デフリンピックが初めて日本で開催された。今年はデフリンピック100周年の年。100年もの間続いていたのに、今まで日本では一度も開催されていなかったのだ。
それはさておき、このデフリンピックTOKYO2025では、ボランティアの応募が殺到し、私は見事落選。しかし、デフ水泳が独自にボランティアを募集していると聞き、応募したら1日だけ当たった。
その1日は11月21日金曜日。8時半から20時。久々の長丁場。事前の研修はなし。マニュアルが送られてきて、印刷した。マニュアルと白い上履きを持って行けばOK。それから黒いズボンかな。黒か紺。
活動場所は、アクアティクスセンター。有楽町線辰巳駅から徒歩10分とマニュアルには書いてあったが、実際どこまでが10分だか分からないし、前日に観に行こうかな、などと考えたりもした。中の温度も知りたいし。しかし、前日にも予定が入ってしまい難しい。そこで、駅からアクアティクスセンターまでの道順を検索。今は誰かが写真付きで道案内してくれているもので、これなら迷わず行けそうだ。
しかも、ボランティア友達が色々と教えてくれた。30分前に辰巳駅に着けば大丈夫だとか、けっこう暑いけど、人によってはユニフォームのTシャツの下に長袖を着てちょうどいいと。ありがたい。私は寒がりなので長袖を着る事にした。
集合
当日朝。8時頃に辰巳駅に着いた。迷わずアクアティクスセンターへ。東京もいい感じに紅葉が。

辰巳の森海浜公園の中へ入って歩いて行くと……

大きな建物!アクアティクスセンター。

近づくと更にデカ!写真に撮ったが、ちょっと何だか分からないか(笑)

建物の入り口付近に列が出来ていたが、どうもボランティアの列ではなさそう。扉の前に立っている人に今日のマニュアルを見せたら、
「中で見せてください」
と言われた。中へ入ると受付があり、行ってマニュアルを見せると、
「協会の人はそちらですね」
と、もう一つの受付を示される。そこへ行くと、自分の名前を探してチェックしてくれと言われた。あまりチェックされていないし、少し余裕のある時間なので、私はこの時「みんなまだ来てないのか」と思った。
ユニフォームとアクレディテーションカードがセットになって並んでいた。確かに、ここにもけっこうたくさん置いてあったな。その中から自分の物を探すようにと言われた。何となく緩い。そもそもマニュアルを見せたという感じはないぞ。(初日はアクレがないのでマニュアルを見せるようにと言われていた)
自分の名前がアルファベットで書かれたアクレディテーションカードを見つけ、ユニフォームと共に受け取った。すると、アシックスさんからもう一枚Tシャツプレゼントだと言われ、グレーのTシャツを一枚取った。自分のユニフォームのサイズを確認し、同じSサイズをもらった。わーい。
更衣室の場所を教えられ、そこへ行った。2~3人しかいない。今日はボランティアはロッカーを使えないのだ、という事を一人の人がもう一人に説明していた。ここは靴を脱ぐと書いてあり、ビニール袋を出して靴を入れた。上に着ていた物を脱ぎ、ユニフォームを長袖のインナーの上に着た。さて、もう上履きに履き替えるべきか?それともこの後行く2階席の待機場所へ行ってから履き替えるか?
迷ったので、ボランティア仲間のグループLINEで聞いてみた。けれど、皆こちらへ向かっていて見ていないのか、返信がない。まあ、履き替えてしまえ。
久しぶりに「どうみても上履き」というシューズを持ってきた。白い上履きが必要という事で、まさにぴったり。そして荷物を持って2階へ。どの階段で行けばいいのかちょっと迷った。
けっこう歩いた。やっと到着すると、なんと大勢のボランティアさんが既に着替えて座っている。一番前の列には友達3人、既に座っているではないか。そうだよな、もう集合時間の5分前だもんな。私が遅かったのか。もっとテキパキやればよかった。何となく、友達がこの後更衣室に来るのではないかと思ってゆっくりしてしまった。トイレに行く時間がなくなってしまったではないか。あ、ひょっとして皆更衣室に行かなかったのかな?私も別に行く必要なかったもんな。
そう、多くの人が、入り口でチェックしていないと言っていた。
以外に細かい!活動の説明
集合場所の客席から階段を下り、プールの脇を通って活動の待機場所へと移動した。扉を開けたらプールサイド、という場所。椅子はあるがそれ以外は何もない。
丸くなってご挨拶。水泳連盟の方々から活動の説明を受けた。
少し友達から聞いていたが、これがまた意外に細かい。研修もリハーサルもないのに本当に?と驚いたが、やりがいがあるとも言える。このデフリンピック競技はYouTube配信されており、我々も映る可能性がある。しっかりやらねばならない。
予め言われていた仕事は「選手の誘導」か「カゴ係」だった。カゴ係というのは、選手がスタート前に脱いだ服や靴が入ったカゴを運ぶというもの。面白そうだなと思った。それに、何しろコミュニケーションが難しい世界だから、選手の誘導はハードルが高い。国際手話ができればいいというものでもない。選手の中には国際手話ができない人もいるのだ。
蓋を開けてみれば、ボランティアのほとんどがカゴ係だった。とくに午前中の予選はそう。午後の決勝ではメダリストをピックアップする係が存在するという事だった。
いや、まず驚いたのが決勝の時間が17時からだという事。13時ごろに予選が終わったら、17時まで何もレースがないのだ。我々も4時間ほど休憩なのだ。
そしてかご係のお仕事の説明で、大事なのがカゴの持ち方だとか。カゴと言うのは銭湯にある脱衣カゴで、両手で掴める持ち手があるわけだが、それを握るのではなく、手を開いて小指に乗せるのだ。それは、何かを取ったりいじったりしてない、という事をはっきり示す為だとか。カゴ↓

