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意外と知らない第九のこと

2021年3月8日(月)

 今日はベートーヴェン交響曲第9番について語ります。
 クラシック通な方はご遠慮ください(笑)。
 実はね、うちの息子たちが「第九」を知っているようでいて、全くと言っていいほど何も知らなかったので、そういう若者が多いのかなと思い、筆を執ろうかと思いました。

演奏時間は1時間超

 よく大晦日に歌われる事の多い「第九」。
 学生の頃に音楽の授業で歌ったという方もいるでしょう。
 そう、第九には合唱が付いています。
 混声四部合唱で、それぞれのパートにソリストがいます。
 さて、意外に知らないのが、「第九の演奏は、全部で1時間くらいかかる」という事実。
 そして、第一楽章から第四楽章まであり、合唱があるのは第四楽章だと言うこと。
 上の息子は、高校で吹奏楽をやっていたのに、それでもクラシック曲については知らないんですよね。芸術選択だって音楽だったのに。

クラシックにハマった時期

 私は高校生の時、一時的にクラシック音楽にハマって、ウォークマンでいつも聴いていました。
 ちょうど世の中にCDというものが出回り始めたばかりでした。
 高校入学の際に親からCDコンポを買ってもらい、その後祖父が気まぐれに何枚かクラシック音楽のCDを買ってくれて、ヘンデルの「ウォーターミュージック」やべートヴェン第九や第五(運命)、それからJ.S.バッハの「トッカータとフーガ」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」などにハマりました。

女の子にはもったいない

 そうそう、そのCDコンポを買ってもらったときの事。
 とても立派なコンポを父が選んで注文してくれました。サラウンド調節ができるもので、つまり、高音とか低音とか、いろいろと自分の好きな音を多く出したり、絞ったりすることができる機器が付いていました。
 そのコンポを設置して、使い方を説明してくれた業者のおじさんが、
「こんなすごいもの、本当は女の子にはもったいないんだけど。」
と、立ち会っていた母と私に2,3回言っていたことを、今でも忘れません。
 今思うと、亭主関白で、怒ると本当にちゃぶ台をひっくり返すような父から、女性蔑視発言は聞いたことがなかったような気がします。人種差別的発言はしていたけれど。でもそれは、ある人種に対して無知だったからだと思います。
 考えてみれば、小学生までの私は決して活発ではなく、非力だったのに、父は私に釘の打ち方のこぎりの使い方、ヨーヨーけん玉コマ回しなど、いろいろ教えてくれました。あまりありがたく思っていなかったけれど、後々役に立った事は多々あります。
 なぜか、私より活発だった妹や、その後生まれた弟には、あまり教えていなかったような。一人教えたらもう飽きたのか?それでも、女の子だからやる必要がない、とは思っていなかった事は確かですね。

第九の構成

 さて、第九に戻ります。
 ざっとご紹介すると、
第一楽章:16分ほど。重厚な感じ。
第二楽章:10分ほど。軽快な感じ。
第三楽章:15分ほど。静かな感じ。
第四楽章:25分ほど。華やかな感じ。
 この第九は、ニ短調となっていますが、同じフレーズが何度も出てくる中で、短調と長調を繰り返し、とても面白いです。
 ただ、第三楽章はつまらないです。ポップスで言うと、最後のサビの前にある間奏みたいなものかな。違うか(笑)。
 だいたい、交響曲、シンフォニーとも言いますが、その作り方は前述したような感じなのです。
 そして、聴きに行って居眠りしてしまうとしたら、十中八九、第三楽章でしょう。
 第四楽章ですが、有名な「フロイデー シェーネル ゲッテルフンケン」のあのメロディーが、開始5分くらいから繰り返し流れます。ここ好きです。最初は低い音の楽器から始まって、次々と主旋律を奏でる楽器が交代していくのですが、楽しいです。
 そうして、中盤から歌が入ってきます。ソリストに合唱が援護するような感じで始まって、そして「知ってる!」と思うであろう大合唱の部分があって、それで終わるのかと思ったら大間違い。長いです。意外にあの有名な箇所は最後ではないのです。
 うっかり合唱に参加してみようなんて思って、楽譜もらったら
「何じゃこりゃ!こんなに長いのー?しかも、ソプラノ高過ぎじゃない?!」
と、なりがちです。

居眠りしないコツ

 音楽を聴きに行って、居眠りしないコツをお教えします。
 それは、特定の楽器に注目して見ることです。
 たとえば、コントラバスに注目したとします。曲の中で、どの音がコントラバスかな、と考えながら聴くのです。ただ聴いているだけだと「目」を使っていないので眠くなってしまいますが、楽器を弾く手を見ながら聴いていると、たとえ曲が面白くなくても興味が持てます。
 パーカッションに注目するのも面白いです。たまにしか出てこない楽器もあるので、いつ鳴るかと楽しみに待つと眠くなりません。また、一人の演奏者がいくつかのパーカッションを担当している場合も多く、ティンパニをやって、さりげなく移動して鉄琴をやって、おっとシンバルかー、とか。パーカッションの人を目で追っているのも面白いですよ。
 ロックだったらサイドギターの音とか、ベースギターの音を判別しようとするのもコツです。

国際女性デー

 いかがでしたか?
 今日は国際女性デーだそうで、ちらっと差別的発言を受けた話を入れました。
 機械をいじるのは男子。ロックなどの音楽をやるのは男子、そいういう偏見がありましたね。
 そして、それはあながち大きく間違ってはいなくて、そういう傾向はあったりする。
 そこが難しいところです。
 私は当時、機械音痴ではなかったし、低音を出す方が好き、というくらいの音色調節はできたけれど、果たしてあのコンポを使いこなせたかというと、そうでもなかったでしょう。
 私が結婚して家を出た後、高校生だった弟にそのコンポは引き継がれました。
 弟はそれをよくいじったかもしれない。けれども、弟は楽器はやったことがない。私はバンドを組んでエレキベースをやったりしました。あのおじさんは、私がエレキベースを弾きこなす姿など、想像もしなかったのではないでしょうか。