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青森旅行3日目(恐山&アップルパイを求めて)

朝ラー

青森旅行3日目の朝。夜中や明け方に何度も起きてしまって、1泊目よりもよく眠れなかった。寝る前にビールをちょっと飲んだものの、酔いが足りなくて、却って冷えてトイレが近くなっただけだったかも。

試供品の化粧品はどうもダメだった。まだ残っているけれど、家に帰ったら捨ててしまおう。厚塗りになって、むしろ老けて見える。

これでホテルともお別れだ。スーツケースに買ったお土産を詰め込んで、チェックアウトした。

駐車場が日陰でいいなと思ったら、ちょうどうちの車(借りた)に日が当たり始めたところだった。でも、車の中は全然暑くなかった。やはり最低気温が東京とは違う。ここ最近の青森市の最高気温は30度か31度で、最低気温は20度か21度くらいなのだ。

そういえば、今日の青森市の最高気温は34度予想になっていて、今朝のローカルニュースで熱中症アラートが出されたと言っていた。我々はこの後むつ市の方へ行くのだが、そちらは31度くらいの予報だった。

車を発車させた。夫が選んだラーメンのお店へと向かった。青森では朝ラーは常識だそうで、ラーメン屋は朝の7時とか7時半くらいからやっているらしい。札幌ではやっていないのにね。

またダーツバー情報によれば、青森の人は朝が早いそうだ。雪が降ると雪かきしてから出勤するから、早起きせねばならず夜は早く帰ってしまうそうだ。そんな感じでお店は普段あまり繁盛しないのだが、ねぶた祭の間だけはすごく繁盛するらしい。年収の大半を祭りの間に稼いでしまうとか何とか。

時刻は8時半を少し過ぎたところだったが、青森駅にはほとんど人がいなかった。平日なのに!と驚いたが、考えてみたらもうお役所は勤務が始まっているだろうし、学生は夏休みだしそもそも8時半を過ぎたらいないだろうし、そういうものかな。

駅のすぐ近くの建物の中に立体駐車場があって、その中に車を停めた。そこに駐車場があるから入ったのかと思ったら、この建物の1階にあるラーメン屋に行くのだった。建物を出るとものすごい陽光だったが、すぐ着くからと上着を着ないで羽織るだけにして店に向かった。

煮干しラーメンが看板メニューのお店。食券を買って中に入ると、数人の客がいた。父・娘の二人連れがいると思っていたのだが、後になって小学生か中学生くらいだと思っていた女の子が、そんなに若くない事に気づいてぞっとした。申し訳ない気持ちにもなった。子供だと思ってすみませぬ。

ラーメンは細麺・中太麺・太麺・手打ちだっけな、何段階かに分かれていて選べた。夫が細麺を選んだので、私は手打ち麺にしてみた。待つ間に目の前に書いてある「美味しい食べ方」を見て、まずはスープを堪能するとか、モモ肉は早めに食べるとか、チャーシューは汁に浸して食べるとか、途中で味変するのもいいとか、そのオススメは唐辛子と胡椒だとか、読んでおいた。

ラーメンが来た。

上が細麺で、下が手打ちのはずだが、手打ちは思ったよりも手打ちっぽくなかった。これが中太くらいに思える。手打ちだったらもっと波打ってるようなものを想像していたが、するんとしていた。

まずはスープを堪能するんだっけか。うん、煮干しだ。すごく煮干しだ。とても美味しい。そしてモモを食べる。もう少し汁に浸してもよかったかも。麺も美味しかった。ただ、私はラーメンの良しあしがさほど分からない人なので、普通に美味しかったよ、くらいの感想であった。色々申し訳ない。

熱中症アラートを踏まえて?

