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オリンピックボランティア15日目。全部一人でやる感じ。

オリンピックの試合開始が翌日に迫った7月20日。学生の多くが一学期の終業式。私はボランティア活動15日目を迎えた。

思えばよくここまで、体調を崩すことなく、一日も休む事なくやってきた。

活動内容が変わる?

活動は、このまま来場者が減ってフェイドアウト気味にやる事が減っていき、私の活動の終了を迎えるのだろうと思っていた。だが、今日は意外にも活動内容が変わった。最後まで何が起こるか分からないものだ。

無観客が大会直前に決まり、サービススタッフとして活躍するはずだった多くのボランティアさんの仕事が宙に浮き、ボランティアを統括しているおそらくJOCの職員さん達は右往左往しながら、他の仕事のオファーを出したり問い合わせに応じたりしているのだろうと思う。

今日、アクレディテーションの活動が初めてという方々が何人かいて、今から初めての人もいるのか、と思ったら、元々イベントサービスの役割の方々だったようだ。今日は、その方々にはユニフォームチームへお手伝いに行ってもらっていた。ユニフォームを渡すのも接客だし、イベントサービスの人にはいいのでは、と勝手に思った。

今日の状況

さて、職員さんから今日の状況を教えてもらった。ボランティアさんは、多くの人がアクレディテーションカードとユニフォームを取りに来てしまったので、来場者は多くないと言うこと。そして、開幕直前ということで、審判団がたくさん来るというお話だった。

その上で、ユニフォームチームへ3分の1ほどが貸し出されると言うことだった。私も手を上げた。また、この間みたいに外国人の審判さんとコミュニケーションを取れる、と思ったから。

だが、

「未だかつてないほどの手の上がり様」

だと言われるほど、ユニフォームチームへ行きたい人が多く、

「そんなに行かれたらアクレディテーションが困ります」

と職員さんがおっしゃるので、私は手を下ろした。

そうしたら、ユニフォームチームへ行かなくても大丈夫。審判団のうち、まだアクレディテーションカードを作っていない人が何人か来るので、それを作るのを、残りの人全員が交代で出来るという事だった。

一人で全部

ボランティアの人数も多くない上に、審判団と一般ボランティアと場所を分けるので、今までのような分業ではなく、一人でチェックインからお渡しまで全てやるという事だった。わぁ、競技場にあるアクレディテーションセンターと同じようにやるわけだ!ちょっとワクワク。

前半と後半、審判団かボランティアかに分かれる事になり、職員さんが

「好きなスポーツで選びますか?」

と言って、どの競技の審判団が来るかというのを時間ごとに教えてくれた。それがいい、嬉しい。

前半に、バレーボールや体操など、私が特に好きなスポーツの審判団が来るという事だったので、前半に審判団の方へ行くグループに手を上げた。すごく、頑張って手を上げた。なんか、まるで選手にでも会えるような心持ちで。なぜだか分からないが。

今日が特別暑いからか、その場所が一階のエントランスに近いからか、長袖を着ると暑かった。冷房が効いているから半袖だと寒いと思って着たのだが、ビニールの手袋マスクのせいで余計に暑くて、珍しく半袖で過ごしていた。ビニールの手袋は、来場者の身分証明書を触るため、チェックインカウンターに座る人は必ず着ける。着けたまま、審判団の到着を待った。

審判団の到着

「審判団」というから、団体を想像するではないか。この間のサッカーの審判団だって40名だったのだし。だが、今日は5,6名くらいか。どの方々がバレーボールだったのか。背の高い外国人の方が何人かいたから、その方達だったのかな。

外国人の審判さんは、既にカードをお持ちだったので、私たちの前を素通りする。なので、

「ハロー!」

と言って手を振って出迎えた。

だが、私が言っても聞こえないようだった。座っていたからアクリル板に邪魔されたのかな?後ろに立っていた男性がハローと声を掛けると気づいてこっちを向いてくれて、私もそれでハローと言って手を振った。そんな事が数件あった。

それから、数人の日本人の審判さんがアクレディテーションカードを作りに来た。私も対応した。今までやっていたパソコン操作を、一人で全部やるのが楽しい。でも、ほんの数人対応しただけ。

そして、思う。どの競技だろうが、審判だろうが、特に何か面白い事があったかと言えば、NOだ。ボランティアさんよりも、若干偉そう、いやいや、貫禄があるような感じがしただけ。競技で選んだ意味は・・・感じられなかった。

ただ待つ時間

それにしても、待つ時間が長い。おしゃべりもしたが、黙ってただ座っていたりもした。そして、ふと思った。私は仕事として接客業をしたことがないので、何もしていないのは無駄な気がしていたが、窓口業務ショップの店員など、お客が来ない間、何もせずにじっと座って、または立っている仕事は案外多いのではないか。つまり、こういうのは普通の事なのかと。

私はプログラマーだった頃、新人には上司が仕事を回せない場合もあって、暇な時があった。そんな時はパソコンでいろいろと試してみたり、自分で使う手帳などを自作したり、資格試験の勉強をしたりしていた。何もしないで時間を費やすなど、やった事もなかった。そういった、新たな経験をしたボランティア活動だったと思う。

後半になり、今度は一般のボランティアさんを出迎える側になった。今日は人数が少ないので、こちらもパソコン業務は一人で全部やる感じ。後は受付とか誘導とか。私は誘導に割り当てられた。ほとんど来ないと言われていた割には、時々来場者が来た。

人は行列を見ると並んでしまう?

