葉ネギって、あまり日持ちがしないものだ。１束買ったものの、数日経つと先が枯れたり、根元が傷んで来たりして、慌ててまとめて味噌汁に入れたりして。そして、次の日にそばとか冷ややっこに使いたいと思っても無い。
そんなお悩みを解決して進ぜよう。かく言う私も、つい先日思いついたのである。良い方法を。
新タマネギは葉っぱばっかり？
思いついたのは、新タマネギの季節だから。
家庭菜園をやっている義母から、タマネギの葉を大量にもらった。
「葉っぱばっかり伸びちゃって困るよ。もし余るようだったら、刻んで冷凍しておくといいよ」
義母がそう言った。
とはいえ、はじめは冷凍する気にはなれなかった。義母宅では、タマネギだけでなく葉ネギも作っていて、その葉ネギを刻んで冷凍しておくようだ。いつも大晦日に年越しそばを食べに行くのだが、その時に小さいタッパーに入った刻みネギが食卓に乗っている。
そのタッパーの中で凍ったネギは、部屋でしばらく解凍しないと取り出せない。解凍して少しびしょびしょしているのがちょっと。そもそも、大勢で食べるから解凍してしまってもいいが、もし一人で使おうと思ったら、全部解凍したくはないし、かといって凍ったまま少しだけ取り出そうとしてもカチコチで無理だ。
そのタッパーで凍ったネギを思い出したので、冷凍する気になれなかったのだ。
しかし、タマネギの葉は太くて長くて、また翌日もいただいたものだから、やはり冷凍してみようと思った。そして、ある物を冷凍した時の事を思い出していた。
参考にしたもの
そのある物とは、シュレッドチーズ（ピザ用チーズ）である。
パッケージに冷凍方法が書いてあったのだ。それは、
「ジップロックなどにチーズを入れ、空気を入れてパンパンに膨らませた状態で一晩冷凍する。凍ったら、袋を振ってパラパラにする」
というもの。それを実践した事がある。実際にいい感じに凍って、少しずつ使う事が出来た。これを葉ネギなどでも応用できるのではないかと思った。
早速タマネギの葉を刻み、袋に入れ、なるべく空気を入れて閉じ、冷凍してみた。
翌日取り出すと、チーズよりも水分が多かったためか、かなり固まって凍っていた。こりゃダメか、と思ったのだが、何とか砕こうと試みた。何かで打ち付けても、手で挟んで押しても、塊は硬くて何ともならない。だが、床に置いて手を乗せ、体重を掛けたら
「パリン」
と言って葉の塊が崩れた。後は指でもっと細かくして、ちゃんとパラパラに冷凍できたのだ。
袋を開けるとものすごーくネギの匂い。乾燥ネギなんかとは全然違う。
これは一人分のランチなどに大活躍だった。うどんとかラーメンにパラパラと入れればOK。けっこう生のネギと同じような味がある。夏ならばそうめんのつゆに入れてもすぐ融けるだろう。つゆがより冷たくなってダブルで嬉しいのではないか。
写真付きで解説
これはお得意さま（皆さんの事よ）に教えてあげなければ、と思った私。すぐにブログを書こうと思ったが、最初から写真を撮った方がいいのでは、と思った。
残念ながら、もうタマネギの葉はない。義母から葉ネギをもらう事もあるのだが、それこそいつも使いきれないのだが、いつもらえるのかが分からない。すぐに書きたい。ということで、葉ネギを買いに行った。
こちらも残念ながら、葉ネギが売っていなかった。しょうがないので九条ネギで。ちょっと太くて根本が硬いけれども、いいだろう。
買って来たらすぐに刻んだ。
目が痛い！一気に全部刻むなんて、普通はしないからね。それだけ新鮮。いや、このネギは根元が茶色くなっていて、全然新鮮ではなかったのだが、それでも家に何日も置いた状態よりは新鮮という事だろう。
そして袋に入れて、空気を入れて……なかなか難しい。このくらいでいいだろう。
そして冷凍庫に入れ、一日置いた。
翌日取り出すと、やはり固まって凍っていた。指で押してもカチカチ。
そこで、床に置いて体重をかけると、
簡単に砕けた。後は軽くパラパラと崩し、
こんな感じ。おっと、袋を開けると強烈なネギ臭。
お皿に出すと、こんな感じ。多少固まっている所もある。でも、ここに温かい物を乗せて食べたら、すぐに融けてバラバラになった。
考えてみたら、生で食べるよりも辛みとか、シャキシャキ感はないかもしれない。ちょっと煮込んだくらいの、味噌汁に入っているくらいの感覚だ。
まあ、最初からこうしてしまう事はないが、買った分が使いきれない場合には、ぜひお試しあれ。とにかく一人ランチには便利。実際こういう冷凍の刻みネギも売っているが、お値段は自分でやった方が断然安い。
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