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オラファー・エリアソン展@麻布台ヒルズギャラリー

12月10日の日曜日。SOMPO美術館でゴッホと静物画展を観た後、麻布台へ移動した。4人のメンバーのうち、一人は新宿駅でお別れ。3人で日比谷線の神谷町駅へ。

ゴッホ展を出たのは、予定していたよりも30分くらい早かった。まだ11月24日にオープンしたばかりの麻布台ヒルズ。そこへ行くのも楽しみだ。

THE KICHEN でコラボランチ

神谷町駅の改札を出て、そのまま地下で繋がっている麻布台ヒルズへ。なんだか華やかな装飾が見えてきた。ああ、クリスマスか。

写真を撮っていたら、写真に写らないようにさっと身を隠した人がいた。何者?と思ったら、麻布台ヒルズの地図というかパンフレットというか、紙をくれた。スタッフだ。今日、あらゆる場所でこういうスーツを着たスタッフを見た。エスカレーターや入り口など、要所要所に立っていて、誘導を行っていた。まだ不慣れな客ばかりだから、という事だろうか。

案外すぐに最初の目的地を見つけた。「THE KICHEN」である。ここでもう一人のメンバーと合流する事になっていた。約束の時間は13時。しかし今は12時半。店の中は空いている。

一応合流するメンバーに着いた事を知らせると、そのメンバーも既に近くにいるらしい。お店の人に、予約時間よりも早く入れるか聞いたら、入れるという事だったので、合流を待って12時45分ごろに入店した。

さて、ここで何をしようとしているかと言うと、当然ランチを食べるのだが、ただのランチではないのであった。この後行こうとしている「オラファー・エリアソン展」とのコラボランチを食べるのだ。

ベルリンにあるエリアソンのアトリエ内に構えるスタジオ・オラファー・エリアソン・キッチン(略してSOE)とコラボするカフェが、期間限定で麻布台ヒルズにオープンしたのだ。そのメニューは、SOEのメニューをそっくりそのまま提供するのではなく、概念、コンセプトを同じくして作った料理を提供するそうである。

SOEと同様、ベジタリアン又はヴィーガンに対応した食事であり、「一つの料理を同じ空間にいる人たちとシェアする体験」をテーマとするビュッフェスタイル、可能な限り有機の食材を使用した体にも地球にも優しいメニューなのである。更に、今回の為に和食発酵文化を取り入れた特別メニューも加えてあるそうだ。

更に、食材はSOEのフィロソフィー(哲学)でもある地産地消にならい、全て日本産。出来るだけ東京近郊の物を使い、輸送時のCO2削減にも寄与している。そんな、アートと食が織りなすサスティナブルなメッセージが込められたビュッフェランチなのである。

1時間制で3,850円である。ちょっと高いしどうしようか、と思ったのだが、コンセプトを読んだらどうしても食べたくなった。しかし、当日ここへ来てみたら、オラファー展のチケット提示で1,000円引きであった!嬉しい。それならビュッフェだし、そんなに高くないのでは?

席に通され、まずはお店の人から説明を受ける。お料理の取り方の説明というより、先に述べたコンセプトの説明が主であった。こちらのシェフがSOEへ赴き、学んできたのだそうだ。とくにCO2削減の話を強調していた。そして、今日のメニューはテーブルに置いてあるQRコードから読めますよと。ちなみにシェフとは、在日フランス大使館で副料理長を勤め、名だたるホテルやレストランに従事してきた増谷武士氏だそうだ。

メニューを先に見ていけば良かったのだが、お料理のところに書いてあるからと読まなかった。これが後で仇となるのだが。それと、QRコードを読みこんでみたところ、CO2排出量削減のグラフが載っていて、肉や魚を使うとすごくCO2が出て、その上飛行機を使って、遠くから輸入するとかなりのCO2が排出されるようだ。数字だけ記すと、

近郊の旬の地元食材(ベジタリアン料理)844g
離れた地域の食材(ベジタリアン料理)1,661g
近郊の旬の地元食材(肉、魚を含む料理)2,080g
離れた地域の食材(肉、魚を含む料理)25,390g

