公式ガイドブックやぴあのガイドブックを読み、もちろん宿や列車の準備も整え、とうとうボランティアをしに出掛ける日がやってきた。
4月13日から始まった万博。私はその3日後の16日からボランティアをする為に、前泊で出かけた。つまり4月15日の夕方に東京を出発した。前泊をしたのは、万が一新幹線が止まってしまっても大丈夫なように(参照→チョコナッツの長い一日~大阪・関西万博ボランティア面談 – たかんなお年頃)である。
新幹線の中で
今回は長い宿泊なので、パソコンを持って行く事にした。メールチェックなどをする為である。それで、ちょっと憧れだった「新幹線の中でパソコン仕事」をやってみようと思い、ブログを書こうと思った。
新幹線の自由席。品川から乗ったので、もう窓際の席はない。どこに座ろうかと思っていると、2人席の窓際でパソコン作業をしている男性がいたので、何となくその隣に座った。重たいスーツケースを上の棚に置くのはしんどいし、そもそも別のスーツケースが置いてあって近くには置けない。まあ、お膝の前に置いておこう。
早速パソコンを取り出した。新幹線にはコンセントがあるらしいが、多分窓際だろうと思って断念。さてブログを書こうと思ったが、多分Wi-Fiは混んでいて不安定だろう。なのでワードで下書きをした。
だが、30分くらい書いた頃だろうか。なんだか酔って来てしまった。どうも気分が悪い。せっかくの憧れさだったが、早々に辞める事にした。それから本を読んでみたが、パソコン作業ほどでもないが気分がやっぱりすぐれない。何もしないで座っていたら、ちゃんと回復した。やっぱり乗り物酔いだったか。新幹線はけっこう揺れるのだ。大きく揺れるのではなく小刻みに揺れるのだ。目の悪い私には、余計に辛いのかもしれない。新幹線でパソコンは、ちっとも良い物ではなかった。
富士山が見えた。写真を無理やり撮った。やっぱり窓際の席でないとこんな事になる。

富士山は傘を被っていたけれど、それでも富士山と分かる。しかし、どうしようかと躊躇してから撮ったのに、ずっと右側に富士山が見え続けたのは驚きだ。よっぽど大きいという事が分かる。ものすごいスピードで移動しているのに。
途中、空いてきたので3人席に移動した。あ、こっちの方が広い?そんなわけないか。前の席の人がリクライニングしていたから狭く感じたのだろうか。隣に人がいると、どうしても狭く感じるものなのかもしれない。
万博土産
新大阪に着いた。新大阪と言えば、以前来た時にも万博グッズのショップがあった。万博会場内では混んでいてお土産を買えないかもしれない。ここでちょっと見て、最低限買わなければならないお土産は買ってしまおう。帰りは新大阪駅は使わないので、ここで買うなら今しかないのだ。とはいえ、スーツケースがパンパンで、後からファスナーを開けて広がる分しかお土産は買えない。なるべくコンパクトなやつを買おう。
新大阪駅には、以前よりももっともっと、たくさんの万博土産が売っていた。ミャクミャクグッズもそうだし、お菓子などもたくさん。改札の中も外も。
というわけで、買った。写真を撮ったのは後だが、ここで写真を載せようか。



整形外科と眼科で、万博のボランティアをしに行くと言ってしまったので、何か買って来ようかと思い、病院の受付などに飾ってもらえるようなアクスタを買ってみた。後で6種類のうちのどれが入っているのか分からないものだと知った。家に帰ってから開けてみたら、この↑2つだった。人にあげるなら笑っている方がよかったが、まあ、整形外科のはお口がへの字の方でいいか。整形外科に来る患者さんは皆、どこか痛い人だからさ。(への字というより慌てている感じか)
箱のお菓子の内、1つは自宅用なので開けた写真を。ミャクミャクプリントのお菓子は色鮮やかで可愛い。

