よくTwitterで「どんどん話しかけよう」と言っている人や、たくさん投稿やリプ(リプライ=返信)をしている人がいる。尊敬する。そもそも、メンタルの置き方が違うのかもしれない。これまでの人間関係とは違う物と認識すべきなのか?
子供のランドセル投稿
昨日、チョコナッツとは別のアカウントでTwitterを開いたところ、相互フォローしている人(仮名:M子)が新しいランドセルを背負った息子さんの写真を投稿しているのを見かけた。
茶色いランドセルを背負っての自宅写真。すごくランドセルが大きく見える。それくらい、新一年生というのは小さいのだな、と懐かしく思った。M子ちゃんとは時々話す間柄でもあるし、いや、あまりにたくさんの相互フォローさんと親しげに会話をするアカウントなので、一度くらいしか話した事はないかもしれないが、お友達らしく声を掛けた。つまり、リプした。
「ランドセル大っきい!息子さんが小さいのね、可愛い。素敵な色だね」
という内容だった。
朝にリプをしたが、投稿されたのは前の晩だったようだ。それからしばらくして、午後になったのにリプに対する返信がないと思った私は、M子ちゃんのアカウントを見てみた。
例のランドセルの投稿には20人くらいの人がリプしていた。私以外にリプした人の投稿を見ると、全てに「いいね」とM子ちゃんからの返信があった。
自分だけ、返信がない
がーん!私にだけ「いいね」も返信もない。いや、私よりも前にリプした人はいいのだ。それよりも、私の後にリプした人にまで全員返信しているのに、私だけ抜かされている・・・。
いやいや、たまたま忘れたというか、うっかり抜けただけでしょう、と思った。思ったのだが、前にもそういう事があったので、どうも割り切れない。
かつてあったのは、2回。まずはけっこう昔、Facebookでの事。これは、リア友、つまり実際に会った事のある、お互いに顔や本名も知っている友達同士で繋がっている(私の場合)。その、リアルなママ友の誕生日だったので、おめでとうのメッセージを送ったのだ。その人は友達が多く、数十人の人からおめでとうのメッセージがあった。大抵はメッセージにはお返事が来るものだが、その人は「いいね」だけで返事がなかった。
辞めておけばいいのに、他の人からのメッセージを見てしまった。他の人のメッセージには返事が書かれていた。そして、他に「いいね」だけの人はいなかった。つまり、私にだけ返事がなかったのだ。
確かに、私はママ友と言っても、会えば話す程度で、わざわざ一緒に飲みに行ったりする間柄ではなかった。他にメッセージを送った人たちは、皆さん一緒にパーティーなどをする間柄のようで、返事の内容からもそれが分かった。だから、私なんぞがメッセージを送るべきではなかったのだ。そのママ友は、当時はそれほど多くない、フルタイムでバリバリ働くママで、そういうママ同士はとても仲が良かったようなのだ。
もう一つはつい最近。これはまた別アカウントのTwitterだった。同性愛者のフォロワーさんが、住んでいる自治体でもパートナーシップ制度が出来たので、届けを出してきたという投稿へのリプだった。つい、おどけて、
「良かったですね!結婚おめでとうございます」
と書いた。役所に届け出を出すという事は、晴れて結婚したという事になるという発想からだった。しかし、その人は「いいね」はしてくれたが、特に返事はくれなかった。そして、やっぱりよせばいいのに他のリプにはどうだかを見てしまい、やはり私以外の人には全て返事が書かれていたのだった。
変な事を言ってしまったのだろう。後悔した。それか、あんたとはあまり親しくないよね、という事なのか。いつも「いいね」をしていて、すっかり知り合い同士のような気分でいても、自己紹介というか「初めまして、よろしく」の挨拶をしていなかったかもしれない。だから返事をくれなかったのかもしれない。それから、その人の毎日のお弁当写真投稿にも「いいね」する気になれずにいる。いずれ忘れてまた「いいね」するのだろうが。
そんな過去の事を思い出した。けれども、その2回とも「いいね」があった。つまり、見たという証拠だった。今回のM子ちゃんの場合は「いいね」もないのだから、気づいていない可能性が高い。
そう思ったものの、どうしてもモヤモヤ。何となく気分が落ち込む。何か気に障る事を言ってしまったのではないか。いやいや、大丈夫なはずだ。それか、以前に何かやらかしているのか。そんな事を考えてしまう。小説を書いていたのだが、そんな気分では続行できず、早々に辞めてしまった。そして読書に耽った。
返信が来た
夜になって、Twitterにお知らせが来た。見ると、M子ちゃんからの返事が来たという。やった!