そんなに?!と驚くほどの差だった。

さて、お料理を取りに行こう。私は率先して立つ。だってね、家を出る前からお腹がぐーって鳴っていたのだ。もうそれから何時間経つって。

さて、ここにメニューも記そう。大事だからね。

本日のスープ(大根やしめじの味噌汁)
人参のラぺ、わかめの梅風味
黒豆のチリ
グリーンサラダ、ヴィネグレットとレモンフムス
酒粕とヨーグルト、味噌のカボチャサラダ
ピーマンと切り干し大根の塩麹きんぴらカレー風味
レモンケッパーソースと甘味噌ソース添え
本日のパン(ポテトパン)
玄米と黒米のおにぎり
本日のケーキ(フルーツケーキ)
静岡県産有機和紅茶

これを見ないで取りに行ったものだから、グリーンサラダにレモンソースを掛け、味噌とソースは何に付けるのか疑問のまま皿にちょこっと盛り、フムスはそれだけで。本当はフムスにレモンソースを掛けるべきだったのだな。家に帰ってからメニューを見て知ったのだった。それと、メニューにはないけれどピクルスもあった。

さあ、盛ってきたお皿がこれ↓

皆が「フムス好きー!久しぶりー!」って言ってたけど、私は今日初めて見た。もちろん食べたのも初めて。フムスは1時の方向にある鼠色の食べ物。つみれのように見えるが、もっとふわふわ食感だ。

後で調べたら、フムスとは中東や地中海地域の伝統料理だそうだ。ゆでたひよこ豆(ガルバンソー)に「タヒニ」という練りごまのような調味料やオリーブオイル、ニンニク、レモン汁、塩などを加えてペースト状にしたもの。現地では、野菜やパンなどに付けて食べられるそうだ。

さて、食べてみよう。まず味噌汁。これが、白みそベースですっごく美味しい。大根が軟らかい。そしてフムス、最高。私は豆や芋などの素朴な味が好きで、もう、私好みの味であった。ポテトのパンも、一見パサパサしているようだがしっかりとした、しっとりとした食感で、噛むと味がじんわり来る。チリコンカンも美味しいし、カボチャのサラダも絶品。これにはナッツも入っていて甘かった。それと、メニューには書いてないが、3時の方向の焦げたような塊は焼きキャベツ。後から思えば、これに味噌ソースとかを付けるべきだったのだろう。おにぎりには昆布が入っていた。そしてそして、真ん中の下にあるフルーツケーキ、絶品。最高に美味しい。

一通り食べ終わった。他の3人はまだ全然食べ終わっていない。私はやっぱり早食いだな。しかし、もうだいぶお腹いっぱい。胃にずっしり来てしまった。おにぎりが最後にずっしり来たな。野菜ばかりとはいえ、糖質は充分だ。ちなみに、優しいお味のものもあるが、ソースなどはけっこうしょっぱい。そりゃそうか。

まあ、ビュッフェなのだから、もう一度取りに行かなければ気が済まない。お腹がいっぱいになったので、後は気に入ったものだけを取って来よう。という事で、取って来たのはグリーンサラダとフムス、ピクルス、パン、フルーツケーキ、味噌汁だった。残っていた味噌ソースとレモンケッパーかな?そのソースでグリーンサラダを食べ、フムスはそのままで。レモンソースを掛ける事はなかった。だが、フムスはそのままで美味しいのである。

実は、最後に和紅茶をもらえるのだが、私はカフェインがダメなので、もう水でいいやと思ってフルーツケーキも全て食べてしまった。他のみんなが大体食べ終わり、後はケーキだけという所で、和紅茶を持ってきてもらう事にした。その時に、私の為にメンバーが店員さんに聞いてくれた。

「紅茶以外のものは選べないのですか?」

と。すると、ホットのブレンドコーヒーとアイスティーには替えられるそうだ。全てカフェイン入りじゃないか。子供が来たらどうするんだよー。いや、実は別にドリンクメニューがあって、別料金で色々と頼めるのであった。ハーブティーもあったのだが、和紅茶よりも値段が上だったので、代わりにこっちという訳にはいかないだろうと思っていた。やっぱり、今言われた物以外には替えられないそうだ。

でもいい。お腹がはちきれそうなので、水分もあまり入らない。それから、和紅茶というものを一度飲んでみたかった。だから、私の分も頼んで、少しだけ飲んでみようと思った。

