飲むのを辞めてしまった。
辞めてからどのくらいだろうか。2ヶ月か3ヶ月か、モリンガを飲まない生活をしていた。あ、いやいや。そうじゃない。モリンガには粉末以外にも煎じたティーバッグがある。煮出して飲むと番茶のような味がする。これを、時々週末に家族で飲んだ。
ティーバッグの方は、粉末よりもモリンガの摂取量は少ない。それに、1,2週間に1回程度だから、効果はあまり感じられない。
錠剤
以前は飲んでいなかったモリンガ。無ければ無いで、今まで通りなのだが・・・。
私は眠りが浅い。家の中で音がすればすぐ目が覚めてしまう。隣に寝ているわけでもないが、同じ部屋で寝ている夫がトイレに行けば目が覚めるし、私が布団に入ってからも、隣の部屋で夫が起きて酒を飲んでいたりすると、ちょくちょく目が覚めてしまい、せっかく早く寝たのに遅く寝たのと同じになってしまったり。
そんな状態なのだが、夫がモリンガの錠剤を持って帰ってきた。
錠剤。私はサプリメントが好きではない。栄養は食事で摂るべきものと考える。というか、食べる事が好きで、いろいろ食べたいのに、何も薬で摂らなくてもいいじゃないか、という感じだ。
だが、モリンガを摂った方が良くても、美味しくない。もし、モリンガの錠剤を飲むことによって、また眠りが深くなるのなら・・・そう思って、飲んでみた。
驚いた。本当に、モリンガを飲むと途中で目が覚めなくなる。夫が遅くまで起きていても、いつ寝たのか知らないのだ。
錠剤を、初めは毎日4錠飲んだが、3錠に減らしてみた。それでも大丈夫だ。ちゃんと眠りが深い。そして、一日おきにしてみた。何しろお安くないものだから、なるべく節約したいので、最低限の分量を知りたい。
一回3粒で、一日おきの月・水・金の摂取で、毎日の睡眠の質が良い状態が続いている。
夫も、モリンガを飲み始めてからいびきが減ったとか、睡眠アプリを使って調べたようだ。だが、時々ひどいいびきをかいているので、減ったかもしれないけれど、なくなりはしないようだ。
以上、今現在分かるだけのモリンガ情報を書き連ねてみた。もし興味があれば、試してみるといい。
夫の友達がモリンガ販売の仲介をやっている。生産者側の在庫次第ではあるが、取り次ぎも可能である。
取り扱っているのは沖縄県産。粉末は100グラム3000円、錠剤は90粒入り2500円だそうである。
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