カゴが白い箱に入っているので、新しいカゴを持って入場して行く。8レーンあるから8人が連なって入場して行くのだが、姿勢よく歩き、しかもマットとマットの間の線に沿って歩く。自分のレーンの前に着いたらつま先をマットの継ぎ目の線に合わせて立ち、スタートのピストルが鳴ったら前へ出て、カゴを交換して元の線のところに戻る。もし選手の荷物がカゴの外に出ていたらそれもカゴに入れて回収。全員が揃ったら合図があるので戻って行くと。箱↓(カゴと箱の画像、お借りしました)

ボランティアが27人いたので、3つに分けて9人ずつのグループを作った。私は2班。3グループが順番に仕事をしていく。9人の内1人はお休み。そちらも順番に休む。
私は6レーニンの係になった。ここを固定しないと難しい事になる、と前日やった人からのアドバイス。
そう、水泳競技は前日から始まった。20日から25日まで毎日行われる。その前に準備期間もあった。私は19日の準備、21日の本番、23日の本番のボランティアを申し込んだが、21日だけ当たったのだ。一日も当たらなかった人もいると聞く。だが、実際ここに来てみると、ほぼ毎日活動が入っている人が何人もいる。連盟の人からも、連日やるのがスタンダードという感じのお話がある。そして、19日はボランティア10人のうち5人しか来なかった、つまり5人お休みだったと聞いた。おいおい、それはどういう事だよ。そして、ボランティアは足りないから、入れるだけ入って欲しいという話も聞いたぞ。えー、入っていいの?でも……残念ながら22日も23日も24日も予定が入ってしまった。25日は微妙だが、とにかく私にしては珍しく連日の用事で、多分疲れが溜まってしまうので25日は辞めた方がいい。だから私は今日だけだ。
他にも今日だけ活動だという人がいた事はいたが、ほとんどが何日も入っていて、ほぼ毎日の人が多い印象だった。連盟の人にも、新しく来た人には経験者が色々教えてあげて欲しいと言われた。それと、新しく来た人とテンションが違うかもしれないから、上手くバランスを取って欲しいとも。そりゃ、できれば同じ人が連日来てくれれば、教える手間も省けるし失敗も少なかろう。だからつい、今日しか来ないのが申し訳ないという気持ちになる。だが、今日しか当たらなかったからなのだよ。最初から申し込んだだけ当選していれば予定は入れなかったのだ。
ボランティアが足りない、足りない、と聞くが、そもそも当たったのに何で来ない人がいるわけ!とちょっと怒ってしまったが、私だって急に熱を出して休んだ事がある。今はインフルエンザがとても流行っていると聞く。自分が罹っていなくても家族が罹ればお休みした方がいいだろう。お休みが多いのは、そういう事情があるのかもしれない。
さて、とにかくやってみない事には分からない。説明されてもどうも、イメージが湧かない。先ほど箱の写真を載せたが、この説明を受けている時には写真も実物も見ておらず、どんな箱があって、どうやって置くのかなど、分からないまま本番スタートだった。意外とすぐに。
カゴ係、本番スタート
カゴを持って整列し、その時を待った。扉が開かれ、合図があると出て行く。1レーンの人はプレッシャーだ。昨日経験した人が任された。あと、9レーンの人は毎回担当レーンが変わるので、やはり昨日経験した人になった。
手のひらを開いてカゴを持ち、姿勢よく歩いて行った。出入りが動画に映り込まないように?旗が置かれているが、それが邪魔だった。前の人に続いて歩いて行き、あれ?どこで止まればいいの?6レーンってどこ?と焦る。
何となくこの辺で止まっておいた方がいいかな……と思い、5レーンの人が止まって前を向いた時、私も前を向いた。すると、飛び込み台の所に「6」と貼ってあった。なるほど、あそこを見て場所の検討をつければいいのか。
選手の紹介があり、次にピピピっと笛が鳴ると審判が立ってスタートの所へ行く。このピピピにつられて前へ出そうになる。それを予め経験者から聞いていたので堪えた。
