何を着てく?
スポーツの日を含む3連休に、有明のアーバンスポーツパークのオープニングフェスが行われ、1日目の10月12日(土)にボランティアをする事になった。
アーバンスポーツ、すなわちスケートボードやボルダリング、パルクール、BMX、3X3などの、新しいスポーツをする為の公園。そのオープニングフェス。なんか、面白そうだと思った。私も何か体験してみたいな、と思った。
東京都が募集したボランティアだった。事前の説明会はなく、メールに添付資料などもなかった。集合時間や持ち物、配布物はメールで知らされたのだが、私は色々迷ってしまった。
ボランティアウエアは、リサイクルマテリアルコートで、それを一番上に着るという事だった。しかしこれ、どんな素材なのか、長袖なのか半袖なのかも分からない。10月というのはちょうど中途半端。例年ならば長袖が普通だが、最近暑いからという事で半袖という事もないとは限らない。
また、コートの中は活動しやすい服装で、という事だったが、その後に加えて「シティキャストのユニフォームを着用いただく事が必須では御座いませんが、お持ちの方は着用いだたいても構いません」と書いてある。
最初はシティキャストのユニを着るつもりはなかった。この文面を読んだ時、最初は「ああ、シティキャストのユニでもいいですか、と質問が出るから初めから書いておいたのかな」とか「着たい人がいるから、一応書いているのかな」と考えた。しかし、よく読むと、なんだか違う気がしてきた。これは、なるべくシティキャストユニを着てもらいたいのか?違うのか?
日本語というのは、語順が重要である。「着てもよいが、必須ではない」と言うのと「必須ではないが、着てもよい」というのでは、印象がだいぶ違う。前者なら、ああ着なくていいのね、と受け取るが、後者だと着た方がいいんだ、と思う。思う?いや、なーんか違和感が。そうだ。「着ても良い」という表現に、既に「必須ではない」という意味が入っていると思うのだ。着て「も」良いのだから、着なくても良い。それは間違いない。「必須ではないが」の後に続くべき言葉は「なるべく着てください」になる。そんな気がする。
整理すると、「着ても良いが、必須ではない」という表現ならば頷ける。着てもいいのか、まあ着たいわけではないからいいや、となる。しかし、「必須ではないが、着ても良い」と言われると混乱する。「必須ではないが、なるべく着てください」のようにも取れる。よって、着ようかなという気になった。
まあ、寒かったら辞めようと思っていた。東京オリンピックのユニフォームは当然夏用だ。冬に着用を求められた時には、下にヒートテック的な物を着たものだ。逆に秋にはそれもできないし、困るから。
実際、12日は晴れて暑くなるようだったので、着る事にした。前日にかなり暑かったので、最初は一応長袖の上にシティキャストの半袖を着ようと思っていたが、それも辞め、シティキャストユニの半袖1枚の上に、自前のパーカーを着て、朝は更にジャンバーを着て行く事にした。
それから、朝から夕方までの活動だが、持ち物に昼食とは書いていない。しかし、配布物の中にお弁当という記載も無い。まあ、買えるという事だろうと思い、お金を持って行く事に。何とかなるだろう。
で、道順だが、一応ストリートビューで見てみようと思った。地図上では有明アリーナの向かい側くらいなのだが。で、GoogleMAPのストリートビューを出して見て、びっくり。まだ工事中じゃないか。以前この辺に歩いて行った事があるが、ずーっと白い工事中の壁で囲まれていた気がする。そうだよな、これからオープンするのだから、まだ地図が間に合っていなくても仕方ないよな。
現地は有明テニスの森駅から徒歩1分という事で、つまり目の前だが、交通費の関係でゆりかもめではなく、りんかい線で行く事にした。国際展示場駅から徒歩8分と書いてある。だが、騙されないぞ。15分くらいかかると思っておいた方がいいだろう。
という事で、当日朝9時集合のところ、8時38分に国際展示場駅に着く電車に乗って行くことにした。
集合場所へ
当日の朝、最初に着ていたジャンバーは、早々にしまった。日差しが暑い。これまでずーっと天気が悪かったのだが、久しぶりによく晴れた。まだまだ日差しがこんなに暑いとは。まあ、多分そうだと思っていたけれど。前の日も暑かったが、もっと暑くなるかもしれない。
最近有明アリーナに行った時には、ゆりかもめを使った気がする。もっと前に国際展示場駅から歩いたので、最初の難関は既にクリアしたと言ってよい。国際展示場駅から有明アリーナの方へ行くには、まずは分かりにくい所を通ってゆりかもめの線路沿いの道へ出るのだ。
それにしても、私と同じ電車に乗って来たと思われる人たちが、ぞろぞろと同じように分かりにくい所を通って行く。あれま、誰もシティキャストのズボンを履いていないよ。黒いズボンばかり。それに、どうも若者ばっかりだ。時間が遅いのかな、と思った。年寄りは朝が早いからさ、なんて。
ちょっと気おくれしながら一緒に歩いて行くと、他の皆さんはごっぞりと信号を有明アリーナの方へと渡って行く。あれ、皆私と同じところへ行くのではないのか。私はそっちへは渡らずに、まだまだまっすぐだ。
そのうち階段を降りて、まだまだゆりかもめ沿いに歩く。意外に有明テニスの森駅が遠くて、少し足を速めた。一緒に歩いていた人たちが、一人、また一人と信号を渡って行く。あれあれ、とうとう私一人じゃないか。なんだ、皆同じところへ向かっていると思っていたのに。
しかし、それもそのはず。もう時間が!8:55になってしまった。やっと有明テニスの森駅に着いた。徒歩1分という事は、目の前って事だよね。え、どれよ、え、何?どれ?
何かある。特設会場みたいなものが。とにかくそちらへ曲がると、ああ、書いてあった。アーバンスポーツパークと。そして、少し行くと入り口が見えた。やれやれ。何とか間に合ったか。