M子ちゃんからは、
「ありがとう。息子が小さいね。年長さんの中でも小さいからねー」
という内容の返事があった。
私はしまった、と思った。私のリプには何の問題もないと思っていたが、そんな事はなかったのだ。私は新一年生は小さい、という事を言いたかっただけだった。その息子さんが同じ年齢の子に比べて特に小さいのかもしれないという事は考えなかったのだ。
それで咄嗟に、
「うちの長男も小さかったけど、今は弟より大きいから、分からないものよね」
という内容のリプを返し、フォローするというか、慰めようとした。そうしたら、
「チョコナッツちゃん(別アカだけど)の弟さん?」
と、質問が。
「私の次男の事です。紛らわしくてごめんね。次男は幼小と大きい方だったのに、早く止まって今は普通。息子二人ともほとんど同じ背丈なのさ」
と、返事をした。そうしたら、M子ちゃんが
「うちは両親ともチビだから、大きくはならないかなぁ(涙)」
と。
しまった。またやってしまった。すぐに返事を書けなかった。
相手を知らないが故に
夫婦ともチビだと言うM子ちゃん。しかし、実際に相手を知らないので、どのくらいの背丈なのかは分からない。もし、本当にすごく小さい両親なら、子供が大きくはならないだろう。だが、チビと言っても標準よりちょっとだけ小さいくらいなら、まだ分からないと思う。だが、そんな風に現実的に何か言う必要はないだろう。
かつて、息子のお友達でも小さい子がいた。両親の背は低い方ではあったが、特別小さくもなかった。よく、身長の相談もされて、
「大丈夫だよ、大きくなるよ」
と言っていた。実際、小さい方ではあったが、すくすく順調に伸びて、中学を卒業する頃には母よりも大きくなっていたようだ。その後は分からないが、それほど問題はないと思われる。その時は、両親の身長を知っていたからこそ、言えた「大丈夫」だった。
今「大丈夫だよ、伸びるよ」とも言えない。かと言って「小さくても可愛くていいじゃん」なんていうのは失礼だと思うし、ましてやこのまま無視する事も出来ない。
悩んだ末、
「私もチビ、夫は普通。息子は夫と同じくらい。つまり予想より大きくなったのだ。でも、元気なのが一番だよね」
と送った。
苦肉の策だった。小さくてもいいじゃん、と言うのもなんかあれだし、安請け合いで大きくなれるよ、と言うのもあれだしで、両方。
だが、これを送った後はすごく後味が悪かった。せっかく返信が来て、すごく嬉しかったのに、またもや泥沼にはまったような気分になってしまった。
やっぱり、背丈の事を踏み込むべきではなかったのではないか。「余計な事言ってごめんね」と謝ってしまった方が良かったのではないか。うちの息子も大きくないとか、うちもチビ夫婦だよとか、嘘でも相手に合わせてしまえば良かったのかとか、色々考えた。
予想を遙かに上回る返事
先ほどのリプに、M子ちゃんがどう返してくるのか不安だった。「いいね」だけでも良いと思っていた。それで終わってもいいと。
しかし、少しして、M子ちゃんから返事が来た。
「それは嬉しいねー。期待せずに成長を楽しみにするよ。うんうん、元気でいてくれるのが一番だよね」
という内容だった。嬉しい!心が軽くなった。こんなに素晴らしい返事が来るとは思ってもみなかった。大きくなるかもよ、という慰めにも、元気なのが一番だという慰めにも、嫌みと取らずに素直に受け取ってくれた。M子ちゃんにすごく感謝したし、感動した。
それと、改めてM子ちゃんの投稿を見たら、あら不思議!私の最初の投稿は12時間前となっているが、他の日人は「1日前」とか「22時間前」とか、私よりも全員先に書いている事になっている。
昼間見た時には、私の投稿よりも後、つまり上に何人もの投稿があったのに・・・
なーんだ、私だけ返事がないと思ってあんなに落ち込んで、小説を書けなくなったというのに、単なるTwitterのエラー的なものだったのか?