ホテル探し
新大阪駅から大阪駅へと移動した。ここから徒歩10分くらいでホテルに着くらしい。スーツケースにリュックにポシェットという大荷物で、宿が写真付きで説明してくれている道順を見ながら、何とか宿にたどり着いた。
いや、全くすんなり行けた訳ではなく、駅を出る時にはウロウロし、急な階段でゼーゼー言いながらスーツケースを持って地上に上がり、曲がる目印の銀行がどう見てもなく、結局GPSを使って宿を探し、もう近くに来ているはずなのに見当たらず、しばらくクルクルその場で回りながら思案し、やっと見つけたのだ。この辺りは夜になると少し寂しい所で、かなり怖かった。
ホテルに入って行くと、自動チェックイン機があった。名前でもいけたのだが、わざわざメールを開けて予約番号を出していたので、予約番号の入力をしたら、0「ゼロ」とO「オー」の間違いで2度入力する羽目になった。やっぱり名前にすればよかった。
結局チェックインを済ませた後、ホテルの人からご案内があった。私の部屋は2階なので、扉を出た先のエレベーターで2階に上がるようにと言われた。ウエルカムドリンクを持ってお上がりくださいと言われ、手にはスーツケースとカードキーを持っているのだが、オレンジが浮かんでいる水を紙コップに入れて、更にアメニティのところから紙コップを取って(歯磨き用)エレベーターへ向かった。
扉の手前にもエレベーターがあった。という事は、私が泊まるのはこのフロントのある建物ではなく、隣の建物に行くという事なのだ。扉を出て短い渡り廊下を渡り、向こうの建物に入るとすぐにエレベーターがあったのだが、なんか……小さい。エレベーターが小さい。つまり狭い。そして、建物が古い。まあ、安い部屋だからしょうがないけれど。

部屋に到着。狭いけど、スーツケースを広げるスペースはあった。それで充分。ただ、机のところに明かりがなく、机の上が手暗がりというか、自分の影で暗くなるのが問題。書き物をする時には、体を横にして書いた。けれども、暗い照明しかないホテルもあるが、ここは明るいので良かった。ベッドの上に生協のカタログを広げて見る事も出来た。
シャワールーム、というかユニットバスは狭かった。本当に人一人立つ、もしくは座るスペースしかない。5日連続で泊まれるホテルがここともう1つしかなく、もう1つは大浴場がついていたのだが、立地がよくなかったのでこちらの大浴場無しのホテルにしたのだ。実は、大浴場のないホテルに泊まったのは初めてかもしれない。旅先では。
たこ焼きを食べよう
さて、一度荷物を置いて、夕飯を食べに出かけた。途中の地下道で色々とお店を見た。気になったのはたこ焼き。たこ八という店だったかな。他にもオムライスの店とか、洋麺屋だとか、定食屋さんもあった。このホテルの近くには飲み屋がいくつかあるが、お酒を飲まないので辞めておこう。「たこ焼き」という看板が出ているお店もあったが、ちょっとディープ過ぎて入るのはハードルが高かった。
牛丼屋も近くにあるが、お昼にそれっぽい物を食べてきたので辞めておこう。だから、ちょっと歩くけれどもまた地下道へと行く事にした。
迷いつつ、たこ八へ。最初はたこ焼きをテイクアウトして、コンビニでサラダを買ってホテルの部屋で食べようかと思ったが、さっきはいなかったのに、今は店内にお客がいて、ここで食べられる事を知った。
カウンター席だけの店内。席は辛うじて空いていた。メニューを見たら、一番人気が「大阪セット」と書いてあった。お好み焼き、ねぎ焼き、イカ焼きを半分ずつとたこ焼きが付く。多いのかなと思ったが、1400円くらいだったので、一人前の値段だと思った。
「お出汁が付きますが、温かいのと冷たいのと、どちらにしますか?」
と聞かれた。この日は寒かったので、温かい方を選んだ。他のお客さんも、私が聞いた限り全員温かい方を選んでいた。本当に、この日の大阪は寒かった。東京は暖かかったのだが。春物のコートを着てきたので、何とか大丈夫だった。それでも駅のホームに立っていた時など、首をすくめるくらい寒かったのだ。
大阪セットが運ばれてきた。

