大阪・関西万博は2025年4月13日~10月13日に開催されている。
4月に万博のボランティアを5日間やった後、観客として再び万博を訪れるまでが長かった……。
やっと、その時がやってきた。9月7日の日曜日、家族4人で行ってきた。
出発
私は実は病み上がり。というか、まだ上がってない感じだった。それでも行くしかない!
不安が多少あるものの、予定通りに出発した。
万博を2回、宿泊1回にするのが普通かもしれないが、私はつい、万博を1回、宿泊を2回にした。よって、出発は夕方。しかし、早起きが苦手な次男が前日の夜に、
「午後の出発だと緊張しないね!」
と言っていたので、彼の心身の健康の為にはそれで良かったと思う。
家を出ると日差しがまだ強い。日傘を差したい。が、スーツケースを引っ張りながらは無理か……と思ったら、長男がスーツケースを運んでくれた。子供たちはリュック、夫と私はスーツケースを持ち、私はその他に斜め掛けカバンとトートバッグも持っていた。
羽田空港にはフライトの1時間前に到着。スーツケースを預けた。預ける機械、初めてじゃないのに、出てきたタグをどうやって貼り付けるのかが分からなかったりしてアタフタ。あれはテープを剥がしたりする必要がないのね。
順調に離陸。17時のフライトで、伊丹空港に18時10分に到着予定。

飛んだ!地上は曇りがちだったが、おかげで上から見ると雲が綺麗。

連山を越え、

18時、大阪に到着。
途中でもらったりんごジュースが要らなかったな……。いつもなら美味しいのだが、喉に痰が張り付いていつも気持ち悪い今、ジュースは余計に……。なんとか1時間ちょっと乗り切ったものの、けっこう気分が悪かったかも。この痰、何とかして欲しいマジで。

手荷物がなかなか出て来ない。やっぱり預けない方が良かったか?真ん中にミャクミャクがいるけれど、暗くて目立っていない。
ここからホテルまで、かなり時間がかかると知ってショック。いつもなら色々調べておく私だが、具合が悪かったのであまり調べていなかった。夕飯はホテルの近くでと思っていたが、まだまだなのか?

モノレールに乗る。お!大きなお月さま、まん丸!と思って写真を撮ると、全然ちゃんと写ってくれない。まん丸ではないらしい。私の目には丸く見える。いや、そもそもはっきり見えない。とにかく綺麗だった。

そして反対側も綺麗。
なーんてやっていたら、あと1分で電車来るよ、と長男に言われて焦る。結局私のスーツケースは誰か息子が運んでくれる事になっていた。ありがとう。
乗り換えをした時、このコースは前にも経験した事を思い出した。実は家族旅行は2021年12月以来3年半ぶり。その時も大阪だったのだ。同じように夜到着で。いやー、そんなに家族で旅行してなかったか。
梅田での乗り換えは長かった。やはり誰かがスーツケースを持ってくれる。私ってお姫様ね。というか、体調を崩していて、長く歩くのも久しぶり。体力の方も心配されているのだった。そして、お腹の具合も心配で、あまり食べられない。ましてや酒なんて飲めない。悲しいが、具合の悪い時は飲みたいとも思わないものだ。
大阪めし
ホテルは大阪天満宮駅の近く。地下鉄だと南森町駅の近く。電車の中で、梅田駅周辺でご飯にするか、梅田からホテルまで歩いて、その途中で食べるか、色々と議論があったが、けっこう遠いし梅田はカオスなので電車でホテル近くまで行く事に。
長男が先導してくれたけれど、梅田の地下をずーっと歩き、無事地下鉄の谷町線に乗れた。そして着いた先にはこんな商店街が。

始めはたこやき屋を探していたが、検索して探しあてたのがテイクアウトの店だったので、別の店を適当に目視で探し、鉄板焼きの店に入った。たこ焼きは無かったけど。

夫がビールを2杯頼んだが、後の人はお水で(笑)でも、初めてとん平焼きを食べた。





子どもたちがお好み焼きを焼いてくれた。そんで、すごく安かったのでびっくり。やっぱり大阪は東京よりも外食費が安いと思う。

ホテルにチェックイン。

素敵なロビーだけど、使わなかったな。
メールでチェックイン用のQRコードが送られてきたので、それを準備していたのに、カウンターでは結局名前を聞かれる。チェックイン方法を選べるとカウンターに書いてあったが、日本人なら名前を言う方が簡単でしょ、という事か。そして受付してくれたのは中国人と思われる女性だった。

