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初めての一人旅 in金沢1日目

2022年8月21日(日)

色々あって、この夏は家族旅行が出来なくなった。そこで、私一人で旅行に行ってみようという事になった。

毎回家族旅行の予定を立てるのは私だったし、方々の予約をするのも私だった。だから、行く前の段階では普段とあまり変わりなく、家族に了解を得ずに全て決められて楽なくらいだった。

しかし、実際に行く時になると、楽しみよりも不安の方が大きいくらいに。ちゃんと行ってこられるだろうか?

予定を立てる人立てない人

ちょっと脱線するが、旅行をする際に、細かく予定を立てておく人と、立てずに行き当たりばったりが好きな人がいるだろう。

私は、行き当たりばったりも楽しそうだとは思うのだが、自分で分かるのだ。決めておかないと、その場で迷って躊躇して、結果何もせずに終わるのではないかと。

例えば、ご飯を食べるお店を全く決めずに出かけたとする。すると、どこに入ったらいいかその場で決められず、なんだかんだ理由を付けて、どこにも入らずにコンビニで食べ物を買って済ませてしまいそうなのだ。ましてや初めてのお店に一人きりで入るとなれば、ドキドキするし、入りにくい気がするし、逃げてしまいそうだ。

だが、ここに行くと決めておくと、入り口で多少入りづらい感じがしても、他の選択肢を持っていないので、頑張って入ると思うのだ。

だから、決めておく方が良い。

一人なら、その場で自由に決めればいいかなーと最初は思ったが、自分の性格の事をよく考えた結果、ガイドブックに載っているお店をチョイスして、ここに行く、と決めておいたのだった。

東京を出発~近い金沢

えきねっとで新幹線のチケットを予約しておいた。しかも、Suicaに記録しておいた。だから、最寄り駅からいつも通りにSuicaをピッとやって入り、そのまま東京駅で新幹線乗り場のところでもピッとして入る。とても楽だった。

でも、チケットが手元にないと座席番号などが分からない。だから、スマホの予定表の所に記録しておいた。しかし、実は帰ってきてからパソコンの方にえきねっとからメールが来ている事に気づいた。

なんと、東京駅の新幹線改札に入場した瞬間に、座席番号が書いてあるメールが届いていたのだ。何~、便利じゃないか。だが、メールはスマホの方に届くようにしておかないとダメだ。今後はそうしよう。

さて、朝食を買って新幹線に乗り込み、スマホにダウンロードしておいた新聞を読んだり、本を読んだりして、あっという間に金沢に着いた。所要時間は2時間半。本当に北陸新幹線が出来て近くなったものだ。大阪よりも近いな。

11時頃に駅を出た。おお、すごい屋根。

実はここの所、金沢辺りは雨が多く、いや雨が多いなんてもんじゃなくて、警報級の豪雨が何日も続いていた。その割には、この日は大した雨ではなかったかもしれない。

金沢駅周辺は、周遊バスが充実しているらしい。あまりあちこち歩きすぎると絶対に足が痛くなって困るので、なるべく少しでもバスに乗ろうという事で、1日フリー切符を入手。600円で1日乗り放題だ。ただし、午後6時を過ぎると、使えないらしい。バスがライトアップバスに変わって、昼間は1回200円なのが、夜は300円になるそうだ。

どこに並べばいいのか難しく、地図とにらめっこしていて、バスが来てからやっと間違えている事に気づいて並び直した。やれやれ。

近江町市場~ひがし茶屋街

近江町市場のバス停に着くと、屋根があって、傘が要らなかった。けっこう雨が降っているようだが、駅を出てここまで、まだ傘を差していないという。

アーケード街になっている市場。魚や野菜などのお店が並び、お店の人のかけ声も賑やか。だが、時々若者の列がある。それが、私が今目指しているところの「海鮮丼が食べられる店」だ。

びっくり。今日は水曜日。平日なのにこの行列?!もしかして、まだお盆休みの人が多いのか?(因みに8月17日である)

とにかく、ぐるりと回ってみる事にした。入り口に近い所ばっかり混むという事もありうるし。

あちこちに行列を見かける。まあ、次の予定がある訳でもなし、ゆっくり並んでもいいんだよなーと考え始める。ああ、駅のロッカーにスーツケースと一緒に本を置いてきてしまったが、持ってくれば良かったかなーなどと考えていた。

しかし、端っこの方へ行って、同じような海鮮丼の看板が出ているのに、行列が出来ていない店があった。二組並んでいるだけだった。お二人様連れの二組。ここに並ぶしかない!本能的に察知し、さっと並んだ。

