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パラスポーツってそういう事か!~Beyond Stadium2022~

初めてパラスポーツのボランティアを体験した。

私は今まで、パラスポーツというのは障害者のスポーツだと思っていた。しかし、そうではなかった。

昨日の経験を話そう。

東京体育館へ

ボッチャ大会のボランティアに当選した。ボランティアは前半と後半に別れており、私は後半。割とゆっくりと家を出た。

11時からのシフトだった。食べ物の提供はないという事だったので、お昼を持って行く事にした。前回のボランティア活動で交通費としていただいたクオカードを使おうと、出がけにコンビニで買うことにした。

私はほとんどコンビニを利用しないので、こういう時に積極的に使わないと、クオカードは永遠に残ってしまうのだ。

だが、出がけに買う、つまり電車に乗る前に買うという事は、時間に制限がある。こういうのが、私は苦手。例えば、お昼を買うために5分早く出ればいいと思っても、5分でちゃんと選べるかどうか、不安に苛まれる。だいたい、優柔不断だし。

それで、アホだなと思いつつ、事前にそのコンビニで売っているパンをネットで調べて、予め大体選んでおこうとした。けれども、実際その全てが売っているとも限らないし、大きさや質量が分からないと選べず、ざっくりと見ておくだけという風になる。まあ、それでも初見よりはマシだろう。

で、ゼリードリンクだけはとうとうスーパーで前もって買ってしまった。その方が安いというのもあるし。

そして、電車の時間の10分前くらいに駅前のコンビニに着いて、パンを選んだ。実際、けっこう悩んでしまった。だって、菓子パンてカロリーが高いんだもの。でも、予めこれかこれ、と選んでおいた中から選ぶ事が出来た。

電車にはこの格好で乗った。ちょっと上半身が寒い

シティキャストのユニフォームである。着るのは2回目。家から着ていくのは初めてで、夫が

「可愛い!」

と言っていた。いや、私がではなく、ユニフォームが可愛いのであろう。

今回は下に八分袖のインナーを着て、ズボンの下にはレギンスを履いた。どうも着ぶくれ。1枚ずつでも増えると、太って見えるのは確実だった。

さて、今回はJRの千駄ヶ谷駅で降りた。地下鉄の国立競技場駅でもいいのだが、調べてみたら、千駄ヶ谷へ行く方が時間も短く、電車賃も安かった。

そう!このブログの読者ならピンときたであろう。先日国立競技場へ行った帰り、間違えて東京体育館のところで曲がってしまい、気がついたら目の前が千駄ヶ谷の駅で、慌てて引き返して国立競技場駅へ向かったのだ。疲れていたのに。バカだった。あのまま千駄ヶ谷から帰った方が、よっぽど早かったし料金も安く済んだのに。

今後は国立競技場へ行く時に、どのゲートから入場するのかを考え、到着駅を選ぼうと思う。どちらでもいいなら、千駄ヶ谷の方がいい。ただ、電車がコンスタントに来るのは地下鉄の方。JRは乗り換えも多いし、場合によっては時間がかかるかもしれない。

さて、千駄ヶ谷に着いた。

観客として正面から入るなら、千駄ヶ谷駅からすぐだったのだが、ボランティアの集合場所はぐるっと回って地下駐車場から入るという事だった。で、地図通りに歩いて行ったのだが・・・

また迷ったよね。道路を歩けばよかったのに、敷地内を歩いて行ったから、行き止まりになったよ。でも、そこに警備員の人がいて、

「ボッチャですか?」

と声を掛けてくれて、

「ボランティアの集合場所を探してるんです」

と言ったら、親切に教えてくれた。まあ、その人が立っているところまで歩いて行ってから、教えてくれたのだけれどね。最初、教えてくれないのかと思ってびっくりしちゃったよ。

一旦道路に出て、少し先にある階段を降りて、右へ行けと。地図ってさ、2次元じゃん。坂とか階段を降りるというのが分からないと、思ったのと全然違ったりするわけよ。

地図をよーく見たら小さく階段が書いてあるような気もするけれど、ここは「←階段」などと書いて欲しかった。

その辺りへ行ったら、ボランティアさんが次々と現れて、もう迷う事はなかった。

集合

受付をしたら、

「ユニフォームを申し込んでますね」

と言われた。あれ?確か、駒沢公園のボランティアでもらえるはずだからと、今回は申し込まなかったはずなのに。それとも、まだもらってないのに、不要としたら心配で、やっぱり申し込んだのだろうか?うーん、何しろ自分の記憶が最近信じられないからな。

とにかく、ユニフォームを着ているので、要らないですね、という事になった。この間1着余計にもらっているので、もうけっこうだ。

袋と水筒をもらった。水筒、こういうの欲しかった!私、もっと小さい物か、太くて背の低いのしか持っていなくて、こういうスリムで300ミリリットルくらい入るマグボトル、欲しかったのだ。でも、買うほど使わないしって事で、持っていなかった。