アフリカンデザインだとかで、素敵だったけど……枕がねえ。なるべく痰が喉を塞がないように、今は枕を高くして寝ているのだが、この2つをどう組み合わせたらいいのか分からず。最後まで正解が分からなかったぞ。
結局全然眠れず。3時半頃やっと眠れたと思ったら15分で痰が詰まって飛び起き、水を飲み、また1時間くらい眠ったら息が出来ずに呼吸困難。夫の事も起こしてしまった。そしてもう怖くて眠れず。コンディションは最悪だ。
万博会場へ
しかし、何か特別な日の前の晩に眠れないのは私の常なので、大丈夫。8時頃にホテルを出発。
の、予定だったが次男が起きたばかりで準備が整わず、先に出てコンビニで朝ごはんを買った。でも迷っていた。全部食べ切れる気がしない。そこへ次男が現れて、2つを私と半分こしてくれると言ってすぐに決めてくれた。支払いは私だが。
万博は西ゲート9時の入場予約をしてある。4月には何度も桜島・夢洲間をシャトルバスで行き来したものだ。その区間は予約が要らなかったのだ。が、今は予約が要るらしい。予約を試みた時には8時台のバスはなかった。9時台のバスを予約するか、地下鉄で夢洲へ行って西ゲートまで歩くか(それも今は可能なのだそう)迷っていたら、9時台のバスの予約も埋まってしまっていた。
ところが、当日の朝起きたら、お友達から9時台のバスが今はある、との情報が。私がXで悩みを呟いていたので、そこにリプライしてくれたのだ。
朝7時、KANSAI MaaSのアプリを見に行ったら、確かに9時台のバスのチケットを4枚買えた。やっぱり夢洲に着くなり30分歩くのは辞めた方がいいと思い、独断でシャトルバスを予約したのだ。
というわけで、電車で桜島駅に向かった。なんだか乗り換えが難しくて、ホームを探して階段を下りたり上ったりしたな。もう、私は家族に付いて行くのにヒーヒーよ。そしてなんだかJR線が遅れていた。予定よりもだいぶ遅くなってしまった。
西九条での最後の乗り換えの際、待っていたところが女性専用車両だった。電車が来てから気づいたので、その横の車両に移動したからまあ、ギュウギュウ。私だけでも女性専用車両に乗るべきだったかもしれない。
やっと桜島駅に着くと、次男が交通系ICカードにチャージすると言って消えた。ちょっと待って、合流し、なんとか9時台のバスに乗れた。9時半頃だったと思う。座れなかったが、シャトルバスは順調に15分ほどで夢洲に到着。
夢洲にはカラフルなクレーン車がたくさん並んでいた。日曜日だから工事はお休みなのだろう。本当にきれいに並んでいた。うちの男どもはその工事に興味深々。最初は技術的な話をしていたので右から左に流していた私。だがその内、こんな広い所に一体何を作っているのかと話しているので、
「IR施設だよ。カジノの」
と私が言うと、ああ!と皆合点が行ったよう。
さて、着いた!なかなかに日差しが暑いぞ。

なんか、日傘のすごい列が出来ていた。長男が、
「あー、10時の列のだいぶ後ろになっちゃったね」
と言った。
「9時だよ」
と私が言うと、
「え?9時の予約取れてんの?」
驚いている。そう、あの10時の長い列の方ではなく、手前に「9時→」のレーンがあって、そこへ行けばいいのだ。私は常々長く並ばないようにと行動しているので、9時なら9時のだいぶ前から長時間並ぶのではなく、9時を過ぎて列が動き始めてから並ぼうという算段なのだ。ちょっと、いやだいぶ予定より遅くなったが。もう9時50分頃だった。
ゲートの屋根の下にはちょっと入れないな、くらいの場所に並んだ。夫が日傘を差す。私と次男が半分こしながら菓子パンで朝ごはんを食べる。もう夫と長男は食べ終えていた。待ちきれない人達だから(笑)