ピストルのバン!を待ったら一瞬出遅れた。隣が前へ出たので私も出た。箱の周りには何もない。カゴを置き、箱の中にある荷物入りのカゴを取り出して下に置き、さっきの空のカゴを箱の中に入れた。そして戻る。線のところに並んでいると、前の方で手を挙げたのが見え、前へと進んだ。ほう、なるほど。こういう事か。しかし、けっこう緊張したぞ。
さっき入場した扉の、隣の扉へと退場した。そこに台があり、番号が貼ってあるので6の所にカゴを置いた。そして待機場所へと戻った。
微調整の手直し
どなたかがモニターで見ているようで、注意事項が告げられた。荷物入りのカゴを持って線の所に戻る時がバラバラだから、一瞬待って揃えてから出た方がいいとか。あと、バンと鳴ってから前へ出るタイミングがバラバラだとか。
そこまで揃えるのか?みんな、リハーサルもないのに無理だよーとか言いながらも、合わせようと意見を出し合う。
別のグループでは、カゴの高さがバラバラだから背の順に並ぼうか、などと話していた。我々はたまたま9人全員女性で、身長差はあるけれどまあ、それはもういいという事に。だって、せっかく覚えた番号が違ってしまうとあれだし。その代わり、肘を90度に曲げてかごを持つ事にした。
それから、荷物入りのカゴを一度下に置くのだが、その場所がバラバラだったので、箱の後ろに統一する事にした。最初、それだと死角に入ってしまうから良くないのでは?という意見が出たので、連盟の人に聞いてみたら問題ないと言われたのだ。それが一番導線を短くできるからと。そして、それを持ったら左回りで戻ると。
それと、我々は出来ていたと言われたが、出て行って並ぶ時、ちゃんと順番にプールの方を向くのが綺麗だという話が他のグループから出ていた。なんかそれ、すごく身に付いていると思った。そう、高校で合唱をやっていた時、コンクールでステージ上に並ぶ時のあれだ。列を作ってステージに上がり、前の人が止まって前を向いたら自分も止まって前を向く。ドミノ倒しじゃないけれど、くるくると綺麗に裏返っているように見える。今回もそれをやると。
また、バン(やっぱりピストル音は鳴っていない。ピーっと笛が鳴るだけだ)が鳴った後、右足か左足か、出す足を統一する事にした。そして、一呼吸おいて足を出すと。
9人それぞれに、どっちの足から出ているか聞いた。私は右足だった。一人一人聞いて行くと、何と半々。奇数なのでどちらか決まる事は決まったが、こんなに半分だとは。左足からの人が4人。右足からの人が5人だった。
というわけで、私は何も考えずに踏み出せばいいのでラッキーだった。順番が来るまで練習した。歩いて行って順番にくるっとプールの方を向き、バンと鳴ったら一呼吸置いて右足から出る。カゴを置き、荷物入りのカゴを取ったら箱の後ろへ置き、空のカゴを箱の中へ置き、荷物入りカゴを持って線の所へ。何度も練習した。
次の順番で、大方出来た。スタート台の方に選手の靴が置かれていたりしないか、確認しなければならないのに、いつも他にあれこれ考える事が多くて確認し忘れてしまう。幸い、私が担当した選手は、カゴの中に全ての荷物を入れてくれていたようだ。よかった。
合図を見て戻ってくると、連盟の人などが親指を立てて出迎えてくれた。バッチリ!と声も掛けてもらえた。嬉しい。
50メートルのレースは、荷物がプールの反対側に置かれる。50メートルはあっという間にレースが終わるので、カゴ隊が間に合わず、既に荷物が入っているカゴに次の選手が荷物を入れてしまったのか、我々の前の班がてんこもりのカゴを持って帰って行き、我々は手ぶらで帰って来た。そんな事もあった。
いやはや、何度もやっている内に午前の予選レースが終わった。ふいー、疲れたぞい。朝ごはんはゼリーだけだったのでもう腹ペコじゃ。16:15に集合と言われて、休憩になったのは意外と早い12時頃だった。
休憩
お弁当をもらいに行った。4種類あったが、今日はパンが3種類、ご飯が1種類だった。ご飯だからとその生姜焼き弁当を選ぶ人も多い。他にハラル食やベジタリアン食もあった。私はムスリムではないが、ハラルの豆腐ハンバーグクリームソースが美味しそうだと思った。でもご飯の方がいい気もして迷い、結局キーマカレー弁当にした。カレーの中に豆が入っているのと、チキンステーキが美味しそうだったから。

