アフィリエイト広告、アドセンス広告を利用しています。あなたの広告への反応が、チョコナッツの収益に影響します。

東京2020大会1周年記念セレモニー

あれから1年

東京オリンピックが開催されてから1年が経った。

間に冬季オリンピックが入ったせいか、1年なんかよりもっと時が経ったような気がする。

けれども、あっという間だったような気もする。確かに1年前、東京ではオリンピックが開かれ、私たちはボランティアとして集い、選手達は競い合った。無観客の中で。

オリンピック・パラリンピックが終わり、ボランティアはアンケートに答えた。そこで、これからも東京都のボランティアとして活動したいか、とか情報を受け取るか、みたいな質問があった気がする。そこにYesと答えたら、メールが来るようになった。

ずいぶんたくさん来る。情報過多。ボランティアに応募する。そのために二つも三つもアカウント登録をする。落選する。

やっと当選通知が来たのが、東京2020大会1周年記念セレモニーの観客だった。シティキャストとしてのボランティアや、フィールドキャスト代表としてパレードに参加するのは外れたのだが、観客ならば当選と。

そうして、2022年7月23日、国立競技場へ向かうこととなったのである。

Twitterによる呼びかけ

私がボランティア体験をブログに書いて公表したところ、多くのボランティアさんがそれを読んでくれた。Twitterで宣伝を流すと、多くの人がフォローしてくれた。そうして、ボランティア仲間たちとTwitterで繋がる事が出来た。

考えてみたら、私にとって一番のオリンピックレガシーが、この仲間との繋がりだと思う。

さて、ボランティアに応募した!落選した!当選した!というのを、その都度Twitterで呟く。いいねをもらう。

今回、記念イベントの観客に当選したと呟いたら、何人かの人が同じように観客として当選したという事だった。それで、フィールドキャストのユニフォームを着ていく事を宣言し、お仲間もいることを確認していた。

イベントの直前になって、写真撮影のお知らせを受け取った。写真撮影に参加するなら14時集合と。

私は15時半ごろ行けばいいかなと思っていたし、私はブログにだいぶ個人情報を書き込んでいるので、顔出しは極力控えるべきで、写真撮影には参加しない方がいいな、と思った。それで、お断りの文章を打っていたのだが。

なにせ、独りぼっちである。リアルな友達はいない。独りで行って、独りで帰ってくるのは少し寂しい。もし、写真撮影に参加して、フォロワーさんと会えたら、そこから独りではない

心が動いた。この1年、Twitterで繋がってきた人達なら、リアルに会っても大丈夫だろう。

ということで、14時に行く事にしたのだった。

久々のユニで

当日、朝からユニフォームを着る。1年前は、私の活動が5月と7月で、冷房の効いた室内での仕事だった。ユニの下に1枚着ていたし、行く時には私服のパーカーを羽織った。7月の最後の方は、暑くて大変だったけれど、やっぱり電車の中などはユニを隠す目的もあり、パーカーを着ていた。

あの頃、五輪反対派の人もいたし、知り合いの間でも

「本当にオリンピック、やるのかね」

なんていう、どちらかと言うと否定的な会話ばかり。既に私はボランティア活動を始めていたのに、そんな風に世間では半信半疑。直前にオリンピックが中止になるかもしれない、などという空気があった。

私がボランティアをやろうと思ったのは、第一にユニフォームが欲しいから。それから、オリンピックというすごい大会の、主催者側に携われたらすごいじゃん、というミーハー心的な?

