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夫がコロナに感染Part2 宿泊施設は?

新型コロナウイルス感染症、日本ではただいま第7波のまっただ中。

自粛より、馴染みの店を守る事を優先し、家族が全員感染しても自分は感染しなかった我が夫も、とうとうコロナに感染してしまった。

ホテル療養は

8月5日に発熱し、翌日6日に陽性が判明。その日のうちに東京都の宿泊療養施設の申し込みをした。しかし、調整に時間が掛かっているようで、「明日かなー」と言われたと。

そして7日の日曜日。夕方に連絡が来れば、月曜日からホテルに入る事が出来て、テレワークも出来ると踏んでいた。

しかし、いくら待っても連絡は来ない。日曜日の夜になってしまった。

日曜日は、もう発熱して3日目だというのに、午前中はまだ39度の熱が出て寝ていた。鼻と喉の間の炎症が酷く、痰が絡みすぎて苦しそうだった。

私もやっと感染対策をちゃんと出来た。夜、マスクをして寝た。寝る場所を普段の夫の場所と交代して、クーラーの風が当たるので眠りが浅くなる。私は風に弱いらしい。しかし、マスクして寝るのは苦しい。

8日月曜日。会社のパソコンがないので、テレワークも出来ない夫。ただ、まだ具合が悪いので、休んで寝ていた方が良さそうだった。結局、ずっと布団で寝ていた。

そこで、やっと宿泊療養の連絡が来た。そうしたら、

「早くて11日の木曜日から入れる」

と言われたそうだ。あと3日も後だぞ!それに、11日は山の日だから会社は休み。療養期間は日曜日までだから、もし11日からホテルに入ったとしたら、テレワーク出来るのは金曜日1日だけという事になる。

「家族への感染が心配で入ろうと思ったのですが、その頃には感染の危険もほとんどなくなるので、いいです」

と言って、断ったそうだ。

そう、結局ホテル療養は出来ずに終わったのだった・・・。

会社のパソコンを

観光施設でもレストランでも、東京はいつも混んでいる。そして、やっぱりホテル療養の施設も混んでいる。混んでいる事には慣れている都民。もう、しょうがないよ。

結局、自宅でしばらくテレワークをする事になったので、会社に置いてあったパソコンを、会社の人にうちの前まで持って来てもらった。8日月曜日の夜、一応動けるようにはなった夫だが、まだ発作的にひどい咳が出るので大丈夫かなと思ったが、マンションの外まで迎えに行って、結局家の玄関までパソコンを運んでもらった。

「挨拶だけして」

といきなり言われてびっくり。初対面だし、すごいラフな格好だし、アタフタしつつも、こんな危ない所へ、わざわざ届けていただいて非常に申し訳なく、ありがたい感じを出しつつ、お礼を言った。伝わっているといいのだけれど。

「大変ですね」

のような事を言ってくれたけれども、お互いマスクでモゴモゴしていて・・・次会ってもお互い分からないだろうな。

それにしても、痰が酷い。まだ熱もちょっとあるようだった。元気がない上に不機嫌で、飲み物をマンションの前の自販機に買いに行こうとしていた夫に、

「発作が出たら大変だね」

と、笑いながら言ったら

「僕にとっては笑い事じゃないんだ」

とか、あまり声が出ないのでぶつぶつというか、やっぱりモゴモゴと言っていて・・・。ちょー落ち込んだ。そりゃそうだ。笑い事ではない。けれども、笑ったわけじゃないのだ。あまり深刻な感じで話していると暗くなるから、明るく言おうとしただけなのだ。だが、笑われたというか、軽く考えていると思っただろうな。

20年前だったら、ひどく落ち込んで、多分泣いて、ごめんなさいとか何とか言って、仲直りの課程があっただろうなぁ、と思った。今の私は、少し落ち込んだ後、何事もなかったかのように、また明るく話しかけていた。うーん、20年の歳月よ。(行間を読め)

