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10年ぶりに受けた3年前の健診
私は次男の3歳児検診の後、10年くらい健康診断をしていなかった。お恥ずかしい話だが。
昔から健康で、血圧なども正常で、まあ、過信していたのだ。自分の体を。
だが、お腹にこぶがあるように感じて、不安になったのが3~4年前。便秘がちだったし、冷えると下るようになってきて、つまりは便秘と下痢を繰り返す状態で、それって大腸がんだったり・・・?と。
ちょうど義夫が大腸がんで亡くなった頃だった。遺伝的には夫や息子たちがなりやすいであろう大腸がんだが、一番腸の調子が悪いのが私だった。それで、だんだん不安になった。
夫の会社の婦人健診が無料で受けられるので、10年ぶりくらいに申し込みをした。そして、その時に見つかったのが子宮筋腫だったのだ。いろいろ疲れやすかったり、爪が割れやすかったりと、歳のせいだと思っていた事が、全て子宮筋腫による貧血のせいだった。健診をして良かったのだ。今ではすっかり元気。子宮筋腫は経過観察中だが、ピーク時よりも小さくなっているらしく、このまま手術なしで行けるだろう。
前回見つかった異常
そして、2年ごとくらいには健康診断を受けなければと思った私。去年も受けた。コロナのせいで、秋の申し込みが1月にずれ込んでいたので、実は今年の1月に受けたばかり。次は来年でいいはずだったのだが・・・。
今年の1月の健康診断の結果の中に、すぐに再検査が必要だという項目があった。それは、心電図検査。
心臓に持病はない。心電図検査は学生の時にも何度か受けたし、一度も異常を指摘された事はない。ましてや、動悸息切れがする事もないし、どう考えても心電図検査で悪い結果が出るとは思えない。夫も、
「機械のエラーじゃないか?」
と言うし、私も絶対にそうだと思った。なので、再検査などはしなかった。
が、やっぱりちょっと不安ではないか。大丈夫だとしても、一応早めにもう一度検査しておきたいではないか。
ということで、また今年も健康診断の申し込みをした。
健診を受ける場所
3年前に受けたのが、公民館だった。10年前が大きな病院だったので、公民館だとどこで着替えるのかな?と疑問に思っていたら、公民館では着替えはなし。体重を量るのに、Gパンで行ってしまって、ベルトだけは外したのだ。少しでも値を減らそうとして。それに、いちいち身長体重測定や、ベッドに寝る検診の時には靴を脱がなければならない。私服の状態から脱いだり着たりするので、それなりの服で来ればよかったと思ったものだ。
また、すごく混んでいて待たされた。パイプ椅子に座らされ、朝ご飯抜きで行っているのに昼過ぎまでかかって、大変だったのだ。
それで、去年の健康診断は、いつも通っている産婦人科で受けた。ここは快適だった。知っている先生や看護師さんばかりなので、気持ちも楽だった。いつもここにしよう!と思ったものだ。
だがしかし、今年の健康診断に申し込みをする際、いつも通っている産婦人科の選択肢はなかった。遠いところは嫌だし、やっぱり公民館しかなかったのだった・・・。
オプション検査
さて、健康診断で何が嫌って、検便と検尿の採取である。いやー、これ本当に嫌い。好きな人はいないだろうが、それでもね、特に検便はもう。で、検便は生理中には取れないので、その場合は検査してもらえないのだ。子宮筋腫のせいもあって、出血が多いから取れない事が多い。去年もそうだった。なので、オプション検査で胃がんや大腸がんの可能性を調べられる血液検査を申し込んだのだ。
3年前、オプション検査の申し込みをする人がけっこう多くてびっくりしたのだった。この検診が無料だから受けているのに、わざわざ5000円とか1万円とか出してオプションをつけるなんて!と。しかし、私は去年5000円を出してオプション検査を申し込んだのだった。これで、検便をしなくても大腸がんの可能性がない事が分かれば安心だ。
結果、大腸がんやら胃がんやらの可能性がきわめて低い事が分かったのだった。
もう一つ嫌いなのが、バリウム。胃部X線検査だ。このバリウム、昔はそこまででもなかったが、3年前には翌日の明け方、かなり腹痛があった。そして去年に関しては最悪だった。
便秘がちだからと、多めに下剤をもらって飲んだが、検査が終わって12時間以上経っても出ない。下剤を足したのだったか、とにかく夜寝たが、夜中にものすごい腹痛で目が覚めた。すごかった。コロナじゃなければ救急車を呼ぶ事も考えるレベルだった。そして、翌日は一日中下痢だった。