列はゆっくりだが動いている。そして、私たちは9時台の最後だった。我々の後ろには誰も並ばない。そして、10時になると10時予約の人が我々の後ろに並んだ。まあ、とにかく10時の人よりも先に入れればいいと思っていたので、目標は達成された。
10時を過ぎたが、20分弱並んだだけで入場できた。目論見通りだ。因みに、前の人がチケットのQRコードをかざしてもエラーになってしまって、列を外れるようにと言われていた。何のトラブルか。
そうそう、次男が万博IDを作りたくないと言うので、QRコードを印刷して渡しておいたのに、何と今朝、ホテルに忘れてきたと言う。全く。それで、電車に乗っている時にスクリーンショットを送ったのだ。いや、スクショも前に送ったような気がするのだが。で、そのスクショの次男も無事にゲートを通過した。
入ったパビリオン
長ったらしくならないよう、ここからは箇条書き(笑)
スペイン館

日本との関係、交流の歴史などの展示だった。あと、海洋の……うん。







国際機関
国際連合が泣けると聞いて、行ってみたら間違えて隣に入ってしまった。並んでなかったからつい。たくさんスタンプ押せたけど……よく分からんかった(汗)いや、アセアンとか、万博の歴史とか、分かった物もあったけどね。



クウェート館





↑白い砂に映像が投影されているのだが、時々サソリとかミミズ?が動いていて、それを触ると映像がちゃんと反応するのだ。すごい。
うちの長男の専門分野で、上の機械を見て「見慣れた物が…」と呟いていた。最初、触ると映像が反応するなんて分からなかったのだが、長男が大胆に触ったらサソリが逃げて行ったのを見て知った。面白かった。そして砂が気持ちよかった。



デーツや真珠が特産物なんだね。


こんな風にひんやりした所に寝そべって星空を見たのが気持ちよかった。プラネタリウムみたいで、没入感バッチリだった。
あと、大きな滑り台の出口だけ見かけたのだが、どこから滑るのか分からなかった(汗)残念……
英国館
ボランティアをやった時、英国館で働いている友達に会おうとして、パビリオンがどこなのか分からなくて結局会えなかったという事があった。今回、ちゃんとお友達にも会えたし、パビリオンにも入れた。



ここではショップでお土産も買ってしまった。まずは夫がさっと買って早速外でプシュッと開けたビール。

私も1口もらったけど、いや2口か(笑)チョコレートみたいな風味を感じるビールだった。
私が一目ぼれ?して買ったのがこれ↓


マスタードだ。撮影は家に帰ってから。ん?あれ?

蓋にこんな模様あったっけ?

なかったよな……あー!そうだ。買ってトートバッグの中に入れておいたのだが、万博内のトイレにバッグ2つを掛けて置いた後、バッグを持ち上げたらトートバッグが逆さになって落下……。中身も出ちゃって(涙)その時に凹んだのだ。瓶が割れなくて本当に良かった。しかし、瓶が気に入って買ったってのもあるのに。まあ、これもいい感じの模様かな?
中身はこんな感じ。

ターメリックが入っていて、カレーのような風味もあるが、酸っぱいマスタードだ。色からかぼちゃが入っているように思えるが、緑色のはキュウリ。カリフラワーや人参も入っている。パンやクラッカーでもいいが、アジフライに添えたらすっごく美味しかった。家族にも好評だった。-
三菱未来館