ムコダイン

それにしても、夜中も何度も痰を吐き出したりしていて、時々うえー、ぎょえーっと酷く辛そうにしていて、何とかならんかなと思った。

私にも経験がある。痰なのか鼻水なのか分からないものが、鼻からも喉からも出きらなくて一瞬息ができないのだ。何とか出し切らないと命に関わる感じで、辛い。

そこで、ふとある単語が頭に浮かんだ。

痰を切れやすくする薬

そう、子供が風邪を引いてお医者さんに連れて行ったりすると、必ず出される薬だ。鼻水が酷い時には、その薬を飲んでもなかなか良くならず、ほんとに効いてるのかな?と疑問に思っていた。逆に、大して鼻水などが出なくても出されて、大量に余ってしまう事もあった。その名も、

ムコダイン

という薬。でも、痰を切れやすくしてくれるのなら、今の夫の症状にはぴったりなのではないか。

それで、鼻炎の薬などの余りをストックしてある場所を探したら、ほんの2年くらい前に長男が耳鼻科でもらったムコダインが、けっこう残っていた。14日分出されていたが、恐らくそれほど飲まずに治ったのだろう。

それから、点鼻薬も未開封の物があったので、それと二つ夫の元に持って行った。

「これ、もし良かったら・・・見てみて」

ちょー遠慮がちに言った。これを飲め、という風に言ったら絶対に拒否される気がして。不機嫌だからね。

そうしたら、夫は色々調べたみたいで、ムコダインだけ使ってみると言った。コロナの痰の症状にも使われるらしいと言っていた。

その後、

「あの薬があって助かったよ」

と言っていたので、良かった良かった。また、誰も使わずに数年経ったら廃棄する事になったかもしれないから。

それにしても、こういう薬を処方してくれればいいのに。コロナの薬がないとか、あっても数が少ないとか言われているが、そうでなくて症状を緩和するような薬をもらえればいいのに、それが今できない。

PCR検査をしたかかりつけ医では、検査をしたら後は電話で結果を知らせてくれるだけ。もう、検査をしに来たという事は、たとえ陰性だとしても風邪なのだから、ムコダインとかカロナールとかを処方してくれればいいのに。そういう訳にもいかないのかね。診察していないからダメなのか。

テレワーク

火曜日からテレワークが始まった。一部屋だけクーラーを掛けようと、いつもは閉められないようになっている扉を閉める。あれ、最初からこうしていれば、感染対策上良かったのではないか?今更である。

でも、一応その部屋には私の鏡台があったり寝具があったりするので、汚染されないように換気をしながら。細く窓などを開けておくのだが、最近風が強くてすごい勢いで空気が通り抜ける。

だいぶ夫の体の調子も良くなってきたようだ。食べ物も、ゼリードリンクしか食せなかったのは半日くらいで、硬い物を食べると痛いと言いつつ、けっこう自分でラーメンなどを作って食べるから驚き。

個室に入って仕事をしてくれれば、別室でパソコンなどをしている私にとっても好都合。なーんだ、テレワークってこうすれば良かったじゃないか。コロナ禍の初めの頃も、テレワークしていたけれども大変だった。音を出さないようにしたりとか。

具合が良くなってくると、外に出られない事がだんだん苦痛になってくる夫。運動不足だからと、夜遅くに散歩に出かけた。まあいいだろう。それくらい。

近年稀な酒を飲まない日々

うちの夫はタバコを辞めてから、酒を好むようになった。甘党だったのが、すっかり辛党に。

そして、酒を飲まない日は年に一度の人間ドックの前日のみ。風邪で熱を出したって、薬で下がったらもう飲みに出かけてしまうのだ。

コロナのワクチン接種の時もそう。多量に飲まなければいいと解釈して、接種当日も飲んで帰ってくる。翌日やっぱり発熱し、その日は飲まなかったものの、その翌日には熱があっても飲みに行く。結局3日間熱が出たのに飲みに行かなかったのは1日だけだったし。

