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高級ワインを飲んでみた

これは商品の宣伝記事ではない。それを予め言っておこう。

おみくじに当たる

年末に申し込んだwin&の「おみくじワイン」は、2月1日に届いた。

3本買って2本は末等の5等、1本は2等だった。

去年もおみくじワインを買って、4等が1本、5等が2本だった。今年は3等のカリフォルニアワインが当たるといいなーと思っていたのだが、なんとそれを飛び越えて2等が当たったのだ。

おみくじワインの説明は割愛する。興味のある方は「win&」を検索してみてほしい。

さて、その2等のワインだが、フランスボルドー地方のサンテミリオン地区にある、CHヴァランドローという畑で作られたもの。語弊があるかな?とにかく、畑まで限定された高級品のようである。

生産者はジャン・ジャック・テュニュヴァン(Jean-Luc THUNEVIN)、葡萄の品種はカベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン。

フランスのワインは、ほとんどがブレンドワインだ。瓶に葡萄の品種が書かれていない事が多い。他の国のワイン、例えばイタリアとかチリなどは、葡萄の品種こそ大きく書かれているのだが。

さて、このワインの名前はクロ・バドン・テュニュヴァン(Clos Badon Thunevin)で、2019年産である。インポーター希望小売価格は8,800円

わぉ。8、000円もするワインは買ったことがない。多分飲んだ事もない。

届いたら、あまり動かして落してはいけないと、涼しい所へしまいに行くのも辞めたくらいだ。

いよいよ開栓

たまたま誕生日の前夜。2月3日金曜日。いよいよこのワインを開ける事にした。

ワインは保存状態が悪いとどんどん品質が落ちる。何事もない内に早く飲んだ方が良い。届いたらなる早で飲む。高級ワインなら尚更である。

夫にも息子にも飲ませなければならないが、普段ワインを飲んでいるのは私だけなので、とにかく私が一人で開ける。3年とちょっと経っているワイン。コルクも少々古くなっているようだ。つまり、瓶詰めされてから保存されていたらしい。

さて、開けようと準備をし始めると、何だか気分が悪いような気がしてきた。

胃もたれをしているのは確かなのだ。だって、節分だったから鰯料理を作ろうと思って、ワインに合うようにアヒージョにしたのだが、骨がたくさんあって、ワインを飲みながらでは難しいと判断し、先に食べてしまったのだ。そうしたら、油が胃にもたれて・・・。何をやっているのだか。

そんな胃もたれ気味な状態であっても、普段なら大した問題ではない。既にアヒージョを食してから3時間余り経っている。入浴も済ませたし、もう大丈夫なのに、やっぱり気分が悪いような。んあ?もしかして私、緊張しているのか?高級ワインを目の前にして、ドキドキしちゃってるのか?

庶民だなあ。落ち着け、これは2、023円で買ったワインだ。大丈夫、いつも通り開ければ失敗しない。

さて、つまみのバゲットも切って、アヒージョの油だけ取っておいたのでそれと、チーズを数種類用意し、コルク栓にソムリエナイフを刺す。

おっと!ボロっとコルクが崩れた。危ない。もっと丁寧に、まっすぐ刺さないと。これは緊張しているからというより、コルクが古いからだ。コルクが通常より長い。一番奥までソムリエナイフを刺し、一気に引き抜いた。無事、コルクが折れたりせずに開栓できた。

ワインの味と香り

瓶に鼻を近づけると、強い香りがする。ああ、これ知っている!そうだ、ボルドー特有の香りだ。

書いてあった通り、深みのあるルビー紫色。って、書いてなかったらそうは表現しないな。濃い紫色だ。いや、黒に近い赤かな。うん、赤だな。

飲んでみる。うん、うん、知っている味。でも懐かしい気がする。最近安いワインばかり飲んでいたから、若い頃飲んでいたもうちょっと高いワインの味なんだろうな。

熟れた葡萄の味や、アルコールの強い感じ、甘い香り・・・素直に感じるのはそんなとこ。

ああそうだ、長男を呼んでやろう。滅多に飲めないワインだから。

長男は部屋からやってきて、一口飲む。

「飲んだ事ない味だ」

と言った。長男は21歳。ワインも何度か飲んだ事があるが、お酒に弱いのであまりたくさんは飲まない。それでも、ちょっと高級なお店でステーキを食べる事もあるそうで、肉と赤ワインは合うよねーと言っていたので、むしろ私よりも高級なワインを飲んでいるのかも?だが、飲んだ事のない味だと。

アルコールが強いね、と長男が言うので、改めて瓶を見る。

あれ?15%って書いてあるじゃん。書類には13.5%と書いてあるのに!

