昨日は朝にヨーグルトとゼリードリンクを摂取しただけで、後は飲み物と薬だけ。急性胃腸炎にかかった次男は、発症から4日経った今も、一進一退を繰り返し、快復したとは言いがたい状況だ。
温かい麦茶
昨日の夜、ポカリに飽きた次男は、温かい麦茶が飲みたいと言った。
麦茶パックにお湯を注いで、温かい麦茶を作り、出してやった。すると、発病後始めて「美味しい」と言って飲み干した。
しかし、その後また胃が苦しくなったようだ。一度に飲み過ぎるとこれだ。そうとう胃腸の働きが悪いらしい。
結局、麦茶の飲み過ぎのせいで、夜中も苦しみながら寝たり起きたりしていたようだ。
多少熱が下がる
今朝、何か食べるかと聞いたが、やはりNO。ゼリードリンクは飲むと言って飲んだが、また飲み過ぎたとかで、お腹が痛くなったと言っていた。
一つだけ良くなったのは、熱が少し下がった事。薬は飲まずに37.5度くらいになった。昨日は38度台だったので、やはり少しは回復傾向に向かっているのだろう。
もうすぐ治ると分かっていても、思いの外遅い快復に気が滅入る。本人もそうだろう。
どうしても苛つく
昨日まではほとんどうつらうつらと眠っていたのが、今日は眠れないようで、それは少し良くなったと言えばそうなのだろうが、退屈で辛いだろう。
かといって、まだ食事も摂れないのに、勉強する気にはなれないだろうし、お腹が時々痛むので、起きているのも無理なようだ。
だから、苛つくのも分かる。
ツンデレ?天邪鬼?
次男は、元々「これが好きだろう」とか「こうしてもらうと嬉しいだろう」と決めつけられるのが嫌いだ。
例えば好きな食べ物を買ってきてやると、普通なら喜ぶのだが、
「ほら、買ってきてもらって嬉しいだろう?」
という態度で渡すと、
「別に、それほど好きじゃないし。」
と言って、あまり喜ばない。天邪鬼(あまのじゃく)というか、ツンデレ?なのか。
だから・・・。
お腹が痛むようなのでさすってやった時、楽になったと言ってくれた。気持ちよさそうにしていたので、その後また、さすってやろうとすると、
「今はいい。」
と言って冷たく拒否されたりする。
またやってしまった、と私は思った。
普通なら「せっかくやってあげようとしたのに、その言い方は何よ!」と怒るところかもしれないが、私は自覚したのだ。
「ほら、気持ちいいだろう?やって欲しいだろう?嬉しいだろう?」
という思いが私の胸にあった事を。
そして、天邪鬼を発揮しただけでなく、いつでもやって欲しいわけでもないのだろうとも思う。
病気で辛いのは本人だ。いつも同じじゃないし、やって欲しくない時もあろう。また、恩着せがましいのも嫌だろう。
看病・介護のストレス
それから、私は更に自覚した。いつもなら何とも思わない事なのに、家族の言動に対してイラっとしたのだ。これはストレスが溜まっているな、と思った。
おそらく短期間で治るであろう、病人の看病でさえこうなのだ。回復の見込みのない病や、高齢者の介護をしている人は、ずっとこうやってストレスを抱えているのだろう。
やはり、一日に何時間かは介護から離れ、病人の事を心配せずに、好きなことが出来る時間が持てなければならないと思った。デイサービスは必要不可欠だ。他の家族に看てもらうなどと言っても、おそらく心配でおちおち出かけてもいられないだろうから。
家にアイドル?
そんな私に、昨日は一つ気を紛らわす楽しい事があった。
それは、長男の変身である。
どちらかと言うと地味な長男。地味というか、しゃれっ気がないというか。そして、10代なのに白髪が多い。
大学生になってからは「染髪禁止」のバイトをしていたので、白髪さえ染めずにいた。私から見たら可愛い子だけれど、まあ、一般的には地味だったと思う。
その長男、先日バイトを辞めたので、昨日は初めて髪を染めてきたのだ。白髪を黒く染めたのではない。むしろ逆に、グレーに染めてきたのだ。
今後、もっと薄い色になっていくそうだが、今は紫色に近い。
髪型もだいぶおしゃれになった。というのも、近くの安い美容院にしか行ったことのなかった長男が、昨日は友達に紹介された原宿の高級な美容院に行ってきたそうなのだ。それだけでも変化だ。
美容院から帰ってきた長男は、まるでアイドルのよう!ああ、髪の毛がね。
でも、ちらっとでもアイドルみたいな人を見られるだけで、テンションが上がるではないか。
もしかしたら、すぐに見慣れてしまうかもしれないけれど・・・。
早く治れー
顔だけで言ったら、次男の方がアイドル寄りなのだが、もう4日お風呂に入っていない。顔や手足は毎日拭いてやっているけれども。
まあ、その割にはひどくないな。ひげもそんなに伸びないし。
だが、食べ物の匂いも嫌がるし、ちょっと近づけば突っぱねる、イヌではなくネコのような次男。今はとくに苛立っているから。
はあ、ストレスだ。早く元気にならないか。今はそれだけが願いである。