聞けば私の実母もバリウムがだめで、ずっとバリウム検査はしていないという事だった。だから、この間胃カメラ検査をしたのだとか。ああ、それならオプション検査でいいな、と私は密かに思う。
それで、これからはバリウムは飲めないという事にしようと決めた。
検便が取れなければまたオプション検査をつけようと思っていたが、今回は一応取れた。汚い話は辞めておくが、ちょっと苦労した。それで、胃の検査はしないけれど、胃の方は自覚症状全くないし、これも2年に一度くらいでいいなと考え、今回はオプションの申し込みをしないことにした。
明け方に一旦目が覚めて
夕べ、いつもなら日曜だからお酒を飲む私だが、飲まずに寝た。夜10時以降は食事を摂らないようにという事だが、いつも通り7時頃に食事をした後は、何も食べなかった。
今朝方、目覚ましを掛けた時間よりも2時間半ほど早く一旦目が覚めた。トイレに行きたい。明け方なので、もう朝一のトイレと言ってもいいだろう。
ということで、採尿を決行。眠いが、頑張る。採尿を忘れないか、すっごく尿意を催していてはしくじりそうだという心配があったが、そう言った心配ももうない。安心してあと2時間寝ようと思って布団に戻ったが・・・寝付けない。
とうとう起きるべき時間になった。眠い。多分うとうとしていたのだが、夢ばかり見ていたような。眠い。眠いが、早めに出かけなくてはいけない。洗濯をしなくては。次男を起こさなくては・・・。
ということで、起きていろいろ頑張って、予定通り家を出た。割と近い所ではあるが、バスに乗る。バスの時間が分からないので早めに出る。
いざ健診
9時半から11時半の受付だった。3年前の記憶では、9時半に行くと既に長蛇の列なので、10分前くらいに着くといいなと思っていた。だが、今はコロナ禍のために予約人数を減らしているのではないか、という思いもあった。混んでいるのかいないのか、分からないまま10分前くらいに着くと・・・。
空いていた。到着すると既に健診が始まっていたが、受け付け番号3番。どんどん検査してもらえた。ちょうど9時半の時に入り口の辺りを見たら、3人ほど受付を待って並んでいたが、ちょっとしたらもうその列も解消していたし、全く混雑はしていなかった。コロナで検診控えとかもあるのかな。あまり広くも無い場所。ここにかつてはずいぶん人が待っていたものだ。
乳がん検診・隣から声が
さあ、まずは乳がん検診から。脱着しやすいように、ブラトップという物を着て受けた。靴を脱いでベッドに上がり、超音波検査をしてもらう。ああそうだ、その前にコロナワクチンの接種日を聞かれたのだ。書くところがあったのだろうか。接種日をはっきり覚えていなくて、スマホのスケジュールを出してやっと分かった。大体でいいとは言われていたのだが、1回目がいつだったかすっかり忘れていた。私は6月30日だったのだ。2回目は8月2日。実は4週間以上間が空いていたのだ。
超音波検査を受けていると、隣のブースから声が聞こえた。ブースと言っても、カーテンで仕切ってあるだけ。声は丸気声である。
「もうちょっと診たいので、もう少し我慢してね」
と、女の人が言っている。何なに?我慢しなきゃならない検査があると?怖いじゃないか。
検査を受けている人のちょっとした「あ」くらいの声が聞こえた。耳、ダンボ。気になる・・・。
いや、多分隣も乳がん検診ではないかと思われる。色々と妄想が・・・。すると、また隣から聞こえた。
「この検査が辛かったり嫌だったら、マンモグラフィという方法もありますからね」
と。マンモ!あっちの方が絶対痛くて辛いじゃないか。こっちの超音波検査は全然楽なのに。
いやいや、私の妹はマンモも全然痛くないと言っていた。人によるのだ。つまり、この超音波検査も、人によってはすっごく、くすぐったいのかも。ちょっと冷たいし、はっきり言って寒い。若干恥ずかしい。そうだよな、嫌だと思ったら嫌だな。マンモは一人で機械に対峙して受けるだけだしな。
いやー、でも、マンモはほんと涙出るほど痛いけどね。
ちなみに、私はよく乳がん検診では怪しい物が見つかる。悪性ではないけれど、何かあって、再検査になった事もある。今日も隣が終わるまでやっていたという事は、長かったかもしれない。前回の検診で何かあったから、それでより良く診てくれたのかもしれないが。
終わって、ゼリーを拭き取ってくれたが、まだ濡れているから自分で拭いてと言われた。それがまあ、すっごいゼリーの量。ティッシュではすぐにびしょびしょになってしまって、もう。勿体ないからそれなりでブラトップを下げた。あ!ブラトップのお腹の辺りにシミが。結局上に上げておいたけれど、付いちゃったわけだ。まあ、どうせ乾けば透明だからいいけれど。
心電図、やっぱり苦手?
