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二つの美術展をはしご~森美術館@六本木ヒルズ

2023年5月17日(水)

FCアート部を作りたい。そんな動きがあった模様。美術展を観に行っていそうな人で、元フィールドキャスト(東京2020大会ボランティア)が数人集められ、第一回目の活動が行われた。

人と一緒に美術展に行くなど、とても久しぶり。お声を掛けてもらえたのが嬉しくて、行きます!と即答した。そして昨日、7人の元FCが六本木ヒルズに集結した。

集合は巨大蜘蛛の下で

9:50に六本木ヒルズの(ヒルズ前の?)66プラザに集合だった。集合場所がわかるかどうか、若干不安だった。いや、蜘蛛は見たことがあるので、たぶん大丈夫。一応、事前に駅からの道順を確認した。グーグル地図で。

うーん。私の記憶だと、駅を出て左へ行くものと思っていたが、地図を見るとどうやら。高速道路に沿って歩いて行けばいいらしい。右か。右・・・だったかなぁ。

さて当日。私はよく道に迷うので、心配されたお仲間もいたと思う。地下鉄に遅延があり、調べておいたのとは別の電車に乗り換えたりして、ちょっとしたハプニングがあったものの、予定していた乗り換えができ、無事に六本木駅に着いた。

地上に出た。うん、やっぱり左だった・・・

地上に出たら目の前に、「←六本木ヒルズ」という看板があったのだ。とても見慣れた情景だった。

そう、私は何度も六本木には来ている。六本木ヒルズにも何度も来ている。そんなおしゃれな場所、大都会になどほとんど用事もない私なのだが、美術展には時々行くのだ。

それでも、意気揚々と歩いて行ったものの、途中で階段が出てきて、上るか、上らずに地上を行ってから曲がるか、迷った。迷った挙句上った。正解だった。でも、どちらでも大丈夫だった。変な所で迷うのは、いつもの事だ。

あったあった、巨大蜘蛛。って、時間ピッタリすぎ。余裕をもって来たはずが。

今日のメンバーは7人。ほぼツイッターで繋がっている人たちなのだが、初対面の方もいる。でも、知っている人同士で声を掛け合えば、あら不思議。全員集合。

お菓子を持ってきてくれた人もいて、恐縮。お土産も目印も何も持たず、手ぶらで来てしまった。

へザウィック・スタジオ展

誘われたのがこの美術展。私は多少美術に詳しいところもあるが、現代アートに関しては全くと言っていいほど知らない。こんな機会がなければ観ることもなかっただろう。

六本木ヒルズ森タワーの52階へ。エレベーターで一気に上がる。そこは屋内展望台東京シティビューである。それにしても、今は飛行機だけでなく、美術展も入場はQRコードをピッとやって入るのだな。

美術展の中に入ると、外国人だらけ

「ここでボランティアやりたい(笑)」

と、みんなが言って笑った。そう、皆さん観光ボランティアで、英語や他言語を使って、観光客を案内するボランティアをされているのだ。そんな風に思うの、なんかカッコいいなー。私は日本語でもできないけど(悲)

最初は、何をどう見たらいいのか分からない。でも、窓の外は良い景色!天気も良くて。

少しずつ、どう見ればいいのか分かってくる。へザウィックスタジオでは、建築物やバス、家具、そしてオリンピックの聖火台などのデザインも手掛けていて、実に様々なアート作品が並んでいる。

バスや、コンクリートの「園」

様々な種子が入ったアクリルスティック。これが・・・

上海万博のロンドン館に!トゲトゲの巨大な…建物?

グーグル・ベイ・ビュー。アメリカにあるGoogleの本社?いや、本社ではないか?テントのように見えるが、透明な部分もガラスか何かで塞がっている。本当に、こんなにだだっ広いスペースで働いているのだろうか。すごいな。

これ、麻布にあるらしい!見に行きたい。

さて、この美術展の最後には、独楽のような椅子があった。固定されていて動かないのかと思ったら、本当に独楽のように回るのだ。しっかり掴まっていないと頭から落ちそうで、最初は怖かったが、慣れると気持ちが良いものだ。

なんだか、掴まって逆さになっている様がバリューム検査みたい。それにしても、一人で来ていたらこんなに楽しめなかったと思う。写真は、2週回る間、連写してもらった。顔がめっちゃ笑っていて、見たら一瞬自分かどうか危ぶまれた。でも、なんか楽しそうで笑える。

一度、7人で独占して写真を撮ってもらった。

いやー、最高だ。そして、背後のガラスのところで集合写真。なんと、真ん中の向こうには、我らの聖地(?)国立競技場が!