しかし、集合場所はスケートボード場横の管理棟前だと言うが、スケートボードの所までが遠い。そして、スケートボードをやっている人たちが見えたものの、管理棟が分からん!集まっている人達がいたが、それはメディアの人達だ。
そこに立っていた3人の警備員さんに、スケートボード場の管理棟はどこですか、と聞いてみた。そのテントです、と教えてくれた。しかし、そのテントには人がいない。これのわけがない。
結局、公園の一番奥に人だかりがあって、それが集合場所だった。ああ、そこにはシティキャストユニを着た人たちがたくさん!いやー、良かった。ほぼ9時。ギリギリ主義がもう復活……。
役割は
名簿を持った人がいたので、そこへ行くと名前を聞かれた。そうだと思って、既に手に握っていた。あれを。
前回のボランティア活動の際、受付にお弁当受け取りにと、何度も名前を聞かれて、その度になかなか言えなくて苦労した私は、それなら名札を持ち歩いて見せればいいんじゃないか、と考えた。どうせなら手書きではなく、ちゃんとした感じの物を作ろうと考え、百均で透明なキーホルダーを買い、PCで名前を書いて印刷し、ちゃんとした感じの名札を作ったのだ。表面は漢字、ひらがな。裏面はローマ字。これを手に持って、見せながら名前を言うと、あら不思議。名前はすんなりと言える。見せるとちゃんと見てくれて、特に変な人扱いはされなかった。
私が受付を終了すると共に、移動になった。まさに、9時ピッタリだった。そこから控室になっているランニングスタジアムというところへ移動した。

これが入り口。普段は短距離走が出来るところのようだ。その半分を、今日はスタッフ控室として使用するそうだ。
パスとボラバッグ。

そして、謎だったリサイクルマテリアルコートが配られた。これは、このパーク内で回収されたペットボトルで作られたとか。まだ試作段階ということで、貸与だそうだ。持って帰れないという。均一サイズだったので、私が着るととても長い。

背中には「VOLLUNTEER」と書いてあるのだが、一人だけ「FESTIVAL STAFF」と書いてある人がいて、その人は私の隣に座っていた男性だったのだが、後ろに座っていた人が気が付いて指摘してあげて、交換していた。それで、自分は大丈夫か?と全員が思ったわけだが、私は後ろの人に聞いたし、皆お互いに見てあげていた。だが、その交換しに行った男性の隣、つまり私の2つ隣の男性は、多分シャイな方で、脱いで自分で確認しようとしていたので、ちょっと遅くなったけれど(片腕を抜いてしまっていた)
「大丈夫ですよ。ボランティアになってますよ」
と声を掛けたら、全部脱がずにニッコリしてまた着ていた。ちょっとだけいい事したような気分?
それにしても、ここは日陰かと思ったが、屋根が半透明というのかな。弱い日差しに当たっている感じで、日焼けをするかどうかは不明だが、微妙に暑い。