食べ終わり、店を出た。これから長旅になるので、トイレに行こうと思った。まだ駅ビルは開いていなくて、駅のトイレに行く事にした。また朝陽が当たるので、肩からボレロを掛けていた。風が強いので暑くはない。

すると、いきなりマイクを向けられた。前を見ればカメラマンがカメラをこちらに向けている。マイクを持っているのはワイシャツにネクタイ姿の男性。カメラマンもそんな服装の男性だった。夫の方にマイクを向け、

「今日の暑さ、どうですか?」

と聞く。地元のテレビだろう。どちらから?東京ですか、などという会話もありつつ、更に暑さ、どうですかと聞く。

「東京よりは涼しいです」

とか何とか言う夫。私はよくニュースで、こういうインタビューを受けている人を見て、それが一日の内に何度も流されているのを見て、私は絶対にああいう街頭インタビューには応じないぞ、と思っていたのだが、これは地元局だし、自分や知り合いが目にする事もなかろうと、

「東京はモワっとした暑さなんですけど、こちらはカラっとしていて快適です」

と、私も答えた。マイクをぐいぐい近づけられるのね。しかし、どうも求められている意見がそれじゃない、というのを感じ取った私。

「でも、青森はもっと涼しいと思っていたのに、思ったよりも暑いですね。日差しが強くて」

と、加えた。これでいいか?と思ったら、

「今日、熱中症アラートが出ている事を踏まえて、この暑さいかがですか?」

と言って、また夫にマイクを向けてきた。夫は、

「東京より快適です。すみません、ご期待に沿えなくて」

と言って、終わりにした。それにしても、このインタビュアーもカメラマンも、汗びっしょりだった。確かに日差しが強く、ずっと日に当たっていたら暑いだろうが、風も強いしまだ9時だ。この人達、多分暑さに慣れていないんだろうな、と思った。

それにしても、熱中症アラートが出ていることを踏まえてって、一体何を言わせたかったのだろう。暑いと言わせたかったのでも、暑くないと言わせたかったのでもなさそう。出かけてはいけないという話だったのか?それなら自分たちの方がよほど辞めた方がいいぞ。私は多分汗もかかずに涼しい顔をしていたと思う。

が、トイレに行って鏡を見たら、何と前歯に肉がたくさん挟まっていた!うそー、それテレビで大映しにされてたりしないよね?人生の汚点じゃ

風車がいっぱい

さて、今日は日本三大霊場の一つ、恐山へ行く事にしていた。下北半島にある。そのついでに、大間のマグロで有名な本州最北端の地、大間崎へも行こうかと話していた。だいぶ車の走行距離が長くなるので、カーフェリーを利用する事も考えていた。陸奥湾フェリーだ。それだと陸路の3分の1の走行距離で済むそうなのだ。フェリーの乗船時間は1時間で、イルカの群れを見られるかもしれないとか。

だが、夫がダーツバーで聞いてきた話によれば、大間のマグロはみんな築地に行ってしまって(豊洲?)この辺では食べられないという事だし、遠いから大間崎には行かない事にした。恐山だけだとしても、青森から車で2時間くらいかかる。カーフェリーを行きだけか帰りだけか、もしくは両方でも、夫の好きなようにすればいいと思っていた。だが、車と運転手ともう一人乗るとなると片道1万円以上かかる。値段を聞いたからなのかどうか分からないが、夫はフェリーには乗らないと言ったのだった。

その代わり、急に六ケ所村にある原子力発電所のPR施設に行ってみたいと言い出した。そんな事考えてもみなかったが、確かにガイドブックにも載っていた。六ケ所村は恐山へ行く途中にある。私は原発には反対派だが、だからこそ、もっと原発の事を知るべきかもしれないと思い、承諾した。恐山の帰りに寄る事にした。

ナビに従って車を発車させた。昨日は山の中をひたすら走ったが、今日は海沿いの道を走る事が多いようだ。

山に向かって走るのはなかなか素敵だ。

海が見えてきた。なんか可愛い島がある。

赤い鳥居が可愛い。でも、写真に撮るとあまり目立たない。

しばらく海沿いを走って行くと、夫がなんか言い出した。

「すげー、いっぱいある!」

何が?と思ったら、風車だとか。写真に撮れ、動画に撮れとうるさい。私は東京都の若洲公園で見たよ。

でも、確かにいっぱいある。

この辺りは六ケ所村に近いところだ。片や原子力発電、片や風力発電か。でもまあ、送電網の関係でその方がいいんだろうね。

更に近づく。さっき慌てなくてもよかったじゃん。回っている風車と、回っていない風車とがある。今風が強いから全部回っているものかと思ったが、そういうものじゃないのかな。稼働させているかどうかで変わるのか?

