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二十歳の誕生日に鰤をさばく長男

長男がとうとう二十歳になった。あれから二十年。子供の頃は可愛かったが、今もそれなりに可愛い。小さい頃はしょっちゅう怒ったり、傷ついたりしたものだが、いつしか優しい子に育ち、今では叱る事もなくなった。

甘いケーキよりも好きなのは

それはそうと、近くに住む義母と義理の妹とうちの家族とで、長男の誕生日パーティーをした。

甘いケーキよりも、お刺身好きな長男。いつも誕生日当日には「寿司ケーキ」を作っていた。過去の寿司ケーキはこんな感じ。

その日に安かった具材を買ってくるので、当日にならないとデコレーションが決められない寿司ケーキ。確か、去年(4枚目)は長男が自分でデコレートしたのだった。一番芸術的かも。

今年はケーキではなく、ブリしゃぶがいい

だが、今年の長男のリクエストは「ブリしゃぶ」。しかも、鰤を自分でさばきたいと言う。

いくら刺身が好きだとは言え、釣りをする訳でもなく、親がよく魚をさばく訳でもないのに、なぜ長男は魚をさばきたがるのか。実はよく分からない。動画を見て覚えたらしい。時々暇があると自分で鰺などを買ってきてさばく。最近はお正月に鯛をさばいてお頭作りをおせち料理に添えてくれるのであった。

さて、誕生日には旬の魚「鰤(ぶり)」をさばいてみたい、と自分でネット注文した。ただし、クレジットカードは私のを使って。そうして届いた鰤は重さが3キロ。お値段は1万円弱。ひょー。

これ、送られてきた時には細かい氷が箱の中に詰めてあった。一度鰤を冷蔵庫に入れ、氷を捨てた後、写真を撮るためにまた箱に戻してみたのがこれ。うちの冷蔵庫だから入るけど、普通は入らないぞ。(うちの冷蔵庫はたいていスカスカ。冷凍庫はいっぱい。)

ブリをさばく!

届いた日の翌日、長男は夕方4時頃台所へやってきて、まずは包丁を研いでいた。

10分ちょっとの間包丁を研ぎ、鰤をさばき始める。まずは洗って鱗を取る。この鱗取りに10分弱かかっていた。

まな板に乗るかな?どーん、乗った。

いよいよ包丁を入れる。

ちなみに、包丁は長男が2万円ほどで買ったもの。私もたまに借りるが、普段使いするとすぐにガタガタにしてしまうので、あまり使わないようにしている。私はすぐあちこちぶつけてしまうから・・・。

さあ、包丁を入れる。

けっこう一つ一つの動作に時間がかかっている。何しろ魚が大きいし、固いし。見ていると手を切るのではないかとヒヤヒヤするので、なるべく見ないようにする。これ、子供に調理させるコツ。親は見ているとついハラハラしてうるさく口を挟みがちになる。が、そうすると子供が嫌になってしまう。小学校5年生になったら、もう見ないで勝手にやらせるのがコツである。家庭科で習うから大丈夫なのだ。

それで、私は本を読みながら、時々進捗を確認して写真を撮る。単にブログなどに載せるための作業である。つまり、長男の誕生日パーティーの料理を、長男本人がしていて、私は何もせずに本を読んでいるのである。

長男が「あ~」と言うので慌てて見に行くと、この段階だった。

長男、

「わー、内臓脂肪!」

だそうだ。すごいな。

「養殖だよな、養殖だからか」

とか、何とか言っている。天然物だったらそんなに内臓脂肪はないのか?養殖魚は運動不足?

で、内臓あれこれ

あまり大きくすると気持ち悪いと思って、何となく遠目で。真ん中のちょこんとしているのが心臓だと思われる。興味のある方は写真を拡大して見て欲しい。

右端にあるのが内臓脂肪で、その下にあるのがおそらく肝臓など。左下は腸かな。左上には、ちゃんと写さなかったが、頭が置いてある。

うわー、何これ?

胃袋だよ。胃袋は塩してゆがくと旨いんだ」

後ほど出てくるのでご期待あれ。

頑張って三枚に下ろそうとしている所。身が大きいのですんなりとは行かない。私も鰺や鯖くらいなら三枚に下ろせるのだが、鰤は無理だ。力が必要だ。まあ、鰺でも鰯でも、長男がやりたがるから、私はやらないけどね。

何とか切り離す。

やっぱりでかいな。これから骨をそいだりしていくようだ。

作業をしながら、サークルの友達の話をしてくれた。前日に7人で飲み会をしたそうで、その話を。長男の方から昨日の出来事を話してくれるのは珍しい。小さい頃から、聞かないと何も話してくれない子だったから。男の子はそういう子が多いと聞くが。

順調に進む。鯛をおろすのにはずいぶん時間がかかっていた長男だが、むしろ鰤は速い。包丁を入れ始めてからここまで、40分ちょっとである。

半分は切り身にして、後日食べるために冷凍した。

そして、残り半分はブリしゃぶ用と、刺身用に。

「俺、さばくのは余り上手くなってないけど、刺身を切るのは上手くなったと思うんだよねー」

と、後ほど長男は語っていた。

ブリしゃぶ用。左半分が背中側で、右半分が腹側だそうだ。腹側は皮が白っぽい。こちらの方が脂がより乗っている。

こちらは刺身用だそうだ。

頭を半分に割ろうとしている図。しかし、割れず。このままだと包丁の歯が欠けるという事で、後ほど父親からのこぎりを借りてきて、半分に切ることにしたようだ。

しゃぶしゃぶパーティー

そうして、夕方6時頃、義母宅へ持って行ってしゃぶしゃぶ。

しゃぶしゃぶしている写真を撮り忘れた!