やっぱりチキンは美味しかった。カレーも美味しい。パンに付けて食べたが、せっかくだからイチゴジャムも使った。食後に友達同士飴とかチョコとかを交換して食べ、外へちょっと行ってみる事にした。途中、こんな写真も撮った。客席の通路に貼ってあったものだ。


外は良い天気。上着なしでもちょっと涼しいくらい。キッチンカーが3つあって、そのうちの1つがクレープだった。米粉のもちもちクレープだって。これを後で食べようという事になった。メニューの写真を撮っておいて、どれにするか選んでおこう。しかし、クレープ食べるならチョコとか飴とかを食べるべきではなかったな。


一般の観客の入り口から入ってみると、ショップがあって、昨日は動かなかったという水泳のゲームがあった。みんなで順番にやってみた。
実は肩が凝ってちょっと頭痛気味。そうそう、アクレディテーションカードは斜め掛けにしておくと楽なのだが、本番は斜めはダメで、ちゃんと首に下げないといけない。これが首が凝る原因なのだ。私は腰も痛かったので、ロキソニンと筋肉を柔らかくする、腰痛の薬をお弁当の後に飲んだ。他の友達もみんな頭痛薬を飲んでいたぞ。
で、クロールのゲームなので肩凝りが解消するかも。でも、逆に明日バキバキになるかも(笑)

結果は「負け」私にしては頑張った方だ。

ミラソメの像や、デフリンピックの看板も。


テニスにご案内
ロビーであれこれやっていたら、客席の入り口に座っているスタッフさんから、
「手話できる方いますか?」
と、声を掛けられた。私はほとんどできないが、一緒にいる2人が出来る人だった。ろう者のご夫婦が何やら質問されているそう。聞くと、やはりこの時間に水泳のレースがやっていない事を知らずに来てしまったようだ。
昨日も同じ事があったそうで、友達が有明テニスの森でやっているテニスをお勧めしたそうだ。それで、今テニスがやっているか、電車の時間はどうかなどをそれぞれが検索したりして、手話が出来る人に伝えてもらった。私も電車を調べたぞ。
辰巳駅からのご案内をしたら、今は違う駅から来たから、辰巳駅はどっちかと聞かれた。友達がご案内しますと伝え、我々は辰巳駅の方へと一緒に歩いて行った。
時間もあるしちょうどいい。それに、手話で会話が出来るのが嬉しい。と、私ではなく手話が出来る友達が思ったと思う。
手話を教えている先生だという男性は、面白い人だった。奥様が「冗談ばっかり」と手話でやっていた。しかし、指文字をされると頭が付いて行かない。少なくとも指文字だけは覚えておいたのに、なかなか使えるところまでは行かない。言語というのはそういう物だ。ちょっとかじっただけでは使えない。
でも、時々分かるし面白かった。そのろう者の男性は、私ともう一人の手話ができない人が楽しくなかったのでは、と言っていたようだが、そんな事はない。だが、ちょっとノリが悪かったかもしれない。分らないという不安が、どうしても顔や態度に出てしまうものだ。普段はろう者がそういう経験をたくさんしているのだと思う。
辰巳の森公園の出口までご案内して別れた。別れ際に奥様が、旦那様の頭のところでパーとやっていて笑えた。もしかして、若い(あのご夫婦よりは)女性と楽しそうに会話をする旦那様に少し腹を立てたとか?でも、ユーモラスに我々に伝えてくれていた。何しろ、お二人で試合を見に来るのだからとても仲の良いご夫婦なのだろう。
さて、そんな事をしていてもまだまだ休憩は続く。次はプールサイドで写真を撮ろう!
プールサイドにて
昨日、許可を得たという話だったので、プールサイドへ写真を撮りに行った。水泳連盟のボランティアは楽しいのだ、とオリパラの時から有名?だとか。こうやって写真を撮らせてくれたりとか。


