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TOKYOもしもFES渋谷~ボランティア1日目

代々木公園で行われる、防災イベントもしもフェス。今年で2回目だそうで、ボランティアに応募したら当選した。

このフェス、9月2日(土)と9月3日(日)に行われるイベントで、ボランティアは土曜か、日曜か、両日かを選んで応募した。私は両日に応募して、当選した。

なぜ両日にしたのか、全く覚えていない。私の体力からすれば、連日外での活動などは避けるべきだ。ましてや暑い時季である。なぜ両日にした?両日にしておけばどちらかに当選する確率が上がるとでも思ったか?いやいや、私は全部当たっても大丈夫なように、いつも調整して申し込んでいる。

ああ、あれか。先月太極拳ボラで土日両方の活動が上手くできたから、気をよくしてまたやろうと思ったか?でもあれは体育館だったし短時間だった。

とにかく、両日当たってしまった。当選してから、やれるかどうかの確認フォームに記入したのだが、やるかやらないかの選択しかできず、どちらかの日だけをキャンセルする事は出来なかった。もちろん、直接事務局へ連絡すればできるだろうが、そこまでしなくてもいい。やってやろうじゃないか、両日。できる、私ならできる!と、自分に言い聞かせ、数日前からソワソワしていたのである。

遅刻?

土曜日の朝。洗濯は昨夜の内に終えてあり、平日と同じ時間に起きた。割と時間に余裕があり、出かける前にXを見ていた。いや、これがいけなかった。家を出る予定予定時刻の2分前に出かけようとしたのに、腕カバーをはめたり、ウエストポーチを取り付けたりしていたら、思いの他家を出るまでに時間がかかってしまったのかもしれない。しかも、腕時計の上から腕カバーをしてしまい、時計を見るのがいちいち面倒だった。

駅にもうすぐ着く頃、時計を見たら3分前くらいだった。ちょっとギリギリだなと思って軽く走った。ところが、駅に着いたら電車が来ている様子だった。階段を走った。キツイ!でも頑張った!だが、ホームに着いた時に電車の扉が閉まってしまった。

ウソでしょ……いつも5分前くらいに着くように家を出るのに。おかしい。そして、初っ端から体力を消耗してしまった。間に合わないのなら走るんじゃなかった。

次の電車は15分後だった。行先が違う電車なら間に来るのだが。仕方なく、ベンチに座ってスマホで新聞を読んだ。だが、暑い。汗が止まらない。走ったからだと思ったが、結局15分間汗が止まらなかった。この場所がだいぶ暑いらしい。今日は朝から晴れていて、日差しが強いのだ。ベンチには日が当たっていないのだが、ホームのその辺までは日向になっている。

電車に乗った。最初はこの電車で行こうと思っていたくらいだから、ギリギリ間に合う電車のはずだった。着いてからトイレとか行くかもしれないし、と思って一本早い電車を目指していたのだ。

とはいえ、ちょっと心配だった。そんな心が、乗り換えの駅で間違いを犯した

乗り換え時間は5分くらいあるはずだった。だが、普通に歩いて乗り換えてみたら、電車が来ていた。山手線である。これに乗ればもう少し早く着ける!と思った私は、電車が見えた瞬間から階段を走り、飛び乗ろうとした。

が、目の前で電車の扉が閉まり始めた。私は思わず両手を突っ込んだ。そうすれば開くと思ったのだ。ところが、開かない。開けてくれないと悟った瞬間恐怖が襲ってきた。もしこのまま完全に閉まろうとしたら、私の腕はどうなる?いや、閉まらないのに走り出したらどうなる?左手にはスマホを持っていた。これを落としたらまずい。いろいろな感情がいっぺんに沸いた。

