ずばり、痩せるのがカロリーダイエット、太らないのが糖質ダイエットだ。
え?同じじゃないかって?違う違う。痩せるのと太らないのとは、全然違うのだ。
目次
混同している人が多い
テレビやネットで話題の糖質制限ダイエット。糖質を抑えれば、お腹いっぱい食べても太らないとあって、最近人気だ。けれども、おそらく糖質ダイエットを頑張っているのに全然痩せないと思っている人は多いはず。
それもそのはず。糖質ダイエットとカロリーダイエットを混同してしまっている人が多い。そして、テレビやネットではあまりこの二つの方法を比べてくれない。比べているサイトを見てみたが、分かりにくい。
どちらが向いているか
よく、その人がどちらに向いているかで、選べば良いと言われる。
つまり、
・甘い物が好きな人は糖質を制限するとストレスが溜まるので、カロリーダイエットが向いている。
・空腹を我慢出来ない人は、糖質さえ抑えれば肉などをお腹いっぱい食べられるから、糖質ダイエットが向いている。
などと言われる。
もちろん、それは間違っていない。だが、それは「痩せたい」場合ではなく、今の体型を「維持したい」場合の話。
糖質しか脂肪にならない
糖質ダイエットは、炭水化物を摂取しないようにするもの。なぜかというと、人間は糖質しか脂肪に変えられないから。
つまり、糖質を摂らなければ脂肪が溜まらないのだ。これは、太らないということ。
ただし、糖質は色々な物に含まれる。人間が一番たくさん食べるべきと言われている主食(ご飯、パン、麺)は糖質で出来ている。そして、砂糖。お菓子はもちろんの事、果物や調味料にも入っている。醤油にも入っているのだから要注意だ。肉は食べて良いと思っていても、ソースが醤油と砂糖の味付けだったら、結局は糖質を摂っている事になる。
脂肪からエネルギーを取る
一方、カロリー制限ダイエットはどうか。
人間は筋肉や心臓を動かすのに、エネルギーを要する。そのために、食物からエネルギーを摂らなければならない。つまり、活動や生命維持のために、エネルギーは必須である。
エネルギーはいつでも摂れるわけではないので、一度肝臓に溜めたエネルギーは、脂肪となる。
体はエネルギーを肝臓から取っているが、肝臓にもなかったら(カフェインを摂っていると肝臓から取らないらしいぞ)、脂肪を使う。
はい、ここ。脂肪を使ってこそ、見た目も痩せるのだ。痩せたい(脂肪を減らしたい)ならば、摂取エネルギーを抑え、脂肪からエネルギーを取って使わなければならない。
カロリーダイエットの危険なところ
ちなみに、脂肪もなくなったら、今度は筋肉を取り崩して使うらしい。
だから、過度なダイエットをすると筋肉が無くなっていくのだ。カロリーダイエットの危険なところは、筋肉を減らしてしまうかもしれないこと。
けれども、脂肪が無くなったらの話。脂肪がたっぷりある人は心配しなくてよろしい。
また、痩せるように消費エネルギーよりも摂取エネルギーを減らしている状態では、新たな筋肉は付かないそうだ。もし、筋肉を増やしつつ痩せたいのならば、摂取エネルギーを減らすのではなく、運動を増やすようにしなければならない。また、一度にたくさんの食事を摂らないなど、方法があるらしい。
糖質ダイエットの危険なところ
一応、糖質ダイエットの危険なところも書いておこう。
ある程度脂肪のある人はいいのだが、脂肪がない状態で糖質制限をしていると、万が一しばらく食事が摂れない状態に陥ると、即生命の危機に至る。病気をして食べられない場合、即点滴が必要になるかもしれない。
いつも健康とは限らない。多少脂肪は蓄えておいた方がいい。
カロリーダイエットは最初がきつい
痩せるのがカロリーダイエットだという事は分かっただろう。糖質ダイエットは、これ以上脂肪を溜めないのだから、太らないという事。体型維持という事だ。
なので、痩せるにはカロリーダイエットが必要なのだが、私の経験から言うと、最初がきつい。
しばらくの間、お腹が空いたらすぐ食べる、という習慣を続けていると「脂肪を使うシステム」が作動しずらくなる。いや、これは医学的な知識ではなく、実感である。
私が太って痩せた経験
かつて、子供を産んだ後にどんどん太って行った経験がある。
子供は食事を残しがちだが、残さない事もあるので、作る量が難しい。自分の分はさっさと食べ終わり、子供が食べ終わるのを待って、そして残すと、子供に文句を言いながら食べる。
「もう、お母さんが太っちゃうじゃないの!全く!」
などと怒りながら食べたことが、何度あった事か・・・非常に反省している。子育て中は余裕がなく・・・。
そんなこんなで、いつも食べ過ぎ。次の食事の時間になるまでお腹が空かない状態が続いていた。一度胃が大きくなると、それくらい食べないと足りなくて、毎食けっこうたくさん食べてしまうのだ。
だが、一念発起してダイエットを始めた。カロリー制限ダイエットだ。
最初の一週間は全く体重が減らず、もう空腹で力が入らなくてふらふら。それでも頑張って続けていたら、一週間後からメキメキと体重が減っていった。お腹がぺちゃんこになるまで痩せることが出来たのだ。
この経験から思ったのは、しばらく脂肪を使うシステムを作動させていなかったから、一週間使えなかったのではないかと。一週間後からは、ふらふらでもなく、辛くもなかった。それ以後は小食になったのだ。
一番やってはいけない事
一番いけないと思うのは、糖質ダイエットをして、ご飯などの主食を食べずに肉をたくさん食べ、それで「たまにはいいよね」と言ってケーキやクッキーを食べる事。
これだと、いつもは脂肪を溜めていないけれども、使う事もしていなくて、たまに摂る糖質でまた脂肪を増やしている。一向に痩せないばかりか、太って行くのだ。要注意だ。