ここは映像がメインで、映像は撮影不可だったし、外の写真だけ。
三菱未来館はつくば万博の時から憧れだった。今回も没入感のある映像、火星についての分かりやすい説明など、とても良かったのだが、それらはちょっと既出感があった。映像でジェットコースターに乗っているかのように没入体験できるのって、既にあちこちで体験しているからね。
鬼滅の刃の声優さんを使うなど、流石三菱ではある。ここは独りだったのだが、独りだと具合の悪いのが更に不安になって、ちょっと気分が悪くなってしまった。
私が入ったパビリオンはこれだけだ。子供たちはそれぞれ、ブラジルやトルクメニスタン、北欧館や飯田グループX大阪公立大学共同出展館などに入ったらしい。夫は途中で暑さと人込みにギブアップ。ビール飲むと余計に暑いしね。日が沈む前にホテルに帰ってしまった。夜になれば涼しくなるのに……。
そうそう、次男は「いのちの未来館」いわゆる石黒館に入ったのだった。出てきて感想を聞いたら、
「よかった。レポート1本書けるくらい」
と言っていた。ただ、グループの中に奇声を発する幼児がいたらしく、物語に没入するのは無理だったそう……。でもね、パビリオンをイメージした香水を買ったそうだ。万博会場でのみ販売しているというもので、パビリオン内でもその香りがしていたそうだ。

左がオリジン、右がヒューチャー。お値段3850円。香りを嗅がせてもらったら、それほど特殊な香りではなく、どこかで嗅いだことのあるような爽やかな香り。ヒューチャーの方が強めの香り。香水売り場に入った時のような感じがした。オリジンの方が好きだが、ホテルの何かの香りのような……やはり珍しい香りではなかった。でも、万博会場の、しかもこのパビリオンに入った人でないと買えないという貴重な物だからね。買う価値はあったと思う。
それにしても、ちょっと前までは「無計画で万博に行くとコモンズ館しか入れない」と言われていたのに、そのコモンズ館には並ぶことさえできなかった。もちろんタイミング次第なのだが。そういえば次男はちょっとコモンズ館に入ったそうだ。そして「夜なら空いてるんだけどね~」と言われたとか。
万博めし
万博グルメについては、たくさん調べた事もあったが、どうせ1回か2回しか食事はできないわけで、あまり並ぶのもあれだし、とにかく入れた海外パビリオンで食べよう、という算段だった。
そして、何となくこの辺なら入れそうでレストラン付きのパビリオンが並んでいるぞ、という場所へ行って、長男が「地中海料理がいい」と言ってマルタ館に決めた。
長男が「大抵、パビリオンに入ってその流れでレストランに誘導されるもんだよ」と言うので、ちょっと100人くらい並んでいそうだったけれど、マルタ館に並んだ。が、レストランは違う列なんじゃないか、と思った次男がスタッフさんに聞いてきたらやっぱり違う列で、レストランには5~6人しか並んでいなかった。次男、ナイス。でも結局マルタ館に入りそびれたという気もしなくもないが。
で、メニューを見てみんなで「!」
そうだった、私はマルタ館が気になっていたのだが、なぜ気になっていたのかメニューを見て思い出した。これが食べられるから。

左上を拡大すると…

ウサギ!ウサギ肉は食べた事がない。ああ、ロード・オブ・ザ・リングのホビットを思い出すなあ。
日本でもウサギは昔から食されていたのだが、今じゃ食べる人もいなさそうだし、ましてや売ってはいない。長男曰く、オーストラリアでは野生のウサギが増えすぎてたくさん食べようキャンペーンが張られた事があったとか。とにかく、これは食べてみなければ。
他にもマカロニとか美味しそうなものもあったが、4人ともこのウサギシチュースパゲッティを注文した。

私は具合が悪いのでお酒は辞めておいたが、お酒は弱いがけっこう好きな次男もビールを注文。一口もらったけれど、普通にラガービールだったな。体調のせいで美味しく感じないのかも。

ジャーン、来たよ。けっこうお肉がたっぷり乗っている。シチューというのは煮込みということで、スープパスタではなかったね。でも、なんかこうスパゲッティは……よくお弁当にちょこっと付いている風で。太いパスタなんだけど、伸びてるっぽいというか……。
肝心のウサギは……。うん、骨付きでけっこう食べにくい。だが、鶏肉に似ている。美味しい。長男が臭みが多少あると言ったが、鶏肉にも臭みがある事があり、それほど差がない。ただ、カレーのような、多分クミンだと思うのだが、そういう香辛料が効いていて、珍しい感じがした。
スパゲッティも、食感は何となくあれだったが、味は美味しかった。意外と素朴な味で。
それから、おやつにこちら。