15%のワインなんて飲んだことないぞ。強すぎではないか?でも、書類が間違う事があっても、まさか瓶に貼ってあるラベルが間違えているなんて事はなかろう。15度か。日本酒と同じくらいか。

で、長男は一口か二口飲んで帰ってしまった。どんどん飲みたい味でもないようだ。

私には、美味しいよ。そして、勿体ないからゆっくり飲み、結果としてそれほど酔わなかったのだった。

合うおつまみ

鰯のアヒージョ(のオリーブオイル)に浸したバゲットは、あまり合わなかった。

たまたま家にあったゴルゴンゾーラ(ブルーチーズ)にも、あまり合わなかった。

チェダーチーズはまあまあ。クリームチーズもまあまあ。で、一番マリアージュだったのが、普通の日本のプロセスチーズだ。ブロックチーズというか。これを一口食べ、まだ口に残っている間にワインを飲むと、何とまあ、また別の味がする。合うというのはこういう事なのだよ。

美味しいワインで、おつまみが必要ないものもあるが、アルコールが強いせいもあって、ワインだけよりもチーズやパンを間に挟みながら飲む方が、美味しい。

それから、これは翌日に試したのだが、ウインナーと合わせてみたら、あまり合わなかった。残念。

値段との関係

夫が帰って来た。このワインが当たった事を、とても喜んでいた夫。最近はあまりワインを飲まないのだが、これは当然飲む。

「あ、飲んだ事ない味だ」

おい、長男と同じかよ。いやいや、昔夫が赤ワインにハマって、あれこれ買ってきた時に飲んでいた、ボルドーの味じゃないか。

と思っていたら、そのうちに

「ああ、確かにボルドーって感じだね」

と言っていた。で、思ったほど飲まなかった。こちらも2口3口ほど。

そして、アルコール度数も高いし、半分飲んで後は栓をして空気を抜いて取っておいた。

そして翌日、また飲んだ。実は、空気を抜く事の出来る栓が古くなっていて、本当はツマミを倒して「シュッ」と音がして空気が入って栓が取れるのだが、全然シュッと言わなかったのだ。

だが、ワインの方はそれほど変わっていない。いや、待てよ。実は昼間、昨日飲んだ味を何度か思い出したのだった。それほど強烈な味だったのだ。ラム酒を飲むと翌日何度か思い出してしまうのだが、ワインは思い出さないのが普通なのに。

その、強烈な感じが抜けたかもしれない。それでも、やわらかい口当たり香りの良さに遜色はない。やっぱり高級なワインだなと思う。

しかーし。8、800円はないだろう。

以前読んだワインの本にはこう書いてあった。5、000円まで高ければ高いほど美味しいが、それ以上になるとそうでもない。人それぞれの好みもあるし、値段ほどの美味しさは望めない場合が多い、と。

だから、5、000円でこれだったら頷けるものの、8、000円以上すると言われてもピンとこない。

いや、正直に言おう。3、000円のワインで十分だ。でも、しょっちゅう飲む私には、それでも高い。ただ、500円くらいのワインだと、同じ商品でも品質にばらつきがあり、美味しい時とそうでない時とあって安定しない。高いワインになるほど、外れがなく深い味わいも期待できるのではないだろうか。

という訳で、高級ワインを飲んでみた感想を書いてみた。おいしかったけれど、同じ物を8、800円出して買うかと聞かれたら、買わない。夫も翌日一杯飲んだが、私が瓶を捨ててもいいかと聞いたら、

「捨てていいよ。大したもんじゃないから」

と、当たった時の喜びとは大違いな態度。思ったほどのもんじゃなかった、というのが聞かなくても分かってしまって笑える。

因みに、5等のワインも2、023円で買ったが、インポーター希望小売価格は2、420円だそうなので、そちらも期待したい。よほどの驚きが無い限り、そちらはブログにしないと思うが。