もうユニフォームをもらったから、本当に中止になっても別に・・・。表面的にはそんな事を考えていても、すごくモヤモヤした。それはなぜかというと、たくさんの組織委員会の人やUACに来たボランティアの人達を見ていたから。もう既にたくさんの時を費やし、大会は大きく動いていた。たくさんの労力を使い、準備は着々と進んでいた。これを、全て水泡に帰すなんて事は、悲しいとか勿体ないとか、簡単には言い表せない。

というわけで、たとえ無観客だとしても、大会が開催されて本当に良かった。

そして、午後に地下鉄で国立競技場へ向かった。

目印を作った。「チョコナッツ」の名刺だ。ブログのアドレスのQRコードまで付いているやつ。それを、以前買って家に飾っておいたミライトワのパスケースに入れる。ああ、このパスケースを実際にパスケースとして使う事があるとは、夢にも思わなかった。

実際、このミライトワを鞄に付けておき、その中にSuicaを入れて置いたので、改札を通る時は非常に楽だった。カードを落したり無くしたりする心配はないし、実は小銭もミライトワの頭の中に入れたので、お財布を持たずに荷物スッキリ。便利だ。

そう、今日はユニそのもので行く。ジャケットは腰に巻いた。ユニ1枚だけ着ていると、なかなか着心地が良い。サラサラしていて。

乗り換えた。荷物が重いと困るので、飲み物は現地で買おうと思って持って来なかった。だが、乗り換えの駅で喉が渇いてしまった。じゃあ、もう買おう。

自販機へ行く。スポーツドリンクがいいだろう。

だが、その自販機にはスポーツドリンクがなかった。アセロラ味のそれっぽいドリンクはあったのだが・・・うーんどうしようか。他の自販機を探すが、近くにはない。向こうの自販機まで歩く内に、電車が来てしまうだろう。とりあえず、買わずに我慢。

電車に乗った。すぐだから立っていた。しかし・・・これは良くない。冷房の風が強い。半袖1枚だと寒い。寒いならジャケットを着れば良いのだが、数分で着くのに、鞄を下ろし、ジャケットを腰から外して着て、また鞄を背負って、というのは面倒だ。また着いたら暑いから脱ぐわけで、また鞄を下ろし・・・・となるわけで。

だから、我慢してしまった。だが、黙って我慢が出来ず、Twitterで呟く。この日、スポドリが売ってないとか、冷房が寒いとか、私にしてはずいぶんうるさくしてしまった。フォロワーの皆さまには申し訳ない。

初の国立競技場

昔は、よく国立競技場にサッカーを観に行ったものだ。国立競技場駅を利用した事もある。しかし、今回は駅もちょっと新しくなっているのだろうか。初めて来たような気がした。

まあ、大江戸線は深い。国立競技場駅の改札を出て、スポーツドリンクを買い、一口飲む。そして、エスカレーターないし階段を上がる。

上がって上がって、また上がる。更に上がる。もう何回上ったかわかんないくらい上って、やっと地上に出た。わお、日差しが強い。

新国立競技場、初めまして。自撮りしてみたけれど、上まで入らない。

集合場所はここから競技場を越えた反対側。聖火台を見てから行こうと、そっちから回る。

あった、聖火台。うーん、薄暗い。ん?小さいな。とりあえず写真をパチリ。

人がたくさんいる。周りで競技体験とか色々やっているようだ。おっと、もうすぐ14時になってしまう。急ごう。

競技場は丸い。困った。私は今、どこまで来たのだろう。そろそろ半分くらい歩いたのではないか?

心配になる。まさか通り過ぎてはいないだろうが。そうだ、ナビで自分の位置を検索しよう。

ああ、良かった。もうすぐそこだ。14時を過ぎてしまったが、写真を撮るのは15分だとか言っていたから大丈夫かな。

写真撮影

今日、写真撮影に誘ってくれたのは「ふみさん」である。直接DMで誘ってくれた。ふみさんもそうだが、フォロワーさんの顔を知らない。今日来る人達は、誰も私の顔を知らない。目印の「うちわ」を探さなければならない。

文字前広場に着いた。フィールドキャストのユニフォームを着ている人が集まっていた。その真ん中辺りに、目印のうちわを見つけた。けれども、持っているのは男性。あれ?ふみさんって女性じゃないの?いや、ふみさんの目印をつけてないし、この人がふみさんではないようだ。