アップルパイを求めて

オススメの豆腐屋の事を聞いてきた夫。途中でその店に寄った。店先に、

「豆腐を店内や駐車場で食べるのはやめてください」

と書いてあった。だから、豆腐は買えない感じ。後から考えたら、車の中で食べれば別によかったのかもしれないが。で、おからのドーナツを買った。冷凍品だったが、自然解凍で食べられるという事だったので、後で食べようという事に。

ここにトイレがあったので借りて、また車で出発。

それにしても、誰もいない山道というか森の横というか、そういう道をずーっと通って行く。土砂崩れを直したような所もあるし。

「こういう所に死体が埋まってても、絶対見つからないよな」

と夫が言った。確かに。人に見られちゃまずいものを埋める場所なんて、いくらでもあるものだな。

ところで、お昼をどうするかという問題で、私が再三アップルパイ、アップルパイと言っているのに未だに食べられていないので、アップルパイが食べられるお店を探せ、と言われた。

むつ市街にこれから向かうので、その辺りで探そう。雑誌には青森か弘前のお店しかなかった。スマホで検索してみたが、本当にそこにアップルパイがあるのか、イートインできるのか、その辺がいまいちわからなかった。グーグルマップで見ても。

「まだ10キロあるから大丈夫だよ」

と言われつつ、頑張って探していたが、どんどん頭が痛くなってしまった。

「もういいや、お土産にアップルパイ買ったし」

と言ったら、

「あれとは全然違うよ、きっと」

と言われて、そうだよな、と思い直し、一応一番可能性の高いお店を選び、そこへ向かってもらった。10キロはあっという間だった。あー、頭が痛い。車に乗りながら何かを懸命に見てはいけないのに。

そのお店は大湊駅のすぐ近くだった。この辺には電車も通っているのだ。時々「駅」と書いてあって、どこに線路が?と思ってキョロキョロしたりしたが、ちゃんと続いていた。それと、時々港があって「ホタテ」と書いてある。どんだけホタテが獲れるんだ?と夫がぼやいていた。

大湊駅の前に駐車場があった。なんと無料。しかも、7日間駐車されていたら撤去すると書いてあって、つまり6日間までは停めっぱなしでもいいという事なのだ。すごい。

時々雨がぱらついたりするが、時々日も出る天気だった。傘を差す程の雨ではない。

ケーキ屋さんに入って行った。小さい店舗だが、一つテーブルがあり、椅子がいくつかある。この写真を先ほどネットで見たのだ。

ショーケースを除いたが、あれ?あれあれ?やっぱりアップルパイはないじゃないか。グーグルマップはうそだ!と嘆いた。しかし、よく見るとアップルパイのスペースはあり、空っぽなだけだった。何も買わないのもあれなので、私はクッキーシューを、夫はプリンを買った。

「ここで食べても?」

と夫が聞いた。例のテーブルの事だ。すると店員は一瞬口ごもり、

「飲食は…できません」

と言った。あの椅子は待ち時間の為の?やっぱりグーグルマップはうそだ。いやまあ、口コミの写真が上がっていただけなのだが。

店を出ると、すぐ近くにベーカリーがあった。一応入ってみた。すると、昭和の万事屋みたいだった。よろずや。いや、一応手作りサンドイッチが少し売っていたようだが、コンビニのように何でも売っているようだった。

買うのを止め、車に戻った。もう、頭が痛いのでメガネを外し、とにかくシュークリームを食べて頭痛薬を飲んだ。一応写真を撮るべきだが、画面を見たくないので、夫に写真を頼むと、私がかじりついているところを撮ってくれた。そして、おからドーナツの写真も撮ってと言ったら撮ってくれたのだが、そう来たか。

にして撮って欲しかったなぁ。文字がさぁ。

おからドーナツは大体融けていて食べられたが、ちょっともそもそした。フロントガラスの前はあっちっちだったので、そこに置いて完全に融かしたら、しっとりしていて美味しかった。5個入りだったので、私が2個、夫が3個食べた。あまりバランスは良くないが、とりあえずお昼は終わりだ。ちょうどお昼の12時だ。