ちょっとわかりにくいかな。奥の森が明治神宮で、その手前にドーナツ型の物があるのだが。

さて、これでへザウィック・スタジオ展は終わり。この後ミュージアムショップを通ったら、けっこうそこで盛り上がる。あの独楽のような椅子も12万円だかで売っているとか。ああ、数字はうろ覚えだが。

美術展関連のおみやげの他に、六本木みやげもたくさん売っていて、それには用はない・・・と思ったら、うっかり見つけてハマってしまったのがチロルチョコ(もう六本木みやげですらないが)。よく、義理チョコでたくさん配ったりするじゃないか。それにメッセージが書いてあったら面白いじゃないか。いろいろなメッセージがあって、面白くなって、どうしても息子たちに見せたくなって、3つほど買ってしまった。1個88円なんだけどね。

ミュージアムカフェ&レストラン

11時半ごろ、みんなでミュージアムカフェ&レストランに入った。まだ空いていて、7人でまとまって座れた。隣で「ディズニー・アニメーション・イマージブ・エクスペリエンス」という展覧会というかショーのようなものがやっていて、それに関連してディズニープラスとのタイアップメニューがたくさん出ていた。

まず、入り口でチケットを提示すればクリアファイルがもらえると言われた。ディズニーの方でなくてもOKという事で、みんなでもらった。チケットなどが入れられてとりあえず便利。

タイアップメニューはパスタカレー、その他パフェドリンクなど多彩で、可愛いし美味しそうだった。でも、私は今パフェの気分ではなく、パスタかチリコンカンサンドかで迷った。チリコンカンサンドだけは、ディズニーとは関係なく期間限定メニューだった。で、結局チリコンカンサンドにした。

これで1520円。六本木価格だから、きっと小ぢんまりとしたサイズでしょうと思ったら、けっこうボリュームがあった。プラス300円でドリンクも付けられる。つけなかったけど。お水もらえたから。

ちょっと見えにくいけど、アボカドのディップソースがついていて、トルティーリャチップスに付けて食べる。ホットサンドは食パン2枚分。そのパンも薄くなかったぞ。8枚切りかな。いや、焼いて押し付けられているから、6枚切りかもしれん。でも、けっこうペロリと平らげてしまった。チリコンカンは、の入ったスパイシーなミートソースだが、辛いとは思わなかった。で、けっこうボロボロとスカートの上にパンくずを落としてしまった。ウエットティッシュでつまんだから大丈夫。

ちなみに、これがライオンキングのコラボメニューのイエローカレー。お写真をいただいた。

そして、みんなでいろんな話をした。アート展の話もしたし、ドレスを着た女の子を見て、子供のドレスの話になったり、私が小説などを書く話までさせてもらって。皆さん、本当にありがたい事に、私のブログを読んでくださっていて、いろいろ聞いてくれたもので、ついつい語ってしまった。

それから、美術展の話で、ムンク展の話になったものだから、言うつもりはなかったのに、つい言ってしまった。

「これ、ムンク展で買ったんです!」

って。これと言うのは、ネックレスの事。だいぶ前の話になるが、西洋美術館でムンク展が開催された時に、私は夫と観に行った。「叫び」が有名だが、その他にもたくさんの絵があった。多くの絵に、海に映る月の光がすごく特徴的に描いてあった。そしてミュージアムショップに行ったら、そのムンクが描く月と月の光をモチーフにしたネックレスが売っていたのだ。

「それは買うでしょ」

と言ってくれて、共感してくれて嬉しかった。そうなのだ。素材は真鍮で、今は鎖の色も変色してしまったけれど、素材とか値段ではなく、アート的な価値がすごく高いのだ。だから、私は今でも気に入ってつけている。今日は、たまたま服に合うからしてきただけなのだが、思いもよらず話ができてちょっと恥ずかしいけれども嬉しかった。千円~2千円の安物なんだけどね。