だが、扉の閉まる力が、わずかに緩んだ。一度閉めるのを止めてくれた感じだった。腕を抜いた。腕時計が引っ掛かって痛かった。でも、スマホは無事だった。そして、猛烈に自己嫌悪した。急いでいるからと言って、駆け込み乗車はしてはいけない事だ。ましてや、閉まりかけた扉に体の一部を入れ、自分だけは乗せてもらおうなどもってのほかだ。ダメな大人だ。いつも軽蔑してきたではないか。腕は痛いし、最悪だ。

で、次の山手線がやってきて、乗せてもらった。原宿駅に着いた。集合は9:15だが、原宿駅に着いたのは9:09だった。あと6分しかない。

近くの階段を下りて改札口へ向かった。改札機のすぐ外から日向で、腕カバーを付けなきゃ、と思って取り出したのだが……あれ?こんな駅だったっけ?ん?竹下口?

違う違う!ここから出てはいかん。改札を出ずに引き返した。スマホで一応、表参道口から出るという事を確認し、ホームへもう一度上り、今度は階段を上った。そうか、竹下口は低い所にあり、表参道口は高い所にあるのか。

思ったよりもホームから改札が遠かった。焦る。そうだった、3年くらい前だったか、ワクチン接種をしに代々木公園に来た時にも、こんな駅だった。昔の駅の方が馴染み深いのだが。

もう3分くらい経ってしまった。あと3分で集合場所まで行かれるだろうか。急いで代々木公園へ向かった。日差しが強い。やっぱり日傘があった方が良かったかもしれない。代々木公園の入り口には、警察の車両のような物が止まっており、中にも何やら大きなバスが止まっている。イベントの準備中だなと思った。

この辺だと思って歩いて行くのだが、どうも出てこない。一応GPSで確認してみた。いや、Google地図じゃなくて、メールを見た方がいいか。開いてみて、

あ!違う!

気づいた。メールでもらっていた集合場所の地図には、代々木公園と道路を挟んだ向かい側にイベント広場があり、その奥の方に集合場所があった。私はずっとその地図の道路は、代々木公園の中のアスファルトの道だと思っていたのだ。今、GPSを作動させてやっとわかったのだ。違うという事が。こりゃいかん。道路を越えるにはどうしたら?でも、とにかくこの土の部分を突っ切って行ってみるしかない。

もう時間がない。集合時間まで1分となってしまった。もし、代々木公園の入り口まで戻らないといけないとか、信号のところまでずっと歩くなどという事になったらすごく時間がかかってしまう。メールすればいいか?

木の根っこがボコボコしているところを、気を付けながら走った。公園の端には柵がある。あの柵を越えるにはどうしたら……あ!ちょうどいい所に出口がある!しかも、そこに信号がある!神よ!

良かった。この信号を渡ればすぐ目の前がイベント広場の入り口だ。もう9:16になってしまったが、もうすぐ着くから連絡はいらないだろう。そんな風に思いつつも焦っていたら、

「ボランティアですか?」

後ろから声を掛けられた。振り向けば同世代の女性で、お互いに東京2020ボランティアのズボンと靴を履いている。そうだと言って、

「時間、過ぎちゃいましたね」

と言ったら、

「まだ大丈夫でしょ」

と言われた。その人は去年もこのボランティアをしたそうで、ちょっと安心した。そうだ、最初は少し遅れても大丈夫そうな時間割だったから、ギリギリの電車で行こうかと思ったのだ。というのも、受付をして着替えを済ませるのが9:50までという感じだったから。

というわけで、実際は9:17くらいに集合場所に着いたのだった。ちょっと遅刻だけれども問題ない範囲ではあった。でも、やっぱりちゃんと集合時間には行かないとね。

活動開始

控えテントの中に入り、今受け取った黄色いTシャツに着替え、ぼ活のビブスを上から着た。そう、今回のボランティアはぼ活によって集められている。暑いので、この間のボラの時にもらった冷感タオルを濡らして首に巻く事にした。まだ新品なのでどぶ付け(氷水をためて、その中に飲み物を入れておくやつ。今回のこのボラのオンライン説明会の時に初めて名前を知った)の水にタオルを浸し、濡らしてから首に巻いた。