横を見ればなんか、山。あれが恐山か、と夫が言った。

さて、出発しますか。

恐山

やはり恐山、と言うだけあって山だった。車で山を登って行くと、鳥居が出てきた。ここからが霊場だな?ちなみに、日本三大霊場とは、高野山、比叡山、恐山である。

そして湖が出てきた。湖の脇を走って行くと、太鼓橋が見えた。

「あ、停めて!」

ここが有名な三途の川よ。素通りしちゃあダメだ。

これが三途の川。すごい色。

そしてその横には奪衣婆懸衣翁が。人が亡くなって三途の川までやってくると、この人達が死人の衣を剥ぎ、柳の枝に掛け、その枝の垂れ具合で生前の悪行の軽重を推量するのだとか。この後閻魔様の元に行って地獄か極楽かの沙汰が下されるというわけだ。

写真の太鼓橋は渡れないようになっているが、すぐ隣にアスファルトの橋がある。結局そこを車で渡ってしまった。ああ、三途の川を渡ってしまったぞ。

駐車場に車を停めた。早速でかい石像がある。小走りに行って写真を撮る。六地蔵來迎の像

それから受付所で入山料700円を払った。なぜかここで写真を撮り忘れたが、総門をくぐってから写真を撮った。なんか、広くて圧倒された。

遠くに見えるのが山門。キョロキョロしてしまう。右側がこれ。

左側にはこの立て札。

温泉に入れるというのは分かっていて、一応タオルを用意してきた。だが、今は暑くて温まりたい気分ではない。だが、一応写真を。夫は男湯の方を見に行き、私は女湯の方へ。

男湯は一つだが、女湯は二つあった。向かい合っている。誰か中にいるみたいだった。しかし年季の入った建物だな。かっこいいけど、中で服を脱ぐ気にはやっぱりなれぬ。あまりに心もとない。

山門をくぐった時、ここでもわーって感動したのに、写真を撮り損ねた。一番奥に地蔵殿があって、そこでお参りをして、左側へ。ここから地獄の始まりなのだが、看板には「熊に注意!」とな。地獄よりも熊の方が怖いわな。

なんかすごい色をした地面だ。ここを地獄に見立てたのも分かる。硫黄の、いやいや理系の人に怒られる、硫化水素の匂いがしていて、時々黒いところは、どうやら金属の供え物があったところのよう。お金が溶けているようだ。

出た、無間地獄。結局血の池地獄がどこだか分からなかった。

こんなところでも植物が育つのか、と思ったら。

なんだ、こっちにはこんもり。

だけど、誰が石を積んでいるのだろう。修行してる人?信者?風車(かざぐるま)が売っていたから、やはり訪れる人が色々備えたりしているのよね。

ちょうど観音様の頭の上に鳥が!あ、カラスだね。うわー、地獄に似合う鳥だわー。

また湖が見えた。

地面の色がほんと、すごいな。

黄色い物が流れているような場所もあったし。そして湖の湖岸まで行ってみた。

極楽浜か。ん?地獄じゃないの?突然地獄から抜け出したか。それにしても風が強く、曇っているし帽子が飛ばされそうなので取ると、日が出たり。忙しい。

湖岸にもたくさん風車(かざぐるま)が刺さっていた。誰がやったのか、と考えるとちょっと怖い。

ここに東日本大震災供養塔があった。

そういえば、私は見逃したけれども夫がどこかで読んだらしく「親より先に死んだという罰で、石を積んでも積んでも壊されるらしい。だから生きている人はそのお手伝いをしてあげるのかな」と言っていた。

ちょっと、順路なんてあったんだ。

というか、あちこちに生えているこの丸い緑は何?まりもみたい。と思ったら、夫が

結んであるよ。何か意味があるんじゃない?」

と言う。え?

本当だ!あちこち結んである。一体誰が?何のために?足を引っかける為に?

そろそろ足が疲れてきたが、なおも進む。坂を上ると展望台という札があった。

なるほど素敵ね。一応二人で自撮りしてみた。汗かいて風で髪の毛めちゃくちゃだし、ダメだこりゃ。

展望台もいいが、高い所から反対側を見下ろすのも圧巻。

色々な土というか砂が混ざり合っている。

そして、建物を見下ろす。けっこう大きいね。

さて、山を降りて行き、出口へ。

あ、これが本堂だって。右側の建物は古いねえ。

先ほど遠くに写っていた山門を間近で。

さて、これで恐山は終了だ。時刻は14時。それにしても汗をかいた。

「やっぱアイスかな?あそこにソフトクリーム売ってるんじゃない?」

と夫に言われ、食事処へ行ってみたが、アイスのような浮ついたものは売ってなかった。そば、うどん、カレー、ラーメン、後は飲み物。外国人の男性が多いような気がする客たちが、静かに何かを食していた。

