延期せざるをえず
新型コロナウイルス感染の第6波、かな?2022年の1月~2月をピークにした大型の波があって、その終わり頃に私も感染してしまった。
ワクチンの3回目接種(ブースター接種・追加接種)の予約を、3月下旬にしていたのに、間に合わなかった。3月18日から発症した私は、ワクチンは当分受けられないというか、受ける必要がなくなった。
第6波は感染者が多く、ちょうどブースター接種の時期だった人も多かったのだろう。
「感染した場合、感染後3ヶ月をめどにワクチン接種をしましょう」
という報道があった。
2月、3月はあちこちで集団接種会場があったのに、4月以降はめっきり減り、やっていても週1回しかやっていない。それに、あまり先の予約は取れないようで、1ヶ月前くらいから出来るようだった。
感染後3ヶ月ほど経つ6月25日。歩いて行かれる場所に接種会場があり、そこで受けられるのがファイザーだったので、予約を入れた。交差接種の方がいいらしいから。
本当は、土曜日ではない方がよかったのだが、土曜日しかやっていないので仕方がない。6月に入ってすぐに予約をしたので、まさか25日があんな気候だとは思いもしなかったのだった。
接種当日
前日から猛暑になった。後で今年の梅雨明けは6月24日だと訂正されるだろう。まだ梅雨明けの発表はなかったが、関東は35度以上の猛暑日となった6月25日土曜日。
私は1回目も2回目も、東京都の大規模接種会場で受けた。東京オリンピックのボランティア枠で、高齢者や医療従事者を除くと、接種は早いほうだった。だから1回目の接種は6月30日。それからもう1年くらい経つのだ。
大規模接種会場では、接種まで1時間ほど並んだものだが、区の方はすぐだという事を、次男から聞いていた。それで、予約は14時30分だったので14時過ぎに着けばいいと考えた。
歩いて行かれる場所にある、カンファレンスセンター。しかし、まさか猛暑日の最も暑い時間帯に歩くとは想定していなかった。日傘を差して出かけたが、実は徒歩30分の場所。暑くなければ大して遠いとも思わないのだが、この日は15分でバテる。麦茶を持って行って良かった。日陰で麦茶をあおり、またあおり、歩みを進めた。
バスで行く手もあるのだが、結局時間的には同じか少し多くかかってしまう。歩くのが一番早いのだ。まあ、自転車が一番だが、駐めるところに苦労するのだ。また、線路を越えるので、駅を通り抜けると近いのだが、自転車の場合は遠回りしてガードをくぐらないといけない。
何とか到着。14時15分くらいになっていた。
待ち時間
小さい部屋に通され、ちょっとずつ離された椅子に十数人が座っていた。私も座る。だが、すぐに別の部屋に移動させられた。
番号札を渡された。33番。だが、ざっと見ても私の前に30人はいない。そうしたら、23番の人から受付が始まった。途中、どう見てもあと二人ではないのにな・・・と思っていたら、一人の女子高生らしき接種者に、母と姉?の二人の付添人が付いていた。接種者はとても元気そうだが、やはり心配でお母さんも付いてきたのだろうか。ついでに3人でご飯でも食べようよ、ってな訳で姉妹も付いてきたとか?まあ、いいけれど。
受付を済ませ、医師の診察へ。
若い男の先生。私の問診票をざっと見て、
「はい、次の場所へどうぞ」
早っ!もう終わり?
私、一応持病があって薬も飲んでいるし、小さい頃だけれども「ひきつけ」を起こしたことがあるし、1,2回目の接種時には、一応そういう事も先生と話をして、接種OKと言われたのに。もう2回接種して問題なかったから、いいでしょうという事なのだろうか。
因みに、今回だけ飲んでいる薬があった。
薬を飲んでいて大丈夫?
先日産婦人科を受診した際、10日間飲んでくださいと言われた薬があった。ホルモン剤のようなものだった。最初、ワクチン接種の事を忘れていて、先生には確認できなかった。処方箋を渡された窓口で、思い出して、
「25日にワクチン接種なんですけど、薬を飲んでいても大丈夫でしょうか?」
と聞いてみた。受付の人が先生に聞きに行ってくれたのだが、
「多分大丈夫だけど、絶対とは言えない」
と言われたそうだ。実験してないからとか。それは分かるけど、それなら今すぐ薬を始めるのではなく、ワクチン接種が終わってから飲む方がいいのではないか?と思ったのだが、受付の人は
「飲む日にちを変えるとなると、先生に確認しないといけないので・・・」
と言う。また聞きに行くのは嫌なんだなと察した私は、
「先生が、飲むのを延期した方がいいとは言わなかったんですよね。分かりました!」
と言って、納得してきた。問診票に書くのが面倒だなと思っただけで、まあすぐに薬を飲んだ方が私の為になるのだから、飲もうではないか。一応薬をもらうときに薬剤師さんにもその話をしたら、
「もしかしたら、接種後の待機時間が30分に延びるという事があるかもしれませんね」
と言われた。そのくらいならいいだろう。
というわけなのだが、問診では完全にスルーだった。問題ないらしい。多分。
接種本番。アルコールでかぶれる?