トートバッグに脱いだシャツを入れると、底に変なものを見つけた。銀色の丸い……これ!ピンバッジの裏側の金具!つまり、ピンバッジを失くしたのだ。辺りを見渡したが、ない。以前はボラバッグに付けておいたが、これに付けると外れやすいので、今回初めてトートバッグの方に付けてみたのだが……やっぱりダメだったか。これは、ボラバッグに付けるからと夫に買ってきてもらったスカイツリーエッフェル塔のバッジだった。東京五輪パリ五輪の間である、今こそ付けるべきだと思ったのに、早々に無くなってしまった。悲しい。

気を取り直し、トートバッグは控えテントの棚に置き、準備は整った。控えテントの前で話を聞いていたのだが、ふとお腹の辺りが濡れている事に気づいた。濡らして首に巻いたタオルから、水が垂れてビブスにしみているらしい。でも、速乾性のものを何枚も着ているので、冷たいと感じることなく、渇いてしまったようだ。あのタオル、濡らすのは真ん中辺だけにした方が良さそうだ。

次に、ステージに移動して朝礼を行った。主催者やスタッフからのお話があった。ベンチに座ると日差しが強く、帽子を被らざるを得ない感じだった。座っているとズボンを履いているのに太ももがジリジリと熱い。

名前を呼ばれたら行く、という段階になって、呼ばれていくと自分のシフトが分かった。シフト表があって、細かく時間で区切られていた。私の仕事はステージ運営エコステーションだった。二人一組で同じシフトになっていて、今日はその同じシフトの人とずっと行動を共にする事になる。

私と同じシフトになったのはTさん。彼女は静岡県の沼津に住んでいる人だった。この防災イベントに興味があって申し込んだそうだ。彼女は東北に災害ボランティアにも行ったそうで、その話も聞くことができた。

一人ポツンと何かをするより、お話しながら出来て楽しいと思った。休憩中にはイベントを回る事もできる。

10:30エコステーション

説明を受けた後、それぞれシフト表に従って動く事になった。既に10時を過ぎていて、イベント自体は始まっていた。今日は自衛隊炊き出しがあり、整理券をもらう為に並ぶ列が出来ていた。私とTさんのシフトは、10:30まで短い休憩だった。まあ、無いに等しい。そして、10:30に指定されたエコステーションへ行った。

エコステーションとは、ゴミ箱が並んでいるテントだ。燃やせるゴミ、燃やせないゴミ、空きビン、空き缶、ペットボトルと、それぞれのゴミ箱を並べて置き、分別を促すという。そう、私が春に活動したメトロックのクリーンボランティアと同じ内容だ。

テントの中に座っているだけ、と前任者は言った。楽だよと。少なくとも日焼け防止の為にしていた腕カバーや襟巻タオル、帽子を取る事が出来て、日陰にいられるのだから涼しいはずだ。

手袋もあるが、数があまりないという事だった。まあ、分別するのはお客さんだし、こちらはいっぱいになったビニール袋を取り換えるくらいだろうと思った。

Tさんと二人で座って、色々と話をした。東日本大震災の時に東京はどうだったか、静岡はどうだったかとか。Tさんは、静岡の人が震災に対して無頓着で、津波警報が出たのにみんな逃げなかったと言い、もっと啓発した方がいいと言っていた。このもしもフェスのような物を、静岡でもやってほしいとしきりに言っていた。

それから、自衛隊のカレーも食べてみたいと言っていた。でも、あっという間に整理券は無くなったようだ。11時からカレーの配布が始まって、そうすると空になった容器を捨てに来る人が増えてきた。