らぽっぽのかき氷。りんご味。左側に添えてあるのは大学芋。
次男が一口もらえればいいと言ったので一つだけ買ったが、結局半分こした(笑)でもちょうどいい量だった。
食べたのが午後4時半頃で、少し暑さも和らいできた頃だった。ちょっと頭痛がしていたのだが、これを食べたら頭痛が治ったし、次男と「けっこう冷えたね」と言い合った。正直、過去一美味しいかき氷だった。体が欲していたのだろう。
そして、大学芋もめっちゃ美味しかった。流石らぽっぽ。
夜7時半からシャインハットのプロジェクションマッピングを見ようと思ったので、一度バラバラだった子供たちとシャインハット前で集合。そこにあったキッチンカーで夕飯。

まだ大阪で食べていなかったので、たこ焼き。オリジナルとガーリック塩だっけな。長男と分けて食べた。疲れてあちこち行ったり並んだりできそうもなく、ちょうどシャインハットの前のベンチが空いていたのでそこに座って食べた。そこからショーも見られてラッキーだった。
ショー
昼間の水上ショーは、端っこの方から見たが、暑すぎ。いや、座った途端終わってしまったので写真も撮っていない。子供たちはそれぞれどこかで見たようで良かった。動くミャクミャクが登場したので写真を撮ろうとしたらこの有様。

遠い。小さい。そしてピンボケ。こっちに来る!と思ったら手前で曲がってしまい、ちゃんと写真は撮れなかった。でも動くミャクミャクは前回来た時には見られなかったのだから、もっと感動しても良かったな。
プロジェクションマッピングは観た。

30分くらいだったが、けっこう長く感じた。ベンチを跨いで座っていたが、硬いのでしんどくて、靴を脱いで小山座りをしたり、色々体勢を変えながら観た。色々な出展者の短い作品が次々と流れる感じで、花火みたい。気に入ったのがこれ↓シュールでなかなか良かった。どなたの作品だかは忘れてしまったが。

お次は大屋根リングに上って、水上ショー「アオと夜の虹のパレ―ド」を見ようと、長男と共に移動。そう、この時次男は予約してあった石黒館へ行っていたのだ。

ショーが終わった後のシャインハットこそ綺麗だった。


それにしても、大屋根リングはやっぱり美しい。エレベーターもいい。エレベーターに乗っている人の多くが後ろを見ているのが面白い。私も見たし、最後は写真↑も撮ったよね。
更に上の段まで上り、水上ショーを裏側から見た。


水上ショーを見るには、下の段の方が良かったかもな。そういえば、リングの上で最初は椅子を出して座っている人がたくさんいたが、スタッフさんが来て「リングの上に座り込む事は禁止でーす、椅子を出して座る事もしないでくださーい」と言いに来たので、それからは誰も座っていなかった。
これも30分弱だった。けっこう長い。遠いので音が小さかった。
さて、水上ショーが終わると次はいよいよドローンショーだ。私はこれを絶対に見たかったので、途中で帰りたいとは絶対に思わなかった。夜になって涼しくなり、リングの上は風が強いので上着を着ていてちょうどいい気候だった。

おや、なんか紫色とかに目の前の草が染まっているぞ。ドローンってどこに上がるの?

と思ったら、なんと後ろ!目の前だ。邪魔な物がないが、首が痛い。地上のベンチに座って見る方が良かった、と思ったがもう遅い。次男が我々に合流しようとしたようだが、もうドローンショーの前に最上階には上れなくなっていたそうだ。



長男も首が痛そうにしながら動画を撮っていた。終わって、
「これは目がいい人ほど感動するんじゃないかな」
と言っていた。私は以前よりもまた視力が落ちてしまって、ドローンが丸く広がって見えたが、長男は未だに目がめっちゃ良いので、ドローンの揃った機体を見て、綺麗で感動したようだ。
万博会場を出る
ドローンショーが終わると皆一斉に東ゲートへと流れる。次男とも合流し、まずはもうすぐ閉鎖されるというリングを降りた。
あまりに観客が一斉にゲートに向かっているので、これは電車になかなか乗れないだろうと思った次男。このまま出るのは嫌だと言った。今出るより、今なら空いているであろうコモンズ館に行こうと言う。
長男は、もう足が疲れたから嫌だと言う。次男は石黒館で感動して、一時的に元気になったと言う。どうせ駅で立ってのろのろするなら、という事で、もう終わってしまったかもしれないけれど、コモンズ館に行ってみるか、という事に。
だが、地図を見たらコモンズ館がどれも遠い。あまりに遠かったので、やはり断念した。それならさっさと東ゲートに向かった方が良かったのだが……
東ゲートの目の前に駅の階段があると思っていたのに、ずいぶん階段までが遠かった。いや、かなり歩かされた。ゲートを出て右へと歩き、それも止まったりしながらのろのろ。人がいっぱい。喉の痰が気持ち悪い。しんどい。

