金曜日の夜のこと。夕飯を食べた後にお腹が痛くなった次男が、私が夕飯に油の多いひき肉炒めを作ったからだと言った。
これまでの話
2週間ほど前、細菌性胃腸炎に罹った次男。嘔吐、下痢、腹痛、発熱が激しく、10日ほど何も食べられなかったのだった。
やっと少しずつ物を食べられるようになり、すりりんご、おかゆ、おじや、ゆでた野菜&肉、と段階を踏んで一昨日に至った。
ひき肉炒めを2回もお代わり
一昨日のこと、次男が
「普通のうんちが出たよ!」
と言っていたので、もうほぼ治ったのだなと思った。
それでも、辛い物や消化の悪い物は避けた方がよいと考えた。
かたい肉よりは、ひき肉がいいだろうと思い、夕飯のメニューはナスとほうれん草入りの合いびき肉炒めにした。
ただ、次男は時々腹痛が起きるようだし、自分で食べる量を調節した方がいいだろうと考え、よそう量は少しにし、お代わり出来るように、残りをドンとテーブルに置いておいた。
夕飯の時、次男はひき肉炒めを見て、これはあまり食べてはいけない気がすると言って、お代わりとは逆に、自分のお皿からドンと置いてある方に半分くらい移した。
だが、食べ進めていくうちに、次男はひき肉炒めを2回もお代わりしていた。少しは余ったけれど、最初によそった分は食べただろうと思われる。
食べられてよかったと思った。食欲が戻ったなあとうれしく思っていた。
お腹が痛くなり、母に恨み言を
ところが、夜。腹痛になった次男が、横になりながら私に恨み言を言った。セリフは忘れてしまったが、まだお腹が痛いのに、あんなメニューを作るからいけない、みたいな内容だった。
私は、その言い方にカチンと来て、私のせいだって言うの!?と、強い語気で言った。そして、
「私にはお腹の調子がわからないんだから、自分で食べる量を調節してくれなくちゃ」
と言った。すると次男は、
「本当は食べたいのに、我慢しろって言うの?そんなの残酷だよ」
と言った。
そんな・・・。一時絶句。
「いや、お母さんだって、かたい肉よりもひき肉の方がいいだろうと思って作ったんだよ」
ショックだ。残酷なことをするつもりなんて、毛頭なかったのに。
良かれと思って、このメニューを作ったのに。
次男は、きっと自分でも酷いことを言ったと思ったのだろう、次男の方が泣き出した。
「だってさ、食べられないけど、夕べ動画見て、そぼろが食べたいって思ってたんだよ」
目を抑えながら言う次男。あんたも辛いねえ。本当はガツガツ肉を食べたいのに、食べればお腹が痛くなって、いつもとは違う軟便が出る。辛いねえ。
「だけどさ、家族のご飯を作らなくちゃいけないし、病人食ばかり作ってるわけにはいかないし・・・」
それでも、私はまだ言い訳をしていた。実は、その時お酒を飲んだ後で、酔っていたのだ。
目を抑えている次男に近寄り、頭をなでなでして、
「泣くなよぅ。悪かったよぅ。」
と言ったが、次男は何も言わず。そのままぷいっと寝てしまった。
気持ちの整理がつかなくて
翌朝、つまり昨日の朝。
私は「残酷だ」の一言を何度も思い出しては、ため息をついた。
けっこうきつい言葉だった。
病気というのは、家族のもとに色んなものを連れてくる。
昨日のブログにこの事を書こうと思ったが、まだ気持ちの整理がつかなくて、書けなかった。
カレーライスとクリームシチュー
昨日の夜、家族にはカレーを作ったのだが、次男のために同時にクリームシチューも作った。
そもそもカレーを食べるとお腹が痛くなる、と前から言っていた次男だが、2週間前カレーを食べたあとに胃腸炎を発症してから、もうカレーは食べたくないと言っていたのだ。
だが、他の家族はカレーが好き。
カレーとシチューは具がほぼ同じだし、水を入れる段階で二つの鍋に分けて、それぞれ作ればさほど手間がかからないと考え、これからはカレーを作るときは同時にクリームシチューを作ることにした。
長男は、クリームシチューが好きではないので、二つ作って好きな方を食べるようにすればいいかと。
それで昨日、クリームシチューを食べた次男は、美味しい美味しいと言って、たくさん食べてくれた。
たくさん食べすぎたせいか、やはり夜にお腹が痛くなってしまったのだが、それでも自分のために好きなものを作ってもらったからか、機嫌が良くなった。
機嫌は良くなったが、お腹の方がなかなか良くならない。早く良くなーれ!