何しろ暑いし、皆さん飲み物をたくさん飲む。私もそうだ。だから、ペットボトルのゴミを捨てに来る人がたくさんいた。若い人もそうでない人も、捨てようとして中を見て、ペットボトルのラベルが外されているのを知ると、あっと気づいて外してくれる。今日はラベルとキャップは燃やせないゴミに捨ててもらった。

一方、分別せずに捨ててしまう人もいる。ストローが刺さったままの紙パックを燃やせるゴミに捨ててしまう人とか、ペットボトルのラベルを取らないで捨ててしまう人とか。スタッフさんは適当でいいと言っていたが、分別していない状態の物が入っていると、次の人も同じようにしてしまう可能性が高い。だから、分別してくれなかったものは、私たちがすぐに分別した。それで、ストローなんかを触ったり、ペットボトルのキャップを触ったりした後は、アルコールで指を消毒した。

けっこう座ってばかりもいられなかったが、楽しく活動できた。分別してくれたお客さんには、

「分別のご協力ありがとうございます!」

と声を掛けた。

活動時間の真ん中に、もう一つのエコステーションの人と交代のボランティアさんが来た。女性が5分前に一人できた。そうしたらスタッフさんが、

二人で一緒に来てくください」

と言う。

「え、休憩中も一緒にいないといけないんですか?」

と女性。このペアは女性と男性なのだ。

「休憩は別々でいいですけど、活動場所へ来る時には一緒に来てください。もう一人の方にも言っておきますから」

と、スタッフさんが言った。気の合う二人ならずっと一緒にいて楽しいけれど、もしそうでなかったら辛いな、と思った。まあ、この男性のボランティアさんは話しやすい人だから、私なら大丈夫だと思ったが。

11:30お弁当

11時半に次のボランティアさんが来て、私たちは休憩時間になった。休憩は30分。その次のシフトはステージで1時間半なので、その前にお昼を食べておこうと思った。

お弁当をもらいに行った。思った通り飲み物は緑茶で、お弁当は鶏のから揚げ弁当だった。お茶は飲めないけれど(カフェインのため)もらっておいた。

テントの中に座り、気づけば15分くらい過ぎていた。あと15分で休憩は終わりだ。急いで食べなければならない。

今朝話しかけてくれた女性と、一人の男性が自衛隊カレーを持ってきていた。なんと、最初が休憩だったから、整理券の列に並んだそうだ。けっこうカレーをゲットした人はいるらしい。Tさんはしきりに羨ましがっていた。食べてみたかったと。しかし、カレーとお弁当と両方食べるのは大変では?カレーだけでは物足りない量かもしれないが。でも、両方食べている人は、だからから揚げの方にはしなかったと言っていて、初めてお弁当が二種類あった事を知った。まだお弁当が並んでいなかったので、わざわざ個数分持ってきてもらったのだ。だから選択肢がある事を知らなかった。でも、もう一つのお弁当は鮭とか肉団子で、鶏からの方が良かったからOK。

お弁当は美味しかった。から揚げがたくさん入っていて満足した。炊き込みご飯も美味しかった。

食べ終わって、ガムを噛み、顔に日焼け止めスプレーをかけた。これ、昔子供のサッカーの付き添い用に買ったのだが、あまり使わないので出が良くない。とにかく日差しが強いし、汗をかくので時々こうして日焼け止めを塗布しなければならない。

12:00ステージ

さて、次はステージのお手伝いだ。ステージはテントのすぐ裏だった。

11:58くらいに行くと、カウンター(人数を数えるやつ)を渡された。私とTさんで上手と下手に分かれ、席に座っているお客さんを数えるという事だった。もう1,2分で始まるから、すぐにお願いしますと言われ、私たちはそれぞれここからこっち、と数える椅子を話し合い、左右に分かれた。

12時から30分間、岡山大学こくみん共済のステージがあった。大学生がダンスを始め、なかなかカッコいい。そのうちキャラクターの着ぐるみがやってきたので、小さい子供たちが集まって来た。やはり着ぐるみは子供に人気だ。