次男は運動不足だったのに、今日たくさん歩いたので足が痛い痛いと言う。さっきまでの元気はどうした?
そして、次男が行きに交通系ICカードにチャージしに行ったと思ったのに、あの時まだ出られるだけの金額が残っていたからチャージしなかったと言う。長男に怒られていた。本人も、後の事を考えていなかったと反省。のこり200円くらいしかなく、今から乗る電車の最低料金は300円越えで、入れないはずだと。
実は、後で家に帰ってから知ったところによると、関西では初乗り料金分が残っていなくても入れるらしい。関東では入れないのだよ。入れた方がいいよね。
それで、長男が何とかチャージに並ばずに入れないか、クレジットカードで入れないかな、とかあれこれ考えていた。そういうのあった気がするけど出来る改札機を探す方が大変じゃないか、などと話した。でも、多分そんなに並ばずにチャージできるよ、と私は思っていた。
やっと駅の階段の上へとやってきた。次男が、
「右に寄った方がいいんじゃない?大抵券売機は右じゃない?」
と言う。今、人がいっぱいで全然先が見えないのだ。しかし私は知っていた。
「いや、右には何もないよ。左の後ろに券売機があって、前に改札があるよ」
と言った。階段を下りて行くうちに全容が見えてくると、
「お母さんすごい!」
と次男。久々に言われた。そして、券売機にはそれほど人が並んでおらず、次男はチャージをしたが、実際には全ての改札機でクレジットカードでも、ペイペイでも入場出来たのだった。夢洲駅すごい。
電車にはすぐに乗れなかったが、駅に入ってからは2本目くらいに乗れた気がする。全然一杯じゃないのに発車した電車を見て、もう少し入れてもいいんじゃないかと思ったが。サッカーの試合の後の国立競技場駅から乗る電車の方がもっとギュウギュウだぜ。
万博の感想
暑かった。混んでいた。なんか日傘だらけで景観もあまり良くなかった。
でも、大屋根リングは良かった。上ってもいいし、見てもいい。
あまりに混んでいたからか、ボランティアさんを全然見かけなかった。一度東ゲート前のトイレに向かっていた時、集団で移動するボランティアを見かけて懐かしく思ったが、見たのはその時だけだった。やっぱり出会えたらラッキーなくらいの存在だったか。
「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマを体現しているのは、シグネチャーパビリオンだけかな、とも思った。いやまあ、企業のパビリオンもそうかもしれないが、やはり自社の宣伝もしなきゃだしね。
海外パビリオンは、自国の紹介や日本との関係の展示が主で、未来社会がどうの、というのはあまり関係ない気がする。英国館は未来志向だったけど、他の国は全然(笑)それでいいと思うけどね。
あまりにも皆が同じテーマに即した展示をしたら、どれも似通ってしまって面白くない。だから、色々あっていいのではないか。
かつての万博は、近くに住んでいる人はともかく、遠い人は一回行けば充分という感覚だった。しかも一日ね。一泊で二回行くなども考えた事がなかった。
今回の万博は、多くの人が何度も足を運んでいるようだ。予約システムだからなのか、そうでないのか、よく分からないが。
4月にボランティアで訪れた時には、9月がここまで暑いとは想定していなかった。今後悔しているのは、4月のあの時、大阪の別の場所を観光なんてしていないで、万博内の並ばずに入れたパビリオン(それこそコモンズ館など)に入っておけば良かったという事だ。後悔先に立たず。
万博はあと1カ月で終わってしまうけれど、いくつかは残るだろう。人気のあったシグネチャーパビリオンなどは、きっとどこかに移築?されるだろう。そうしたら行ってみたい。