さて、更衣室に案内されたが、着替える必要がないので入らず。靴はここで履き替えていいと言われて、履き替えた。新品のボランティアシューズ。かかとの所にチャームを付けてみた。外履きも同じ靴だから、一応目印。今は真新しいから見て分かるけれど、そのうちどうなるか分からないから。

キョロキョロと知り合いがいないか確認していると、そこへお友達が!会えて良かった~と言い合い、しかも、私が靴入れのビニールを忘れたと言ったら、親切にも1枚くれて。受付でもらった黒い袋が靴袋だと思うので、そこに直に入れて使い捨てにしようかと思ったが、せっかくなのでビニール袋をいただいて、その中に外靴を入れて、更にこのもらったバッグに入れた。

名前を言って役割を確認するようにと言われた。ああ、今回名前を聞かれる事が多いじゃないか。私はトラウマから名前を聞かれるとすっと出て来なくて、一瞬詰まる。一瞬だが、けっこう体力を使うのだ。でも、何とか言えた。で、「受付」だと言われた。

せっかく会えたお友達は、誘導だった。ここでお別れになってしまった。残念。

で、受付と言われた人が20人くらいいて、

「私、競技補助って言われてるのに、受付ってどういうこと?」

とか、

「受付にこんなに人数いらないですよね」

とか、言い合った。もらったパンフレットの会場図を見て、受付が何個もあるのか?などと話したりしていた。

ここでも、Twitterでお友達の人がいるかと思って探して、初対面の人とも会えた。今日は誰も名札をしないので、出そうかどうしようか迷って、結局していなかった。あと、一度だけ会った事のあるフォロワーさんの、名前を間違えてしまった。ごめんなさい。

競技補助

ボランティアを統括しているのが、黒い服にインカムをした人達。イベントスタッフと思われる方々だった。若いイケメンが多かった。だが、ちょっと右往左往していた。

最初、受付と言われたが、何人かこっちへ来てくださいと言われて、私もそこに入った。一部だけ残して大部分が移動した先で、

「皆さんは受付、という事だったんですが、競技補助の人数が足りないという事なので、今日は競技補助に回っていただきます」

と言われた。よっしゃーと小さくガッツポーズ。

だが・・・

実は、ちょっぴり不安が。いや、けっこう不安があった。

事前にTwitterでちらっと、競技補助のタイムキーパーの話が目に入っていた。やり方はよく覚えていなかったが、難しそうで、しかも何か、大きい声で言わなければならないという話だった。それを見て、こりゃ私には向いてない、無理無理、と思っていたのだ。

客席へ移動し、そこに荷物を置いて、4人ずつのグループに分けられた。そして、何と「得点」と「タイムキーパー」をやるという話だった。

うぅ、不安ばかり。ボッチャは一時ルールが分かって見ていた事もあるが、忘れてしまった。得点係になったとしても、見ていて何点入ったか、分かるとは思えない。かといって、タイムキーパーも大変そうだし。

ここはどんな世界?!

体育館に客席から降りて行った。上から見るとこんな感じの体育館。

体育館の左半分では、パラスポーツの体験イベントが行われていた。右側で、ボッチャの大会が行われているのだ。

降りて行って、実際目の前でボッチャをしている人達を見て、私は驚いた。

だって、ボッチャって車いすに座ってやる競技だと思っていたから。

見渡すと、車いすの方はほんの少数。ほとんどの方が立って球を投げている。

お年寄りのグループや、大学生の部活のグループ、会社のグループや、医療従事者や、そしてなんと、メイド喫茶のグループも!

あからさまに撮れなかったので、ちょこっとだけ。彼女達、3回戦まで進出していた。強い。

そうか、ボッチャって障害者のスポーツじゃないんだ、と思った。

そうか、パラスポーツとは、そういう事なのだ。障害者スポーツという言い方もあるけれど、パラスポーツというのは、年齢や性別、障害の有無など関係なく同じ大会に出られるものなんだ。

普通、性別や年齢層などで別れて大会をするものじゃないか、スポーツって。そして、障害のある方もボッチャの技術がすごかったりする。

まずは見学

みんなで体育館の中へ入っていき、それぞれ自分の担当するコートへ行った。まず、1試合は前半のボランティアさんの様子を見学し、引き継ぎを行うという事だった。

前半は二人だった。なので、得点とタイムキーパーをそれぞれされていた。私たちの担当コートのお二人は、とても親切に教えてくれた。しかし、言葉で説明されてもイマイチ飲み込めない。それでも、真剣に話を聞いた。