ワールド・クラスルーム

食事を終え、ここでお別れの人もいて、5人になった。12時半。今日は空いているらしい。東京の美術展は、平日だってけっこう混んでいるのだ。でもまあ、有名どころの美術展とは違うのかな。詳しい人には有名な画家・デザイナーでも、素人には知られていない場合が多い。今日のアート展はまさにそれ。つまり、私一人だったら来なかったであろうアート展。でも、それがこんなに楽しいなんて。みんなと一緒だから楽しいというのもあるけれど、それと同時に新しい体験、知らなかった面白さ美しさを知ることができた。

さて、次は一つ上がって53階にある森美術館である。またもや招待券をいただき、恐縮である。

今度は、国語や数学など、学校の教科とアートの融合だとか。なんだか面白そう。でありつつも、難しそう

まずは国語

これは大きな織物だ。英語のテキストが織り込まれているが、この中にはアバレディ・ガガホイットニー・ヒューストンなどのヒット曲の歌詞が部分的に引用されているそうだ。その歌を知っている人ならば、この織物を見ながら音楽が頭の中に流れる・・・とか。

他にも、有名な人の眼鏡越しに文字を見たという写真とか・・・そういう文字を使って何かを表現しているのが国語だ。

そして、これがまたすごい。端的に言うと、中国に西洋文化が入ってきた様子を表しているらしい。中国語と英語が書かれており、マクドナルドのマークや五輪、ナイキのマーク、万里の長城などが見える。

次は社会。社会は比較的わかりやすいと感じた。特に面白かったのがこれ。

私は19世紀辺りの絵画にはちょっとだけ詳しい。これを見てすぐに、マネの物議をかもした絵「オランピア」のパロディーだと分かった。「オランピア」は、女性の裸婦像である。元々、裸婦像は女神などの絵でなければならず、崇高なものとみなされていたが、マネは人間の女性の裸婦像を描く事で、結局裸が見たいだけじゃん、とお高く止まったエロじじいたちを批判したのだ(かなり歪曲化した表現であるが)。

で、この作者森村泰昌は、女性的とみなされた日本人男性の裸婦像を自分の顔で描き、オランピアでは黒人女性として描かれる人物も自分の顔で描き、文明も価値もぐちゃぐちゃだー!と・・・この解説は難しかったので、私なりに処理するとそうなるのである。

社会は続く。

このマイクからは、ずっと音声が流れていた。昔の有名な演説を朗読したとかで、ほぼ歌だった。むずい。

カーペットだが、すべてテーブルの模様だ。カーペットに座る文化に、テーブルの文化が入ってきて、貧富の差が出て・・・だから二つの文化をこうやって融合させた・・・とか。むずい。

さて、哲学だ。哲学は「生と死」を扱うものが多い。

死者(死体)たちの前で講義を行わせるという授業の映像作品があった。英語だ。どこの国だったっけな。タイ?いや違ったかな。学生が、死者に対して教室で語りかけている。それを、

「私、怖くて見られない」

と言っていた人に、私は言った。

「え?!私、写真撮っちゃったよ

そうしたら、

「チョコナッツさん、やっぱり強者だね!」

と言われた。当然ブログに載せようと思って写真を撮ったのだが、怖いという人がいると知ったので、自粛しようと思う。確かに、テレビなどで映る死体は偽物で、本物の死体を見る事など、身近な人のお葬式くらいしかないかもしれない。うん、やめておこう。

豆腐にお経を書き、そのまま放置するという映像があった。

放置していると、虫がやってきて、黒ずんで・・・それこそお目汚しでブログになど載せられない。と思ったが、やっぱり最後のシーンだけ載せよう。そう思って写真を撮った。あはは。

これもある意味、生と死なのだ。

仏教的な考えをアート作品にしたものもあったな。たくさんの数字がカウントダウンしていて、そのカウントダウンのスピードがそれぞれ違うもの。カウントダウンが終わって暗くなっても、また明かりが点いてカウントダウンを始める。輪廻転生だ。そして、仏になるのは特別な人だけではなく、誰でも皆仏になれるという考えを表しているとか。

これは奈良美智さんの作品「月光の少女」。奈良美智さんが有名な人だと知った。ちょっと見たことある画風だが、お恥ずかしながらお名前を知らなかった。

さて、数学にやってきた。

やっぱり、数学は苦手なのだとわかった。作品の解説を読んでも理解できない。だが、一つだけ分かった。写真撮影が禁止だったのだが、フィボナッチ数列を扱ったもの。

「フィボナッチ数列って、聞いたことある」

と言ったら、

「あれでしょ、ダビンチ・コード!