しまった。多かった。これは私の一人前ではない。
それから、たこ焼きは中がトロトロで、熱過ぎてなかなか食べられない。ああ、冷たいお出汁にしておけば食べられたのに!失敗だった。
それにしても、出汁は薄い。目の前に青海苔や鰹節、ソースがあった。たこ焼きにはやっぱりソースが一番合うな、などと思った。
と、前に書いてある物をよく見たら、たこ焼きの食べ方が書いてあった。最初はすっぴんで、次にお出汁をつけて、それからしょうが醤油、ソースをつけてみて、最後に一番美味しかった食べ方で、などと書いてあった。そうか……先に読まなかったので、2つはお出汁で食べ、残りの2つにはソースを掛けてしまった。しょうが醤油も確かに目の前にある。これも掛けてみたかった。
それにしても、ちょうど半分でお腹がいっぱいになった。やっぱり二人前だったか。でも、私はたこ焼きとねぎ焼きが食べたかったから、その組み合わせがなくて。と、思ったら、目の前のメニュー表に「たこ焼きセット」というのがあって、小さい字で「たこ焼きとねぎ焼きのセット」と書いてあった。最初にざっと見た時には、小さい字を読まなかったようだ。そうだったか……でもお値段で大阪セットの方がちょうどいいと思ってしまったかもしれない。もう、とにかく無理矢理全部食べた。勿体ないからね。ま、粉もんは一度お腹いっぱいになっても、それほど腹持ちしない事は知っているから。
何とか食べ切り、店を出た。これから明日の朝ごはんを買って帰るのだ。しかし、お腹がいっぱいで、食べ物を選ぶ気になれない。もしかしたら、明日の朝は食べない方がいいのではないか、とさえ思う。じゃあ、ヨーグルトだけでいいか?
ところが、コンビニを3つ回ったが(近くにたくさんあるので)ヨーグルトが売ってない。飲むヨーグルトしか売ってない。しかも、でかい。それで、乳酸菌飲料を1つ買った。それと、サンドイッチを買った。しかし、どうしてヨーグルトがないのだろう。昔は売ってたのにな。大阪のコンビニにはないのか?←まあ、これは後で伏線回収が待っている。回収、出来るかな?
非常ベルが
ホテルに戻って部屋にいる時、廊下の非常ベルが鳴りだした。びっくり。火事か?
ドアを開けて廊下を見てみた。誰もいない。だが部屋の中でバタバタしている音は聞こえた。声とか。とりあえず煙などは見えない。今すぐ逃げる事もなさそうだ。
とはいえ、すぐに逃げられるようにポシェットを用意。スリッパのままでいいだろうか。靴を履いた方がいいか。
と思っていたら、放送が。3階で火災報知器が鳴ったとか。スタッフが調べるので次の放送を待つようにという事だった。テレビをつけているので、放送が聞こえないかもしれない。聞こえたらすぐにドアの傍へ行こうと身構えつつ、日記を書いていた。
すると、じきに放送が始まった。火災報知器が浴室の湯気に反応した為、鳴ったそうだ。火災ではないのでご安心ください、と言っていた。良かった。怖かった。あれだな、浴室のドアを開けっ放しにしてシャワーを使ったのだろう。私も一人で泊っていると、歯磨きやトイレの時にドアをいちいち閉めない事が多いので、シャワーの時にもそれをやってしまうと煙探知機が作動してしまうのかもしれない。
さて、夜寝る前にはお腹も落ち着き、割と空腹になった。良かった良かった。やっぱり粉もんは腹持ちしない。というより、一時的に満腹になる。ダイエットに良い。多分。
明日からいよいよ万博へ。ボランティア活動だ。頑張ろう!ちゃんと間に合うように行かれるかな、なんて考えているとあまり眠くならない。夕べも大阪へ行くという緊張でよく眠れなかったのに、なぜか今日も眠気がやって来ない。それでも12時過ぎには寝床に着いた。