そんな夫が今回、コロナに感染してから4日間飲まなかった。それほど辛いという事だ。金、土、日、月と一切酒は飲まなかった。さぞや痩せただろうと思っていたら、なんと全然痩せていないと・・・。普段摂らない炭水化物をけっこう摂っていたからかなあ。

それとも、やっぱり運動不足だからだろうか。いや、スポーツドリンクとか甘い飲み物を飲むからか。

火曜日の夜には、

「ちょっとだけ」

と言い訳のように言って、ビールを1缶飲んでいた。私だって自宅待機中に飲んだし、別に断らなくたっていいのにと思って可笑しかった。そうだよな、良くなったら飲みたいだろう。ホテル療養だったら飲めなかったから、自宅に居られて良かったのかな。

まさかの痛風?

気がつけば感染してから6日が過ぎた昨日、10日水曜日。テレワーク二日目だが、クーラーがあまり効かなくて蒸し暑く、集中出来ないと言っていた。

やっぱり風が強くて、少し開けているだけでも湿気が入り込む。夫は、クーラーを休ませると言って電源を切り、窓を開けていた。もう集中出来ないからいいや、という感じだった。

咳と痰は徐々によくなっている。まだ時々発作的にゲエゲエやっているが。ムコダインのお陰なのか、どうなのかよく分からんが。

夜、やはり元気になったようで、趣味の工作?をやり始めた。実家の地下に夫の工房があるのだが、そこへ行った。だが、暑くてダメだと言っていた。地下は涼しいものだが、流石に今は暑いらしい。

そして11日木曜日。今朝の事。

「痛風が出た」

と言って、足の甲に湿布を貼り、杖を洗って部屋の中で杖を使って歩き出した。何ー!痛風だ?

痛風の気がある人である。つまり、尿酸値が高め。尿酸値を上げる原因は、やはりビールが一番だろう。

だが、確かにおととい1缶、昨日2缶飲んだけれども、それはさほどの量ではないではないか。

じゃあ、運動不足か?それとも、最近いつもよりも納豆をよく食べるから?どうも納豆は尿酸値を上げるらしい。

だが、夫は

「水分を抜きすぎた」

と言った。以前、健康診断で尿酸値が高かった時、お医者さんから水をたくさん飲むようにと言われたそうだ。

昨日の昼間、家で汗をたくさんかき、最後に工房でやはり多量の汗をかいた。それが引き金になったのかもしれないと。あと、

「スポーツドリンク飲みすぎたかな」

とも言う。それがなぜいけないのかよく分からないが。

それで、またクーラーを掛けた個室で、午前中はずっと寝ていた。シーツを洗おうと思っていたのに、また寝込む事になってしまった。ただ、元気だとあと4日、家に籠もるのが辛いだろうと思われるが、具合が悪ければやっぱり出かけたいとも思わないだろうから、まあ、悪い事ばかりでもないかも?

私は元気

因みに、私は元気だ。抗原検査キットは月曜日に送られてきた。発熱したら使うものらしい。だから、検査はしていない。

子供達と会う時にはマスクをしてきたが、そろそろいいかな?金、土はちょっと感染対策がイマイチだったが、日曜日からはちゃんと出来ていると思うので、今日で5日。濃厚接触者の待機期間は5日間らしいから、明日からはいいかなー。

とはいえ、14日の夫の待機解除日までは、一応気を付けようと思う。更にその3日後から、私は一人旅に出るので、そこから帰ってくるまでは何となく気を付けようかな。

そうそう、昨日の朝の事。

自分の朝食の為にウインナーを炒めようとした夫が、私にも食べるかと聞いてきた。だから、要らないと言ったら、

「そうだよね、俺は病原菌だから」

と言う。だが、言わせてもらいたい。

「私がコロナに感染した時、きっちり10日間、私が作った物は食べなかったくせに

毎日作っていたのに。子供と自分の分はね。

早く待機期間を終え、いつもの寝る場所に戻って、マスクもなしに眠りたい。