座席の前の方は日陰になってきたが、大半が日向だ。後ろには木があって、そこに立っている人もいる。そういう人には座席の方へ誘導するというのも我々の仕事なのだが、暑い所へ行けというのも気が引ける。

一度、日向に座っていた父子が途中で立ち去ろうとした。お父さんは「暑くて」と言うが、お子さんはステージをまだ観たいと駄々をこねている。そんな子供を引っ張って去ろうとするお父さんに、私はつい声を掛けた。

「あの、前の方は日陰ですよ」

と。すると、二人は前の方へ移動していった。ところが、最前列がたくさん空いていると思ったのに、そこはリザーブ席だった。プレス用だろうか。二人はリザーブの札を見て、少し後ろの席に移動し、お子さんだけ座らせ、お父さんは隣の通路にしゃがんだ。お子さんの隣の席は空いていたが、日向だったのだ。申し訳ない。というか、一番良い席で日陰なのに、誰も座っていないなんてもったいない!カメラマンたちは通路や一番前の空間で写真を撮っていて、誰もリザーブ席になど座っていないのに。

ステージでは、防災ダンスを教えるという段階になってきた。小さい子はけっこうやる気満々だ。それでも、ステージ上の人が言う。

「後ろの、黄色いTシャツを着ている方も、一緒に踊ってください!お願いします!」

と。それで、ジャンプだけは胡麻化したが、一緒に真似して踊った。繰り返しが多いので、だんだん覚えてきた。そのうち、小さい子たちはステージ上に上がって、ダンスをする事になった。前へ来てくださーい!の掛け声で、どうやら関係者と思われるスーツの男性たちも、前の方の席に移動した。さっきまで木陰に立っていた人たちだ。私はその人達のカウントもしつつ、後ろで一緒に踊った。すると、ぼ活のスタッフさんが、

「完璧ですね」

と言いながら隣に来て、一緒に踊った。私のダンスが完璧だと言ってくれて、ちょっと嬉しい。もち、飛び跳ねるのとしゃがむのは割愛しているけれど。

12時半になり、ステージは終わった。しかし、我々のシフトは13時半までである。次のステージは13時半から。その間何をするかと言うと、見張りだった。このステージ前の場所では飲食禁止だそうで、まあ、今日は飲み物はいいから、食べ物を持ち込む人がいたら、声を掛けて別の場所のベンチで食べるように促すというもの。

その仕事を言い渡された時、振り向けば口の周りを卵だらけにしてサンドイッチをかじっている女の子とそのお母さんを発見。あっちにも親子三人で何やら広げて食べている人も。我々はそれを注意しに行った。スタッフさんも、飲食禁止だというのは先ほど知ったばかりだそう。つまり、どこにも飲食禁止の表示はなし。やはり男性で、

「それなら書いておいてくれなきゃ」

と、ちょっと怒ったようにおっしゃる人も。Tさんが2回言われたそうだ。なので、私がスタッフさんにその旨報告しておいた。後で書き忘れるといけないから書くと、翌日にはステージの後ろの柵に飲食禁止の札が掲げられた事を報告しておこう。ナイス。

13時半からはNHKのステージだった。どーも君が来るらしい。だんだんお客さんも集まって来た。我々ボランティアは、お客さんに配布物を配る事になった。シフトは13:30までなのだが、その前に配布するわけだ。

籠にたくさんのうちわとクリアファイル(簡易型鉛筆付き)を入れ、それを持って座っているお客さんに配り始めた。炎天下で暑い。お客さんは喜んでうちわを受け取ってくれた。アンケート?などと聞かれたりもしたが、分からん。