ほんの数分待っただけで、呼ばれた。まだ14時35分にもなっていないくらいだ。
例によって、接種をしてくれる人はとても優しい。すると問診票を見て、
「あ、○○飲んでるんですね。私も飲んでます。いい薬らしいですよ」
と、例のホルモン剤?の事を言っていた。なるほど。この薬は色々な用途で使われる、と薬剤師さんが言っていた。多くの人が飲んでいるから、医師もスルーだったのか。
そして、いつもの
「アルコール消毒は大丈夫ですか?」
と聞かれる。
「はい」
と言ってから、ちょっと懸念があったので一応言う。
「あの、ここ(肘の内側)は大丈夫なんですけど、前にモデルナを打った時に、赤くなって痒くなったので、もしかするとアルコールでかぶれたのかもしれません」
モデルナアームという言葉があるくらい、赤く腫れるのがモデルナの特徴のようだが、それにしても痒くて、後で写真を見た、皮膚の弱い妹が、
「これアルコールでかぶれてるじゃない!」
と言っていたのだった。よく分からないけれど、赤い部分の端っこが、ぶくぶくとしていて・・・かぶれたようになっていた。すると、
「じゃあ、アルコールじゃないので消毒しますね」
と、今回、アルコールではない消毒用脱脂綿で、しかも広範囲ではなくとても狭い範囲を拭いてくれて、そこに注射をしてくれた。例によって、
「ちょっとチクッとしますよ」
と言われた。そして、ほんの少しチクッとした。チクっとするのって、来るぞ来るぞと思っていると怖いが、実際にはつねられたよりも痛くない。そして、接種は終わった。

待機時間~帰宅
接種が終わって待機場所へ行くと、
「このカードはもらっていないですか?」
と、何やら見せられた。もらってないと言った。
椅子に座って、最初はもらったプリントに目を通し、それから本を読んでいた。タイマーをかけているようで、ピピピと鳴る度に、前にいた人達を一列か二列ずつ帰らせている。
私は14時50分までだなと思っていたのだが、なかなか順番が回ってこないので、もしかして私は30分待機の人なのかな?といぶかしんでいた。でも、後から思えば15分だったような気もする。少なくとも30分ではなかった。
もういいですよと言われて、立って帰ろうとした。エレベーターがなかなか来ないので、階段で下りてもいい。ここは5階だ。しかし、どうもだるい。なるべく運動はしてはいけないし。
副反応なのか?それにしては早すぎるか。暑い中30分も歩いたから、すっかり疲弊してしまったのだろうか。しばらく待ってエレベーターに乗った。例の、二人の付添いがいる女子高生が一緒にエレベーターを待っていて、
「うどん食べる?」
などと楽しそうに話していた。15時だけど。
外に出た。日傘を差した。コンビニに寄らなければならない。次男の模試の費用を払うために。
信号が青になった。ちょっと手前にいた。思わず小走り。だから、今日は激しい運動はしてはいけないのに。
しかし、家に帰る事が、若干激しい運動のようだった。バスに乗ろうかとも考えたのだが・・・バス停へ向かう事さえ何だか面倒で、歩いた。坂もほとんどないし、まっすぐで車もほとんど通らない道なのだ。歩きやすいのだ。けれども、風が強く、日傘は時々あおられ、必死に抑えなくてはならない。30分は長い。喉が渇く。麦茶が今年一番旨い。
ノンアルで
疲れたが、家に帰ってきてみればまだ15時半。早い。だが、暑い。体が火照っている。そうだ、去年もらったあれだ。あれを使う時が来た。

というわけで、ボディーシートで首や腕、足も拭く。顔も冷やす。おお、冷える。気持ちが良い!
あ・・・もちろん接種部位は拭かなかったけれども、このシートってアルコールでは?