14時を2~3分過ぎていたので、既に撮影の為に皆さん並んでいる様子。何だか分からないけれど、とにかく私も加わってしまおう。

ふと横の人と挨拶。そして、その方がフォロワーさんだと分かる!嬉しい。初めてしゃべってしまった。

そして、だんだんと分かってきた。写真の撮影を仕切っている人達が、私もフォローしている方達だった。

何というか、すごく思った。Twitterで発言力のある方達は、リアルでもやっぱり発言力がある。たくさん発言する人は、リアルの場でも、みんなの注目を集め、発言も多い。なるほどなぁ。今の若い子はどうだか分からないが、やっぱりそうなんだよなぁ。感心してしまうな。

で、私はTwitterでの発言は多くもないがしなくもない、中くらいの人だろう。それで、やっぱりリアルの場でも中くらい。

さて、撮影である。日傘を閉じてスタンバイしたものの、余りに日差しが強いので、日焼け止めだけでは無理だと思い、ジャケットを着て、帽子をかぶった。帽子は初である。

写真を撮ってもらい、マスクを外して撮ったりもしてもらい、後で見たら帽子とジャケットのせいでなんだか・・・コビトっぽい。白雪姫に出てくるコビト。いや、スナフキン?やっぱり、写真は帽子もジャケットも無しで写りたかったかも。

撮影の後、知っている方に挨拶をしに回った。

「チョコナッツです」

と言うと、中には

「あ、ブログ書いてる人ですか?あのブログ読んで、めっちゃワクワクしてました!」

なんて言ってくれる方もいて・・・胸熱。私の文章を「読んだよ」「読んでるよ」は、何よりも嬉しい言葉。

で、発言力のある方々にも挨拶をしに行った。若干気後れな私。でも、ふみさんはめっちゃいい人だった!

日陰に移動して、何となく話をし始め、徐々に人が減ったりして、気がつけば3人でしゃべっていたのだが・・・後で考えたら、Twitterでのフォロワーさんではなかったお二人。結局、元々顔も知らない間柄なので、知っていたかどうかは関係ないというか。

オリンピックの時も思ったが、ボランティアさんは、同世代の同性が非常に多い。子供が大学生だという方もすごく多くて。そういう人達は、初対面だろうが何だろうが、子供の話、コロナの話、健康や美容の話でいくらでも話は続くのだ。

UACメンバーと会う?

前日、フォロワーさんの一人から、15時半にミュージアムの前に行けば知ってる人に会えるかもよ、と言われていた。UACメンバーが写真撮影をするらしい。私はその一人の方以外のUACメンバーさんとは全く繋がっていないのだが、1年前に一緒に活動した何人かの顔は覚えている。どうせ時間はあるし、行ってみようと思った。

15時ちょっと前に、私は独りでミュージアムへ行ってみた。入ろうとしたら、

「ミュージアムは15時までなんですけど、既に入場券は配り終わっていて、もし入場券をお持ちで無ければ、お入りいただく事はできません」

と、丁寧に言われた。もう少し早く行けば良かったのだろうか。とにかく、入れないならばと諦め、またさっき一緒にしゃべっていた人達の所へ戻ってしまった。

15時15分頃、そろそろ中に入りましょうという事になった。15時から入れるのだ。うーん、15時半にまたミュージアム前に行くのもなぁ。知らない人ばかりだったり、こちらは覚えていても向こうが覚えていないかもしれないし・・・で、結局今しゃべっている人達と離れるのが嫌だった事もあり、UACメンバーは諦めて、中に入ることにした。

スタジアム一周

入場し、スタジアム内を一周してみた。食べ物を売っている店がいくつもあった。なるほど、食べ物の持ち込みが禁止だったのは、食べてはいけないのではなく、買ってくれという事だったのか。しかし、お昼をちゃんと食べてきたので、食べる事は出来ず。

飲み物は、ペットボトル1本は持ち込み可能だったが、中で売っているペットボトルドリンクは高い。300円以上する。今、スポーツドリンクは半分以上残っている。とりあえず、大丈夫か。