おぉ、いいね。自撮りもしたし、撮ってもらったりもしたし、みんなで一緒に自撮りもした。
それから、手話を習っている友達が、これの発表がしたいと言っていたのがスタートランプの機械。

そう、張り紙に「Anti Clockwise」って書いてあるでしょ。これってどういう意味かなと言って、私は手っ取り早くカタカナで検索したら「反時計回り」だって!すぐに出た。世界の常識だったか!プールで練習などをする時に、お互いぶつからないようにという事だろう。国によってやり方が違ったりするから、こうやって目立つように書いてあるのだとか。
それで、スタートランプを操作する機械があって、光るところの写真が撮りたいと友達が言っていて、まさかそれは無理だろうと思った。だが、聞いてみたら快くランプを点けてくれた。すごい。なるほど、水泳ボラが楽しいというのが分るな。



↑青いランプが点いている。
クレープ
15時だ、急げ!クレープのキッチンカーへ。結局メニューを決めていない。何となくバナナはお腹に重たいからベリーにしようかなと思っていた。ところが、今急に抹茶を食べてみたくなった。バナナ抹茶なんて珍しいし。抹茶はカフェインがあるから控えているが、今日は酒を飲むから眠れるはず。今ちょっと摂ったくらいならね。
しかし、実際にキッチンカーの前に行くと、バナナか、ベリーか迷い始めた。すると1番に注文した友達がバナナベリー抹茶を注文しているではないか。なに?両方か?そうだよな、バナナ抹茶はおいしそうだが、ベリー抹茶は想像がつかない。想像のつかない物は是非試してみるべきだ。迷うなら両方だ。
という事で、バナナベリー抹茶を注文。なんだかな、結局メニューの写真を撮っておいても意味なかったじゃん(笑)

皮がもちもちで美味しかった。でも食べにくい。途中、
「チョコナッツさん、鼻にクリーム付いてるよ!」
と言われてしまった。もう、口の周りもベタベタ。
そうそう、今朝の活動中に顔がカピカピに乾いてしまい驚いた。プールの水温は27度だそうで、きっと湿度が高いと思っていたのに全然そうじゃない。特に扉の中は涼しくて乾いている。濡れた物が多くなる室内、冷房を利かせているのだろうか。お昼の後に化粧水だけ乾いている箇所に付けたけど、化粧道具は持って来ていない。もう拭いてしまって化粧なんてない。
抹茶は感じたかな?とにかくお腹がいっぱいになった。
決勝
再び活動場所へ。今度は、レースの合間に表彰式が入るそうだ。昨日と違って、今日はいちいち表彰台を片付けない事にしたそうで、我々がさっき立っていた場所に表彰台が置かれていた。
そこで、我々の入場するタイミングが変わった。スタートのバン!(ピーだけど)が鳴ったら入場する事になった。もう審判は座っていないし、立ち止まって待つ必要もなく、歩いて行って自分のレーンに行ったらすぐにカゴを取り替える事になった。
もう慣れていると思って油断した。出て行って、前の人が振り向くタイミングを見る前に、プールの方を向いてしまい、あっと思ってまた元に戻したりしてしまった。揃ってない。怒られなかったけれど。多分私はYouTubeに映っていないと思われる。3,4,5レーン辺りが映るとか。
あと、まだ修正が入った。顔は笑い過ぎず、すました顔で、という事。明るい笑顔でと言われていたけれど、あまり笑い過ぎてもダメだとか。細かい。そう、最初の説明の時に言われたのが、そこまで?と思うかもしれないけれど、ジャパニーズスタイルでと。海外からは若干引かれているけれど、それでいいのだそうだ。とにかく、左右をそれとなく見て、きっちり合わせるのがジャパニーズスタイルなんだとか。まあ確かにね(笑)
待機中に写真を撮ってもらった。