しかし、なかなか壮観。
説明を受け、会場を見て回る事になった。説明をしてくれた運営の方は、とても聞き取りやすい、分かりやすい説明をしてくれる女性だった。しかし、このパークはできたばかりだが、間に合っていない部分もあるようで、大変そうだった。知らされていない事や、まだ決まっていない事もあるようで。それゆえ、今日はゆる~く活動しましょう、という事だった。休憩中も特にウエアを脱がなくてもいいし、スマホを見ていても大丈夫ということ。まあ、地図やらシフト表やらの資料の配布がなく、写真を撮っておく、というスタイルだったので、必要な時にスマホを見る事になるわけなのだ。
パーク内を見て回り、役割を決める事になった。今回、役割は固定だった。先ほどのスタッフ控室の見張りと、駅での呼びかけ、入り口に立つ人、スケボーパークの入り口に立つ人、通訳など。通訳は、予め英語が話せると申告した人だ。
まず、どうしても炎天下に立つ事になる場所から決めるという事で、
「年齢順でいいですかね?20代の人!」
と言われたら、2人の男性が手を挙げた。あ、さっき近くに座っていた男の子も。20代は自己申告しやすい。後はちょっと、隠したいような。私の場合、まだ〇十代になったばかりだから、そこに手を挙げるのが少し……嫌かも。
3人ずつのグループという事で、あと1人は立候補だった。その次は、逆に暑いのが苦手な人!と聞かれた。私は遠慮していたが、2人の女性が手を挙げて、他にはいなかったので、そっと手を挙げた。すると、私たちはスタッフ控室の見張り役になった。ああ、あそこか。つまり、フェスの雰囲気が感じられない感じの……。
役割が決まり、それぞれ持ち場に移動になった。移動の時、運営の方に写真を撮ってもいいかどうか聞いた。そうしたら、写真は全然撮ってもらって構わないが、SNSに載せる場合は見せていただかないと、と言っていた。ん?見せる?これは載せていいですか、と確認を取るという事だろうか。
見張り
そうだ、移動する前に我々の仕事の担当をしてくれる運営さん(女性)に名前を聞かれた。また名札を見せたのだが、3人の名前のうち、私の名前だけは確信をもって呼んでくれて、何度も呼ばれた。多分、誰でも耳で聞いただけよりも、文字で見た方が覚えやすいのだろう。これは、案外良い方法かも。というか、このウン十年の間、どうしてやらなかったかな。ずっと前からこうしていれば良かったのに。でもやっぱり、普通と違う事をしたくなかったのかな。最近やっと世の中が多様性を認め、合理的配慮が進んできたから、それもありだと自分でも思えるようになったのかもしれない。昔は生きづらい世の中だったな。
実はスタッフ控室の出入口は2か所あり、1人が休憩、2人がそれぞれの入り口に座っている事になった。
そう、駐車場の方からその持ち場へと戻ってきたら、小学生の男の子が入ろうとしていた。彼は地図のストリートビューをスマホで出していて、ここでダンスをやるのだと言う。なので、通り抜けられないから、一度駐車場を出て、正面入り口から入ってね、と伝えたら、礼儀正しくお礼を言って、去って行った。
私は最初、駐車場とは反対側の入り口の見張りに着く事になった。そこへ椅子を持って行って座ると、さっきの男の子がもうそこにいた。私が座ったところから前を向いて撮った写真がこちら。