外の自販機で麦茶を買い、最後にトイレに行って来ると言って、トイレに。しかし、これがまた出るものがない。そうか、やっぱり水分が足りてないのか。いかんいかん。

車に戻り、なるべく水分を摂ろうと、まだ残っていた水をガブガブと飲んだ。すると夫が、

「あ、腹が冷えた……」

大丈夫かな、と言うから、途中で催したらまずいでしょ、と言うとそうだね、と言って夫はトイレに行った。しばらく戻ってこなかったので、スマホで新聞を読んでいた。もう頭痛もすっかり治った。

アップルパイを求めてⅡ

夫が戻ってきて、カーナビに目的地を入れた。原発PR施設と空港の手前のガソリンスタンド、そして青森空港と目的地を設定して到着予定時刻を見ると、19時半。そりゃいかん。20時には空港に着くべきなのに、それではPR施設で過ごす時間がなさすぎる。

というわけで、六ケ所村の原発PR施設に寄る事は諦めた。それなら余裕がある。早速車を発進させた。

むつ市街に入った頃、小腹が空いたという夫。三時のおやつか。コンビニに寄ると言った。

青森県にはローソンが多い。そうそう、ダーツバー情報によると、青森にセブンイレブンが出来た時、並んだそうだ。もちろんスタバが出来た時も並んだとか。スタバは分かるけど、セブンイレブンも?と思ったけれど、そもそもセブンイレブンが最近までなかった事が驚きで、いやそれよりも、最近になってこっちへ進出してきたセブンに驚きだ。

結局ミニストップに寄った。

「あるじゃん、アイス」

と言われ、何か分からないけれどもアイスを食べるべき、という気がしてしまった私。プレミアムソフトを注文した。あと、店内にゴミ箱があったので、後少し残っていた水を飲み干し、捨てさせてもらった。

夫は青森限定のカップ焼きそばを買うそうだ。レジで支払いをする時、よーし、コンビニではクオカードを使うぞ!と思ってカードを出したら、何とミニストップではバーコードがないと使えないそうだ。私が持っているクオカードも、夫が持っているクオカードも、QRコードしかなかった。

ちょっと待てよ、あれはどうだ?デジタルのクオカードペイ。スマホを出し、クオカードペイを出してみたら、そっちはバーコードも出せた。よーし、使えたぞ。両方あってよかった。

ジャーン。今の季節は。モンブランだね。あまり甘くないソフトクリームで、美味しかった。スプーンが最中生地で、アイスを食べ終わったらそれもパリパリと食べられた。これも美味しかった。

さて、再び車に乗って出発。また来た道を戻って行った。山道だ。また風車がたくさん見えた。夫が、

「なんか、近未来都市って感じじゃない?」

と言った。風車なんて昔からあるものだけれど、風力発電は新しいか。確かに、ちょっとそんな感じかな。

それにしても……。ミニストップでもトイレに行ってきたのだが、アイスで冷えたという程でもないはずなのに、1時間も経たずにトイレに行きたくなってきてしまった。水分を摂らなきゃと、飲み過ぎたか。あの、水を飲み干したのがちょっと多かったか。

有料道路に入る時、急に不安になってトイレの事を思い出したのかもしれない。なんにしても渋滞してないし、2時間でガソリンスタンドに着くのだから、それまではきっと大丈夫だと自分に言い聞かせた。

音楽を流していて、一緒に歌ったりして気を紛らわせたが、歌う為に腹筋に力を入れるとやっぱりトイレ……と思い出す。いやー、でもこの有料道路にはパーキングエリアのような物が一切ない。

やっと有料道路が終わった。ふと、バスなどが停まっているエリアがあった。あ、ここにはトイレあったかも……。言い出すのが遅れたから寄れない。と、その隣に公衆トイレを発見!