袋をよく見ると、エタノールと書いてある。そういや、拭いたところがどうもベタベタするではないか。そうだ、あのジェルタイプの消毒液で手を消毒した時みたいにベタベタする。うわー、やだなこれ。
それにしても、アルコールにかぶれるからってアルコールじゃない消毒をしてもらったのに、今全身をアルコールで拭いてる私。何やってるんだか。
体が冷えれば元気。PCで小説を書いたりして。夕飯も作って、モリモリ食べた。
土曜日ならばお酒を飲むのが常なのだが、今日は接種した時に、
「今日はアルコールや激しい運動は避けてくださいね」
と言われたので、辞めておく。だが、いつもと同じではつまらない。病気じゃないんだから、アルコール以外はいつもの土曜日でいいではないか。
というわけで、お風呂上がりにノンアルコールで。おつまみも食べたりして。酔わなくても疲れているから眠くなった。

副反応始まる
ノンアルコールビールを飲んでいる時には、実はもう既に接種をした左腕が痛くなり始めていた。
実際は18時頃から痛み出した。接種して3時間半後くらいか。
2回目接種時は、夜中に急激に寒くなって熱が出たので、今回も一応肌掛け布団を用意しておいた。だが、掛けて寝るのはタオルケットだった。
寝返りを打つ度に目が覚めてしまうのは1,2回目と同じ。だが、心なしかモデルナだった1,2回目よりも痛みが少ない気がする。
モデルナで3回目を打つ人は、3回目だけワクチンの量が半分だと聞いたが、ファイザーの量は同じだそうだ。そういえば、接種会場には4回目だという人もけっこういたなぁ。すっかり出遅れたな。
さて、翌朝の日曜日。
目覚ましを掛けて起きたが、どうにもだるい。着替えてみたが、なんか苦しい。ちょっと胃がムカムカするような気がするし、時々寒気がする。暑い日なのに。
本当は、コーラスの日だった。午前中に出かける予定だった。熱はないし、行かれると思ったのだが、この後熱が上がるかもしれないと思ったので、行くのを辞める事にした。またパジャマに着替え、ゴロゴロする事に決定した。
何度も熱を測ったが、結局発熱はなかった。腕の腫れもなく、日中ほんの少し腕が熱をもっているくらいだった。だが、腕が上がらない。腕の痛みはあった。
洗濯はしたのだが、やっぱり立って動いているとだるいし、辛い。寝たり座ってゆっくりしていれば問題無い程度。そして、夕方にはすっかりだるさも抜け、元気になった。
当然、夜はアルコールを接種。接種と言っても注射ではない。飲む方だ。今週はワインが飲めなかった。残念。ビールばっかり。ビールの美味しい季節だが。
腕の腫れ
接種翌日にはほんの少し赤いだけ。二日後にはもう少し広範囲に赤く腫れた。そして、時々痒みもあった。
三日後には押せば痛いかな、くらい。赤みも消え、腕も上がる。
そう考えると、やっぱり今回は副反応が軽かった。


モデルナモデルナファイザー
モデルナを2回接種した人が、3回目にファイザーを打った、という話をあまり聞かない。
夫は3回ともモデルナだったが、3回目は特に熱が続いて、コロナに感染した私よりもずっと辛そうだった。とはいえ、接種当日も酒を飲んでいて、翌日も熱があったのに薬で下げて飲みに行ったりしているから、あんなにひどかったのだと思うけれど。
モデルナよりも、ファイザーの方が副反応が軽かった、と結論づけるのは軽々かもしれない。2回目接種からだいぶ日にが経っているし、間に感染が入っているし。つまり、
モデルナ→モデルナ→感染→ファイザー
なわけで。感染も軽く済んだし、幸い後遺症もない。もしかしたら、モデルナワクチンの効果のお陰で感染しても軽く済み、感染したから3回目接種の副反応も軽かった、と言えるかもしれない。分からないけれど。
しかし、これで旅行などの割引が受けられる。スマホの接種証明書アプリに、3回目の接種証明書をダウンロードした。月曜日にはちゃんと証明書が発行できた。良かった良かった。
もう、コロナの感染が拡大しないといい。けれども、拡大したとしてもまたしばらくワクチンの効き目があるから安心。もし感染しても、また軽く済むだろう。とはいえ、一応感染対策はしておかなくては。
因みに、1回目2回目の副反応をまとめた記事はこちら→新型コロナワクチン接種・副反応まとめ – たかんなお年頃 (takan.site)