「後で説明があると思います」

とか何とか言ったような気がする。それよりも、重たくて腕がパンパンになる。汗も噴き出る。

既に座っている人には配り終わり、後ろで立って新たに来る人にうちわとファイルを渡していると、受け取ったおばあさんから、

「写真を撮ってもいいですか?」

と聞かれた。

「どーも君に会いに来たの」

とも言う。

「はい、大丈夫ですよ」

と答えてしまったが、心配になって確認する事にした。入り口の辺りでスーツを着て呼び込みをしている人に、

「あの、ステージは写真撮影しても大丈夫ですか?」

と聞いたら、

「はい、OKです!」

と即答だった。ホッとしてまた持ち場に戻った後、若い女性にも、

「すみません、撮影はOKですか?」

と聞かれ、自信をもってはいと答えた。ところが、ステージが始まる時に撮影禁止のアナウンスと看板が掲げられた。さっきのおばあさんがこちらへ走って来た。

「あの、さっき写真撮っていいって……」

一緒にスタッフさんがいたので、対応してもらった。ちゃんと聞きに行ったのにぃ。というか、あのスーツ姿の人は誰だったのだろう。スタッフさんは、いいですって優しく言ってくれたが。

13時半になった。次のボランティアさんがやってきて、我々は休憩に入った。ステージにはどーも君や、しゅとけん君もいた。知ってるあのアナウンサー!とか思いながら、あまり時間がないので去る。

13:30休憩(スタンプラリーなど)

45分間の休憩に入った。Tさんが色々回りたいというので、私もご一緒させてもらった。スタンプラリーをやっているので、それも回りつつ、他のイベントブースにも立ち寄った。

丸バツクイズをしたら、6年保存可能なビスケットをもらった。嬉しい。トヨタのブースでは、トヨタのスタンプラリーもやっていた。車から電気を取ってこれだけの事ができる、という展示だった。そのスタンプラリーの景品は、冷たいタオル冷たいパックだった。パックというのは顔に貼るやつ。今すぐ冷たいのが欲しかったので、タオルにした。すぐに開けた。すると、非常に生ぬるい。が、振ると冷たくなった。不思議。ただし、匂いが……。小さいおしぼりサイズの白いタオルだが、臭い。顔にちょっと付けたりしたが、やっぱり匂いが気になる。

ビスケットとか、色々手に持っているので一度テントに戻った。そこで、どぶ付けからスポーツドリンクをもらって、自分の水筒に入れた。そうしたら、うっかりこぼしてしまった。ほんの少しだが。それを思わず近くにあった例の冷たいタオルで拭いてしまった。というか、もう生ぬるいぞ。で、臭いし汚れたしで、捨ててしまった。ごめん。

実は、ボランティア仲間のYさんが、今日ここに来ていて、ぼ活とは別のところでボランティアをやっているとの情報があった。Yさんには、あやめ色の服を着てフットサルコートを背にして活動している、というXの返信をもらっていた。休憩中にスタンプラリーをするから探しに行くと言っておいたのだが、最初の休憩はお弁当で忙しく、次の休憩である今は移動しながら探しているのだが、見当たらない。フットサルコートはテントの目の前にあるのだが。

次のシフトの前にトイレに行くと言ったら、Tさんがその間にあと2つのスタンプを押してきてくれると言って、私の分の台紙も持って行ってくれた。少し早めに行ったので、休憩が終わる5分前くらいに待ち合わせ場所に戻って来た。ああほら、直接次の場所に行くと、二人で一緒に来てと言われてしまうから、少し手前で待ち合わせたのだ。それで、スタンプラリーのゴールがすぐ近くなので、今の内に行って来ようと言う事になった。

最後のスタンプは、アプリを入れたら押してくれるという。じつは、丸バツクイズの時にも、渋谷区の防災アプリか何かをダウンロードして、最寄りの帰宅困難者施設を探そうというクイズがあった。ダウンロードを躊躇ったら、Tさんが「私ので一緒に探そう」と言ってくれたので、私はダウンロードしなかった。