「ごめん、トイレ行きたい」

と言うと、え!と言って急激に止まってくれた。ああ、急激にさせてごめん。車は1台停まっているだけで全然空いている駐車スペース。

「早く言ってね」

と言われたが、トイレはすぐそこにある事が分かっているので大丈夫なのだ。車を停めてもらったので、ちょっと歩いて戻り、公衆トイレに入る事が出来た。この旅行、トイレに何回も行きすぎだなーと思っていたが、肝心なところでコレだ。油断したな。恐山で出なかったから。

やっと落ち着いて、また出発。青森市街地を通るということで、

「アップルパイ、今度こそ食べられるんじゃない?」

と夫に言われた。また調べて頭痛になるのは嫌だと思ったが、いいのー?後悔しなーい?と言われ、やっぱり探す事に。

というか、青森市街地だったら雑誌に載っていたじゃないか。駅のすぐ近くのAーFACTORYというところにある。

ということで、そちらへ向かった。また17時過ぎになってしまい、青森市街地に入ると少々渋滞気味になっていた。17時半頃駅周辺に着いた。駐車場を探すと、一番駅に近い所が空いていた。ここは1時間300円以上していた。他よりも高いから空いているのだろう。しかし、なんと最初の30分は無料と書いてある。なんと!

ここへ来て思ったのは、駐車場が安い。1時間210円だか220円が主流よ。無料のところさえあるし、それでいていっぱいになっていない。うちの辺りなんて15分200円とかじゃなかった?それが駅前で30分無料だなんて。やはり車が必要不可欠な所なのだろう。うちの辺りでは車を持つなんてむしろナンセンス。は、言い過ぎか。

さて、ここがA-FACTORY。すごくおしゃれ。入ってみたかった。今は17:45である。

中に入ると、お土産屋とカフェのような所が一体となっている感じのワンフロア。そして、なんと!狙っていたお店のカウンターには「ラストオーダー17:30」の文字が。隣の店も同じく。うそ、15分も過ぎてしまっている。カウンターにその文字が書かれた板をどんと置いているという事は、もう終了したという事だ。

ショック!よほどアップルパイに縁がないの?

とりあえず、お土産を見てみた。まだ義母に渡すお土産が足りないと言って、あれこれ吟味した。すると、そこにアップルパイがあった。ほぼ、買おうと思っていた物そのものだ。多分。早速買った。

車に戻り、とりあえずすぐに食べる事にした。もう、今日はスイーツを適当に食べる日になっている。私にしては珍しい。でも、旅行ではこういう風に、食べたい物を買って食べて、というのをやりたかった。やりたいのにいつもできなかった。今日はできた。それで特に問題もなかった。わーい。

これがアップルパイ。食べてみると、中に入っているリンゴはきっと紅玉だと思った。やはりこういうスイーツには酸味が必要なのだと思う。他のお店だけれど、雑誌に載っていたアップルパイのお店で、紅玉で作ったフィリングを使用して、なんて事が書いてあったから。それも1軒ではなく数軒。

空港

いよいよ青森ともお別れた。ガソリンスタンドで給油をして、空港へ向かった。ナビに従って走っていると、まっすぐだと思っていたのに急に曲がれと言って来た。

「これ、無料の方で行かせようとしてない?」

そう、一日目にレンタカーを借りる際、ここへ来るには有料道路だから220円がかかると言われ、ずっと小銭が220円はあるように気にしていたのだ。しかし、ナビはその有料道路へ入るのを拒み、くねくねした脇道へと誘導してきた。

レンタカー屋では220円かかると言われ、でもナビはこっちを指示し、ナビはレンタカー屋のだし……頭、混乱。

「多分、この道は地元の慣れた人が通る道だよ。モタモタしてたら怒られるやつだよ」

と夫が言った。でも、同じようにナビに指示されて入って来たレンタカーもいるんじゃないか。まあ、無事に空港に到着した。返却予定時刻よりもだいぶ早いが、夕飯を空港内で食べようという事で。さっきアップルパイ食べたばっかりだけど。