実際、試合を見学した。

まず、得点はそれほど難しくない事が分かった。なぜかと言うと、審判が1セット終わる毎に指で得点を示してくれるので、それを見て得点板をめくればいいから。ただ、1点~5点はいいけれど、片手で足りない時にはこう、10はこう、と何だか難しそうだった。私が見た試合は、1点か2点しか入らなかったので、その知識は会得されないままだ。

そしてタイムキーパー。本当に、真剣に見てしまった。

審判が卓球のラケットのような物(片面が赤、片面が青)をこちらへ示してくれると、ストップウォッチをスタート。選手が球を投げて、その球が静止するかもしくはコートを出た時点でストップウォッチを止める。それを、赤チームと青チームと、それぞれ測る。

持ち時間は5分。球を6球投げるのに、それだけの時間が与えられる。相談したり、ランプという道具を用意したりする間もその時間に含まれる。

見ていたら、分かってきた。それでも、責任重大だ。間違えたら大変。

だが、何だろう。やってみたい、と思った。あ、そうだ。なんか途中で発言しなければならないのでは?

我々のチーム4人の中に、お一人ボッチャに詳しい方がいて、その方が教えてくれた。

「1分前になったら、ワンミニッツ、と言って、30秒前、15秒前にそれぞれ言うの」

と。うわー、プレッシャー半端ない。けれども、見ていた試合では、けっこうゆっくり相談し合っているようでも残り時間3分くらいあって、余裕だった。そうか、そういう事態にはあまりならないのかな。

さて、試合は2セット制で、それが終わったら15分くらいお休みがあり、我々ボランティアも交代だ。でも、前半の方は、我々がやるのを1試合見届けて、それから帰るという事だった。ありがたい。

役割分担

我々は4人なので、得点とタイムキーパーを2人ずつに分ける。

ボッチャに詳しい方が、タイムキーパーをやると言ってくださった。そして、他のお二人が、タイムキーパーは難しいから、という感じだったので、私は思いきってタイムキーパーの方にした。もう、やってみたいという欲求に逆らえない。これでやらなかったら後悔するに決まっている。

で、次の試合ではもう一人の方がタイムキーパーをやる事になった。よく知っているけれども、やはり責任重大だというプレッシャーがあるようで、

指先が震えちゃう

と言っていた。実際自分がやる番になったら、やっぱり激しく緊張しちゃうのかな、と思った。

しかし、お腹が空いた。集合してすぐの時に、ゼリードリンクを飲んでおいたが、午後1時頃が最も空腹のピーク。あまり遅くなると夕飯に響くし、早めに食べたい。とはいえ、ちょっと寒かったのか緊張のせいか、ここへ来る時にちょっとお腹がゴロゴロ言っていて、さっきまでは食べたくもなく、お茶をちょこちょこ飲んだからか、やたらとトイレが近くて、食事どころではなかったのだ。

でも、私の番になる時に、最初だけ一緒にいてもらい、途中からは休憩に入ってもらう事にした。自分が早く休憩したいなら、まずは他の人に休憩を勧めるに限る

1分前!

私がタイムキーパーをやる番になった。

因みに、真ん中の2分のストップウォッチは、最初のウォーミングアップの時間である。一応測るけれど、これはあまり意味がなかったような。球を全て投げ終えれば終わりという感じだったから。

さて、審判の合図でストップウォッチをスタートさせ、ボールが止まったらストップさせる。最初に白い球を投げ、お互いにその白い球の近くへ自分のチームの色の球を投げる。次が赤チームなのか青チームなのかは、球の状態によって決まる。審判が判断し、例のラケットのようなしゃもじのような物の色で選手、そしてこちらへ示す。その色を見て、そちらのチームのストップウォッチを操作する。

ちょっとでもぼーっとしたら、赤と青を間違えてしまうだろう。球をじーっと見ていても、指の場所を間違えそう。球が投げられたらすばやく自分の指を見て、ボタンの上に確実に置き、球を見て、球が止まったらボタンを押す。

確かに気は抜けないけれど、思ったほど緊張しない。指先が震える事もなく、心臓がドキドキする事もなかった。

しかし・・・。1セット目。まだ隣にあの詳しい方がいる時。片方のチームの持ち時間が残り1分になってしまったのだ。

え、どうしよう、1分前になったけど!

と思ったら、隣の方が

「1分前!」

と言ってくださった。

そうそう、私が交代する前の試合の時に、物議を醸す事があった。選手の中に、わざわざ審判に向かって

タイム!