が、今度は一人一人ダウンロードしないといけないらしい。まちのコインというアプリで、ハチポという単位のコインでお買い物をする、渋谷区民のための地域通貨のアプリだ。渋谷区でお買い物は……しない気がする。でもとにかくダウンロードした。メールアドレスを登録したり、ちょっと時間がかかる。

やっと終わって、最後のスタンプを押してもらい、ガラガラを回した。あれなんて言うの?抽選といえばあの、ガラガラっと回して玉が出てくるやつ。あれをやったら、緑色の玉が出てきて、当たりだと言われた。でも、もう14:15になってしまった!景品のフルグラビッツビスコの入った袋をもらい、急いでエコステーションに行った。

14:15エコステーション

テントに行くと、スタッフさんが一人でいた。

「すみません、ギリギリになってしまって!」

と言って駆け付けると、スタッフさんは言った。

「15分なので、分かりにくいから勘違いされると思ってました。僕一人でいいやと思ってました。ちゃんと来てくださってありがとうございます」

と。いやいや、お礼を言われるなんて。とにかく、そこからまたゴミの分別作業に入った。

ところが、今度は暑い。まず、昼前には日陰だったテント内だが、ゴミ箱の辺りには日が当たっていた。ゴミを捨てに来る人はけっこういて、ストローを燃やせるゴミに捨てる人も多く、腕カバーと帽子は必須だった。そして、風がない。汗がすごく出る。

すぐ前には、自衛隊の方が自衛隊車両の横に立っている。暑そうだ。しかし、私も暑い。スポーツドリンクはますます喉が渇く。あっという間に飲み切ってしまった。近くに自動販売機があるので、水を買いに行かせてもらった。どぶ付けの飲み物は一人2本なので、もう私の分はない。

テントの外に出ると、風があって少しは涼しかった。日陰ならばそんなに暑くない。テントの中の方がよっぽど暑いのだ。しかし、自販機で水を買ったら、出てきたペットボトルは生ぬるかった。それでも、一応水筒の中に入れた。

だんだん目が痛くなってきた。汗が目に入ったのだ。顔や頭からの汗が止まらず、顔などに付けた色々な物が汗と一緒に目に入ったのだろう。目薬を持ってくればよかったか。目が開けていられなくなった。また、右手の小指の先も痛くなった。爪の生え際が裂けた模様。元々荒れ気味だったのが薬指と親指だったが、両手とも、親指や薬指の先がカサカサしている。そうか、何回かアルコール消毒をしたから、元々荒れ気味だった皮膚がやられてしまったか……。小指、痛い。

15:15休憩

実質最後の休憩になった。私はYさんを探しに行こうと思った。Tさんも、まだいろいろ見てみたという事で、一緒に回った。

まず、一番気になっていた場所へ。さっきから音楽が聞こえてくるのだ。特設ステージがあるみたいだ。そこに行ってみると、若者がたくさんいる。あれだ、ステージの上ではブレイキンと思しきものが行われていた。カッコいい。でも、じっと見ているのも疲れるし時間もないのでチラッと見るだけに。

地震を体験できる車もあって、Tさんがやってみたいと言ったが、だいぶ並んでいて時間がなさそうだった。そちらの方へ歩いて行くと、あ、いた!Yさんだ。

我々の控えテントの前にあったのは、誰もいないコートだったが、ケヤキ並木の向こう側には、試合が行われているフットサルコートがあった。そのコートを背に、Yさんは活動していた。あやめ色って。それ?!いや、何となく紫色かと思っていたが、深い青色のシャツを着たYさんがいた。そちらはぼ活と違って人数が足りず、ほぼんど休めなかったのだそうだ。すっごく忙しそうだった。ぼ活の方はちょっと余り気味だから、何とか人を回せたらいいのに。でも、そうもいかないのだろう。

Yさんは、いつもブログを読んでいると言ってくれた。今日の事もブログにするの?と。しますよ、もちろんね。Yさんは、特に竹芝の段が気に入ってくれたそうで。ああ、あのたどり着けなかった迷子のやつね……。いやあ、読んでくれる方々、ありがたい。

