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読書感想文の書き方

2021年3月31日(水)

昨日のブログで、作文は大きく3つに分けられると書いた。

自由作文、読書感想文、研究レポートの3つ。

昨日は自由作文について詳しく語ったので、今日は読書感想文の書き方について、簡単に書いていこうと思う。

書き方を知らないと、書けない

私自身、自由作文は小学生の頃から得意だったが、読書感想文には実は、苦手意識を持っていた。小中学生にとって、読書感想文はちょくちょく宿題に出されるものだが、授業でちゃんと教えてもらった覚えがない。そう、読書感想文というのは、その書き方を知らないと書けないものなのだ。私はいつも、これで合っているのか?と疑問を持ちながら書いていた。

つまり、読書感想文とは

それでも、大学受験の時に、書けるようになった。というのも、第一志望の大学の試験に「小論文」があって、それが毎回「次の文章を読んで、考えを述べよ」という試験だったので、その練習を何十回もやった結果、ささっと書けるようになったのだ。

読書感想文とは、つまりは、文章を読んで考えを述べる、という事なのだ。高校入試にもよく出る「作文」も、こういうスタイルが多いと思う。読書感想文の短い版なのだ。

まずは没頭して読む

では早速、書き方を伝授しよう。

まずは、文章(本)をざっと読む。この時、どう書こう、などとあまり考えないで読んだ方が良い。たとえ試験中でも、没頭して読むのがコツだと思う。ちなみに私は、入試本番中、試験問題の小説(の一部)に没頭して、感動の涙を流すほどだった。そのくらい、没頭して、集中して読んだ方が良い。そして、読み終わった時に「何を思ったか」が重要である。

体験と結びつける

読んだ本や文章に対して、感動したとか、面白い書き方だな、上手い構成だな、などという感想を持つかもしれない。いや、それが普通だろう。しかし、感想文を書く上では、その辺の感想は必要ない。いや、言い過ぎか。最後にちょこっと添える程度のものにしかならない、と言っておこう。感想文、特に試験問題の作文においては、「自分の体験と結びつける」事が必要不可欠である。

なので、読み終わって得た、いくつかの感想の中で、
・主人公に共感できるところ
・主人公に共感できないところ
の、どちらか一つを選ぶ事から始めよう。

嘘でもいいからポジティブに

主人公の取った行動に共感できた場合。それと同じような体験をした事があると言うこと。その体験を思い出そう。ある程度脚色してしまってかまわない。だが、君が小説家でないならば、全くの作り話(フィクション)は、どこかでつじつまが合わなかったり、臨場感がなかったりして、評価が低くなる可能性が高いので、できるだけ本当の体験を思い出そう。

主人公の言動に共感できなかった場合。これは、共感できなかったのだから仕方が無い。例えば、友達などが主人公のように振る舞ったのを、嫌だと思った体験などがあると良い。

よくありがちな感想文として、「自分だったらできなかったと思う」というのがあるが、これは高い評価が得られないと思う。もしそう思うのなら、「自分も努力して、そうできるようにしたいと思う」と、嘘でもいいからポジティブに書こう。

目次を書こう

自分の体験の中で、これと決めたら、目次を決めよう。

試験中でも、問題用紙の余白に書こう。試験中こそ、書くべきだと私は思う。

目次は4つが良い。起承転結だ(昨日のブログ参照)。

読書感想文の場合と、試験問題の作文とでは、最初の書き出しだけが違う。なぜかと言うと、試験問題の場合は、読む文章が決まっているので、どんな文章かという記述は当然必要ない。しかし、読書感想文というのは、自分で自由に本を選んでいるはずなので、感想文を読む人に、この本がどんな本かというのをざっと説明する必要がある。

読書感想文の場合、
1.本のあらすじ
2.どこに共感を得た(得られなかった)か
3.自分の体験
4.まとめ
この4つで段落をまとめよう。

試験問題の作文の場合、上の1は無しで、2はほんの一文でよいので、2と3が一つの段落、4で一つの段落の、2段落構成にしよう。

「桃太郎」で例文

まあ、ざっと書き方を説明したけれど、やはり例がないと分かりにくいと思う。よって、今日もちょっと時間がかかりそうだが、例を書こう。

元の文章まで載せるわけにはいかないので、誰もが知っているお話で。

「桃太郎」のお話で、読書感想文を書く場合。すごく短いバージョンで。

「桃太郎」を読んで
 この本は、桃から生まれた桃太郎が、おじいさんとおばあさんに育てられ、大きくなって、キジ、サル、イヌと一緒に、鬼ヶ島へ行って鬼退治をするというお話である。
 私がこの本を読んで印象に残った事は、仲間と協力する事の素晴らしさである。きっと、桃太郎一人では、複数の鬼を退治することはできなかったと思うからだ。キジ、サル、イヌは、子分では無く友達だ。きびだんごを対価に、桃太郎が協力をお願いしたのだ、と私は思う。
 私の中学校では、毎年2月に合唱コンクールがある。私は中学2年の時に、クラスの指揮者になった。最初は自分一人でクラスをまとめようと頑張ったのだが、なかなかまとめることができず、途方に暮れた。ある日の練習の後、ふと学級委員の子と目が合った。その時、私は飴をいくつか持っていたので、思わずその子に飴をあげた。そして、思いついてピアノ伴奏の子にも飴をあげた。二人は飴を受け取ると、言った。
「もっとさ、パート練習をした方がいいんじゃない?」
「そうだよ、パートごとにリーダーを決めようよ。」
私たちは翌日の練習で、それぞれがパートリーダーのようになり、パート練習を始めた。すると、クラスの合唱はめきめきと上達し、全員で合わせることもできるようになった。
 桃太郎がきびだんごをあげたように、私も飴をあげた。けれども、物はきっかけだと思う。キジとサルとイヌは、話しかけるきっかけをきびだんごに求めただけで、本当は桃太郎に協力してあげようと、機会を狙っていたのではないかと思う。仲間を作って協力すると、一人ではできないような、大きな事を成し遂げる事ができると思った。

入試問題の場合

どうだろうか?かなり作っている(笑)。私は指揮者をやったことはない。

では、入試問題の場合、上の文章はどうなるか。

第一段落は無くなる。その代わりに、例えば

「桃太郎は、キジ、サル、イヌと共に鬼退治をした、とある。この部分を読んで、私が中学2年の時の合唱コンクールで、指揮者をした時の事を思い出した。」

という前置きの後、体験をもう少し簡潔に述べ、最後の段落に続く・・・と。桃太郎のような文章が入試に出るとは思えないので、ちょっと説明しづらかった・・・

研究レポートは・・・

作文の3つめ、研究レポートだが、これは私の得意分野ではないので、書き方を説明する事は避けようと思う。あしからず・・・。

チョコナッツがレポートを書こうとすると、いつの間にか小説のようになっているので、ダメなのである。上手いレポートは、レポートとして評価の高い物を参考にして欲しい。

では、今日はこの辺で。

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