梅雨明け
東京の梅雨が明けた。7月上旬に天気の良い日がほとんどなかったので、東京の夏が暑いという事を忘れていた気がする。梅雨が明けて湿度が下がり、むしろ快適になったと思ったが、日中の外を歩いてみるとその考えは覆された。
今日（7月17日）も、フィールドキャストのユニフォームで家を出た。日傘を差して。午後1時頃に鼓坂を上っていると、この時間帯に日傘も無しで外に立っている事など、無理だなと思った。オリンピック競技はどうなっているのだろうか。日中に、屋根のない屋外競技場で競技が行われる事はないのだろうか。本当に辞めた方がいい、と感じた。
今日の役割
14回目ともなると、どの役割もやった事があり、「何でもござれ」の心境になる。その中でも、一度しかやった事のない役割があったので、それを所望して、了承された。
世の中、いろんな人がいるものだ。今日もちょっと変わったボランティアさんに遭遇した。ルールを守らないのは良くないが、仕事のやる気はあるのだろう。いろいろあって、私は別の役割へ回った。すなわち誘導へ。
あー、ここって暇なところだったなー、と思いながら立っていたが、一つ思いついた事があった。カウンターへ突進してしまって、お待ちくださいと言われて慌てて足下の印まで下がる人が多いので、その辺に立って、先に足下の印のところでお待ちください、と声を掛ける人をやればいいのだ、と。
そう思って立ち位置をずらした途端、職員さんから声を掛けられた。
「混んできたので、チェックインカウンターをもう一つ開けようと思うんですけど、入れますか？」
と。もちろん、はい！と答えてすぐにチェックインカウンターへ入った。何はともあれ暇よりはいい。それに、前回チェックインカウンターに入ったものの、来場者がすごく少なくて物足りなさも感じていたところだった。
しかーし。以前混んでいる日にチェックインカウンターをやって、交代も出来ず、もうここはやりたくないと思ったのだ。最近空いていたから良かったものの、混んできたから開けるという事は・・・。
駆け込み？
そう、今日はオリンピック開幕直前の土曜日だからか、けっこう混んでいたのだ。今までの混んでいた土曜日ほどではないにしても、一時期はひっきりなしに来場者が来た。それで、チェックイン作業は忙しい。イレギュラーな事が多いので、神経を使う。
早速最初からイレギュラーで、うっかりして、職員さんに注意されてしまった。分かっているのに、分かっているのに、しゅん、です。
だが、落ち込んでいる暇はない。次々にお客さん？の相手をする。そして、またもや変わった人が。イライラして暴言を吐かないか、神様が私を試している・・・と思って、頑張って笑顔。その後、一息ふうっと息を吐いて、また次の接客へ。今日も私は頑張った。自分を褒めよう。
今日は特にボランティア以外のお客様は来ないようだ。またどこかの審判団とか来たら絶対に対応したいと思っていたが、そういうお話はなかった。普通に6時半まで作業して、片付けをして帰宅した。
声を掛けられた！
その帰り道の事。いつもいつも、アメリカ大使館の横を通る私。そこにいつも必ず警察官が立っている。行きも帰りも立っている。今日の行きも暑い中、警察官の帽子を被って立っていた。
午後7時より少し前。まだ空は明るい。帰りもアメリカ大使館の横を歩いていた。立っている警察官の前を通る時、いきなり
「お疲れ様です！」
と声を掛けられた。びっくり。ぱっとその警察官の顔を見ると、若い男性で、目を輝かせている。私も咄嗟に
「お疲れ様です」
と言ってそのまま通り過ぎた。少しはニコっとしたつもりだけれど、あまりにびっくりして足は止まらなかった。何というか、びっくりすると咄嗟に行動を変えることが出来ないようだ。歩いていたのでそのまま歩き続けてしまうというか。
だが、なんだか、すごく嬉しかった。
「嬉しー！」
と空に向かって叫びたいくらいだった。もしかしたら初めて、このユニフォームを着ている事に誇りを感じたかもしれない。そんな事を考えながら急坂の鼓坂を下っていった。坂の下に着いて曲がったところで、
「ビー！」
と車のクラクションが鋭く鳴り響いた。そちらを振り返ると、クラクションを鳴らしたのはタクシーで、私がたった今前を通ったホテルの駐車場からは、オリンピックの車両が頭を出していた。そして、急にグインと前に出たりして、ちょっと危なっかしい様子。
はい、この時の筆者の心情を10字以内で答えよ。（答えは一番最後に）
クラクションを鳴らされるほどの事があったのか、それともタクシーの運転手さんがオリンピック反対派で、過剰反応しのか、私は見ていないので分からない。どっちにしても、今しがた感じていた誇り高い気分が、一気にしぼんだ事は否めない。あまりに短い時間だった・・・。
今日の息子達の夕飯は
さて、家に帰ってくると何やらお酢の匂いがする。台所にはまだまな板やらボウルやらお鍋やら、そして食器が散乱していた。長男は立ったままパソコンで動画を見ており、次男は寝転がってテレビを見ている。どういう状況だ？
聞けば、今日の夕飯はお寿司だったそうだ。長男がスーパーでマグロとサーモンの柵、それにアジを一匹買ってきて、アジをさばき、柵は塩を振るなどこだわりの解凍をし、シャリを作り、寿司を握ったそうなのだ。寿司の握り方は何度も動画を見て研究していたそうだ。お吸い物も作ったとか。
こりゃまた、主婦以上の仕事を。頭が下がる。次男に美味しかったかと聞くと、
「わさびの味ばっかりで」
だそうだ。わさびが多かったと。次男は普段、あまりわさびを付けない子だから。けれども、長男にとっては上手く行ったそうだ。アジをさばくのも上手く行ったそうで、
「魚臭くないでしょ？上手くさばくと臭みが出ないんだよ」
とか何とか、言っていた。そして、にぎり寿司の写真はやはり撮り忘れたそうな。お刺身だけ少し、私たち親のために取っておいてくれた。サーモンがとても薄く切ってあった。
「野菜は？」
と聞いたら、
「あ、そういえば野菜が少なかったかも・・・。」
そんな日もある。良い良い。
次男に洗い物をやらせるつもりなのだろうと思ったが、それから長男は機嫌良く洗い物をしてくれた。次男は明日の試合の為に買い物に行かなくてはならないそうだが、お腹が痛いと言ってゴロゴロ。結局私が買いに行ったのだった。うーん、私も長男も次男に甘すぎるか？
切に願うのは
あと活動は4回あまり。怒濤の一日おきウイークが2週続いたが、それも終わった。ここからは二日おき。最後は一日おきになるのか。もう競技が始まる。いろいろあるけれど、選手の皆さんが自分の力を出し切れる事を願うばかりである。
それと、ちょっと変わったボランティアさんたち、あまり回りに迷惑を掛けずにお互い楽しんで活動が出来るといいなと、それも切に願う。
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答え：（例）恥ずかしい・いたたまれない・穴があったら入りたい