と手を上げて了解を得て、それから球を見に行って相談する人がいたのだ。他の人達は、自分達のチームにゴーサインが出たら前へ出てきて球を見て、相談し、投げる。それは全て持ち時間の中でやっていた。だが、この「タイム!」の時には時計を止めるのか?止めないのか?と、ボランティアの間で疑問が。

それで、試合の後に審判に質問してみた。やはり、時計は止めないでいいそうだ。そこで審判に言われたのが、

「選手が時間を知りたい時に、タイム!と言って来る事があると思いますが、その時は日本語で、何分何秒、と言ってください。すぐ2秒くらい経ってしまうので、2秒後の時間を言うようにしてください」

という事だった。というわけで、隣に座っていた詳しい方が、日本語で「1分前」と言ってくれたのだと思う。

そして、試合は続き、もう片方のチームの持ち時間も1分を切ってしまった。私は今度こそ自分で言おうと思った。けれども、言おうとしてから言葉が2秒くらい出なくて、いや、2秒くらい躊躇して、言おうとして2秒くらい経ってしまって、1分4秒辺りで

「1分前!」

と言ったのだ。これはよくない。だが、この時ばかりはすごく緊張してしまった。私がやる時に限ってこんな、時間ギリギリなんて。そんなのないよー。

で、1セット目が終わり、二人に休憩に行ってもらった。そして、私と得点のもう一人が残り、2セット目が行われた。

この2セット目が大変。やはり時間がギリギリに。今度は2秒前に言おうとして、ちゃんと

「1分前!」

が言えたし、

「30秒!」

「15秒!」

も言った。だんだん慣れた。もう片方のチームの1分前には、もう緊張せずに言えた。

あー、これがたまらん。達成感かな。もう、私はこれが出来る!と思えた瞬間は嬉しい。

でも、最後には焦った。だって、最後の球を投げたら3秒前だったのだから。もしタイムアップになったらどうするのか、そこまで聞いてないじゃないか。

試合後に、思わず写真を撮ってしまったよ。はあ、ギリギリは心臓に良くないぞ。

それにしても、試合中も隣のイベントスペースで芸能人たちがわちゃわちゃやっていて、その様子はでかいモニターにも映されているが、マイクの音がかなり大きくて、はっきり言って邪魔だった。申し訳ないけどうるさい。急にわーっと盛り上がって大声を出したりするので、審判の声が聞こえない事もあったし、何より我々タイムキーパーの声がかき消されるではないか。

あちらはお祭りでも、こちらは真剣な、神聖な試合なのだ。トーナメント戦で、優勝者は全国大会へ出場できるというような、公式戦なのだ。もう少し考えて欲しかったような。

終了

試合が終わって、休憩に入った。空腹は通り越してしまったが、食べた。食べなくてもいいように、賞味期限が明日以降の物を買ったのに、結局は食べるのだ。

先に休憩していたお二人が体育館へ戻ったが、上から見ていると、ただ立っているだけのようだった。我々のコートでは試合がなく、何もする事がないようだった。でも、私たちもここにずっと居るわけにもいかず、体育館へ降りて行った。

決勝戦に残ったうちの一つのチームは、私がタイムキーパーをした試合に出ていたチームだった。このチームには、ランプを使う選手がいた。

使っている時の写真を取り損なってしまったが、こういう滑り台のようなもの。選手の指示通りにランプを操作する人がいて、向きを変え、板を重ねてその先に選手の帽子から出ている物とボールをつないで・・・と、よく分からないが、そのような動作が入る。

タイムを測っている時に、この操作の時間がハラハラした。時間に余裕があればいいのだが、持ち時間が少なくなって来た時にこれが入ると、それで失格になったりしたら・・・と心配になってしまう。それでも、だからってこちらが時計を止めておいたりなんて事は、してはいけない。そんな事をしたらパラスポーツではなくなってしまう(言ってる事、通じるかな)。

決勝戦をボランティアが囲んで観戦し、その後の表彰式も見て拍手をし、片付けを手伝って解散だった。

いつしか黒い服にインカムのイケメン達が消えていて、この「片付けて解散」の支持は同じボランティアユニを着たおじさん(失礼)が知らせて回っていた。ここへ連れてきて、前半のボランティアさんにつないだところで彼らの仕事は終わりだったのだろうか。また会いたかったのに。

まだステージが残っていると言うが、もう帰りたかったので帰った。その前に、今日初めましてのTwitter仲間とも会えて嬉しかった。写真も一緒に撮ってもらったし。

家に帰って、マグボトルを見たら・・・私のセンスとは違うなと思ってしまった。私はもうちょっとシックというかシンプルというか、そういう方が好きで、カラフルとか原色なのはちょっと・・・

だが、次男にそう言ったら、

「悪くないじゃん」

と言った。若者で、しかもデザイン系の大学を目指している次男がそう言うなら、これ、いいのかも!

急に可愛く見える水筒であった。

ただねぇ、うちの次男はちょー天邪鬼(あまのじゃく)なので、私がもし

「見てー、すっごいおしゃれじゃない?」

なんて言ったら、どう思ったのか・・・それはもう、誰にも分からない事なのだが。