写真を撮ったのはだいぶ後で、夕方である。ちょっと離れたところに、向こうを表にしてブレイキンの看板が置いてあるだろう。私がここに椅子を置いた時、ちょうどその看板が設置されているところだった。
さっきの男の子、どうもポヤポヤした普通の小学生とは違うと思ったら、なんかすごい筋肉。数人でブレイキンの練習をしていたのだが、片手で逆立ちをしたり、背中でクルクル回ったり。なんかめっちゃカッコいい。しかし、日本はアーバンスポーツに強いが、大抵年の若い子がすごいよな。一体どこで習っているのやら。きっと東京よね。
しかし暑い。すごく暑い。半袖のユニの上に今日のボラコートを着ているだけ。これ以上は脱げない。困ったなと思っていたら、その内後ろから風が吹いてきた。風が通れば涼しいのだ。風が止んでしまうと暑くて暑くて。それでも、座っていられるのは楽だった。
休憩
休憩になったので、あちこち写真を撮りに行った。今日はゾーンを無料で配っている。

でも、私はカフェインがダメだから、エナジードリンクは飲めない。スポーツドリンクだったら喜んでもらったのに。

すごいものがあった。遠くから見たらジェットコースターかと思ったが、アスレティックらしい。高さが半端ないアスレチックだ。これは有料だという。400円くらいかな、いや800円かな、などと思っていたのだが、どこにも書いていない。受付の入り口にはQRコードがあるだけ。そこからサイトを見に行くと、なんと……会員ならもう少し安いが、一般だと2310円!子供でも1980円だそうだ。子供というのは高校生以下だが。これね、どんな風にやるのかと思ったら、上から下がっている物をもちながら、徒歩で歩くのだ。登ったり下りたり。けっこうスリリングだろう。しっかり安全ベルトをつけるようだが。
看板も撮って来た。

スケートボードやBMX、3X3、パルクール。パルクールは大会中のようで、アナウンスで得点は!などと言っているのだが、なかなか演技をしているところが見られなかった。どうもタイミングが合わなくて。





控室に戻ってきて座ると、ゾーンをもらってきている人がいた。6時間空けないと次飲んではいけないんだって、などと話している人たちがいたので、
「うちの息子が箱買いしてますよ。部屋に空き缶が転がってます」
と言ったら、近くに座っていたあの20代の男の子がニヤッと笑ってくれた。共感したのか、蔑んだのか分からないが。他の人に、
「ゾーンを?」
と聞かれたので、
「ゾーンとか、モンスターエナジーとか」
と言ったら、周りが爆ウケ。
「それ飲んで、勉強してるんだよ。きっと」
と言われたので、
「勉強……じゃないと思います」
と答えた。うちには受験を全て終えた子しかいないので、眠気を堪えてまで勉強する必要なないのではないかな?
生き方を変えるべきか……
次は駐車場側で見張りをする事になった。
と、駐車場にレッドブルの車が。2人ほど、エナジードリンクが入ったものを背負って出かけていった。今日は暑いから飲み物の需要が高いが、エナジードリンクばっかりじゃねえ。来場者はやっぱり子供が多い感じだし。

座っていると、時々一般の人が入ろうとして、ここからは入れないとお伝えする事もあるが、滅多にない。スタッフさんで、たまにパスを首から下げていない人がいて、声を掛けて出してもらう事もある。だが、後からイヤモニをしている「テクニカルの人」は通して良い、というお達しがあり、イヤモニはしていなくても、多分黒い服で変なポケットが付いたものを身に着けた人はテクニカルの人かな、という事で声を掛けない。まあ、やっぱりゆるくやる感じで。
暇だ。スタッフさんもたまにしか通らない。
と、スズメが2~3羽飛んできた。いや、スズメより小さいか?でもあれはスズメだよな。すぐそこに川もあるし、海は近いし、都会にはいない鳥がいてもおかしくないよな……。
スズメを眺め、ゆりかもめを眺め、時々ヘリコプターを眺める。私、普段読書の時間が取れなくて困っているのに、今何をしているのだ……。生き方を変えた方がいいかもしれないな……そんな事を考えたりしていた。
だが、これも必要な事だ。もちろん機械などを導入すれば済む事だが、いちいちイベントの度に設置する事は難しいだろう。この暇な部署に人一人使ったら、非常にコスパが悪い。だからこそのボランティアではないか。まあ、交通費はもらっているわけだから、無料ではないのだが。
そう、これも人様のお役に立っている。私は、普通なら敬遠してしまうような家族向けイベントやスポーツイベントに、参加する事が出来る。良いではないか。毎日ではないのだ。こういう事もあっていい。
お弁当
お昼はお弁当が出た。やっぱりそうだったか。ちょうどいい量のお弁当だった。この梅干し美味しい。あとエビフライも美味しかった。全体的にあっさり目だったけれど。


