6月30日に緑内障のレーザー治療を両目に施したチョコナッツ。レーザー治療では「眼圧を下げる」事を目標としている。そして、その目標眼圧は「10」だ。
レーザー治療をした直後の眼圧は「14」だった。つまり変わっていなかった。だが先生は、
「1ヶ月後が勝負です」
と言った。
10日後には「11」に下がっていたが、あの日は特に待ち時間が短かったからではないか、腰痛の薬としてロキソニンを飲んでいたからか、などと疑念も。
そしてとうとう1ヶ月後を迎えた。7月31日、大学病院へと向かった。
自分では眼圧が下がっているのか上がっているのか、皆目見当がつかない。1カ月間、毎日コンタクトレンズをしていたし、目がゴロゴロする事も多かった。見え方は相変わらずで、右目はひどい。
しかし、不思議とあまり緊張していなかった。覚悟が出来ていた。もしこれで眼圧が再び上がってしまっていたら、もう手術をしてもらおうと決めていた。コンタクトもメガネよりは見え方がマシだとはいえ、ゴロゴロするのがやっぱり不便。メガネは暑いし目が小さく見えるし、どちらも良し悪しあり。だから、もうどっちでもいいと思ったのだ。(緑内障の手術をすると、コンタクトレンズができなくなるのだ)
14時半の予約だった。またくそ暑い中、歩いて大学病院まで行った。
最初に30分ほど待たされ、視力検査などをしてもらい、その後待合室で40分ほど待たされた。そして診察に呼ばれた。
さあ、眼圧はどうか。眼圧を測った先生は、
「10と10ですね」
と言った。普通に言った。前回は
「下がってるかも!」
と、少し興奮気味だったのに。だから聞き間違えたかと思って、聞き返してしまった。でも間違いではなかった。
「よかったですね」
と言われたから。
「こんなに下がるとは思いませんでしたよ」
とも。これだけ目薬を点しているなら、下がっても「2」くらいだと思っていたと。だが、「4」くらい下がったのだ。
「やっぱり若いから」
と言って、先生はいつものように申し訳なさそうにするのだった。先生は私よりもずっと若いので、私の事を若いというのが申し訳ないと思うようだ。他の患者さんに比べて私が若いという事なのだが。
また1ヶ月後に予約をした。次は視野検査もして、かかりつけ医に逆紹介状を書いてくれるという事だった。
定期的に経過観察をしていかなければならないそうだ。もちろん、今までもそうしてきたし、レーザーの利き目が3年くらいなら、その後またどうするか考えなければならない。眼圧がもし、もう少し長く下がったままでいてくれたら、それだけ長くコンタクトを使い続けられるだろう。また次もレーザーをするのか、手術にするのかは分からない。私がまだレーザーが良く効く年齢なら、またレーザーでいいのかもしれないし。
先生が静かだったので、その場では私も静かにホッとしていたのだが、帰りながら嬉しさが押し寄せてきた。
やった!眼圧が下がった!
え、今日の待ち時間?そうね……短めだったわね。病院にいた時間は1時間20分くらいか。今まで2時間半くらいかかることが多かったが、やはり色々な検査をすればそれだけ長くなる。視力検査と診察だけだったら短いのは当然だ。
次は土曜日の朝に予約を取った。土曜日は混みませんか?と聞いたら、いつでも混んでいると言われた。そうかなあ。そりゃ高齢者ばかりだったら曜日関係ないかもしれないが。
午前中は予約のない人も来るし、やっぱり仕事をしている人が土曜日を狙って来るだろう。だから次は混んでいるに違いない。朝だし、待ち時間も長くなるだろうし、もしここで眼圧が高く出たらどうするのか。かかりつけ医に戻るはずが、やっぱり手術になったりして?
まあ、次も緊張せず、覚悟を決めて挑もうと思う。なるようになれ、だ。