面白い事を発見した。今日は空いているわけで、ユニフォームの試着室にはすぐに入れる。けれども来場者に、

「試着はしなくてよろしいですか?」

と聞いても、ちょっと考えてから、

「いいや」

と。今日は若い女性が多かったが、まさかの試着無用説

いや、並んでいて時間がかかりそうなら試着をしないでもいいが、せっかく空いているならば、ちょっと羽織ってみるくらいした方がお得な気がするけれど?

そして、あれだけ並んでいて入れ替え制で、すごく時間がかかっていた時、女性も男性もほとんど皆さん試着をしていた。つまりあれか?並んでいるのを見ると、試着は普通するもの、した方がいいという風に感じるが、誰も並んでいないと、不要な物に思えるというやつか?

まあ、サイズを迷っていないならば、試着もしなくていいけれど。私の場合試着をした結果失敗しているからね。しない方が良かった説もあるから。

トラブル?

夕飯休憩の時間になり、元々少ない人数で広い範囲を担っていたものが、半分の人数になった。私は誘導を引き続き行っていた。時々ポツリと来る来場者なので、全く忙しくはない。しかも、看板の位置が悪くて、勘違いする人がいたので、看板を移動して分かりやすくした。これで、人はいなくてもいいくらい。

と思っても、長い距離を一人で歩かされる来場者は、こっちだと言われても不安で、振り返ったり立ち止まったりしがち。誘導は全く不要でもなかった。

誘導をした後、誰も来ないので座っていると、パソコンをやっていたボランティアさんが私の所にやってきた。

「よかった、いて」

と、ホッとした様子。トラブルがあったらしい。けれども、聞いてみるとちょっとイレギュラーなだけで、トラブルでも何でもなかった。パソコンの所に行ってあげて、対処してあげた。混んでいるときにチェックインカウンターを担うと、いろんなイレギュラーなパターンに遭遇して、一日やれば大抵対処法が分かるのだが、空いている時だとあまり経験値が上がらない。その方は競技場でも活動するらしく、その時に不安だと言っていた。

ここでいろいろ経験してきた私が、もうすぐ活動が終わりで、活動はここUACのみだと言うと、その不安だと言っていた方が、

「あなたみたいな人が競技場にいてくれると助かるから、もっとシフト入れてって職員さんに相談してみたら?」

と言っていた。

確かに、全部一人でやってみたいし、競技場で活動してみたい。せっかく身につけたスキルを、必要とされるならば活用してもらいたい。とは、思う。

けれども、イベントサービスを始め、活動があるはずだったのに無くなってしまってシフトが入っていないボランティアさんもたくさんいるようだ。みんなが少しずつでも活動して、やりたいのに出来ない人がいないようにしてもらいたい。本当にボランティアが足りなくて、バイトを雇うというのであれば買って出るけれど、調整がついていないだけで、数は足りているはずだ。

それに、そろそろ疲れてきた。暑い中坂を上りながら、あと5回、あと4回、と数えるようになってしまったから。活動が終わってしまうのは寂しいけれど、それでもずっと続けられるものではない。それがイベントのボランティアだと思うから。

またいつか、そうだな、私は万博のスタッフがやりたいかな。それから、冬季五輪とかでもいいし、何かイベントのボランティアをやってみたいと思う。今までは積極的に参加してこなかったけれど、これからは少し遠い所だとしても、トライしてみようと思っている。そういうきっかけをくれたのは、この東京2020大会だった。人それぞれだけれど、私にとってはかけがえのない存在である。

子供達の夕飯

家に帰ってくると、今日は油の匂い。まだ7時半頃だったので、息子たち二人はまだ食事が終わっていなかった。

テーブルの上には何やら揚げた物。

「何を作ったの?」

と聞いたら、

天ぷら

おー。そうか、餃子や寿司や天ぷらと、普段母が作らない手料理を、あえて作っているのだな。

「あの、コツのいらない天ぷら粉っていいよ。簡単に良く揚がる」

と、長男は言う。長男は時々天ぷらを揚げる子だ。私も昔は時々揚げたけれど、ついつい量が多くなってしまって時間がかかったり、からっと揚がらずベタついた物しか出来なかったりするので、もうずっと天ぷらを揚げていないのだった。それなのに、夫がコツのいらない天ぷら粉とやらを買ってきて、そのままずーっと未開封だったのだ。それを、今日長男が開けて使ったという訳だ。

鶏肉を買ってきて、とり天を作ったらしく、最後の一個が残っていた。

「これ、誰の分?」

と次男。

「食べて良いぞ」

と長男。

「え?いいの?そんなにいっぱいあったっけ?」

と言いながら口に入れる次男。そして、とても幸せそーな顔をして食していた。

「美味しい?」

と私が聞くと、次男は無言で頷いていた。幸せそうな顔で。そうかそうか。良かったなぁ。

私は帰りの電車でずっと立って本を読んでいたので、すっかり疲れてしまい、とにかくソファに腰掛けた。そうしたら、これはびっくり。次男がさっさと油を片付け始め、洗い物まで!

自分でもびっくりだ、と言っていた。明日から夏休みだから元気なのかもしれないが、美味しい物を作ってもらったから感謝しているのかな?

次男は、お母さんが仕事でいない事がほとんどないから、今まではやる気が出なかったけれど、仕事で(無給だとしても)いないとやる気が出るのかも、と言うのだが、これまで14回ほどいなかったけれど、今が初めてなんだよね。理由はそれじゃないね

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