それにしても、あんなにお腹が空いていたのに、あまり食べられなかったかもしれない。なぜって、他の3人は一度取って来たのと同じように、また全種類をお皿に盛ってきて食べていたから。私は抜粋したのだ。あれかな、早く食べたせいで満腹を感じやすくなったのかな。確かに、ゆっくり食べているとずっと食べていられるという話も聞いたことがある。でもなあ。時間が経ってもやっぱりお腹の皮がはちきれそうなんだよな。

和紅茶が来た。

色々入っている。あまり濃くならないうちにカップに半分くらい注いで、その半分くらい飲んだ。あと、ここへ店員さんが和三盆のお菓子を持ってきてくれた。

この形、後で出てくるからよく覚えておいて欲しい。

オラファー・エリアソン展

ランチをしていると1時間はあっという間に過ぎた。私が食べるのには1時間もかからないが、おしゃべりしているとすぐに1時間経ってしまう。最後はお店の人に「お時間が過ぎました」と言われ、急かされるように席を立った。

THE KITCHENを出て、近くのエスカレーターで上がる。そうそう、私たちが食べた店はカフェメニューも選べる。ケーキとお茶だけならばそちらで。メニューはいくつかあった。ビュッフェではないというだけで、同じお店だし、同じような物が食べられるようだった。本日のケーキも同じだったみたいだ。

エスカレーターを上がると看板が。ここでよその人と写真の撮りっこをした。ここには載せないが、集合写真も撮ったのだ。

そして、中へ。わあ、何これ?

球体の中に多面体が入っている?その中に何が?中だけ回ってる?これ、真円じゃないね、いびつだね、などなど、あれこれ言い合いながら見た。もっと近づいて見ようかな。

そういえば、ゴッホ展に入った時、しゃべっていたら「お静かに」というカードを掲げているスタッフがいて、慌てて口をつぐんだのだ。しかし、ここは人口密度も高くないし、もっと自由な雰囲気だ。

さあ、じっくり見たので次の部屋へ。ああ、こういうの子供の頃やったね。鉛筆でぐるぐるやるんだっけ?それを、振り子を利用した機械でやるらしい。

機械の上に鏡があって、それを撮った。分かるかな?紙にグルグル描いてあるでしょ。壁一面に、色々なこういう模様が飾ってあった。

そして、次は描かれた方法がすごいやつ。ドーハ近郊の砂漠で、太陽の赴くまま、もしくは風の赴くままに模様を刻んだもの。

毎日違った絵が出来るのだ。上は太陽熱で焦げたところが線に。下は風で塗料を塗りつけたらしい。

そして、出たこれ。ああ、入り口の看板に描いてあったのもこれだ。ビュッフェの最後に出てきた和三盆を思い出して欲しい。

亜鉛廃棄物と同じリサイクル素材だとか。上に扇風機が4つ取り付けてあって、肌に触れる微妙な空気を感じて欲しいという作品。鑑賞者と出会うとか?うーん……ん?

↑これは、太古の氷山の氷の破片を使って描かれた水彩画だそうだ。氷で絵具を流動させて描いたと。描いたというか、何と言うか。我々から出た意見としては、誰にでも出来るのでは、という。つまり、描く技ではなく、その方法を思いつくのが芸術という事か。太古の氷河の氷が普通の氷とどう違うのかは分からないが、やり方さえ思いついたらあとは簡単。でも、それを思いつくのが天才という事だよね?

次に真っ暗は部屋へ。え?何これ、ピカピカ光ってるよ。

ピタンピタンとすごい音がしている。稲光のようにピカピカ、パカパカしている。これは、どういう方法で表現したかの説明が書いてなかった。でもどうやら、ホースから水を出している。ほら、ホースって、先っぽを持っていない状態で水を出すと、ビタンビタンとのたうち回って水をまき散らすでしょ。あれだと思う。そして、光を2秒に1回当てているようだ。水が点々として見える。床は珪藻土なのか、すぐに渇く。しばらく見ていた。広い所にこのホースが何本もあって(4本か5本か)当然それぞれ違う模倣を描き出している。