スーツケースを預け、身軽になったところで、お土産屋「アスパム」を見つけた。あの三角形の建物に入っていたアスパム物産館の空港店だ。後は手に持って帰るしかないが、

「酒、買おう」

と夫が言うので、中へ。そういえば、アップルパイともう一つ、切望していたのに出会っていなかったのがリンゴジャム。それも買うか。

と、そこでスマホに電話がかかってきた。市外局番が青森だぞ。出てみると、さっきのレンタカー屋だった。

「夫様名義の、ETCカードが残されていたのですが」

おー!そうだ、忘れ物が無いかと何度も確認したのに、そこは見なかった。夫も、ずっとETCカードは忘れないように、と思っていたらしいのだが、実際には忘れたと。

取りに行くと言って電話を切った。夫が自分一人で行って来るというので、私はそのまま買い物を続けた。後はジャムを選ぶだけだったので。リンゴジャムは二種類あった。品種指定のないリンゴジャムと、紅玉のリンゴジャム。紅玉の方が高い。が、せっかくなので紅玉の方を買う事にした。あーあ、贅沢ね。

買い物を済ませた。一度エコバッグに入れたが、私が作ったエコバッグがこの重さに耐えられるか心配になり、いつも肩にかけていたトートバッグにお土産を入れる事にした。つまり中身を交換。店の前のソファーの上で詰め替えていたら、夫が現れた。ここは2階だったのだが、1階で私を探し回ってしまったと言っていた。

そして、夕飯を食べるという事に。案外食べられそうな感じ。フードコートにした。

夫は例の味噌カレー牛乳ラーメンがあったので、それにすると言う。私は海鮮丼にした。もう一度マグロを食べたくなって。

それぞれ別の店で注文してきたのだが、夫がビールを二つ持ってきてビックリ。でも、自分が二杯飲んでもいいんだと。夫は旅行と言えば朝から昼からビールを飲む人なのに、今回は車の運転があったから飲まなかったわけで、今レンタカーを返してしまったからもう飲んでいいのだ。そりゃ飲みたいだろう。私も少しもらったが、ほとんど夫にあげた。

これがお菓子ではなく、本物の味噌カレー牛乳ラーメン。

これね、一口もらったけれど、あのおせんべいの味にそっくりだった。夕べ食べたやつ。カレースナックの味だと思ったが、実は味を忠実に再現していたわけだ。つまり、スナックっぽい味だった。

そしてこちらが私の海鮮丼。意外と豪華でびっくり。わさびがキュウリの上に乗っていて、わさびをどけてから食べたけど、キュウリを食べて泣いた。ご飯が薄かったので行けると思って全部食べた。やはりネギトロはご飯に合う。

少し遅延があったものの、無事に青森を離陸。途中かなり揺れたのは、積乱雲があったからだろうか。21時のフライトだったのだが、ドリンクサービスの時間以外は機内を暗くされて、読書灯で本を読んだ。かなり眠くて居眠りしちゃったけど。

無事に羽田に到着。あ、そうそう。私の白いスーツケースには目印がなくて、どうしようと思った時、捨てようと思って持っていた、アップルパイのビニール袋を閉じていた針金を思い出した。上の写真で確認して欲しい。赤と白のチェック柄の小さいビニタイって言うの?ラッピングタイ?あれを、持ち手に巻き付けておいたのだった。おかげで迷いなく私のだ、と思えたよね。目印は大事

おみやげ

帰宅したのはほぼ12時だったのに、夫は買って来た日本酒を開けて一緒に飲もうと言う。でも私はやたら喉が渇いてしまって、そう言ったらじゃあビールにしようと言って、お猪口にビールを注いでガンガン飲んでしまった。

今回は、旅行の後に熱を出したり、お腹を壊したりしなかった。車に乗っている時間が長いから、足もそれほど疲れなかった。私は出かける前、何となく夫が運転中に事故を起こすのでは、居眠りしてしまうのでは、と時々不安に思っていたのだが、そういう事もなく無事に運転してくれて本当に良かった。

だいぶお土産を買ってしまった。ここに写っているのは、全部自分ち用。

最初に行った青森美術館で夫が買った絵葉書はこれ。この不機嫌そうな女の子、可愛いよねー。

あと、お土産全部の写真の真ん中に写っている箱は、こんな感じでそそられるのだ。

段ボールにリンゴが入っているみたい。可愛い。中身が無くなったら、箱を私のデスクに飾ろうと思っている。中に何を入れようかな。

以上、3回にわたってお送りした「青森旅行」のブログは終了である。なかなか行かれない場所を堪能できた。でも、その内また行ってみたい。できれば冬に行ってみたいかな。青森の人が言う、長い冬に。