通訳の一人、若いと思われる女の子が名前を教えてくれて、私も名前を聞かれた。今度はあの札を見せずに言えた。こういうトラウマって、失敗すると引きずるが、成功すると、その成功が続くのだ。
1時間の活動と30分の休憩を繰り返した。名前を教え合った彼女と、一度休憩中に一緒に回りましょうという事になり、お互い写真を撮り合ったりした。
そうそう、私の活動中にオープニングセレモニーがあったようだが、そこにはお偉いさん(多分都知事も)が来て、テープカットをしたとか。え、そういうやつなの?スケボーの辺りではヒップホップとかが流れているし、そういう感じなのかと思ったら。お役所関係だったか。ここは都の公園で、レストランなどの民間業者も入っているのだ。
あまり良い写真は撮れなかったけれど、こんな風におしゃれな所もある。犬を連れた人が多かったな。

2人で一緒に見て回った時、ダブルダッチのデモンストレーションがあった。ここで司会進行をしていたのが、斎藤佑樹さん。逆光でお顔がよく見えなかったのだが、野球の人間なのにすみません、みたいな事を斎藤さんが言ったので、
「あー、ハンカチ王子の!」
と言ったら、一緒にいた彼女は、
「どうしてハンカチ王子なんですか?」
と聞いてきた。それはね、甲子園でピッチャーをやっている時に、ハンカチを出して顔の汗を拭いていたからだよ、と教えてあげた。
「それは何年くらい前の事ですか?」
と聞かれた。斎藤さんが高校生の時の話で、彼はもうプロ野球を引退したのだから……ずいぶん前だな。もしかして、この人思ったより年寄り?と思われたかな。
それにしても、ダブルダッチの強豪国は日本だ、というのを聞いて驚き。でもまあ、分かるなあ。小学生って大繩好きでしょ。それで、こういうのがあると分かれば夢中になるよねえ。そこで、
「昔はゴム段ってのが流行ってね……」
という話をしてしまった。本当に、何十年前の話をしているのだか。
さて、芸能人の写真は載せてもいいよね?

インタビューが長くて、なかなかダブルダッチの演技にならなかったので、あちこち2人で回って、後からやっと演技が始まったので遠くから写真を撮った。

いやー、思った以上にかっこよかった。女子高生だって。
飲み物がなくなって、自動販売機に買いに行った。そうしたら、何と麦茶と水が売り切れ。私が飲める物は甘い飲み物しかない。迷ったが、レモンスカッシュを買った。もう暑くて、冷たい飲み物がとにかく欲しかったのだ。アスレチックが見える側の活動は、西日がいつまでも当たっていて暑かった。当たっていると言っても半透明の屋根越しだが。
レモンスカッシュは、思った以上に美味しかった。私はレモンスカッシュが好きらしい。お茶を入れていった水筒に移した。そうしないと、荷物が増えてしまうから。炭酸が多少抜けてちょうどいい。その場でペットボトルを回収箱に入れてきた。
控室に戻って、水筒を開けたらプシュッと音がしたので、
「お茶も水も売り切れてたんですよ」
と言ったら、男性のボランティアさんが、
「ちょっと頑張ればコンビニがあるよ」
と言っていた。
終了
17時前に活動は終了となった。ボランティアコートやパスを返して、それからクオカードを受け取る為に住所や名前を書く事になった。それは一人一人行うので、行列が出来ているからトイレに行ってきた。そうしたら、私が最後になった。
そうそう、全体の〆の挨拶の時、写真をSNSに上げても大丈夫という話があった。でも、こんな事させられた、とかいうネガティブな事を書かれると私が凹むから、楽しかったとかのポジティブな感じにしてください、という事だった。なんと正直な。そして、それならよーく分かる。皆笑顔になった。ホッとした感じで。私もホッとした。なら、大丈夫だと思って。ん?大丈夫?
胸に手を当ててよく考えてみよう。かつて、活動に対して批判的な事を書いた事はなかったか。運営さんの不手際をあげつらう事はなかったか。うわ、自信ない。そうだよな。どのイベントでどの役割で、と書いたらその責任者は誰、という事は容易に分かるわけで……。いや、まあ、この弱小ブログなんか関係者は見ていないだろうし……そんな事ないのかな。エゴサしたらヒットするよな。
今までの事はともかく、今後は気を付けよう。今日も大丈夫だよね?大丈夫。私は楽しく活動したし、運営さんにも良くしてもらって、満足しているのだから。
最後に、やっぱり私の顔を見て、運営トップの人も名前を呼んでくれた。あれ、何で知ってるの?と思ってしまった。最初に名前を聞かれたのが彼女だったか。あの名札を最初に見せたのがそうだったかもしれない。やっぱり覚えてもらえるな。恐るべし名札効果。
クオカードの他に、ゾーン2本とお茶3本まで持って帰っていいと言われた。ゾーンは息子たちにお土産。お茶はお昼に1本もらったので、1本だけ今もらってやはり息子たちにお土産。実は、後でお茶は長男、ゾーンは次男という事になったみたいだが。ゾーンを箱買いしているのは次男なのである。