15:45ステージ

もう少し見たいというTさん。いや、元気だな。私はもう足が棒だ。先にステージへ行って、シフトの時間まで端っこに座っている事にした。それにしても汗が止まらず、目が痛い。タオルで拭いたりティッシュで目を押さえたりしているが、どうにも治らない。目が痛いと鼻水が出る。鼻をかむ。鏡で目を確認したら、真っ赤だったのだが、鼻の頭も赤くなっていた。鼻をかんだからなのか、それとも鼻をかんだせいで日焼け止めがはげ、鼻の頭だけ日焼けしてしまったのか。

アルバルク東京のステージがやっていて、最後にお客さんをステージへ誘導していた。けっこう若い男性などもステージに上がっていて驚いた。そうか、これバスケットボールチームのステージなのか。赤い熊のような着ぐるみがいた。

Tさんが来て、時間なので集合場所へ移動した。今日、このステージではもう催し物はない。私たちは何をするかと言うと、やっぱり、ここで食べ物を食べないように見張る役目だった。

やっと少し涼しくなってきて、汗が引くと目の痛みも引いた。目がどうかしたのではないらしい。良かった。それにしても、普段はあまり汗をかかないような目の下とか、顔全体からも汗が噴き出て、今日はたくさん汗をかいた。水も、私にしてはよく飲んだ。

多少食べ物の注意もしたが、大した事もなく、座って17時まで過ごした。そうそう、最初にTさんがかき氷が食べたいと言ったので、私一人で座っていたら、アルバルク東京のキャラクターがステージから降りていて、その、慎重に下りる姿人に助けてもらいながら階段を降り、椅子と椅子の間もゆっくり慎重に通る姿が可愛かった。私の後ろでも「可愛い!」という声が上がっていて、その着ぐるみが手を振ったのはたぶんそっちにだと思ったのだが、私も手を振り返した。中にはどんな人が入っていたのだろう……。

終了

17時になり、ステージで朝と同じように終礼があり、ステージに上がっての写真撮影があった。そして、ビブスを返して解散になった。

18時半までだと思っていたのに、17時すぎに終わった。こんなに暑くて疲れるのに、どうして明日もやる事にしたのか、はなはだ疑問だが、実際明日も来たいと思っていた。ただ、雨予報だった。午後から雨が降り始め、15時くらいから本降りになりそう。

帰る時にスタッフさんに聞いてみた。カッパは用意してくれるから、自分で持ってこなくていいという事だった。実は二日後にPCメールを確認すると、金曜日の夕方にカッパについての変更メールが来ていた。本当は、聞かなくても自分で用意しなくてよい事は分かっていたはずだったのだ。やっぱりメールの受け取りはスマホにしないと不便かな。

電車の乗り換えで長く立つ事になったりして、だいぶ疲れてしまった。家に帰ると、長男が夕飯を作ってくれていた。まあ、そういう話になってはいたのだが。私はちょっと暑さにやられて食欲がなかったのだが、

「ご飯炊いてるけど、ただのご飯じゃないんだよ。鯛めしだよ」

と言われたら、急に食欲が出た。以前長男が自分で購入した、高級粉末だしを使ったとか。あと、鰯をさばいて刺身にしてくれて、鯛のあらでお吸い物を作ってくれていた。結局鯛めしをけっこう食べた挙句、洗濯機を回しながらお昼に夫が作ったパスタが冷蔵庫に入っていたから、それもバクバク食べ、食欲ないどころではなかったのだった。

それから、どうもおでこの生え際がヒリヒリ、いやピリピリする。化粧水を付けた時は特に刺激が。汗のせいだろうか。髪の毛に付けたものが汗で流れてきたのだろうか。それとも帽子のせいか。しかも肌がゴワゴワするのだが。

そうして、翌日のお話は次のブログへ続く。