産婦人科に行った
昨日、産婦人科へ行った。3ヶ月毎の定期検診だ。
診察の結果、次は半年後で良いそうだ。
そろそろ閉経だ。子宮筋腫が小さくなって行くはずだ。
で、その産婦人科へはこの間済ませた健康診断の結果を持って行った。
これを持って行かないと、貧血検査をしましょうと言ってまた血を抜かれてしまうのだ。
貧血ではなかったので、これを見せれば大丈夫だと思っていた。
で、健康診断の結果の冊子を先生に渡すと、先生が、
「子宮がん検診の結果は?」
と言った。
は?あれ?なかったけど?
「封筒の中にこれしか入ってなかったんですけど」
と私は言って、封筒ごと持って行ったので、封筒の中をもう一度確認した。
けれども、何もない。
今までは毎回、検診の結果の冊子と一緒に、別紙で子宮がん検診の結果が入っていた。子宮がん検診を医師採取法で申し込むと、指定された産婦人科へ行って検査してもらうのだが、検診日より前に行くと結果は同封され、検診日よりも後に行くと、別で郵送されて来るらしい。
私は検診日よりも前に行った。11月4日に子宮がん検診に行って、他の検診は11月21日だったのだ。検診の結果は12月の中旬に来たのだが、当然子宮がん検診の結果も一緒に来るはずだった。けれども、私はおかしいと思わなかったのだ。なぜだか分からないけれど。
先生は言った。
「子宮がん検診の結果、遅いらしいですね。他の人が3ヶ月後に来たとか言ってましたよ。」
けれども、私は前にやったから一緒に来るはずなのに・・・
すると先生が、
「問い合わせた方がいいですよ。同封し忘れたのかもしれないし」
と言った。
というわけで、どこに問い合わせればいいのか調べた。出来ればメールで問い合わせられたらいいと思ったが、そういう問い合わせ先はなかった。電話番号しか書いていなかった。
電話するにしても、どこに電話すべきか分からなかった。だって、検診を申し込んだ健保組合なのか、それとも検査結果が送られてきた封筒の表に書いてある医療法人なのか、封筒の裏に書いてある発行元の一般社団法人なのか、分からないではないか。
問い合わせてみた
それを夕べ夫に話したら、健保でいいから、問い合わせた方がいいよと言った。
やれやれ。まあ、せっかくしてもらった検診の、結果が分からないんじゃ意味ないし。
私は電話が大の苦手だけれど、健保に問い合わせてみる事にした。健康診断の申し込み方法が書いてある冊子の下に書いてあった、問い合わせ先に。
お姉さんが出た。
私は、必死に電話をした理由を述べた。しかし・・・名前を言うのだけが苦手なのかと思っていたが、そうではなかった。
自分が何者で、何故電話したのか、それを伝えるというプレッシャーに弱いらしい。
しどろもどろ。でも、お姉さんはちゃんと聞いてくれた。そして、私に保険証番号と名前を聞き、調べてくれた。
ああ。しどろもどろで説明している時、息を詰めている事に気づいた。はあーっと大きく息を吐けば、もっと楽になって多少は言葉も出るような気がした。けれども、そういう変な間を作ったら、変に思われると思ってしまった。溜息をついて、ちょっと笑って「すみません、ちょっと緊張しちゃって」とか言えたら良かったし、そうしようかとも思ったのだが、なんか違う気がして。
どもり症、吃音。いや、もうそういうのとも違うような気がする。言葉が出ない。いっそ本当にしゃべれなかったらどんなに楽かと思う事も多い。だって、電話しか手段がなかったら、耳が聞こえなかったり声が出なかったりしたら、他の人にやってもらうしかないではないか。でも、私の場合、普段普通にしゃべっているものだから、人にやってもらおうなんて思ったら、何甘えてんだって事になってしまう。
確かに、慣れればもっと楽になるのだろう。だから、確かに甘えている場合ではないのかもしれない。でも、これを障害とみなし、生きづらさを抱えている人だと捉えたら、無理して頑張り過ぎて心を折らなくてもいいのではないか。
難しい。自分が健常者なのか、障害者なのか、分からないのだ。慣れないから下手なだけなのか、そもそも出来ない人なのか。
でもいい。お姉さんはちゃんと聞いてくれたし、分かってくれた。私も、つっかえながらも言うべき事は何とか言えたのだ。
さて、お姉さんが調べてくれて、言われたのは、
「この検診ですと、結果は医療機関から送られます。なので、医療機関に問い合わせていただけますか?」
がっくし。
分かりました、ありがとうございました、と言って機嫌良く装って電話を切ったけれど。
医療機関、つまり子宮がん検診を受けた産婦人科に問い合わせをするという事は、また同じように、なぜ電話をしたのかを説明しなくてはならない。
心が折れるよ。
しかし、考えてみれば医療機関から送られるのは後から検査をした人じゃないのか?腑に落ちないけれど・・・
迷った挙げ句
もう、仕方ない。電話するか。いや待てよ。昨日先生が言っていた、3ヶ月も掛かったとかいうセリフが頭をよぎる。まだ2ヶ月しか経っていない。もしかしたら、あと1ヶ月くらいで送られて来るのかも?
うーん。どうしようか。
まあ、子宮がん検診は2年に一度受けましょう、と言われるところを、毎年受けているわけだし。今回一度結果を見なかったとしても、それほど問題ではないし・・・
いやいや、せっかくの慣れるチャンスだ。久々だとダメでも、今ならさっきよりも上手く話せるのでは?
洗濯機が停止したので、とりあえず洗濯物を干しながら考える。そして、やっぱり無理するのは辞めた。
とりあえず1ヶ月は待とう。1ヶ月後に、もう一度考えよう。もしかしたら、もういいやって思ってしまうかもしれないけれど。
もし、来年も結果が来なかったら、その時はちゃんと何とかしないとね。
やっぱり、嫌なことも絶対しなければならないなら頑張るけれど、どちらでもいいとなると、頑張れないものだ。人間だもの、仕方ないよね?
ああ、それから最後に。いっそ本当にしゃべれない方がいい、というのは嘘だ。私はおしゃべりが大好きだし、語るのは下手でも、ちょっとしたやり取りならば不自由なく言葉を使えるのだ。本当にしゃべれない人に対してあまりに失礼な事だ。そんな失礼な不謹慎な事を考えてしまうくらい、電話を掛ける時には追い詰められてしまうという事なので、ご容赦願いたい。