「そうそう!」

「でも内容忘れた!」

我々は、アートにだけは詳しいのだ。だが、ちゃんと解説に説明してあった。フィボナッチ数列とは、隣り合う数字の合計が次の数になっていて、無限に続くもの。松かさやヒマワリの種など、自然界にたくさん存在しているそうだ。

その作品とは、バイクのハンドルが水牛の角になっていて、そこからフィボナッチ数列のネオンが連なっているもの。農耕から工業化、近代化へと加速的に変化していく様を批判的に表現しているとか。それのみならず、壮大な自然の法則へと我々の視線を拡張させるとかなんとか。

理科へやってきた。映像作品で、炎を使ったピタゴラスイッチがあった。いや、ピタゴラスイッチを知らない人には伝わらないか。タイヤやワイヤー、レールなどを使って、ドミノ倒しの要領で炎をリレーさせていくやつ。完成させるまでに2年かかったとか。炎を使うと、失敗したらほぼ材料がなくなってしまうから、一から作り直しだもんな。

こんな映像も。隣に詩のようなものが。

詩の方は理解できたのだが、それと映像との関連性が難しい。いや、正解があるのではなく、それぞれ感じればいいのだろうが・・・なんだか森にドーナツが浮かんでいて、線が浮かび上がってきて、人が出てきてドーナツでガラス(画面)を擦りだして・・・うーん。

面白かったのが、ナフタリンで作られた。それも、六本木周辺のいろんな人の靴をもとに作られたとか。草履は僧侶ね。六本木ヒルズ自治会員とか、理事長?の靴もあった。

ナフタリンは常温で昇華する。ドライアイスみたいに気体になってしまうのだ。だから、靴はどんどん形を失っていく。何が天井にたくさん着いているのかと思ったら、ナフタリンの結晶だろう。たとえ形がなくなっても、ケースの中にずっと残っている。姿は見えなくても、存在し続けるという事を表しているとか。なるほど。深い。

最後は総合。原子力発電所やら地熱発電やら、いろいろと表している(笑)

大量ので出来ていた。それに気づいたら面白いと思った。ドアノブとか!

最後に音楽があった。

映像で、夜の街が映っていた。ざわざわとしていて、きっと街の雑踏を音楽に見立てているのだと思った。

が、その映像ブースを出て説明書きを見たら「アメリカのアフガニスタン侵攻の日」と書いてあってびっくり。

「え!ちょっともう一回見てくる!」

そう言ってまた戻った。確かに爆弾が遠くで爆発している。そしてグルグルと夜景が回りだした。もう帰らなくてはならない人もいて、時間もなかった。映像作品は後でスマホで見られるという事で、QRコードを写真に撮り、帰宅の途に就いた。

家に帰って

すごく楽しかった。そして、有意義だった。二つの美術展をはしごして、足がけっこう疲れたけれど、学ぶものがとても多かった。

早速「アフガニスタン侵攻の日」の映像を見てみた。「タクビール(祈り)」という題名だ。街の明かりが突然消え、一人が「アッラー・アクバル!」(多分)と叫ぶと、子供も大人も口々に「アッラー・アクバル」と繰り返し、大合唱していた。これが「音楽」か。深い。

また行きたいねー!とみんなで言い合った。FCアート部は始まったばかり。行かれる人が気軽に集まって美術展に行けるような、気軽な会にしようと話した。これから楽しみだ。もし元FCでアート好きな人がいたら、ぜひアート部に入って一緒にアートを楽しもうではないか。

そのたびに、私がブログに残すから。書記かな?

そうそう、ワールド・クラスルーム展の最中に言われた。今日はたくさんの事を吸収しすぎて頭が爆発しそうだから、まとめてほしい。私のブログを心待ちにしていると。そんな風に言ってもらえた。私でも、人の役に立てるのか。嬉しい。たとえ少人数だとしても、私のブログを心待ちにしていてくれる人がいる限り、私は書こうと思う。

アート展に行って、結局そういう結論か?とにかく、アートは楽しい。難しい事は難しいな、でOKなのだ。

では、またの機会に!