時間は11時半を少し過ぎたところ。ああそうか、今まで見た行列の店は、ガイドブックに載っていた店だったかもしれない。今私が並んでいる店は、建物が古いし、雑誌に載っていそうではない。知らんけど。

そのお店は、本来回転寿司のお店だった。店の真ん中に大きな輪になっているテーブル。カウンター席と言えようか。ただ、今は回転寿司はやっていない状況のようだ。

お店の人が

「何名様?」

と聞き始めた。

「皆さん2名様ね」

と言って去ろうとするので、

「あ、私は一人です」

と小さい声で言ったら、ちゃんと聞こえてくれた。

そして、

「すみませんね、お先に1名様どうぞ」

だって。1名枠があって、そこが空いたから。全然待っていないのに、ごめんね。

で、「贅沢丼」を注文。肝吸い付き。

「わさびの下にあるのが”のどぐろ”です」

と言われた。高級魚「のどぐろ」が入っているから”ぜいたく丼”なのだ。

だが、のどぐろの味はよく分からなかった。他の白身魚との違いが。全部美味しかったけれど、実は

「これうめえ!」

と思ったのが”イカ”だった。歯切れも良く、甘みがあって美味しい。それと、カニがどんと乗っているが、あれは中が空っぽ。その下にはご飯さえもなく、上げ底というか何というか。でも、そんなにご飯があったら多すぎるから、丁度良かった。

食べ終わったらちょうどお昼の12時だった。いやはや、早いじゃん。

バスは難しい。何とか解読して次の目的地に向かうバスに乗る。

泉鏡花記念館へ。

建物の古さがすごいと思ったが、記念館は新しい建物だった。泉鏡花という作家は、感染症対策を万全にしていた人物だそうだ。

次にひがし茶屋街の方へ歩く。雨がけっこう降っている。

おお、古い町並みが!きっとここだ。どこからか三味線の音が聞こえる。いいねえ。

それにしても人がいない。確か、カフェとかお土産屋とかがたくさんあるはずなのに。

で、もう少しでこのまま次へ行くところだった。徒然草の「仁和寺のある法師」になるところだった。つまり、本来の目的地を見ずに手前で引き返してきて、素晴らしかったと言っている人になるところだった。

地図を何度か確認し、ああこっちか、という事で着いたのが「ざ、観光地」のひがし茶屋街

人もたくさんいる。ここで、「麩」のお菓子や「水引」の飾り物などを購入。気に入った物を買った後は満足感があって幸せ。

博物館~兼六園

またバスに乗って観光地の中心部へ。金沢城公園、兼六園、21世紀美術館の近くにあるバス停へ。

バスを降りて、博物館などのエリアへ向かう。おお、すごい坂だ。地図を見ただけでは分からないのが高低差。兼六園は山というか、丘そのもの。その横の道は急坂だ。

坂を上ろうとして、ふと鞄を見たら!バッジがない!オリンピック・パラリンピック1周年記念バッジが。あれはマグネットバッジだった。ピンバッジは一度新幹線の中で落して、付け直していた。とうとうマグネットの方も落したか。

辺りを探す。バス停まで戻りながら探す。しかし無い。あっ、そうだ。バスを下りる時、私の前に降りた男性がバスのすぐ外で何かを一生懸命に拾おうとしていて、奥さんに

「なんか落ちてる」

と言っていた。チラッと見たら、銀色の丸い物で、お金よりも少し小さい。なんであんな物を拾おうとしているんだろうと不思議に思ったのだが・・・あれ、私のオリパラバッジの裏のやつだったんじゃ。だとしたら、本体は?でも、私がバスを降りる前に外に落ちているというのは変か。

やっぱり、バスの中で落したのだろうか。残念。私は、ピンバッジも落しそうだと思い、すぐに外して中にしまった。

さて、気を取り直して坂を上る。何だか矢印看板があって、森の中の階段を上るように書いてある。傘を差し、お土産も買ったから荷物も増えて、何だか大変。

坂を上った先には、様々な美術館・博物館があった。全部入ると疲れると思い、お目当ての「国立工芸館」と「石川県立歴史博物館」に入った。国立の方は無料。だが、展示物は少なかった。

歴史博物館の方は、模型などもあって面白い。前田利家の事がよく分かる。

雨が小降りになってきた。時々止んでいるようだ。

最初の予定では、兼六園へは今日の夕方に行く事になっていたのだが、雨なら美術館などの室内を回ろうと思っていた。しかし、明日の天気も怪しくなってきたし、せっかくすぐ近くにいるのだ。小降りならば行ってしまおうと思い、兼六園へ行く事にした。