SNSとの距離感
それにしても、Twitterごときに一喜一憂しすぎだ。仕事も手に付かないようでは困る。やっぱり話しかけない方がいいのだろうか。
よく、普段は見るだけで、投稿もリプもしないけど、今日は勇気を出して投稿しました、とかいうツイートを見かける。そうすると、すごくたくさんの「いいね」が付いている。フォロワーが0人だけど・・・なんていう投稿を見た時には、その人のフォロワーは私よりも多い3桁になっている。
話しかける=リプする事は勇気の要ることだったのか。外を歩いていて、知らない人に何となく話しかける事があり、大抵楽しくおしゃべり出来たりするので、私はあまり話しかける事に勇気を要しない。だから、Twitterも思いついた事があればすぐ呟くし、リプもする。
だが、こうやって時々想定外の反応があったり、逆に私だけ反応がなかったりすると、すごく落ち込むし、疲れる。そんな事なら、やっぱり話しかけない方が楽だろうか。
お子さんが小さいという事を、もしかしたら悩んでいるかもしれないのに、そんな事は全く考えずに「小さくて可愛い」なんて話しかけてしまったりする。何気なく話しかけた事が、実は相手が触れて欲しくない事だったりするかもしれない。Twitterもなかなか難しい。結局は人間関係なのだが、相手をよく知らないが故に、その相手に対する想像力が働かず、思いの外傷つけてしまう事もあろう。
Twitterとは、SNSとはそういう文化なのだと割り切るべきなのかもしれない。リアルな交友関係と同じように考え、受け止めていたのでは、身が持たないのかもしれない。
私はブロック(受信拒否)する事も出来ない。明らかに怪しい人は別としても、相手が外国人で、やたらとダイレクトメッセージをくれる人に対して、ちょっとしつこいと思ったくらいではブロックできない。だって、ブロックされたら傷つくだろうから。なるべく返事をしないようにして、ダイレクトメッセージを辞めてくれるのを待つ。
この間も、フォローしてくれたからフォローしたら、ダイレクトメッセージがたくさん届いた。外国人で、時々日本語がおかしかったが、それだけでブロックしたら、外国人差別になる。だが、性別を聞いてくる。別アカでは性別は教えられないと言った。チョコナッツは、ここぞとばかり「ブログを読めばすぐ分かりますよ」と書いてブログのアドレスを貼ってやった。読んだのか読まなかったのか、彼は自分の写真を送ってきて、写真を送ってとか、どこに住んでいるかとか、色々聞いてきたので、無視した。数日我慢したら、メッセージを送って来なくなった。また、別アカの方でも、外国人で、性別を聞いてきて、教えなかったら、好きな色とか好きな食べ物とかを聞いてきた。私はあまり知らない人とDMのやり取りはしたくないので、そのうち無視し始めた。毎日「朝ご飯食べましたか」とか送ってきていたが、無視していたらそのうち来なくなった。ブロックはしなかった。写真を送ってと言ってきた人は、こちらからのフォローは外したが、朝ご飯食べましたかの人は相互フォローのままだ。それでも、もうDMを送って来ないのなら、問題ないのだ。
SNSの距離感は難しい。若い子の感覚と、自分のとは違うのかもしれない。もっと気軽にブロックすればいいと言われそうだ。何か問題が起きたら、アカウントを削除すればいいとまで言われるかもしれない。それまでの人間関係をまっさらな状態に戻してしまう・・・築き上げた関係を一方的に切るという事を、私はしたくない。けれども、そんな事を言っていたら、今の世の中、身が持たないのかもしれない。