私の上履きだけザ・上履きだ。みんなスニーカーだった。でも白だからいいんだ。
次は振り向くタイミングは大丈夫だったが、またスタート台辺りに靴がないかを確認するのを忘れた。多分なかったと思うが。なかなか全て完璧にこなす事が出来ない。大舞台(のように感じる)に立つとちょっとてんぱるというか、頭が一瞬真っ白になるというか。けっこう観客もいるし、生配信していると言うし。
それにしても、今度は一つの班が選手のピックアップに回ったのだが、大変そうだった。ちゃんと仕事内容を聞いたわけではないというのもあるが、私に出来る気がしない。1~3位になった選手を連れてくるという事のようだが、色々と大変なようだ。いないと思ったらメディアが連れて行ってしまったとか。
ドーピング疑惑があった場合がどうとかいう話も小耳にはさんだ。結局疑惑があっても表彰式はやるそうだ。そうだよな、オリンピックとかでも、後になってメダルはく奪で繰り上げなんていう事があるもんな。しかし、ドーピングの疑惑があるよと言われつつメダルを受け取る選手の気持ちはどうなのだろう。そして、そんな選手を連れて行かなくてはならないボランティアって……大変だな。とてもできそうにない。でもきっと、やる事になったらやるのだろう。そんな風に思って見ていた。
カゴの仕事が終わった。ちょっと上で観てきていい事になった。レースの写真が撮れるぞ。
最後に
待機場所に戻り、レースを見た。日本チームが出ていないリレーだったけれど、迫力のある写真が撮れた。

そして、表彰式も見た。ゆりーとの人形をもらっているのが見えた。その人形がよく見えるようにモニターも撮ってみた。


リレーが終わったらまた戻るように言われていたので戻った。
さっきのリレーだが、実は1位だったチームが失格になり、順位が繰り上げられたのだった。上では、ただ「あらら~」と思っただけだったが、下に行ってみたら、ピックアップ班が大変だった事を知った。繰り上げになったという事は、ピックアップしていなかった4位のチームが3位になって表彰式に出るという事になる。だが、選手たちはどこかへ行ってしまって、探すのが大変だったそうだ。
ピックアップ班は本当に大変だなー。ちょっと「我々に頼り過ぎだ」という話を聞いたような、聞かないような……。でも、きっとやりがいのある仕事だっただろう。
「また明日も来てくれる方ー」「明後日以降、来てくれる方ー」と、手を挙げたりする事があった。なんか申し訳ない。私はもう来ない。けど、最初から当たっていれば……もう先に述べたので割愛する。
予定より早い19時過ぎ、解散になって帰って来た。ああ、疲れた。結局ずっと少し頭痛だった。アクレディテーションカードのせいなのかな。でも、アクレディテーションカードをもらえるのは嬉しい。今年は万博とデフリンピックと、2つもらえた。デフリンピックは一日だけだったけれど。
帰宅してから、もらったグレーのTシャツを開けてみた。袋に入っている時はアシックスのマークしか見えなかったが、なんと肩の所にデフリンピックのマークが!

嬉しい。夏にたくさん着よう。ちょっと私には丈が長い。写真を撮ってもらって初めて分かったのだが。
私はこの水泳のボランティアの他に、観客として少しだけデフリンピックを観に行った。次男と男子バレーの試合を観たのと、一人で陸上の5000メートルと1600メートルリレーを観た。その他、YouTubeで開会式と閉会式を観た。(閉会式は今まさに観ているところだ)楽しかった。少しでも関われて良かった。
人生を豊かにしてくれる、ボランティア活動。最近少ししか参加できないけれど、やってみると楽しい。また、少しでもいいから、気になるイベントには参加したいと思う。