ここで、すぐ近くだという事は分かっているのだが、入り口が分からない。スマホのナビと、あちこちにある看板の地図と、ガイドブックと、あれこれ見比べながら進む。

さっきの森の中の階段を降り、ナビに従って坂を上って、カーブを曲がったら・・・また階段の上に戻った!無駄な労力を使った。

原因は、兼六園の方角を完全に逆だと思っていたから。実は目の前が兼六園だったのだ。ああ、これは家族の誰かが一緒だったら、きっともっと早くに気づいてくれただろうな。

兼六園に入った。古めかしい門を入り、神社の横を通り、PayPayで入場料を支払い、庭を散策。いやー、電子決済は、ちゃんとこういう所にも浸透しているのだな。

それにしても喉が渇いた。ほぼ雨が止んで、かなり蒸し暑い。時刻は午後3時。持っていたお茶もそろそろ無くなる。

古めかしい自販機を見つけた。本当は喫茶店など、もしくはミュージアムカフェなどに入って、ジュースでも飲みたいと思っていたのだが、今しがた回った博物館にはカフェがなく、ここまで喫茶店もなかったのだ。それで、お茶を買おうとしてふと顔をあげると、そこには茶屋が。

お土産屋だと思ったが、よく見ると飲み物のメニューが貼ってある。よし、まずはここで一休みだ。

ジャーン!柚子ジュース。甘い。冷たい、美味しい。一気に飲みたいのを我慢。底に柚子ジャムが沈んでいるので、かき混ぜながら飲む。たまにストローに柚子が詰まる。ずずっと吸うと食べられる。旨い。

最初は老夫婦のみがいた店内だが、私が入った後に3組ほどの客が入って来た。近くに座った家族連れの男の子、と言っても高校生くらいの子がジュースを飲んだようで、

「ずずー」

「速っ」

そりゃ、あっという間に飲むでしょうよ。早いと言ったのは父。父よ、こういう時にはもっとゆっくり飲めとか、途中までは速くてもいいけれど、少し残しておけと教えてあげた方がいいのでは。ま、老婆心ですな。うちの子も、今の私くらい喉が渇いていたら、一気飲みしてしまうかな。いや、やっぱり少し残すだろうか。聞いてみよう。

雨はちょっと降ってきたり、止んだりしていた。兼六園は大きな木があり、水があり、その水がとっても綺麗で透明で、魚もいた。展望台からは山と雲の幻想的な風景が。やっぱり山の上だな。

地図はあるんだけど、どうも道がよく分からない。結局ぐるぐる回って、またさっきの茶屋の近くに出てしまったり。丘だから、兼六園の中にも階段や坂がたくさんある。でも、階段を頑張って上がったら、そこにも池があって、それがまた美しかったのでよしとしよう。

出口もかなり迷って、恐らくだいぶ無駄に歩いたが、何とか目的の出口から出られた。

21世紀美術館~あまつぼ

本日の観光予定は終了した。が、夕飯を予定している「旬味鮮菜・おでん・旨酒 あまつぼ」が開店するのは5時。現在時刻は4時。移動にかかる時間を調べたら4分。うーむ。ここら辺で観光するとしたら、やっぱりあれしかないか。

目の前には、人気スポット21世紀美術館がある。なぜ人気かと言うと、体験型ミュージアムだからだと思う。子供連れとか、カップルだったら楽しいだろうが、一人だと虚しいだけだと思い、素通りするつもりだった。だが、特別展「藤井フミヤ展」がやっていて、今ここでしか見られないとすれば、見ておく方がいいかも・・・とチラッと思っていた。

と言う事で、藤井フミヤ展へ。

チケットを買う場所はすぐに分かった。だが・・・

「こちらへどうぞ」

と、受付の女性がを指し示した。私は左へ行った。ちょうど若い男女が前を歩いていた。他に人気もなくなる。しばらく歩いて行った。これ、一人だったら引き返すところだったな、このカップルがいたから助かったなと思って、彼らについてどんどん歩いて行った。さすが21世紀美術館だ、こんなに入り口が遠いなんて斬新だな、と思いつつ。