さあ、暗闇から出た。すると、最後のオラファー・エリアソンのインタビュー動画が流れている。これで終わりだった。ちょっと、思ったよりも少ない展示。

オラファーは言っていた。自分の作品は、自分の母親がガレージでも出来るような物なのだと。美とは、誰もが簡単に出来るものであるべきだ、というような事を言っていたような気がする。やはり、彼は技術屋ではなくアイディアマンであり、哲学者なのではないか。芸術と哲学は近いところにある。何をもって美しいとするか、それを考えるのは哲学だ。

サスティナブルがテーマな展覧会。なかなか良かった。オラファーの作品は、実はもう一つある。それは、このギャラリーの中にではなく、麻布台ヒルズのメインのビル、森JPタワーの玄関ロビーにあるのだ。それを観に行こう。

麻布台ヒルズを散策

一旦外に出て、ここはどこだ?と地図を見たり、スタッフさんに「麻布台ヒルズ全体はどこから見られますか?」と聞いたりして、まずはメイン広場へ。

クリスマスマーケットがやっていた。後から合流したメンバーが整理券をもらっておいてくれたので、すぐに入れた。とはいえ、整理券もすぐにもらえるようで、あまり混雑しているようではない。

奈良美智作品を発見!私の周辺で今、奈良さんがブームなのである。しかし、これはまた、だらんとした感じの……生クリームが溶けたような。顔にはボコボコと丸い跡がある。何を表しているのだろう。やっぱり美味しそうなモノ?

これらの写真のバックにあるのが森JPタワーだ。中へ入ってみよう。

どこもかしこも曲線だ。なんか、なめらか~な感じではないか?吹き抜けを見上げた図↑

オラファー・エリアソンの作品、あった。

そして、33階が今は展望室として解放されているらしいので、行ってみた。このビルは64階建てである。上の方は会社が入るのか入っているのか、とにかくすごく高い。33階は中腹だ。

わあ、東京タワーが目の前に!

ちょっと待って。そのちょうど反対側がこれ。

良く見えないと思うが、よくよく拡大してみると、都庁ビルが見えるのだ。つまり、都庁の展望台から東京タワーが見えなくなったという事じゃない!?あらら。

まあ、気を取り直して、東京タワーをよく見てみよう。向こうの方にはレインボーブリッジも見えるようだ。

東京タワーをこんな風に近くから見下ろすなんて。まるでヘリで撮影したみたい。でも、このビルで働く人達は、みんなこの景色を毎日見られるのねー。

さて下山。お、1階に良さげなソファが。ふんわり可愛い。

でも、座ってみたら大き過ぎる。寄りかかろうとすると変に寝てしまって腰が痛い

さて、皆さんまだまだ夜景まで楽しむようだが、私はそろそろ帰らねばならぬ。今日は次男の誕生日なのだ。夕飯を準備できるくらいの時間に帰らないとね。あ、またなんかすごい装飾が。

どこだっけな。エスカレーターを降りたらこれが出てきた。

それから、スタッフさんに教えてもらった麻布台ヒルズを見下ろせる場所、オランダ坂へ。オランダ坂ってどうしてそんな名前なんだろ。オランダ大使館があるとか?昔オランダ人が住んでいたとか?

なるほどー。もう少し高い所から見たいけど、これ以上は上れないようだ。

春に行った展覧会で、麻布台ヒルズの模型を見た。あれが本当にできたのだな。

それにしても、この滑り台みたいなやつ、そのうち迷惑ユーチューバーとかが上ったりしないかな、とみんなで心配した。下の方は良くても、上の方へ上ってしまって、万が一落ちたりしたら……危ない。絶対に上らないでね。

ちなみに、模型はこちら。

さて、これで私は終了。他のみんなは虎ノ門へ移動してライトアップイベントに行ったが、私は自宅へ。

だいぶ腰が疲れてしまったが、今日も楽しかった。結局夕飯にはピザを注文したのであった。ちなみに、19歳になった次男。最近親知らずが生えてきて違和感を感じていたようだが、昨日はものすごく歯茎が腫れて痛くてほとんど食べられず、今日は歯医者へ行くと言っていた。だが、今日になったらすっかり痛みが引いて、普通に食べられるようになり、お昼は兄にラーメンを奢ってもらったとか。よかったねぇ。