そして、お弁当の残りを是非持って帰ってと言われた。捨ててしまうだけだからと。それは勿体ない。ただ、常温で夕方まで置いてしまったものだからリスキーだ。
家族LINEにお弁当いるか、と写真付きで送った。夫が明日の朝食べると返してきた。長男は夕飯は外食の予定が入ったと返してきた。次男はなかなか既読にならない。
お弁当は4つ余っていた。私が最後なのだ。でもスタッフさんだってまだ残っているのだから、私が残したら全て廃棄と決まったわけではない。
あ!このお弁当、私が昼に食べたのとは違う。それなら、私が1つ食べるか。ちょっとご飯が多いけど。そうか、これはスタッフさんのお弁当だ。ボランティアは、今日はいつもよりも男性が多かったし20代もいたけれど、やはり年齢の高い人や女性が多い。だから違うお弁当だったのかも。いや、あっちの方が箱に入っていたし、実はお値段が高いのかも。

とにかく、2つもらって帰って来た。途中、次男から「ty」と送られてきて、何だ?何が言いたいのだ?何か買ってきて欲しいのか?と思って、なんの略なのか考えながら、質問を投げながら帰った。

帰り道は遠かった。やはり有明テニスの森駅から国際展示場駅までは、急ぎ足でも20分くらいかかる。8分と書くのは辞めた方がいいと思う。
横断歩道を渡った時、何かを踏んで割ってしまった気がした。自分が何かを落としたのか?と咄嗟に鞄を見た。キーホルダーは付いている。ちょっと踏んだものを探したが、薄暗いし、信号が変わってしまうからゆっくりもしていられず、そのまま渡ってしまった。
だが、後で分かった。キーホルダーの片側が外れたのだ。上の方のボラバッグの写真に写っている、レインボーシールのキーホルダー。あの蓋が開きかけている、と今日思ったものだが。やはりブラブラさせて歩いていると落ちてしまうのか。透明だから見えるわけがなかった。割ってしまって、残骸を残してしまって申し訳なかった。
家に帰ったら、速攻お風呂に入った。もう、汗とか顔に吹き付けた日焼け止めとか、なんかベタベタしていたから。すると、そこへ次男が夕飯を食べに来た。
「お弁当食べるねー」
と言って。え、そうなの?
「ねえ、お肉1切れだけ取っておいてー」
と言っておいた。なんか、あれ美味しそうだったから。
「よーく温めてよー」
とも言っておいた。次男はお腹が弱いから特に。
お風呂から出たら、もうお弁当はほぼ空っぽ。ちゃんと1切れ残しておいてくれた。食べたら、
「美味ーい!」
これ美味しいわ。温かいから余計にかな?鶏肉だった。炭火で焼いたような香ばしさがあった。ひょっとすると、私が疲れていたから肉を欲していたのかもしれない。
ところで「ty」は何か。「Thank you」の略だって。今は皆使うのだそうだ。知らなかった。食べる、じゃないし、食べない、じゃないし、と色々考えてしまったよ(笑)
以上、ボランティアブログであった。活動はシンプルで、あまり読み応えはなかったかもしれないが、新しい施設の写真がたくさん載せられたので、まあ良しとしよう。それでは、また!