入り口に、うちわとハリセン用と思われる厚紙があった。それをもらって、折ってハリセンにする。一周するうちに、そのハリセンは入り口によって色が違う事を発見。

それにしても、まん丸だからいつ一周したのか全然分からん。中を覗くと、芝生が綺麗。つい二日前くらいに、パリ・サンジェルマンとフロンターレのサッカーの試合がここであって、そうとう芝生がボコボコになってしまっていたのだが、やっぱりすぐにこうやって綺麗にしてある。国の威信をかけてでもって気がする。ああ、サッカーはテレビで観たのである。

さて、そろそろ16時になろうというところで、それぞれ自分の席へ向かった。座席はランダムで、一人ずつ割り当てられているので、知り合い同士隣というわけではないのだ。

16時15分からスケートボードのデモンストレーションがあると聞いていて、楽しみにしていたのだが、残念ながら反対側だった。一番遠いところだったのだ。モニターで見るにしても遠いし、まあ、一応見たけれども、よく見えないのでTwitterをしていた。写真を撮ったり。

上の丸い天井というか、空が見えるところが綺麗。時間の経過と共に変化する空の色がいい。

話しかける?

写真撮影の時には、ユニフォーム姿の人ばっかりだったのに、客席に来てみると実は少数派。とはいえ、私の周りには着ている人もたくさんいた。元々席は一つおきになっているようで、一つおいた右隣には、ユニフォームを着た私と同世代かな、と思われる男性が座った。一つおいた左隣には誰も居なくて、結局最後まで誰も来なかった。

さて、前日にTwitterで、隣の人に話しかけようなどという人もちらほらいた。ボランティア仲間だから、話は合うはずだと。確かにそうだ。まだセレモニー開催まで1時間近くあるし、話が盛り上がれば楽しいではないか。

しかし、話しかけるにはきっかけが必要だ。自己紹介とかして、東京オリンピックではどんなボランティアをやっていたんですか?なんて言葉で話しかけられるなら、そりゃあいつでも、誰が相手でもいい。けれども、そんな風に上手く話せる気がしない。もっと、雑談的に、必要に迫られて言葉を交わす事は出来ないか?

しばらく躊躇した。左隣はいないから、右隣の男性に話しかけるしかない。何かないか。暑いですねとか、涼しいですねとか?ベタすぎる。

ふと、気になる事があった。グラウンドにはカメラマンがたくさんいるのだが、その人達がこちらを向いている。なぜだ?

私が座っているのは、サッカーで言うとゴール裏だった。端っこだ。正面はあっちなのに、どうして皆端っこを向いているのだろうか。その入り口から誰か出てくるのだろうか?

それで、右隣の男性に、それを聞いてみた。

「どうしてあのカメラマン達は、みんなこっちを向いてるんでしょうね?」

と。すると、その男性は

「あそこがステージになるんじゃないですか?」

と、答えてくれた。ステージと呼べるような台はないが、バックになる黒い壁があった。え!あんな狭い所がステージなの?

少なくとも、こういうスタジアムにはサッカーしか観に来たことがない私には、その構図が理解出来ずにいた。すると、そのうち松岡修造とアナウンサーが出てきて、その黒いバックの前でしゃべりだした。

「やっぱり、あそこがステージでしたね」

と、私はまたその男性に言った。その男性は、松岡修造にやけに反応していた。写真撮ったりして。見ていると、松岡修造とか、室伏広治とか、それからオリンピアンの選手とか、男性アスリートにすごく興味を示していた。他の事には興味がなさそう。

実はTwitterに、隣の男性に話しかけるとか何とか、ごちゃごちゃ書き込んでいたのだが、頑張って話しかけちゃえ、という声と、あまり話しかけると男性が自分に気があると勘違いするから気を付けてという声とがあって、2回目に話しかけた直後にちょうど気を付けてというツイートを確認し、なるほど、やり過ぎは禁物だと思ったのだった。

それから、最後まで全く男性に話しかけなかったが、男性の方でも全く私の方を気にする素振りはなかった。前述したように、男性アスリートにだけ興味を示していたので。真面目な人で全く問題なし。

さて、いよいよセレモニーが始まるのだが、長くなったのでここで一旦切ろうと思う。また次回、続きを書くのでお楽しみに。