しばらくすると、チケット売り場が出てきて、こちらはやけに行列が出来ている。私はチケットを持っているので、入ろうとしたら、

「そのチケットは違います」

と、手でバッテンをくらった。係員のおばちゃんに。

「これはどこですか?」

と聞いたら、

「まっすぐ行って左に曲がって行って、階段の近くです」

と言われた。その通りに進んで行った。すると、何とチケットを買った場所に戻ってきた。建物を一週してしまったのだ。そこに下へ降りる階段があった。ああ、この下だったのか。まあ、それだと受付の女性は左ではなく右を指し示すべきだったけどな。

階段を降りた。しかし、藤井フミヤ展↖と、矢印は階段の上だという看板があった。また無駄に降りてしまった。エレベーターを使おうと思ったが、車いすの人がいたので、やっぱり階段を上った。

それで、どうにも分からなくなって、チケットを買ったところで聞いてみた。

「あの、これどこですか?」

「こちらです」

また、女性はを指す。だからさ、そっちに行ったら無かったじゃん。と思ったら、本当に女性のすぐ左側に真っ白なカーテンがあって、そこの中だという事に気づいた。何だよー、ずいぶん近いんだな。それに、狭い所だな。

だが、絵画の数はけっこうあった。藤井フミヤの言葉があちこちに書かれていて、また分かりやすい英語の題名が作品毎に付けられていて、面白い。けっこうエロい作品もあった。

言葉から分かるが、藤井フミヤは絵を描くことが好きで、すごく夢中になって書くらしく、その姿勢は天性の画家だ。だが、今のところ独自性が感じられず、有名画家たちの模倣のような気もした。作風がいくつもある感じで。そのうち一本化して、彼らしい絵というものが生まれてくるのではないか、と思った。

私は小学生の頃に藤井フミヤのファンだった。何だかちょっと感慨深い。

さて、4時40分くらいになった。ロビーの椅子に腰かけて、お店の場所をちゃんと調べる。そして4時55分までそこに座っていて、それから歩き出した。

ナビを見ながら進む。この辺だと思ったのに、出て来ない。あ、ガイドブックで見かけた別の店を発見。あまつぼが見つからなかったらここにしよう、などと思いつつ、もう一度ナビで位置を確認したら、あまつぼを通り過ぎている。通りを1本間違えたかな?と思ったが違うようだ。

道を戻る。戻って行くと、あった。なぜ見逃したのか分からない。5時を1分くらい過ぎた頃、店の中に入った。当然今日のお客第一号だろう。

靴を脱いで上がった。新しい綺麗なお店。店員さんに金沢らしい、オススメのお料理やお酒を教えてもらい、注文した。これも当初の予定通りである。

加賀鳶の極寒純米酒に、お刺身治部煮おでん。おでんは全て関東では食べないような珍しい種。

おでんは薄味だった。そして、治部煮は甘いのね。わさびが添えられている。日本酒は辛口で、おでんと合う。またガラスのお猪口で飲むのがいいのよ。口当たりがいい。

しかし、この後スーツケースを取りに行ってホテルを探し、チェックインしなければならない。あまり酔っている場合ではない。早々に食事を終えて出てきた。

天然温泉 鼓門の湯 スーパーホテルPremier

あまつぼを出ても、まだ6時になっていなかった。幸い1日フリー切符でバスに乗れた。金沢駅に戻り、コインロッカーから荷物を出し、ホテルを探した。

駅からすぐという割には、ちょっと歩いた。小さいホテル。新しいホテル。

チェックインの時に色々説明を受けた。そして6階の部屋へ。

一人でホテルに泊まるのは初めてだ。お風呂に入ってから、ホテルの1階にウエルカムドリンクをもらいに行った。赤ワインを少し飲んで、白ワインも飲もうとしたら、空っぽだった。空っぽになっているとホテルの人に言って、自販機の場所を聞いた。そして、枕を好きな物に変えられるので、低反発枕を持って部屋へ戻った。いや、その前に自販機のある3階へ行って、ビールとおつまみを買ってきた。おつまみもこうやって売っているのが面白い。これ、蓋が閉められて便利。

ビールを飲みながら日記を書いた。もう1缶買いに行くかどうしようか迷って、辞めた。

まだ10時だったが、体が疲れ果てて何もする気になれず、寝てしまった。

それにしても、色々チェックイン時の説明が不十分だな、と思ってあれこれホテルの人に質問したのだが、後で部屋で確認したら、全て書いてある事だった。文句言わないでよかった。こういう時に、

「ちゃんと言ってくれなきゃ」

とか、ちょいっと文句言ったりするおばちゃん、いるよね。そういう人にはなりたくないものだ。書いてあるのに読まずに聞いても、ちゃんとお礼を言ってくれば大丈夫だよね?

次回は金沢観光2日目。お楽しみに!