何はともあれ、無事に行けたけれど、体調がすぐれなかった事は痛恨の極み。だが、その割に歩けたなーと思う。なんだか、もう既に万博の思い出が強烈に懐かしくなる。また息子たちと旅行できるかなぁとか、ちょっと感傷的に。やっぱり家族旅行は毎年行きたいな。それには長男の夏休みがネックなのだが。(あの人の会社、お盆がお休みなのよね)
ホテルに戻って
万博会場からホテルに戻ってきたのは11時頃だった。何か食べた方がいいと思い、ポテトサラダを買って帰った。すると、夫がたこ焼きを買ってきていた。昨日辞めたテイクアウトの。私が夕飯にたこ焼きを食べた事を知らなかったから。
夫はホテルで少し休んだ後、商店街を歩き回ってダーツバーを見つけて入ったり、色々してやはり11時頃帰って来たようだ。
ホテルに戻ってきて、フロント前のアメニティのところからボディタオルをもらおうとしたらなく、チェックイン作業中の受付のところで待っていたら、
「お次の方どうぞ」
と、私の顔を見て言ってくれた。が、次の瞬間(チェックインの為に並んでいた人が先だった!)と俄かに思ったような顔をしたホテルマン。だが、カウンターの所にいるチェックイン客のおじさんは何も言わないので、私が「ボディタオルがないんですけど」と言った。すると、ホテルマンは「はい」とは言ったものの、お待ちください、的な言葉もなくチェックイン作業を始めた。まあいいんだけどさ、他のカウンターも空いたし、私はまたお願いした方がいいのか、待っていた方がいいのか迷ったし。
でも、チェックインはすぐに終わり、私が声を掛けた人がボディタオルを出してくれた。次男が「化粧水も」と言ったら「お二つですか?」と聞かれて、化粧水は一つでいいと言った。私は自分用のを持って来ているからいいのだ。
それだけではない。部屋に戻り、夫がビールを開けようとしていて、たこ焼きも食べようとしていて、私がお風呂に入って来るのを待つのも何だからと、本当は髪の毛も汗でびしょびしょで、すぐにお風呂に入りたかったのだが、先に食べる事にした。ビールも少し飲み、たこ焼きとサラダを食べ、そして夫がお風呂へ、私は歯磨きをしてからお風呂へ。
そうしたら!女湯が開かない!
このホテルは、女性客には女湯用のカードキーを渡していた。そのカードキーをドアに当てても赤いランプが着くだけで開かないのだ。え、まさか今日の入浴時間終わった?と焦った。時間を見たら24時を5分すぎていたのだ。男湯には25時までと書いてあったが、女湯には何も書いていない。
うわーん、お風呂に入りたいよー。部屋に速攻戻って、お風呂時間を調べた。でも、特に男女関係なく25時までだった。夫からフロントに行けと言われ、フロントに駆け込んだ。またさっきのホテルマン。
「お風呂が開かないんですけど」と言うと、「毎日更新しておりまして」と言って、黄色いシールが貼ってあるカードキーを出した。私が持っていたのはピンクのシールが貼ってある昨日のカードキーなのだ。
ちょっとさ、言ってくれなきゃ困るじゃないのさ。どんだけ焦ったかって。そりゃ、後から部屋にもお風呂はあるか、とは思ったけど、せっかく大浴場のあるホテルを選んだのに入れなかったら…と。
無事お風呂に入れた。でも、その晩も1時間眠ったら呼吸困難で飛び起き、あまりの苦しそうな様子に夫も慌てて起きてなんか、ビニール袋渡してきたりして、起こしてしまった。それが5時。なんだか疲れているのに全然眠くなくて、それなら遅いけれども日記を書いてから寝ようと思い、布団に寝そべって日記を書いたのだった。3時半頃から電気を消して寝ようと試みて、4時ごろに眠ったかと思ったら、5時に飛び起きたのだ。よくそんなんで旅行してるよなー(笑)
それでは、続いて広島旅へと向かうのだが、そちらは次のブログで!