それから身長体重を量り、視力検査だったかな。機械を覗くタイプなので、メガネを外したら、
「メガネなしでいいですか?」
と聞かれた。いいわけがない。ただ、来る時に右のレンズが汚れているなと自覚していた。なので、服の裾でささっと拭いた。服がセーターとかジャージでなくて良かった。
両目を開けて検査したが、右目と左目とそれぞれ検査したようだった。結果は右が1.0で左が1.2。まあ、最近右目の視力が落ちたという自覚があるから正しいと思うが、レンズの汚れが取れていなかった事も確かだと思う。
血圧を測ってもらい、
「全く問題ない値ですよ」
と優しく言われた。嬉しい。前回より下がっている。いつも産婦人科で測ると低めな血圧だが、健康診断の時はいつもよりも高めに出る。空腹だと高くなるのかな?
血を採ってもらい、次は心電図検査だった。来た!やばいやつ!
「途中で目を開けたり、動いたりすると正しく取れませんので、動かないようにお願いします」
と言われた。例によって手首や足首にクリップを付けられる。あー、動くなと言われると辛い!足の指がぴくっとする!手の置き方を変えれば良かった!うー、落ち着きの無いチョコナッツ、じっとしているのが実は大の苦手だった!
逡巡しているようだが、それは一瞬の事。さあ、これからは動かずに・・・と思った矢先、
「はい、終わりです」
うぉー、またじっとして居られなかった気がするぞー!これでまた再検査だったら、どう捉えたらいいのだ?やっぱり心臓がおかしいと思うべきか、じっとしていられないから、と思えばいいのか。
改めて、私は心電図検査が一番苦手だという事が分かったのだった。
メタボチェック
そして、問診に移る。まず、腹囲を測られる。
「ウエストよりも大きい数字が出ますよ」
と言われる。そうね、おへそ周りだからね。

保険やさんがくれたメタボチェックタオルを使って測ると、いつもメタボだという結果が出ていたが、今日の結果はメタボではなかった。子宮筋腫のせいで、お腹は出っ張っているのだ。仕方ないのだ。が、前回よりも1センチくらい減っていた。前回は1月で、一年で一番太っている時期でもあるが、子宮筋腫が少し小さくなったらしいから、そのせいかもしれない。
そして、聴診器で胸の音を聞かれて、
「不整脈もないし、肺の音も問題ないです」
と言われた。そうよ、心臓がおかしかったら、ここでおかしいと出るでしょうよ。メタボ体型でもなく、そこそこ運動もしているので、何も言われない。が、持病はそれなりにあるので、チェックは入る。薬を飲んでいるのか、手術はしたのか、とか。
そして、いよいよレントゲン検査である。
「バリウムは大丈夫ですか?」
と聞かれて、
「ダメです!」
と、ちょっと強めに、食い気味に言ってしまった。問診票には、バリウムにアレルギー反応が出た事があるという所に丸をしてあった。だが、それだけで避けられるのか少し心配でもあった。
「では、胸のX線検査だけ受けてください」
と言われ、外に止まっていたバスの中へ。問診票の方にバリウムダメと書いてくれたようで、そこでは何も言われずに胸のレントゲン写真だけ撮り、
「これで終わりです」
と言われた。あー、良かった。
朝には遅く昼には早い
うぉ?早い!いやー、今日仕事の打ち合わせ的なものがあり、最初14時と言われたが、もしかしたら遅くなるかもしれないので、15時に変更してもらったのだ。それなのに、今まだ9時45分なんだけど・・・。
家に着いたら10時15分。これさ、朝ご飯には遅いが、昼ご飯にしては早すぎるよ。しかも、午前中の内に掃除機をかけられるではないか。
牛乳とウエハースだけ食し、掃除をした。11時半にお昼を食べ、このブログに着手して、途中で打ち合わせへ。無事仕事を終えて帰宅し、この続きを書いているのであった。
やれやれ、何だかエネルギーが足りていなくてだるくなってきたぞ。
だが、いつもはバリウムを飲んで終わるので、空腹が一気に満腹&気持ち悪いに変わり、体力をかなり消耗して帰ってくる健診だが、今回はバリウムがないので楽だった。私はげっぷが出来ない人なので、バリウムと一緒に飲まされる発泡剤のせいでしばらくお腹いっぱいで、食欲どころではないのだ。ましてや、下剤を飲んで今か今かと戦々恐々では。
胃の検査、胃カメラよりは楽なのだろうが、バリウムと発泡剤、更にくるくる回され、逆さにされて必死にしがみつくクリフハンガー。これがなければもっと健診も楽だよ。
結果はいつ来るだろうか。心電図検査だけが心配である。