そうだ、まず胃袋の調理をしてくれたのだった。

胃袋は切り開き、内側を塩で揉み、さっと湯がいて細切りにしてくれた。あ、これも長男が。

これ、コリコリしていて美味しい。最後に肝のうまみがちょっとする。塩味も付いているが、ちょこっとポン酢を付けると更に美味である。

刺身も良かったが、ブリしゃぶがとても美味しかった。

かつて、外でブリしゃぶを食べたことがあるのだが、その時は刺身の方がいいなーと正直思っていた。だが、これは新鮮だからか、薄く切ってあったからか、とにかく美味しかった。私は背中側の方が好きだった。

魚が好きではない次男。刺身なら、マグロとかブリとかサーモンが好き。貝類やイカは刺身でもダメ。ブリは刺身なら好きでも、煮付けとかは好きではない。

その次男、ブリしゃぶを一切れ食べてみて、

「旨い!」

と、驚きと感動の声を上げていた。良かった良かった。

焼酎にもビールにも合うし、脂を落すのでヘルシーな感じ。お野菜とブリと、しゃぶしゃぶして食べるのは、とても体に良い気がして嬉しい。ポン酢だし、さっぱりしている。

弟から兄へ

次男から長男に、誕生日プレゼントがあるという。いつも、この兄弟はお互いにプレゼントを贈り合っている。親にはない

今回はいつもとは違うものだった。なんと、15秒ほどの動画。長男の似顔絵が表示され、音は「ハッピーバースデーの歌」である。その歌は5~6人の声でハモっている、アカペラコーラス。ボイパやトランペット風の声もあるらしい。

最初に聴いた時は、ボカロ的な音源を組み合わせたのだと思った。しかし、それが全て次男の声だと知ってびっくり。知ってから聴いたら確かに全部次男の声だ。

自分で何回も歌って録音し、それを組み合わせたそうだ。いやー、よく出来ている。歌もなかなか上手く歌えている。低いのも高いのもあり、リズムはジャズ調かな。いろいろすごくて、情報量多くて、2~3回聴いても全てを把握しきれない。だが、私には送ってくれないそうだ。どこにどう使われるか分からないからと、信用されていない。まあ、全ての親戚・友達には聴かせる気がするが。動画を送ったりはしないぞ。著作権法違反になるからな。

発泡スチロールの惨事

さて、パーティーが終わって家に帰ってきて、のこぎりでブリの頭を切った長男。のこぎりは洗ってもらったが、まな板などは、私がこれからお弁当を作ってから洗い物するからいいと言った。そうしたら、邪魔な長い発泡スチロールの箱をのこぎりで切ってくれると言った。が、

「散らかるから、掃除機掛ける時に切るよ」

と、これも断った。

そうして翌朝。家族が学校や会社に出かけ、掃除機を掛ける前に発泡スチロールの箱を切った私。

うわぁ、想像以上の大惨事静電気でのこぎりにも、手にも、ズボンにも付く!

だが、掃除機で吸い取れば万事OK。小さく切った発泡スチロールは、ビニール袋に入れてゴミに出した。やれやれ。魚の箱は生臭かったりするからね。捨てないと。

そういえば、のこぎりで切っていて思い出した事がある。

高校一年生の時の文化祭。近所のお店を回って発泡スチロールを集め、のこぎりでハート型などに切ってスプレーで色を付けた事があった。その時に、魚屋さんなら発泡スチロールの箱がたくさんありそうだが、生臭いから辞めようと言っていたのを思い出した。あれからうん十年か・・・。

ブリ大根とカマの塩焼き

この日の夕飯には、鰤のカマを使う事にした。

大根を買ってきて、あら煮というか、甲煮を作る。そういえば、あら煮用の鰤を買った時に頭も入っていたりするが、こんなに大きくはなかった。つまり、3キロの鰤というのは相当大きい方なのだろう。

あらというのはどのくらい可食部があるのか分からず、足りないかもしれないと思って肉や豆腐の入った汁物まで作ってしまった。しかし、結果として作りすぎた。時間もかかった・・・。

頭は塩を振っておき、軽く茹でて霜降りにする。それを冷水で洗って取っておき、今度は輪切りにした大根を煮る。大根が柔らかく煮えたらざるに上げ、鍋に調味料と水を入れて材料を入れ、落としぶた(アルミホイル)をして煮る。それだけ。今日は大根の他にこんにゃくとネギのぶつ切りも入れた。

カマは両面に塩を振り、本当は15分置くべきだったが時間がないので半分の7分くらい置いておき、グリルで焼いた。脂がのっていてジューシーだが、下に脂が垂れないのが不思議だった。

さあ、ブリ大根が出来た!

ぎょー!この顔マジか!

余りに怖いので、裏返しにしてざーっと全部大皿に盛ってみたら・・・あまりに乱雑だったので、写真を撮ったが載せるのは辞めておく。

カマが焼けた。柔らかくて片方はもげた。

やれやれ。洗い物も多くて母は疲れた。

そう、魚をさばいた後は、台所の思いもよらない所に、鱗や赤い汁が飛んでいたりする。数日は、

「あれ、こんな所に!」

と、拭き取る事もしばしば。だが、今回は鯛の時ほどではない。鯛は特に鱗が遠くへ飛ぶようだ。

以上、長男の二十歳の誕生日のお話は終わり。鰤一色の誕生日。そこ、お酒じゃないんだ・・・(笑)

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